「ここは……?」
門矢士が目を覚ました時、その視界に入ってきたのは白い天井だった。
その後周囲を見渡し、彼は自分が病院のベッドに寝かされているのだと気づく。
(いったい何が……)
「やあ、目を覚ましましたか」
士が状況を飲み込めずにいると、聞き覚えのある声と共に病室のドアが開かれる。
ドアの向こうから姿を現したのは、全身に包帯を巻いた五代雄介だった。
「五代……! その怪我はどうした!」
「どうしたって……。覚えてないんですか?」
「いや……。ちょっと待て。思い出してきた。そうだ、あの時……」
◇ ◇ ◇
話は数時間前にさかのぼる。蒲田の地で、士は赤鬼と
空気王の二人から襲撃を受けていた。
「ほらほら、どうしました?」
「クッ……!」
敵対する二人のコンビネーションの前に、士は大いに苦しんでいた。
いや、コンビネーションというのには語弊があるかも知れない。
赤鬼は暴走し、好き勝手に動いているだけだ。空気王がそれに合わせ、赤鬼の死角をカバーするような戦い方をしているのだ。
(このままじゃまずいな……。あいつらの連携を崩すには……スピードか!)
士はライドブッカーからカードを一枚取り出すと、それをディケイドライバーにセットした。
『KAMEN RIDE KABUTO!』
電子音声と共に、響鬼に変身していた士の体を赤と銀の装甲が覆う。瞬く間に、彼の姿は仮面ライダーカブトへと変化していた。
「見せてやるよ、見えないほどの速度をな」
さらに士は、もう一枚のカードをセットする。
『ATTACK RIDE CLOCK UP!』
カードの効果か発動すると同時に、士は恐るべきスピードで走り出した。
赤鬼も空気王も、そのスピードに対応できない。ただ無防備に、カブトの攻撃を受けるだけだ。
(いける!)
勝利を確信する士。だがその自信は、次の瞬間脆くも崩れ去る。
「何、気にすることはない」
空気王がその言霊を紡いだ瞬間、士の行動は急激に速度を失ってしまった。
「そんな! クロックアップが強制的に解除されただと!?」
うろたえる士に、赤鬼の鉄拳が襲いかかる。それをまともにくらった士は、ディケイドの姿に戻りながら吹き飛んだ。
「赤鬼の拳を二度も喰らって生きているのは称賛に値しますが……。そろそろ辛くなってきたでしょう?
潔く、死を受け入れたらどうですか?」
「あいにく、俺は諦めが悪くてな」
空気王の言葉をあっさりと切り捨て、士は立ち上がる。そして彼が戦闘を続行しようとライドブッカーを構えた時、
新たな影がそこに現れた。
「ようやく見つけたよ、ディケイド……」
トランプのダイヤの意匠を顔に刻んだ、青と白銀の鎧。その姿は士もよく知る、仮面ライダーブレイドのものだった。
「カズマか! 正直助かったぜ! 援護を頼む!」
「むう、増援ですか……」
士は、ブレイドが自分を助けに来てくれたものと信じて疑わなかった。空気王も士の反応から、ブレイドを敵と認識する。
だが次の瞬間、士は話が目を疑うことになる。ブレイドが、自分に斬りかかってきたのである。
『ライトニングスラッシュ』
「何!? うああああああ!!」
予想外の事態に対応できない士を、電撃を帯びた剣が切り裂く。
士はそのダメージにより完全に変身を解除され、地に伏した。
「馬鹿な! なんでお前が俺を……!」
「ディケイド……。君に恨みはないが、世界のために死んでもらう」
「おやおや、仲間割れですか? それでは私たちは、高みの見物といきましょう」
空気王たちが見守る中、ブレイドはその手に握った剣・ブレイラウザーを士の頭部目がけて振り下ろす。
だがその剣は、その場に割り込んできた一陣の風に受け止められる。
「何!?」
ブレイラウザーを受け止めたのは、紫のクウガ。タイタンフォームに
超変身した五代だ。
「大丈夫か、士!」
続いて、ユウスケが変身したクウガも姿を見せる。
「五代雄介、小野寺ユウスケ……。君たちと戦うつもりはない。だが、邪魔をするのならまとめて倒すしかないな」
「何を言ってるんだ、君は……。君は本当に、俺たちと一緒に戦ったブレイドなのか?」
「そうであるとも言えるし、違うとも言える」
鍔迫り合いを続けながら、ブレイドは五代の質問に答える。だがその答えは、とうてい五代を納得させるものではない。
「よくわからないけど、ディケイドは俺たちの仲間だ。それに危害を加えるなら、見過ごすわけにはいかない」
「仕方ない……。仮面ライダークウガ、君も倒す」
ブレイドとクウガは、本格的に激突を始める。その傍らで、ユウスケは負傷した士を抱えて戦線を離脱しようとしていた。
だが、空気王がそれを素直に許すはずがない。
「おっと、逃走とはいただけませんねえ」
「どいてくれ。俺はむやみに戦いたくはない」
自分の前に立ちはだかる空気王と赤鬼を、にらみつけるユウスケ。
だが空気王はそれに怯むどころか、嬉しそうに笑ってすら見せた。
「いいですねえ、あなた」
「な、何がだよ」
「空気化の素質と闇化の素質……。あなたには私に近いものを感じます。どうです、私たちと一緒に来ませんか?」
「悪いけど、断るよ。あんたからは邪悪な気配を感じる。協力できるとは思えないね」
「そうですか……。ならば、無理矢理にでもこちらに落ちていただきましょう!」
空気王は、急激にユウスケたちとの間合いを詰める。そして反応する隙すら与えず、ユウスケの頭を掴んだ。
そして空気王の手から、何かがユウスケへ送り込まれる。
「ぐ……あああ……!」
「お、おい! ユウスケ!」
悶絶するユウスケの体には、少しずつ変化が起きていた。赤を基調としているクウガのボディーが、徐々に黒く変色していく。
そして、その複眼までもが黒く染まった。
「これは……アルティメットクウガ!?」
士は、その姿を知っていた。
聖なる泉枯れ果てし時出現する、凄まじき戦士。その名は、クウガアルティメットフォーム。
「…………」
不気味な沈黙を続けたまま、闇に支配されたユウスケは士の首を掴む。
そして彼の体を、地面に叩きつけた。
「がはっ!」
歴代仮面ライダーの中でも最強クラスのスペックを誇るアルティメットクウガの攻撃を、生身で受けたのではたまらない。
士は血を吐きながら、激痛に顔を歪める。
すでに戦闘不能の士に止めを刺すべく、ユウスケは拳を振り上げる。
だがその拳と士の間に、紫の影が飛び込んだ。
士の危機を察した五代が、とっさにブレイドとの戦闘を中断して割り込んだのだ。
「うあっ!」
マックス80トンの破壊力を誇るパンチをもろに受け、さしもの五代も悲鳴を上げる。
だか彼はなんとか踏みとどまり、たまたま近くにあった配水管をもぎ取って手にする。
「超変身!」
五代が変身したのは青いクウガ、ドラゴンフォーム。スピードと跳躍力に優れた姿だ。
新たな姿となった五代はユウスケに目もくれず、息も絶え絶えの士を抱え大ジャンプでその場から離脱した。
(黒いクウガは破壊の化身……。このまま放っておくわけにはいかない。
だけど周りが敵だらけのあの状況で、俺一人であのクウガを倒すのは無理だ。
それに、ディケイドを死なせるわけにはいかない。ここはひとまず逃げて、体勢を立て直さないと……。
くそ、俺がもっとやれる男なら……!)
仮面の下で悔し涙をこぼしながら、五代は走り続けた。
◇ ◇ ◇
「それであいつらから逃げてきて、この病院で応急処置を施したって事か……。だいたいわかった」
「とりあえず俺も君も、しばらくまともな戦闘は無理だろう。これからどうする?」
「決まっているだろう。ユウスケを止める。事情はよくわからんが、ブレイドの方もだ。
そのためには、怪我人の俺たちだけじゃ心許ない」
重傷の身にも関わらず、士は躊躇なくベッドから体を起こす。
「行くぞ、五代。正義のヒーローを集結させるんだ」
【門矢士@仮面ライダーディケイド】
【状態】ダメージ(大)、数カ所の骨折
【装備】ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド ライドブッカー@仮面ライダーディケイド
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:全てを破壊し、全てを繋ぐ
2:ユウスケとカズマを止める
3:仲間を増やす
※一真のことを剣立カズマ@仮面ライダーディケイドだと勘違いしています
【五代雄介@仮面ライダークウガ】
【状態】ダメージ(大)
【装備】アークル@仮面ライダークウガ
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:この殺し合いを止める
2:ユウスケとカズマを止める
3:他の協力者も探す
その頃空気王は、赤鬼と新たに従えた強力な仲間を連れて蒲田を闊歩していた。
ディケイドたちには逃げられ、ブレイドも彼らを追って何処かに行ってしまった。
だがこれほどの戦力を手に入れられたのなら、あの戦闘を行った価値は充分にあると言える。
「さて、本命のアーチャーたちはどこにいるのでしょうねえ……。急ぎますよ、二人とも」
「…………」
「…………」
無言で従う二人の下僕を連れ、空気王はなおも進み続けていた。
【二日目・12時/新惑星・蒲田】
【空気王@テイルズオブデスティニー】(マスター)
【状態】健康、空気化、闇化
【装備】拳銃
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:笑点のピンクを従え活躍し、空気脱却
1:殺し合いを楽しむ。最終的に
織田信長との殺し合いを楽しむ
2:バーサーカーと行動し、アーチャーを殺す
3:笑点のピンクとはしばらく別行動
4:サーヴァントの数が減るまでは裏方に徹する
5:何、気にすることはない
※アサシンとバーサーカーのマスターです
【赤鬼@泣いた赤鬼】 (クラス・バーサーカー)
【状態】ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】きびだんご(桃太郎から奪った)
【宝具】不明
【思考】基本:マスターである空気王に従わざるをえない
1:アーチャーを殺す
【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】
【状態】闇化、空気王による洗脳、黒目アルティメット
【装備】アークル@仮面ライダーディケイド
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:空気王に従う
【剣崎一真@仮面ライダー剣+仮面ライダーディケイド】
【状態】健康
【装備】ブレイバックル@仮面ライダー剣
【道具】支給品一式
【思考】
基本:ディケイドを倒す。
最終更新:2009年10月24日 00:24