スティルインラブ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2025/08/31 Sun 12:15:31
更新日:2025/09/01 Mon 07:48:01NEW!
所要時間約 32 分で…読めるわよねぇ?


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Still in Love その愛は狂気にも似ている どいつもこいつも狂ってやがる・・・! なんだよこの展開… やべーやつ やべーやつら←トレーナー含め ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー コーヒー スカーレットリリィの高揚 スティルインラブ スレンダー ティアラ路線 トリプルティアラ トレセン学園中等部 トレーナースパダリ勢 トレーナー狂人勢 ノースヒルズ ハチャウマ先行勢 ハーフアニバーサリー実装組 マイラー メリーバッドエンド リリィ 二重人格 今でも愛してる 個別シナリオ激重勢 先行バ 内なる紅 劇薬 吸血鬼 呼び覚まされし願い 宮下早紀 差しウマ 幸英明 影が薄い 恍惚のヤンデレポーズ 恒常引き換え不可組 愛が重い 愛舞い、喰らい。 本能 栗東寮 緋想の誓衣 誰にも告げぬ誓い 赤い糸 赫き胎動


ふふ……ずっとおりましたよ?
トレーナーさんのすぐ傍に……

スティル(Still)イン(in)ラブ(Love)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場人物の一人である。
CV:宮下早紀

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:良識と本能の板挟み。渇きを抱く妖艶の君
誕生日:5月2日
身長:153cm
体重:魅惑的
スリーサイズ: B72・W50・H76
靴のサイズ:左右ともに23.0㎝
学年:中等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:ボビンレース、赤い果実のジャムづくり
苦手なこと:大きな姿見、香りの強い食べ物、満月
耳のこと:ひたむきにトレーナーの方を向く
尻尾のこと:揺れるとほのかにいい香りがする
家族のこと:父とはよく歴史談義をする
ヒミツ:①お菓子があると幸せ。コーヒーもあると、もっと幸せ / ②よく鏡の前で笑顔を練習している
自己紹介:スティルインラブです…。私は…いえ。取り立てて、語るべきことなどありません…あるのは、ええ…秘すべきこと、だけ…

キャラクターソング:愛舞い、喰らい。


◆概要

初代トリプルティアラを達成した牝馬メジロラモーヌ以降、17年ぶりに誕生した2代目トリプルティアラ・スティルインラブ号をモチーフとしたウマ娘

アプリ版3周年となる2024年2月22日に正式発表されたウマ娘の一人。発表されたのはこの時だが、実はその約半年前に発表されたコンシューマ版ゲーム『熱血ハチャメチャ感謝祭!』のキービジュアルにシルエットで映りこんでいた。
同作においてはチーム<リリィ>編の主人公としても活躍する。

おしとやかで良識的、甘いお菓子とコーヒーが好きな、いたって普通の少女。血のように紅い瞳と、陶磁のような白い肌。頭に被ったヴェールのようなものから覗く、前髪にある小さな流星がチャームポイント。
ただ大人しすぎるためか自他共に認めるほど影が薄く、すぐ近くに立っていてもなかなか気づいてもらえないこともしばしばあるのが悩み。後述するがあのアグネスデジタルにすら気づかれない程である。
また、時折何かと葛藤し、頬を赤らめてもじもじしながら堪えている妖艶で色気のある光景が見られる。(※中等部です)
他のウマ娘と比べて、レースに対してあまり乗り気でない様子だが…。




……ハ、アハ、アハハハハ!!!!! もっと……もっと味わわせて!!


しかし、ひとたび走り出し強者と競り合うと、内に秘められたもう一つの顔を表し、競争相手を血の一滴まで余さず喰らいつくさんばかりの凶暴な走りを見せる。
ウマ娘というのは大なり小なり個人差はあるものの闘争本能が強い種族であるが、実はスティルのそれは他者より遥かに強い本能を抱えており、その結果スティルの内面で裏人格と言えるほど独立した存在となってしまっているのだった。要するにもう一人のボクとか真の超兵みたいな感じ。
本能が表出した際の走りは普段を遥かに凌駕するスペックを発揮するが、普段控え目で存在感のない大人しい子が、猟奇的な歓声を上げながら自他が傷つくことも我関せず爆走するその豹変ぶりによって競争者、観客問わず萎縮させてしまい、それによって幼い頃から「怖い」、「化け物」と呼ばれ避けられてきた過去を持つ。
目立たなくとも平穏を望むスティルからすれば厄介以外の何物でもなく、本能とどう付き合っていくかがシナリオ序盤の課題となっている。

一方で表の方のスティルもただ控え目なだけでなく愛が重い強情な一面も持っており、トレーナーが他のウマ娘を見ていると嫉妬心を覚える他、特に一度愛した相手には病的なまでの献身ぶりを見せることもある。
このせいでヤンデレキャラ扱いされることもあるが、少なくとも他創作に見られるようなヤンデレキャラと違いスティル本人に他者を傷つける意思は微塵もない点に注意。
まぁトレーナーへの愛を綴り過ぎて寝不足になるなど、ヤンデレの素質は十分高いのだが…。

好きなものは前述したお菓子とコーヒーの他、親が小説家ということもあり読書が趣味。
苦手なことは早食いで、ゆっくり食べ過ぎたせいでアイスを溶かして手をベタベタにしてしまうこともしばしば。*1

◆アプリ版での活躍

性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:C マイル:A 中距離:A 長距離:G
脚質 逃げ:G 先行:A 差し:A 追込:F
2025年8月24日に☆3「緋想の誓衣」が育成実装。
3rdアニバーサリーでの発表から数えて1年半、4.5thハーフアニバーサリーを記念しての4人目の準限定ウマ娘として大々的に実装が発表された。

[緋想の誓衣]

この姿が、貴方の誇りとなりますように。


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[緋想の誓衣]スティルインラブ」勝負服
© Cygames・JRA

スピード +0% スタミナ +10% パワー +10% 根性 +10% 賢さ +0%
ノースヒルズ所有馬の勝負服である「水色赤十字襷」で構成されている衣装。よく見ると左薬指のみ赤いマニキュアを塗っている。
大人しいスティルインラブにしては肩出しなど露出が意外と多いが、元々露出も少ない控え目なデザインにする予定が流石に地味すぎて困っていたところ内なる本能に口出しされたため、折衷案で今のデザインになったとのこと。俺からすればまだ地味すぎるぜ!もっと腕にシルバー巻くとかさ!
因みに内なる本能が提案したデザインは風や闘志を肌で感じられるよう、はしたないほど露出の多いモノだったらしい。そよ風さんはお帰りください。

適性はマイル/中距離、先行/差しが全て最高のAとなっている。
ついでに短距離の適性もCとそこまで低くはなく幅が広いが、後述する所有スキルから中距離・差しで運用する方がパフォーマンスを最大限発揮しやすい。

所持スキル
マイル・中距離・差し用の新スキルを多数揃える。
特に新スキルの「衝動」は、『全ての基礎能力が上がる<差し・芝>』という破格の性能をしている。
緑の通常スキルでありながら要求される必要ポイントが高いものの、スティルはこのスキルが後述する固有スキルや進化スキルを十全に活かすためのトリガーとなるため基本的に取得は必須となる。
なお一番似合いそうな「独占力」のスキルは持っていないので悪しからず。

通常スキル
衝動、好戦的、想い焦がれて、(覚醒Lv2)精神力*2、(覚醒Lv4)内なる獣

レアスキル
(覚醒Lv3)闘争本能(最終コーナー前の第3コーナーで中団以降にいると前に出る<マイル/中距離>)
赫き胎動(「衝動」が発動していると最終コーナー前の第3コーナーでものすごく前に出る<マイル/中距離>)

(覚醒Lv5)解き放つ情念(レース中盤に速度が少し上がる、その後レース終盤に少し前に出る<マイル/中距離>)
誰にも告げぬ誓い(中盤の上り坂に入るとすごく前に出る、「衝動」が発動していると、その後終盤目前の下り坂に入ると少し前に出て加速力がわずかに上がる<中距離>)
呼び覚まされし願い(レース中盤に速度が少し上がる、「衝動」が発動していると、その後終盤始めの方早めに前に出て加速力がちょっと上がる<マイル/中距離>)



ああ…何て綺麗…


全て…すべて…すべて…


食らい尽くして、しまいたい…!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[緋想の誓衣]スティルインラブ」固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「スカーレットリリィの高揚
効果は「残り300m地点で中団にいると速度がすごく上がる、または中距離レースで「衝動」が発動しているとレース終盤のコーナーで順位によらず加速力が上がる。」
通常だと残り300m地点での速度上昇という固有スキルとしてはありふれたものだが、こちらも上述した衝動を発動している別物に変貌。
中距離レース限定ではあるものの、レース終盤のコーナーという絶好のタイミングでの加速、それも順位条件一切なしというとんでもないものに化けるのである。
これまで準限定の先駆者であるジェンティルドンナやオルフェーヴル、同年の6月に実装されたクロノジェネシスが適応環境でトップ級の評価を誇っているのは「自前で安定した終盤加速スキルを備えている」ということに他ならないわけで、スティルの固有スキルも見事にこの条件に合致する。

これによる安定した加速の確保に加え、「誰にも告げぬ誓い」or「呼び覚まされし願い」による中盤力の強化と終盤加速の上乗せに「赫き胎動」の終盤入りタイミングでの前に出るブーストなどが合わさり、性能判明時点から差し・中距離のウマ娘としては文句なしのトップ級として瞬く間に認識されるようになった。
同年9月には史実スティルインラブ号とも関わり深いトリプルティアラ=牝馬三冠最後のレースたる秋華賞をベースにしたチャンピオンズミーティングも開催されるため、それに合わせた形でもあるだろう。

発動演出ではスティルが穏やかに薔薇園を歩いている最中に本能が顔を出し、妖艶な笑みをたたえながら薔薇の花弁を巻き散らして駆け出すといった内容。
ラストの右腕を真っすぐ突き出すカットのせいで、一部では石破ラブラブ天驚拳だのトレーナーのハートを掴んでヒートエンドだの言われているとか何とか。

素敵なフルコース…最後の一滴まで、楽しめたわ――

固有二つ名は「今でも愛してる」(Still in love)。
取得条件は「桜花賞、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯、宝塚記念を勝利し基礎能力[賢さ]が1200以上になる」となっているが、全て目標レースであるため取得難易度はとても低い。育成実装時点での環境ならば問題なく取れるだろう。

サポートカード

育成実装に先駆け、アプリ版3.5周年記念となる2024年8月24日にSSR【Devilish Whispers】が実装された。

SSR【Devilish Whispers】

得意トレーニングはスピード。
完凸時にはトレーニング効果+15%、やる気効果アップ+40%、友情ボーナス+25%、得意率100、スピードボーナスとスキルPtボーナスが+2、パワーボーナスも+1とやはり強力。
特に実装当時はスキルPtボーナス+2が特に強力であることに注目が集まっており、各種トレーニング向上効果の上乗せも併せ、スピードサポカの中でも特にスキルPtを大量に稼ぐことのできる1枚として高評価で環境入り。

スキル面についてもやはりコーナー巧者○、直線巧者、遊びはおしまいっ!、垂れウマ回避などの汎用系のものが多く使いやすい。
何より重要なのがヒントレベル+4を備えていることで、スキルを最大のヒントレベル5で取得できる=再度同じスキルをヒントレベル1で再入手するということが無いため、イベント1回で確実に他のヒントを獲得できるチャンスが大きく広がるのが非常にありがたいのだ。
イベント完走時のレアスキルは差し・追込用の「本能の解放」か、中距離用の「怜悧清澄」を選択して入手できる。
これらに当てはまらないウマ娘の育成時にも、イベント2回目に一番下の選択肢を選ぶことでイベントを打ち切ることができるため、他のサポカの完走率を上げるのに選ぶことができ汎用性が高い。
また、要となるスキルPtボーナス+2は1凸時点で揃う上、その他練習性能に必要な効果もその時点で全て解禁。3凸以降に解禁される初期絆アップが無くて友情トレーニング発動までに時間がかかることを除けば十分な性能を発揮してくれるのも評価点。
育成シナリオ「走れ!メカウマ娘」では「怜悧清澄」が「システムオールグリーン」に進化でき、しばらくの間速度を上げるという強力なスキルとなるため、採用率が極めて高かった。

2025年にもなると更に強いカードも増え、特に丁度1年後の2025年8月24日には差し・中距離育成特化型のSSRスピード【氷結晶の静域】アドマイヤグルーヴの存在などもあり、理想を極限まで突き詰めた場合の編成からは外れることも多くなってきたが、依然としてこのカードが持つスキルPtボーナス+2やヒントレベル+4などは魅力的であり、各々のサポカ所持状況によっては十分に使い道がある。
スティル自身に使えない問題についても、上述のSSRアドマイヤグルーヴがあれば基本的には問題ない。

ちなみにサポカ名の意味は悪魔の囁き』。

個別ストーリー

──それは、うだるような蒸し暑い夏の夜のことだった。
野外業務を終え夜遅く家路を急いでいたとあるトレーナーは、何かに導かれるようにふらふらと歩を進める。
やがて公園の高台に辿り着いたトレーナーは、満月の灯りに照らされた一人の少女を見つける。恍惚の笑みを浮かべた彼女はトレーナーの存在に気付かず走り出す。
狂ったように笑いながら走るその光景は、まるで「魔物」のような強い印象をトレーナーに与えた。
やがて一通り走って興奮冷めやらぬ様子で立ち止まった彼女の元へ、一歩、一歩、歩を進める。彼女もトレーナーに気付き、視線を向け…、

見 つ ケ た ァ ァ ぁ…………!!

……気が付くと、トレーナーは自宅の玄関に倒れていた。時間は朝。昨晩のことは夢かと思ったが、首筋の赤い噛み跡が、夢ではないと訴えている。
昨晩の出来事が夢ではないと悟るや否や、トレーナーは衝動に突き動かされるように部屋を飛び出す。恐怖か、それとも別の感情か。兎に角昨日の彼女に会いたいという思いだけで走り出し、

あの……っ!!
……っ!?

視界外から急に顔を出した少女に驚き飛び退る。そこには、確かに昨日見たウマ娘の姿があった。

君は、一体……
スティル、です……。……スティルインラブ──

儚げな少女は、申し訳なさそうにそう名乗った。


落ち着けるところに場所を変えて、二人は話し合うことにした。
やはり昨晩出会ったのはスティルで間違いないこと。そして気を失ったトレーナーを運んだのもスティルであること。そしてトレーナーのことが心配で部屋の前で待っていたことも。
しかし、目の前にいる礼儀正しく大人しい子が、昨夜の魔物と同じとは思えなかった。当然そのことについて尋ねようとするが、スティルは狼狽すると謝罪の言葉を置いて止める間もなく立ち去ってしまった。

それからスティルと会うこともなく、首の跡もただの虫刺されと診断され、多忙に追われあの日の夜の余韻も薄れてきた数日後。とある模擬レースに見覚えのある姿──スティルを見つけた。
その場にいるのに気づかれないちょっとしたアクシデントもあったものの、問題なくゲートイン完了。レースが始まる。

……始まって、しまう……。始めて──……いいノね?

その直前、スティルの双眸が一瞬、怪しく、紅く輝いて…。

最初は最後方でどこかぎこちない走りをしていたスティル。しかし、

ふふフふふ……!! あハはハはははっっ!!
頂戴、チょうダイ、ちょうだぁぁああああい!!

突如、あの夜の「魔物」が顔を表し、凄まじい気迫をもって最後方から一気に先頭集団へと躍り出る。…が、それは一瞬のことであり、魂の抜けたような急減速で最下位でゴールした。
しかし、その場にいた全員の注目はスティルに注がれていた。その眼に、恐怖の感情を孕んで…。

ちが……違うの。私は……ワタシ、は……。
……ごめ、ごめんなさ……っ。──ごめんなさい……っっ!!

視線に耐えられずその場を逃げ出すスティル。そしてその後を、トレーナーも追っていた。


逃げ出したスティルを探して右往左往するトレーナーだったが、誰に聞いても、どこを探しても見つからない。
そんな時、一人のウマ娘が現れる。ネオユニヴァースと名乗り、スティルの”クルーメイト”だという彼女の助言により、校舎裏で塞ぎこんでいたスティルを見つけ出す。そして漸く、彼女はポツリポツリと語りだす。
曰く──スティルの内には「狂気の血」が流れているのだと。
初めてレース場に足を運んだ幼い日、本能と本能がぶつかり合う本気のレースを観戦した時、「それ」は目覚めたのだという。衝動、興奮、喉の渇き…、血に飢えた本能が。
それ以降、特に強者と競り合っている時に飢え渇いた本能が表出するようになり、正気に戻った頃には周りから避けられ、一人になっていた。しかしスティル自身、レースに魅了された身であるが故に走らないという選択を取ることができず、本能を理性で押さえつけた走りをしようと勤めていたのだった。

一通り話終え、「普通じゃない」「おかしい」「はしたない」と自嘲するスティル。だがトレーナーはそれを否定するでも肯定するでもなく、それは彼女自身の特別な才能の一片だと答えた。

君の本能は──怖いくらい、美しい

それでもなお「貴方も本心では恐ろしく、気持ち悪かったでしょう」と拒むスティルに、毅然と応えるトレーナー。そして気付く。何故自分がこうもスティルのことを気にかけるのか。
──既に、彼女の魔性に魅入られてしまったのだ。


そして、自らスティルの本能をコントロールできるよう協力すると宣言したトレーナーは、再びあの高台に来ていた。空には満月。そして眼前にはジャージ姿のスティル。
スティル曰く、満月の夜は本能が特に強くなるとのことで、この日ならば本能を制御する特訓がし易いという彼女からの提案だった。
既に本能が顔を覗かせ始めていたため取り敢えず走り始めたところ、数分と経たずに本能が現れる。
一瞬見入ってしまいかけたトレーナーだったが、事前に「名前を呼んで欲しい」という頼みを聞き入れ、必死でスティルに呼び掛ける。

えー……ヤダ、スティルちゃんとはしりたくない! だって、変なんだもん……。

あの子、まるで別人じゃないか……。……不気味だ……。

暗い、昏い、意識の底、追憶するは幼き頃の記憶。
疎まれ、気味悪がられ、避けられ……。どこにも(ワタシ)たちの居場所はない。誰も(ワタシ)たちを愛してくれなどしない。

──ィル……スティルインラブ!
────!

だが──その言葉は、確かに届いた。

はい……! スティルは……此処に、おります……──

足を止めたスティルに、作戦成功の喜びを伝えようと駆け寄るトレーナー。…しかし、

愛してる?

振り返った血のように紅い瞳は、月明かりの下で未だ煌々と輝いてた。

愛してる?アイシてるアイシテル?愛しテるあいしてるあいしテる愛してる愛してる?愛してる愛してる愛してる愛してる?愛してる
だってアナタは──ワタシの、運命のヒト

狂気的な笑みを浮かべてトレーナーに近寄った魔物は、強い力で肩を掴み、そのまま…、…崩れ落ちるように意識を失った。


どうやら強引に本能を抑え込んだ反動で気を失ってしまったようで、程なくスティルは目覚めた。
改めて、本能を抑えることに成功し喜びを分かち合う二人。だがそれはトレーナーの協力あってのことだったため、スティルはトレーナー契約を持ちかけ、トレーナー側も了承する。
──本当にいいのだろうか?
一瞬の迷いが胸をよぎるが、すぐに掻き消える。何故なら既に、トレーナーも呑まれていたのだから──。
そして、その先にある結末は──。


育成シナリオ

こうして始まったスティルインラブのトゥインクルシリーズ。ここまでもかなり不穏な雰囲気が漂っているが、初めてスティルの育成を開始したトレーナー達の前にいきなり警告画面が現れる。

特殊演出の表示

このウマ娘の育成中には画面に影響のある
特殊演出があります。演出を表示しますか?

特殊演出の表示
◎特殊演出を表示する。    
○特殊演出を表示しない。   

!育成イベントの結果に影響はありません。
!一部の演出で画面酔いの影響があります
プレイの際は体調にご注意ください  
☑今後このポップアップを表示しない

この内容はオプションからいつでも変更できます


このような警告画面が出てくるのはスティルインラブが初。この時点で嫌な予感がしたトレーナー達もいただろう。


当初は本能に頼らずに勝つ方法を模索するも上手くいかなかったため、本能に頼らないのではなく制御しつつレースに勝つ方針を定める。
同期のアドマイヤグルーヴを本能を刺激するライバルとして見定め、本能をコントロールして勝利する日々。
世間の注目は長らくGⅠ勝者のスティルよりアドマイヤグルーヴの方に向いていたが、逆境を跳ねのけ秋華賞を勝利。晴れて、スティルは2代目トリプルティアラとなったのだった。…しかしここでとある異変がスティルを襲う。

あんなに暴れていた内なる「本能」が、すっかり消えてしまったのだった。
トリプルティアラを取ったことで満足してしまったのだろうか? 等と様々な憶測を立てるが、答えは分からず仕舞い。
これによって今までのような覇気のあるレースも出来なくなり、お互いをライバルとして意識していたアドマイヤグルーヴからも見限られてしまう。
だがスティルからすれば今まで散々苦しめられていた本能から解き放たれたこともあり、当初の目的であったトリプルティアラも達成できたので十分だった。トレーナーもあの狂気的だが美しい走りをもう見られないことを惜しみこそすれ、スティルを祝福する。
そして話し合った末、金鯱賞を最後にレースを引退することを決意。引退した後の自由な時間の中で、一緒にいられる幸福を夢想し二人は相好を崩す。
…はずだった。

+ あの方が、一番幸せでいられるのは――
金鯱賞で引退することを決意してから暫く後、二人でいられる穏やかな時間を幸せに思うスティルだったが、どこか違和感を覚えていた。
トレーナーは今でもスティルのやりたいことに合わせて付き合ってくれ、笑ってくれるが、そこに以前のような笑みがないことを彼女は察する。
──スティルの走りに魅せられていた彼(彼女)が最も喜ぶのは、スティルが走る時だけ。

あの方が、喜んでくれるなら――

化け物にだって、なってやる。

引退する決意を固めていたスティルは、愛する人に喜んでもらいたいがために引退を撤回し、敢えて奥で大人しくしていた本能を自らの意思で呼び起こす。
他の誰から嫌われてもいい、ただ一人の愛のためだけに、まだ走り続けることを改めて選択するのだった。

だが異変は終わらない。
ファン感謝祭以降、今度はスティルのトレーナーの身体に変化が起こり始めた
虹彩が赤くなり、食が異様に細くなり、日差しが苦手になり、一方で夜は眠らず寧ろ調子が良くなっていったのだった。
これはテキストのみではなく、スティルシナリオ限定の特殊演出をONにしていると一部選択肢が文字化けを起こしたり、シニア級から画面が赤黒くぼやける演出が発生する。スティル実装時点での現行シナリオの無人島トレーニングとのギャップが凄い。
病院で検査を受けても異常なし。だがスティルが走り続ける限り、トレーナーは目に見えて衰弱していく。酷い時には数日昏睡状態に陥ることもあった。
明らかに異常と分かっていても、なお走り続けることをやめない二人。その行く末にあるのは…。

――想いは変わらずここにある

今でも…愛してる

一言で言うなら、他キャラと比べてもあまりに異質としか形容できないシナリオ。
他作品で例えられた際にTYPE-MOON作品やらニトロプラス作品、変わったところではBloodborneが挙げられる辺り相当である。
特にシニア級以降の演出は、ホラー耐性のない人は特殊演出をオフにして閲覧することが推奨される。

今までにも完全なハッピーエンドと言えないグッドエンドは少なからずあったものの*3、それらともまた異なるエンディングに困惑の声が多数上がっている。一方でその狂っているほど一途な愛の物語は完成度が高いと好む層も一定数おり、まさしく賛否両論といったところ。
「完成度は間違いなく高いがもう一度読みたいとは思えない」といった評価が挙がることが多い。

何より、温泉旅行イベントは本来であればグッドエンドの前に始まるのだが、スティルのみグッドエンド後に始まるという特殊な仕様となっている。
傍から見れば狂っているとしか思えない二人の愛の果て。その内容は……この先は是非自身の目で確かめていただきたい。

フィリーズレビュー(3月前半)、フローラステークス(4月後半)、ローズステークス(9月前半)の三つのレースに任意出走して「完全三冠」を達成すると隠しイベントが発生。パワーと根性のステータスアップとスキルポイント、そして「遊びはおしまいっ!」と「むきだしの情熱」のヒントレベルを得られる。
唯一の懸念点は初期適性が短距離Cのフィリーズレビュー程度であり、トリプルティアラは全て1着目標であり他のレースも難易度は低いので見るのは難しくない。

育成イベントではネオユニヴァース、アドマイヤグルーヴ、メジロラモーヌを除くと他のウマ娘があまり登場せず、同厩舎の先輩であるトウカイテイオーや同じノースヒルズのウマ娘達も登場しない。ランダムイベントではトレーナーと二人で進行するイベントが多い傾向にある。

◆関連キャラクター

  • 内なる紅
スティルの内に秘められた、別人格と言えるほど独立した闘争本能。この名称は育成シナリオ中の吹き出しの表記からであり、表人格からは主に「内なる本能」や「あの子」と呼ばれている。
通常スティルとの見分け方は、瞳が常に怪しく光っていることと、一人称が「ワタシ」になっている点。
また、指先で顎を艶めかしくなぞるのが癖。
スティルが幼い頃から度々表に出ては周囲を怖がらせ、孤立させていた元凶。かなりの気まぐれ屋であり、「強者と競り合う」か「満月の夜」の条件でしか表に出てこない。性格も真逆であり、表人格のような他者を気遣うことは一切なく、ラモーヌ相手にも臆せず逆に煽るなど肝も据わっている。

枯れた花は、味もしない。咀嚼するのもムダですわ。
──耳障りな鳴き声。

常に血と強者に飢えているため制御は困難だが、正面から向き合う意志を見せれば対話に応じる柔軟な一面もある。
強者と認めたアドマイヤグルーヴとティアラ路線で競り合い、トリプルティアラを達成すると同時に満たされたのか表に出て来なくなったが…?

SF系不思議ウマ娘。史実ではゼンノロブロイ・アドマイヤグルーヴ共々同期同父の馬だった。
寮ではルームメイトであると同時に、クラシック路線を走る同期でもある。スティルの存在についてはユニヴァースの育成シナリオにて度々言及されていた。相変わらずの不思議言語の使い手でコミュニケーションに難儀しているが、一緒に星空を仰いだりスティルとの仲は良好。
一方でスティルの育成シナリオにおいては、「シンギュラリティ」に出会えなかったことで自身の運命が変わらないことを知っているため、二人でトリプルティアラとクラシック三冠を一緒に取ろうとスティルに言われた際に「そうなればよかったのにね」と応えるなど達観している。
スティルとトレーナー、二人の行く末に「”HPED”はない」と忠告し、それでも進む意志を曲げないと決めた二人の成り行きを見守ることとなる。

  • アドマイヤグルーヴ
スティルと同期のティアラ路線を走るウマ娘。通称アルヴさん。
孤児院で生まれ育ったために愛を知らず、愛を嫌い、愛を拒み、愛を憎む「神童」。
遊びや愛に現を抜かす他のウマ娘たちを見下し、愛されない自分にはレースで勝つ以外に存在価値はないとして単身トレーニングに精を出す。
育成シナリオ内では、強い愛で結ばれたスティルとそのトレーナーを特に強く敵視し、世間もスティルよりアドマイヤグルーヴに期待を寄せるが、惨敗。
「自分のやり方は間違っていたのか?」と疑問を抱くようになるも否定し限界を超えたトレーニングを続けるが、無茶が祟って倒れたところをエアグルーヴに叱責され、多少考えを改めるようになるが、その矢先…。

一応スティル育成におけるライバル枠ではあるが、史実で勝利したエリザベス女王杯においても史実補正がかかっていないため強さは然程でもない。
寧ろこれまでの前例から、アルヴが育成実装された際にライバルとして出てくるスティルの強さに恐々とするトレーナーが多い。

史実ではライバルにして同じ父を持つ間柄。スティルインラブがトリプルティアラ達成後低迷する傍らエリザベス女王杯連覇を成し遂げ、引退後スティルインラブが夭折したのとも対称的に、より一足先に逝ったものの末息子等自らの後継者達を残した名牝である。
…またスティルインラブ号生涯唯一の交配相手と、アドマイヤグルーヴ号(と母エアグルーヴ号)の生涯最期の交配相手は同じ牡馬であった。

名門メジロ家の至宝にて、レースを「愛」する初代トリプルティアラウマ娘。
育成シナリオ序盤でトレーナーが偶然近くを通りがかった彼女に熱い視線を送ったことで、スティルにその視線を譲らない意志を固めさせ、2代目トリプルティアラを目指すこととなる。
その後暫く出番はないが、シニア級後半で再登場。二人の愛の行く末に破滅が待っていることを感づき、忠告する。

北海道苫小牧市ローカルアイドルウマ娘。
史実における主戦騎手が幸騎手繋がりで、スティルとは度々交流している。

『ハチャウマ』でチーム<リリィ>としてチームを組んだ仲。リリィのストーリーではスティルの本能を知った上で彼女を受け入れ、大感謝祭での優勝を目指す。
育成シナリオでも「切れ者」獲得イベントで交流する。
スイープトウショウは対戦経験があり、宝塚記念で苦杯をなめさせられているのだが、シニア級宝塚記念では下のクラスメイト達が登場し、スイープトウショウは確定登場枠ではない。
なおスイープトウショウはスティルインラブのSSRサポートカード【Devilish Whispers】のストーリーにも登場する。スティルインラブのサポートカードなのにスイープの方が目立ってたりするけど。

クラスメイトたち。
黒板を消したり率先して人助けをするスティルであるが、その影の薄さにより認知されておらず、クラスには姿の見えない『妖精さん』がいると思われている。特にあのウマ娘ちゃん大好きデジタルにすら存在を認知されていないあたり、相当なものである。
このうちロブロイとは同時期にデビューした同期でもある他影薄仲間でもあるらしく、スティル、ユニヴァース、ロブロイの三人がかりでようやく自動ドアが認識してくれるなど苦労している模様。
中々に濃いメンツだらけで先生の胃が心配になる。*4

夢を追う大逃げウマ娘。
シニア級の最初の目標である金鯱賞に参戦し、スティルの中の"monster"に興味を抱いていたが、この時のスティルの本能は姿を消していたためにすぐに興味を失ってしまった。
だがその願いは後の宝塚記念にて果たされることになり…

史実でも2004、05の金鯱賞と宝塚記念での対戦経験あり。

レースという名の戦場を駆け抜けた武将ウマ娘。
ノーリーズンのグッドエンディングにて、自身の『眷属』を引き連れて登場。「相馬野馬追」に興味を持つ眷属を仲間に加えて欲しいとノーリーズンに頼む姿が描かれる。
史実では馬主が同じノースヒルズであるのに加え、スティルインラブの唯一の子供であるジューダ号が相馬野馬追に参加している。

スティル同様、コーヒーが好きなウマ娘たち。
時折それぞれコーヒーに合うお菓子を持ちよって一緒にお茶をする会を開いている。


ご存知全てのウマ娘の幸福を願うトレセン学園生徒会長。
育成シナリオ中にメジロラモーヌと共に度々顔を出す他、彼女もまたコーヒー愛好家の一人として前述のメンバーと共にスティルとお菓子を楽しむ仲である。


とある満月の夜に「化け物」と邂逅したことでスティルと出会う。ネオユニヴァースの言うところの、スティルの「シンギュラリティ」。
選抜レースでスティルの本能が一瞬みせた、恐ろしくも美しい走りに魅せられ、彼女の担当トレーナーとなりトリプルティアラを目指すこととなる。
一見するとただの好人物だが、スティルの本能が見せた走りに魅せられたことで徐々に狂いだしていく。特にシニア級以降の狂い様は、かのモルモット着ぐるみとは全く異なるベクトルでの、アプリトレーナー勢ぶっちぎりのイカれた狂人。

+ 彼女の走りが見たい。今すぐに……見たい。見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい
まずそもそもの話、個別ストーリーの出会いの時点でスティルの内にある本能とその走りに惹かれており、それに対して強い自己嫌悪を抱き続けていたスティルのことを決して否定せず、その本能をコントロールできるようにとひたすらに彼女のことを肯定。
これくらいなら過去に登場していた覚悟ガンギマリ、狂人トレーナーたちにも共通していることだろうが、真に恐ろしいことになるのは金鯱賞からの引退撤退の下りから。
「スティルがどのような選択を取ろうともそれを支える」と表向きは語っていたものの、スティル自身が気づいたようにこの段階ですっかり「スティルの走り」に魅せられていたために、スティル自身が走っている時に向けてくれているあの笑顔が見れなくなってしまうという恐れからスティルは引退を撤回。
例え本能のままに――「内なる紅」に飲まれて化け物と化そうとも走り続けるとしたスティルをその後も支えていくことにになる。

※補足するとトレーナーとしては別にスティルがそのまま本当に引退すること自体は咎めておらず、スティルの視点から見て「レースの時に見せてくれたトレーナーの笑顔こそが最高で、それじゃないと満足できない」という一種のワガママによるものと思える側面もある。

(このままだと……自分は、壊れる)

(――そのあと壊れるなら、それでいい)

その影響を間近で受けたことによるものか、その辺りを境にトレーナーは周囲からも一目でわかるレベルに変貌。
上述の育成シナリオにあるネタバレ格納にあるように、瞳が真っ赤に染まることを始めとした異常現象がその身に降りかかり続ける。
が、そんな事態に陥りトレーナー自身が自らの破滅を確信して尚、スティルの大事な3年を見届けられるならその後に壊れようと構わないとしてしまえる程の狂人っぷりを発揮。

走   り 続  け        て

君の走りが、俺の喜び。走れ
支えさせてくれ。これからもずっと

(わかってしまった。もう――戻れないということを)
(だって――貴方はもう、囚われている)

スティルを悲しませたくないと必死に抗おうとしても脳内を支配するのはスティルに走り続けてほしいと願う狂気だけ。
…そして遂にスティルもまた「自分が本能を受け入れたせいで側にいるトレーナーが壊れてしまっている」という真実に気づいてしまうも時既に遅し。
そんなトレーナーの有様を見せつけられたスティルは己の選択の浅はかさに悲しみに暮れながらも、もう戻ることができないというならと悲壮な覚悟を決め、両者は尚止まることなくその先へと進み続ける。
既に2人揃って共に闇へと潜り続けるしかない…このままで本当にそうなってしまう。
ただスティルは心の奥底では、「それでもせめて、誰よりも愛するトレーナーさんだけでも救えるのなら…」という別の覚悟も決めていた。

その道筋の果て、最後の目標レースであるジャパンカップにて電撃参戦した先代のトリプルティアラウマ娘ことメジロラモーヌにも打ち勝ち、最高の勝利を見届けることのできたトレーナーはスティルと共に大いに喜びあうのであった。

しかし、その後はスティルの大事な3年間を無事見届けられたという安心感から、自身の異常不調と真剣に向き合うために医療機関への長期入院が決まることに。
仕事から離れてゆっくりできた……いや、スティルインラブと長期間離れることになったためか、体の異常は徐々に回復傾向にあったものの、入院中にその件のスティルインラブからは一切の連絡が無いという一抹の不安。

それから、どれほどの時が経っただろう。
彼女に会うと決意してから、時間感覚は徐々に曖昧になり――また眠れなくなった。

……もうわかっていた。彼女に近づこうとすればするほど
自分は人間としての形を、喪っていくのだと。

それでもいい。迎えに行かなくちゃ……

その先で辿り着いた最果て、ついにトレーナーはスティルインラブと――

己を蝕む狂気が自らの身体を変質させ、それによる命を脅かすことになろうとも厭わないほどに、そしてその先に破滅が待っていたとしてもスティルと共に進むことを――堕ちていくことを躊躇わなかった。
それは傍から見れば、底が抜けた船に乗るが如き愚行に映ったかもしれない。*5
…ただ、一つ言えることは。

帰ろう、スティル……一緒に。


彼(彼女)は、スティルを誰よりも愛していたということだけは間違いない。


  • 青がかった髪のウマ娘
完全三冠を達成した隠しイベントに登場するモブウマ娘。
スティルの完全三冠を祝うと同時に「赤い糸」で結ばれたような二人に憧れを抱き、スティルのトレーナーにいつかデビューしたら担当になって欲しいと逆スカウトしていった。
元ネタは上記の台詞そのまんま、21年エリザベス女王杯勝者の「アカイイト」号。この時の鞍上が幸英明騎手繋がりであり、このタイミングでの登場は馬主である岡浩二氏が馬主資格取得前にスティルインラブ号の三冠達成パーティーに参加した際に初対面した事で幸騎手と縁が生まれたことにちなんだものだろう。
彼女は幸騎手以前に10人以上の騎手が騎乗するも3勝クラスまでしか勝てなかったが、エリザベス女王杯で初騎乗となった幸騎手によってGⅠホースに導かれ、幸騎手にとってもスティルインラブで獲れなかったエリザベス女王杯を初勝利するという、まさに運命の赤い糸に導かれるような勝利だった。以後も引退まで幸騎手が手綱を握った。

余談

  • 実装までの道のり
初登場は3rdアニバーサリーと連動しての2024年2月だが、そこから育成実装を果たしたのが4.5thハーフアニバーサリーを記念しての2025年8月と上述の通り丁度1年半。
発表前後から育成ウマ娘のスピード実装が珍しくなくなってきていたことに加え、同年8月に発売されたニンテンドースイッチ用ゲームソフト「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」の主要キャラの1人としてスティルインラブが抜擢されていたことから、当初は「ハチャウマの発売に連動して3.5thハーフアニバーサリーの8月にスティルが育成実装されるのでは?」という予想が多く上がっていたものの、
結果的にそのタイミングでの育成実装には同じトリプルティアラのジェンティルドンナが選ばれ、スティルはSSRサポカの実装に留まっている。
その後、4thアニバーサリーを記念してジェンティルと同様にオルフェーヴルが更なる準限定ウマ娘として実装された流れから、「スティルも次なる周年記念の準限定ウマ娘として実装されるのでは?」という予想も上がり始め、見事それが的中する形で4.5thハーフアニバーサリーの準限定ウマ娘として大抜擢される形となったのである。
そしてこれらの前例から、残るトリプルティアラウマ娘であるアーモンドアイとデアリングタクトもまた、アニバーサリー記念の半年に1回のタイミングまでお預けとなるだろう予想が大きくなることに…

  • 「狂気の血」の由来
史実におけるスティルインラブ号はヘイルトゥリーズンの3×3というインブリードによって誕生した。これはかなり血の濃い配合であり、繁殖要素のある競馬ゲームであれば「危険な配合」と呼ばれおすすめされない組み合わせとなっている。
血が濃いと長所を引き継ぎやすいが、一方で劣性遺伝子も引き継ぎやすくなる故に気性難になる、身体が弱くなるといった問題が発現するリスクもある。
事実、ヘイルトゥリーズンは気性難で有名であったという。はじめの頃は大人しかったスティルインラブ号もシニアになると気性が荒くなってしまい、それがトリプルティアラ以降結果を残せない要因にもなっていたと見られている。ウマ娘のスティルインラブの極端な二面性もこれが由来だろう。
更に余談だが、件のヘイルトゥリーズンを日本語に訳すと「理性に訴える」となる。これもスティルが普段は理性的に振舞おうとする元ネタと思われるが……実に意味深な名である。

  • スティルインラブと逃げたい
チューリップ賞に任意出走し、敗北することで発生する隠しイベント。*6
采配ミスで負けたことを責められることを恐れたトレーナーが逃げ出したいと弱音を吐き、逃げるなら一緒に逃げるとスティルが宣言する。

これの元ネタは史実における2003年のチューリップ賞。
牝馬三冠の一つ目である桜花賞のトライアルたるこの大事なレースで敗れてしまったことで、世間的に厳しい人物と評されることが多い松元調教師に𠮟責され乗り替わりを指示されることを恐れた幸騎手は、レース直後に「このまま(スティルインラブの背中に乗ったまま)どこか遠くへ逃げ出したい」と考えるほど思い詰めてしまったという。
だがその考えとは裏腹に、実際には松元調教師は笑顔で「本番で頑張ってくれればいい」と幸騎手に労いの言葉を送ったとされている。

  • モデルについて
彼女のモデルは当然ながら史実におけるスティルインラブ号であるが、本稿でも頻繁に言及されている幸英明騎手の要素も大いに含まれていると言われることが多い。共通点として、「お菓子好き」「ゴルフが得意」と言ったものがある。また、「色気がある」「タレ目の容姿」といった幸騎手のビジュアル面の特徴もキャラクターデザインに取り入れられていると評されることも。

  • 結局最後にスティルとトレーナーはどうなったのか?
+ シナリオラストのネタバレを多分に含むため注意
上述のネタバレ格納にもあるように、あまりにも衝撃的な形で終わったスティルの育成シナリオ。
クライマックスではまるでスティルやトレーナーが長い時間の果てに人ならざるものへと変わり果ててしまったかのような言い回しや、ラストでスティルが対面していた場所も現実離れしているかのようなイメージで描かれており、
多くのトレーナーの間で「あの2人がいるのは既に現実世界と遠く離れた場所なのではないか?」という予想が挙がっているのも、彼女の育成シナリオが賛否両論となっているポイントの一つである。

といっても、じゃあシナリオ内でそういったことが明言されているかといえばそれははっきりと「否」であり、「シナリオ内の表現は飽くまでもイメージ的なもので、あの後2人はちゃんと元の場所へと帰っている」と考えるトレーナーももちろんいる。

そういう意味でもあらゆる意味で議論の種が尽きない&意見が分かれやすいシナリオであることは確かなため、話題にする場合は時と場所を慎重に吟味する必要があるともいえよう。

そしてそういったあらゆる概念を捻じ曲げてひたすらレース漬けになったり、凱旋門賞目指したり、過去の伝説ウマ娘たちとトゥインクルシリーズを盛り上げるのに専念することに希望を見出すトレーナーもいるとか。




追記・修正も、おしとやかに、良識的に…。そして時には本能的に…っ!

この項目を愛してるなら……\喰らいたい…!/

最終更新:2025年09月01日 07:48

*1 史実におけるスティルインラブ号も、人参を食べるのが下手だったと記されている程。

*2 L’arcシナリオで得られる因子のものとは別。後に修正予定

*3 史実における「メジロ牧場の解散」を想起させるメジロブライト、同様に「ブライアンズタイム産駒のGIホースが当分途絶える」という事象を汲んだと思われるノーリーズンなど

*4 もっとも、強者との闘争で狂う以外では基本的に穏やかで優しいスティルや特定の条件下でギアを上げるが優等生として評価されているロブロイとデジタル、表現こそ独特過ぎるがそれ以外は至ってまともなアースやマーベラスと個性派揃いにしては真面目なウマ娘が揃っている為、「中等部の中では一番優秀なクラスではないか?」という意見も出ている。

*5 そういった部分を総合して「トレーナーとしては0点だが、スティルインラブのパートナーとしては100点満点」なんて評されることも多い。

*6 勝利した場合は通常通りのレース勝利になる。