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初期の蝦夷地の訪問者の殆どは、アイヌ人との出会いを描くのに古典的な蝦夷の決まり文句を用いた。たとえば日本書紀から千年を経ている1710年の蝦夷談筆記の中でも少ししか変化していない。

彼らは道徳を知らず、父と娘が見境なく結ばれる。五穀を食さず、生の鳥や獣、魚を食する。丘を走りまわり、海に飛び込む、まるで何かの獣であるかのように。

ある神経が過敏すぎる旅行者は、アイヌ人を初めて見たとき「目が慣れるまで気分が悪かった」と記している。アイヌ人の未知の習慣もまた野蛮の証として選び出された。イヤリングや女性の刺青といった、これらの一見してそれとしてわかる野蛮人的慣習の他にも、文明が存在しないことは、生の肉を食べること、髪をすかないこと、左でとめる服、書き言葉の欠落によっても示された。アイヌ人の不潔で毛むくじゃらな外見は強調される。「蝦夷を歩くと、彼らはとても臭う、鼻を摘ままざるを得ないほどだ」「彼らの体はほとんど毛むくじゃらで、眉は一つに繋がっている。熊のように体毛を伸ばしている者もいる」性格の面でアイヌ人は無知で子供じみていて、容易に騙すことができるが激情的であると見られていた。また数をなかなか数えられず、暦や時間感覚を有していないため自分の年齢が分からないであろうと信じられていた。
最終更新:2008年06月07日 22:55