灰羽連盟 2002年 (監督)ところともかず (原案・脚本・シリーズ構成)安倍吉俊
●2点
これ感動・ホロリと泣ける系アニメとして結構あげられてるんですが
自分はどちらの感情もなく、ただただ雰囲気と音楽だけだなぁと・・・
最近多い気がする、雰囲気と音楽だけどもって行こうとする作品が
世界観もちょっとあざといし、終始退屈な感じ。
もう一回見たい?って言われたら
いえ、もう二度と結構ですと答える候補のアニメになりました個人的に
自分はどちらの感情もなく、ただただ雰囲気と音楽だけだなぁと・・・
最近多い気がする、雰囲気と音楽だけどもって行こうとする作品が
世界観もちょっとあざといし、終始退屈な感じ。
もう一回見たい?って言われたら
いえ、もう二度と結構ですと答える候補のアニメになりました個人的に
●10点
世界から隔離された特殊な街に灰羽として転生した少女たちの物語。
なんだかよくわからない世界のなんだかよくわからない人間もどきの話ではあるが
不思議な魅力で視聴者をその世界に引き込んでゆく。
音楽や落ち着いた控えめな色彩も物語の雰囲気によく合っており評価できる。
なんだかよくわからない世界のなんだかよくわからない人間もどきの話ではあるが
不思議な魅力で視聴者をその世界に引き込んでゆく。
音楽や落ち着いた控えめな色彩も物語の雰囲気によく合っており評価できる。
特に人の心や気持ちの描写がすばらしく葛藤や苦しみがよく伝わってきて見るものの
心を揺さぶる。静かな空気のなかに始まる最終話は見事であり
すべての話はこの最終話を描きたいがためのものだったと思えた。
難解な部分もあるので二度見るのがいいだろう。
いいアニメを見せてもらった。作りあげたスタッフに感謝したい。
心を揺さぶる。静かな空気のなかに始まる最終話は見事であり
すべての話はこの最終話を描きたいがためのものだったと思えた。
難解な部分もあるので二度見るのがいいだろう。
いいアニメを見せてもらった。作りあげたスタッフに感謝したい。
●6点
何故か閉鎖的な世界に灰羽となって生まれ変わってしまった少女達の物語
なんとなくジブリ系のような不思議な雰囲気のアニメ
中盤から物語の方向性が変わるのだが、1クールな為か「そこまで凹むほど絡んでたのか?」という風な描写不足や感情移入出来ない点が多少ある。
物語内で語られない意味不明な事がかなり多いので、そういう所に目を瞑れる人でないと楽しめないかも知れない。
メンヘル気味の人、鬱傾向の人は感情移入がしやすいように思える。
俺は抽象的な雰囲気アニメが嫌いなのでこの点数。しかし雰囲気アニメの中ではかなり出来が良い方だと思う。
なんとなくジブリ系のような不思議な雰囲気のアニメ
中盤から物語の方向性が変わるのだが、1クールな為か「そこまで凹むほど絡んでたのか?」という風な描写不足や感情移入出来ない点が多少ある。
物語内で語られない意味不明な事がかなり多いので、そういう所に目を瞑れる人でないと楽しめないかも知れない。
メンヘル気味の人、鬱傾向の人は感情移入がしやすいように思える。
俺は抽象的な雰囲気アニメが嫌いなのでこの点数。しかし雰囲気アニメの中ではかなり出来が良い方だと思う。
●7点
(ネタバレあり)
よく「傑作アニメ」といえば巷で名前があがり、また、評価が「絶賛/さほど」で
二通りに分かれやすいともよく言われる一作。「雰囲気アニメ」ともよく言われてるなあ。
(ネタバレあり)
よく「傑作アニメ」といえば巷で名前があがり、また、評価が「絶賛/さほど」で
二通りに分かれやすいともよく言われる一作。「雰囲気アニメ」ともよく言われてるなあ。
俺も雰囲気アニメは苦手なタイプだが、これは、この世界に落ちて来たばかりで
(視聴者同様)何も知らない主人公の「ここはどこなの?」「灰羽ってなに?」
という疑問で引きつけ、それに少しずつ答えてゆく(灰羽たちの生活を描いて)
という展開で、序盤それほどタダの雰囲気アニメになってはいないと思う。
(視聴者同様)何も知らない主人公の「ここはどこなの?」「灰羽ってなに?」
という疑問で引きつけ、それに少しずつ答えてゆく(灰羽たちの生活を描いて)
という展開で、序盤それほどタダの雰囲気アニメになってはいないと思う。
そして、中盤、ひとり目のキャラが消えたところから話が大きく動き出す。
クライマックスで、クローズアップされるあるヒロインに衝撃を受けたり
入り込んで一緒に涙したりできれば、絶賛に近い感想になるんだと思う。
クライマックスで、クローズアップされるあるヒロインに衝撃を受けたり
入り込んで一緒に涙したりできれば、絶賛に近い感想になるんだと思う。
個人的にはそこまで行かなかったが、出来が良く、捉える人を捉えるだろう小品に
7点って感じ。俺ここのレビューでは「アラも多いけどおすすめしたいので、
底上げして7点」を付けることが多いんだけど、今回は違いました。
7点って感じ。俺ここのレビューでは「アラも多いけどおすすめしたいので、
底上げして7点」を付けることが多いんだけど、今回は違いました。
「天使の輪は金属製。卵焼き器みたいなので灰羽たちが自家制作する」とか
「冬は寒いので、みんな羽根に羽根袋を被る」とかそういう世界観を味わうのが
実はメインの楽しみだったりもするのかも。同人誌出の世界観と聞いて納得。
「冬は寒いので、みんな羽根に羽根袋を被る」とかそういう世界観を味わうのが
実はメインの楽しみだったりもするのかも。同人誌出の世界観と聞いて納得。
●4点
この作品は人を選ぶと思う。灰羽たちの生活を淡々と描いてるだけで、ストーリー的には今ひとつ面白さが見えない。あの独特な世界の雰囲気にハマらなければ退屈な作品となってしまうだろう。私は運悪くハマることが出来なかった。
この作品は人を選ぶと思う。灰羽たちの生活を淡々と描いてるだけで、ストーリー的には今ひとつ面白さが見えない。あの独特な世界の雰囲気にハマらなければ退屈な作品となってしまうだろう。私は運悪くハマることが出来なかった。
●9点
感動したいなら観ろの一本。
↓ネタバレ注意
不慮の死をとげ閉鎖的な空間の中で生まれ変わった少女少年たちが自分の心の器を満たしていくまでの物語。なお物語は終盤までほのぼの路線である。あと音楽のおかげで評価が底上げされているのも忘れてはならない。それほどの逸品である。
感動したいなら観ろの一本。
↓ネタバレ注意
不慮の死をとげ閉鎖的な空間の中で生まれ変わった少女少年たちが自分の心の器を満たしていくまでの物語。なお物語は終盤までほのぼの路線である。あと音楽のおかげで評価が底上げされているのも忘れてはならない。それほどの逸品である。
●9点
原作となった同人誌にプロデューサーが一目惚れをしてアニメ化されたファンタジー。繭から生まれ、頭上に光輪を、背中に灰色の羽を持つ、天使でも人間でもない「灰羽」として生きる少女たちの物語。壁に囲まれ、外の世界から隔てられた「グリ」と呼ばれる街が舞台となる。前半は新生子として生まれた主人公と共に無理なく世界に融け込めるようになっており好感が持てるが、大きな出来事もなくまったりしすぎていると感じる人もいるだろう。後半の6話から大きく物語が動きだす。作品中では常に灰羽たちの視点で物語が綴られてゆくので、灰羽たちが知らない事は視聴者にも明らかにされず、灰羽って何?壁の外はどうなっているか? などという疑問に対する明確な答は呈示されない。脚本、演出、音楽、美術はすばらしい。しかしながら作画に若干苦しい箇所がある。また、DVD版ではTV放映時にOPやEDであったシーンも本編として入れられており、間延びするように感じる部分があるのが残念である。(特に12話のED部分)欠点もあるが個人的にはベストアニメ。心が苦しいときに見るとほんのちょっぴり癒されるかもしれない。あるキャラの持つ苦悩に共感できるならば間違いなくハマるだろう。
原作となった同人誌にプロデューサーが一目惚れをしてアニメ化されたファンタジー。繭から生まれ、頭上に光輪を、背中に灰色の羽を持つ、天使でも人間でもない「灰羽」として生きる少女たちの物語。壁に囲まれ、外の世界から隔てられた「グリ」と呼ばれる街が舞台となる。前半は新生子として生まれた主人公と共に無理なく世界に融け込めるようになっており好感が持てるが、大きな出来事もなくまったりしすぎていると感じる人もいるだろう。後半の6話から大きく物語が動きだす。作品中では常に灰羽たちの視点で物語が綴られてゆくので、灰羽たちが知らない事は視聴者にも明らかにされず、灰羽って何?壁の外はどうなっているか? などという疑問に対する明確な答は呈示されない。脚本、演出、音楽、美術はすばらしい。しかしながら作画に若干苦しい箇所がある。また、DVD版ではTV放映時にOPやEDであったシーンも本編として入れられており、間延びするように感じる部分があるのが残念である。(特に12話のED部分)欠点もあるが個人的にはベストアニメ。心が苦しいときに見るとほんのちょっぴり癒されるかもしれない。あるキャラの持つ苦悩に共感できるならば間違いなくハマるだろう。
●9点
Abe氏が村上春樹の作品に強く影響を受けて製作された作品。ほとんどの主要人物が女でありやや萌えアニメよりではある。しかし作品全体を通しての春、冬、新たな春の訪れという大きな枠組みの中で人との出会い、別れ、苦悩、思いやり、が非常にうまく画かれている。メインテーマは「キリスト教的救い」だと思われる。音楽のほうも非常に秀逸で非常に作品とあっている。しかし最終話のラッカの手に握られたあるものが光を出しながら~の所が個人的に過剰演出だと感じたので-1点です。
Abe氏が村上春樹の作品に強く影響を受けて製作された作品。ほとんどの主要人物が女でありやや萌えアニメよりではある。しかし作品全体を通しての春、冬、新たな春の訪れという大きな枠組みの中で人との出会い、別れ、苦悩、思いやり、が非常にうまく画かれている。メインテーマは「キリスト教的救い」だと思われる。音楽のほうも非常に秀逸で非常に作品とあっている。しかし最終話のラッカの手に握られたあるものが光を出しながら~の所が個人的に過剰演出だと感じたので-1点です。
●4点
世界観が詳しく説明されないので、単に少女に意味もなく羽と輪をくっつけ、可愛らしさアピールしただけの作品に思われます。ストーリーは取って付けたような感じで、一言で申しますと女学生が友達同士で皆で仲良くトイレに行く感じの安っぽい友情を美しく映像にした雰囲気アニメです。
世界観が詳しく説明されないので、単に少女に意味もなく羽と輪をくっつけ、可愛らしさアピールしただけの作品に思われます。ストーリーは取って付けたような感じで、一言で申しますと女学生が友達同士で皆で仲良くトイレに行く感じの安っぽい友情を美しく映像にした雰囲気アニメです。
●7点
ヤマなし、オチなし、意味不明の雰囲気アニメ。しかし、作画、演出とも非常に丁寧でクオリティは高い。淡々とした展開で激しく盛り上がるシーンはないが演出がしっかりしているおかげで静かな盛り上がりだけでも物語のアクセントとしてキチンと機能している。雰囲気アニメとしては最上級の出来。でもオレは雰囲気アニメが苦手なのでこの点数が限界。
ヤマなし、オチなし、意味不明の雰囲気アニメ。しかし、作画、演出とも非常に丁寧でクオリティは高い。淡々とした展開で激しく盛り上がるシーンはないが演出がしっかりしているおかげで静かな盛り上がりだけでも物語のアクセントとしてキチンと機能している。雰囲気アニメとしては最上級の出来。でもオレは雰囲気アニメが苦手なのでこの点数が限界。
●8点
不思議な世界に住む羽の生えた不思議な少女たちの不思議なおはなし。まずその世界の世界観やルールがかなり特殊なので、ある程度考えながら見ないとついていけないと思う。でも先に言ってしまうが、なんで羽が生えてるのか?この世界は何なのか?などなどある程度の考察はできるが、確実な答えは出ずじまいなことばかりなんで、白黒ハッキリしてるのが好きな人は視聴後ガッカリするかも。推理好きで脳内補完OK(エヴァみたいな)な人にはオススメ。近代ヨーロッパな街並とケルト風な音楽とで、雰囲気はメルヘンチックでよい。前半のほんわかムードから後半の鬱展開も見ていて飽きなかった。キャラの構成はあずまんがに似てる気がする。ギャグはないけど。さっきも言ったが本当に謎が多すぎなためちょい減点。少しくらい答えを与えてくれてもいいだろ、と思ってしまった。
不思議な世界に住む羽の生えた不思議な少女たちの不思議なおはなし。まずその世界の世界観やルールがかなり特殊なので、ある程度考えながら見ないとついていけないと思う。でも先に言ってしまうが、なんで羽が生えてるのか?この世界は何なのか?などなどある程度の考察はできるが、確実な答えは出ずじまいなことばかりなんで、白黒ハッキリしてるのが好きな人は視聴後ガッカリするかも。推理好きで脳内補完OK(エヴァみたいな)な人にはオススメ。近代ヨーロッパな街並とケルト風な音楽とで、雰囲気はメルヘンチックでよい。前半のほんわかムードから後半の鬱展開も見ていて飽きなかった。キャラの構成はあずまんがに似てる気がする。ギャグはないけど。さっきも言ったが本当に謎が多すぎなためちょい減点。少しくらい答えを与えてくれてもいいだろ、と思ってしまった。
●8点
理想的な社会主義体制を築いていると仮定されている、安陪氏お得意の閉じた世界に、種子の形で舞い降り生を受ける灰羽の物語。声優広橋のブレイクのきっかけになった萌えアニメ。フジTV特有の二話連続放映などスケジュールが変則的で作り手側は大変だったようだが、そのせいか6話までの萌えアニメ展開と、それ以降の泣き展開がはっきり切り分けられているのが印象的。泣けるアニメなのは間違いないが、一話は嫁や妹などがいる人はヘッドフォンなど音が漏れないようにしてみよう。
理想的な社会主義体制を築いていると仮定されている、安陪氏お得意の閉じた世界に、種子の形で舞い降り生を受ける灰羽の物語。声優広橋のブレイクのきっかけになった萌えアニメ。フジTV特有の二話連続放映などスケジュールが変則的で作り手側は大変だったようだが、そのせいか6話までの萌えアニメ展開と、それ以降の泣き展開がはっきり切り分けられているのが印象的。泣けるアニメなのは間違いないが、一話は嫁や妹などがいる人はヘッドフォンなど音が漏れないようにしてみよう。
●8点
好き嫌い抜きにしてかなり完成度の高い作品話がまとまっていて何が言いたいかも分かりやすくキャラの配置もいい(主要キャラにコイツいらねぇだろというキャラがいない)し作画も基本的に安定しているし音楽も○ ただ作画がごく一部崩れるところがあったり淡々とした展開が嫌いだったり、暗い展開があったりするのでそういう展開が嫌いなひとには向かない(万人向けではない)ので-2 ただ終わり方はスッキリしている
好き嫌い抜きにしてかなり完成度の高い作品話がまとまっていて何が言いたいかも分かりやすくキャラの配置もいい(主要キャラにコイツいらねぇだろというキャラがいない)し作画も基本的に安定しているし音楽も○ ただ作画がごく一部崩れるところがあったり淡々とした展開が嫌いだったり、暗い展開があったりするのでそういう展開が嫌いなひとには向かない(万人向けではない)ので-2 ただ終わり方はスッキリしている
●9点
↓ネタバレ注意
自殺者が、黄泉と現の狭間で、現世の罪を悔い改める話。世界観がよくできてる。音楽も大谷幸で、安定して良い感じ。伏線不足、話数がもう少しあれば・・・ということから1点減点で9点。(個人的に、空から少女が降ってくるシーンとか、論理的な説明はないけどなんとなく共感できる設定とか、働かなければならないという状況に対峙する主人公など、某監督作品を彷彿させます。)
↓ネタバレ注意
自殺者が、黄泉と現の狭間で、現世の罪を悔い改める話。世界観がよくできてる。音楽も大谷幸で、安定して良い感じ。伏線不足、話数がもう少しあれば・・・ということから1点減点で9点。(個人的に、空から少女が降ってくるシーンとか、論理的な説明はないけどなんとなく共感できる設定とか、働かなければならないという状況に対峙する主人公など、某監督作品を彷彿させます。)