「お館様、別室にて尋問の準備が出来ました」
「うむ、ご苦労」
側近の言葉にうなづく信長。仮眠をとったおかげか、頭もすっきりしている。
主催本部に入ってくる情報を信じれば、すでに脱落していた四体のサーヴァントに加え、コーパレーター、イーター、アヴェンジャーも脱落。
残っているのはいずれ劣らぬ猛者ばかりだ。
(まだまだ、聖杯の完成にはほど遠いようだの……)
そう胸のうちで呟く今の信長は、聖杯戦争の完遂を目指す、
ああああに乗っ取られた人格である。
無論、城の中にはそのことに気づいているものはいない。
信長の目の前には、手足を縛られた挙句、お尻を丸出しにされて台の上にうつぶせに寝かせられている少女がいる。
その傍らには、鞭を持ったいかにもヤバイ目をした女が立っている。
「わざわざ我が安土城に自ら忍び込むとは、なんとも命知らずよのう、鏡音リンと申したか?」
信長の冷徹な声に、幼い少女は震え上がる。
「いや、助けて、
DIO様!!」
「あやつならここへは来ぬ。助けなど期待せぬことだな」
実際にはまだDIOやその手下との戦闘は続いており、かなり梃子摺っているようだが、そんなことを顔に出す信長ではない。
「さて、お主には知っていることを洗いざらい吐いてもらおうぞ。まずはDIOという男の目的について」
「そ、それは……わ、私も詳しくは聞かされていないの。ただ主催を倒してこの殺し合いを乗っ取るとしか……」
「では具体的な戦略などについては知らぬと?」
「え、ええ……」
信長が片手を上げて合図する。すると、傍らに立っていた女が鞭を振り上げ、リンの尻に激しく打ち付けた。
「いたああああい!!」
さらに二度、三度と鞭打ちは続けられ、リンの尻は見る見る真っ赤な蚯蚓腫れだらけになった。
「ふふふふふ、いい声で鳴く子ねえ、もっともっと打ってあげたいわ!!」
「お濃、もうその辺にしておけ」
信長の声を聞いて、しぶしぶといった様子で鞭を持った手を下ろす信長の妻・お濃。どう見てもサディストである。
「どうやら、本当に知らぬようだな」
「うう……だって、私はDIO様にあまり信頼されていないんだもん。大事なことなんか教えてもらえないわ」
「まあよい。ワシにはそれ以上に知りたいことがある」
信長はリンの瞳をまっすぐに射抜きながら告げる。
「むしろワシが聞きたいのは、お主が仲間を裏切ってDIOにつく前の話。すなわち、お主らボーカロイドの企みについてじゃ」
それを聞いたとたん、リンの顔色が変わった。
「い、イヤ、それだけが言わないわ!! 言えばレンやルカ姉にまで……ああああああっ!!」
お濃の鞭がリンの小さな尻を叩く。引き裂かれるような痛みにレンは絶句する。
「ハア、ハア……い、いえるのは、私とレンとルカ姉はもともと
KAITO兄さんやミク姉を裏切るつもりだったってことだけよ。
とくにあの緑髪のクソネギ女は、いつか痛い目に合わせてやろうって思ってたし……
だから、ミク姉が聖杯戦争に参戦するのを聞かされた私たちは、KAITO兄さんたちには内緒でルカ姉を聖杯戦争に潜り込ませて……
みんなで、ミク姉、いや、クソネギ女を殺すために力を合わせてたんだけど……私たちがDIO様の手下になっちゃったから、
今頃ルカ姉がどうしてるのかはわからないわ」
「ほう、なかなか殊勝な兄弟関係だな。まあ心配せずとも、
初音ミクはいずれ聖杯戦争の中で命を落とし、聖杯に吸収される定め。
しかし……もっと他に、知っていることがあるのではないか?
そもそもこの聖杯戦争を開始したのは、すべてのマスターとサーヴァントを選定して参戦させたのは……お主ら、ボーカロイド一族ではないのか?」
「なっ―――」
リンはとっさに俯いて目を閉じた。しかし、その反応こそが肯定を物語っているようなものだった。
「
イナバ製作所社長を監督役につけ、自分たちも聖杯戦争の円滑な履行のために暗躍していた……そうではないのか?」
「い、言わない、何も言わないわ!!」
それを聞いたお濃が再び鞭を振り上げる。
激しい音とともに、すでに真っ赤になっているリンの尻にさらに鞭が加えられる。
「うああああああああ!! いやあああああああああ!! 無理いいいいいいいいいいい!!」
こんな少女がいつまでも鞭打ちに耐えられるわけが無い。そうたかを括っていた信長の目を、反抗心むき出しの目で見返しながら言う。
「こ、こんなの、KAITO兄さんのお仕置きに比べたらどうってこと無いんだから!!」
それを聞いた瞬間。
信長に憑いていた、『何か』が抜け落ちた。
突然うずくまった信長。怪訝な顔で見守るリンとお濃の目の前で顔を上げた信長は、明らかにさっきまでとは別人の雰囲気だった。
「KAITO……」
その名前を、うわごとのように呟く。
「KAITO、やはり、お前なのか!? お前は生きているのか!? どこにいるんだ!! お前は今、何をしようとしているんだ!!
頼む、教えてくれ!! もう一度お前の歌を聞かせてくれ!! それさえ叶えば、ワシは、もう……」
台詞の途中で信長は倒れこみ、そのまま眠るように気絶した。
信長の突然の豹変によってリンへの尋問は急遽切り上げられ、リンは安土城の地下牢に入れられた。
パンツとズボンは返してもらえなかったので、真っ赤になった尻は丸出しである。
「はあ……どうしてこんなことになっちゃうんだろう。DIO様は無事かなあ?」
さらには、レンやルカやKAITOの無事も気遣われる。
しかし何より心残りなのは、まだミクに一泡も吹かせてやれていないことだ。
「ああもう、せめてあのクソネギ女を殺すことさえできれば……」
「あら、だったら私とあなたの目的は一部重なるわけね」
聞き覚えのある声にはっとして顔を上げると、牢の前には見知った顔があった。
「テ、テトちゃん!! なんでここに!?」
テトは露骨に顔をゆがめる。
「気安く名前で呼ばないで。私、本当言えばあんたたちボーカロイドが全員大嫌いだったの。
だから今はあんたたちの野望を阻止するべく、信長様の部下として働いてるのよ」
「そ、そんな……」
思いもよらないテトの言葉にショックを隠せないリンだったが、テトは続けてさらに意外なことを言った。
「でも、初音ミクを殺したいってのについては私とあなたの目標は一緒。協力するならここから出してあげてもいいわよ。
私も6/のレプリカを操って聖杯戦争を壊す計画がなかなか上手くいかなくて、ちょっと凹んでたのよ。
どう、あのクソネギ女とやらをその手で殺してみたくはない?」
その話の内容があまりに衝撃的すぎたので、テトの隣にいるトランペットを持った半裸のロックシンガー風の男については全く目に入らなかった
……わけはなかった。さすがに。
【
織田信長@戦国時代】(マスター※)
【状態】不明
【装備】不明
【道具】不明
【思考】
(本来の人格)
1:KAITO……
2:ああああ復活を阻止する
2:
イナバ物置破壊法が知りたい
(ああああに操られた人格)
1:聖杯戦争で優勝し、ああああの肉体を復活させる
※ああああに操られた人格のみが
イチローのマスターです
【ああああ@主人公に命名可能な全てのRPG】
【状態】怨霊、肉体無し、Lv99、全パラメータMAX
あらゆるRPGのあらゆる魔法と技を習得している
【装備】不明
【道具】不明
【思考】1:信長を聖杯戦争で優勝させ、自分の肉体を復活させる
2:とにかく強敵と闘いたい
【お濃@戦国時代】
【状態】健康
【装備】鞭
【道具】不明
【思考】
1:もっともっと美少女の尻を鞭で打つ
※主催陣営の尋問担当です
【鏡音リン@ボーカロイド】
【状態】肉の芽 尻に鞭の跡多数
【装備】デリンジャー
【道具】支給品一式
【思考】
1:ミク氏ね
2:DIOに従う
3:テトの取引に応じる?
【重音テト@UTAU】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】不明
【思考】基本:聖杯の完成の阻止
1:今は信長に協力する
2:リンと交渉
【
フレディ@魁!!クロマティ高校】
【状態】健康
【装備】トランペット
【道具】支給品一式 不明支給品
【思考】
1: 打倒、織田信長!
2:首輪を解除できる人を探す。
3:神山達、クロ高生を探す。
最終更新:2009年09月03日 00:23