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イノセンス

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匿名ユーザー

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イノセンス

●8点

テーマは、勝手な解釈かもしれないが、人間を愛するのも、人形や犬を愛するのも同じようなこと、いや、人形のほうがかわいいかも、というもの。
実物より、アニメキャラのほうがかわいいといいだす、「電波男」のはるか先を行っていた映画である。暗黒なのか、希望なのか、人類の未来を暗示した、苦い味を楽しむ映画である。

●7点
 脳以外がサイボーグという人間までいる高度に文明が進んだ近未来が舞台のサイバーSF。
 「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の続編でバトーが今回の物語の主人公。
 メイド用として試作モニター配布されたアンドロイドが暴走、所有者を惨殺し自壊する
 事件が多発し、バトーたち公安9課が捜査にのりだす。アンドロイドは壊れる前に
 「たすけて」という言葉を残していた…
 攻殻シリーズ特有の用語や概念にとまどうかもしれないが、物語は非常にシンプルであり
 理解しやすい。その薄い内容を支える映像は圧倒的に美しく、視聴後の満足感はある。
 ただコンピュータグラフィックスをあまりにも前面に出しすぎている感があり、すぐに陳腐化
 するだろうと感じた。
 本作を楽しむためには、前作となる「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の視聴直後に
 視聴することを強くおすすめする。

●6点
 どこを楽しめばいいのかよく分からん。
 映像綺麗だし人形の動きすごいし音響もいい。迫力がある。でもそういう技術面しか印象に残らない。
 押井らしさ(立ち食い、犬、物質的な説教臭さ、衒学趣味)はよく出てる。
 だが俺は特に彼にシンパシーを感ずるところもないし、なんとも評価に困る。

●?点
 「ストーリーは大したこと無いんです。
 一部だけ観ても、どこから観てもらってもテーマは伝わります」
 という監督自身の弁を事前に聞いていた自分はかなり好意的に見れたほうだと思う。
 ホンが平坦な映画なんだけど、ただの繋ぎみたいなカットが殆ど無いのでやたら濃い。
 で、その既視感バリバリのショボめのホン、おそらく意図的にブレランを流用した色彩、
 故意的に乱発される劇中の引用・・・
 バトーの「俺のオリジナルの残りはどこにあったけな」という台詞に、
 これはサイボーグがなんたらとかいう見たまんまの話では全然無く
 皆がネットと同居するようになった今、君らが外部に向けて発する情報に
 純粋なオリジナルはどれだけ残っている?という話なんだと思った。
 世の中のこの急激な情報化が一段落付いたらそのときまた観ようと思う。

●5点
 巨額の予算をかけただけあって作画は神レベル。
 だが、ストーリーは地味だわ、アクションに見るべきものはないわ、
 クライマックスは盛りあがらないわで作品としては凡作としかいいようがない。
 素子がほとんど出てこないのも作品の華のなさに輪をかけている。
 唯一祭のシーンだけはアニメ史に残る名場面。
 まあしかし、ストーリーとはなんの関係もないシーンのわけだが。
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