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大将棋

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大将棋(だいしょうぎ)


概要

縦横15マス、駒数65枚(二人で130枚)、29種類。
同じ「大将棋」の名を持つ将棋は複数存在するが、以下に示すのは駒数130枚の「大将棋」である。
資料によっては、「太将棋」「小大将棋」といった表記をされることもある。

歴史

平安大将棋の拡張と思われる。

『普通唱導集』(1300頃)に、
大将基 伏惟 々々々々
反車香車之破耳 退飛車而取勝
仲人嗔猪之合腹 昇桂馬而支得
との記述があり、「平安大将棋」には存在しない駒名が見える。
これがいわゆる「大将棋」についての最古の記述と考えられているが、
この記述だけでは、1300年頃に存在した「大将棋」が以下に示すものと同一である証拠にはならない。
「平安大将棋」からいわゆる「大将棋」に変化していく過程で、未知の「大将棋」が存在した可能性もある。
また、鶴岡八幡宮から鎌倉時代のものとされる鳳凰(裏が奔王)の駒が見つかっているが、やはりこの大将棋のものとは限らない。

以下に示す「大将棋」がはっきりと確認できる最古の資料は、水無瀬兼成の『象戯図』(1591)である。
『象戯図』の奥書によると、1443年以前にこの「大将棋」が成立していたようである。

名称からして中将棋の発展型のように感じるが、文献上に現れるのは中将棋より早い。
また小将棋と大将棋にはある桂馬が中将棋にないことや、
成駒のパターンが中将棋型でありながら、中将棋に無い駒は全て金将に成る点などから、
大将棋を縮小する形で中将棋が作られ、中将棋に豊富な成り駒が用意されるとそれを逆輸入したが、
中将棋に無い駒は一律に金将にした、というように考えられている。

この大将棋の発展として、大大将棋天竺大将棋がある。
また未確認ながら、三井家の資料には駒数などの異なる様々な「大将棋」が存在するらしい。

鎌倉~室町時代には「大将棋」が指されていたと言う記録が残っているが、次第に人気は中将棋や小将棋に移り、
文献上のみの存在となる。「踊」の定義なども含め、細かいルールは現代には伝わらなかった。

ルール

  • 二人で行う。
  • 盤は縦横15マス。それぞれ65枚29種の駒を使用する。
  • 駒は取り捨て。
  • 敵陣に入れば成れる。各5段目までが自陣。
  • 中将棋のような獅子への特殊ルール適用は不明。
  • 不成の可否などは不明。

初期配置

香車 桂馬 石将 鉄将 銅将 銀将 金将 玉将 金将 銀将 銅将 鉄将 石将 桂馬 香車
反車 猫刄 猛豹 盲虎 醉象 盲虎 猛豹 猫刄 反車
猛牛 嗔猪 悪狼 鳳凰 獅子 麒麟 悪狼 嗔猪 猛牛
飛車 飛龍 横行 竪行 角行 龍馬 龍王 奔王 龍王 龍馬 角行 竪行 横行 飛龍 飛車
歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵
仲人 仲人
 
 
 
仲人 仲人
歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵 歩兵
飛車 飛龍 横行 竪行 角行 竜馬 竜王 奔王 龍王 龍馬 角行 竪行 横行 飛龍 飛車
猛牛 嗔猪 悪狼 麒麟 獅子 鳳凰 悪狼 嗔猪 猛牛
反車 猫刄 猛豹 盲虎 醉象 盲虎 猛豹 猫刄 反車
香車 桂馬 石将 鉄将 銅将 銀将 金将 玉将 金将 銀将 銅将 鉄将 石将 桂馬 香車


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