アットウィキロゴ
数時間後、マー君(田中将大)と佐々木様たちが必死に選手集めをした結果、とうとう8人目と9人目が揃ったのだった!


チームの紅一点となりえるパワプロ球界からやってきたオテンバ女性選手、橘みずき!
スパロボにおける参戦枠に新たな可能性を開拓したロボット選手、マグナムエース!


(って、また投手だーーーーーッ!? orz)
「これで9人揃ったな! チームとして試合ができるぞ」
「やりましたね佐々木様!」
「いや、本当にいいんですかこれで!?」

結局ピッチャーしか集まらなかったことにショックを受けるマー君だったが、佐々木様とパシリ(斎藤)は特に意に介さず、むしろ野球ができるとご満悦な様子であった。
まあ、何はともあれ彼らはこの激戦区の東京で、無事に選手を集めることができたのである。


9人揃ったところで佐々木様はポジション決めを始め出した。

「それじゃあ全員よく聞け、オレ様が監督兼ピッチャーをやろう、異論はないな?」

だが、その言葉にマー君とパシリの斎藤以外が難色を示した。

「あん?(怒)」
「おいおい、冗談だろ?」
「なんだオレ様が監督をやることがそんなに不服か?」
「違ぇよ! なんでアンタがピッチャーなんだよ!」
「なんだと! 大魔神と言われた俺以外投手を務められるわけないだろ!?」
「「「「「「はあッ!?」」」」」」

今まで佐々木様に協力的な姿勢だった選手たちが一斉に反抗的な態度を示しだした。

「まてまて、イナズマや超遅球を投げられるおれのほうがピッチャーに向いているハズだ!」
「俺はロボットだ、人間と違って故障は修理すれば直る上に、44のような人間には投げられない球も投げられるぞ」
「いいや、キレのあるジャイロボールを投げられる俺のほうが適任だね! だいたいおまえを修理する時間が勿体無い」
「目にゴミが入る奴は黙りなさいよ! 変化球なら私の右に出るやつはいないわ」
「それなら俺のムービングファストボールでも似たようなことができるぞ!」
「おまえはバントをやってろ、俺は相手の選手を呪い殺せるぞ」
「ふざけるな! 監督はまだしも投手はこのオレ様以外にありえない!」
「いいや、投手にふさわしいのは「おれだ!」「俺しかいない」「俺さ!」「私しか考えられない!」「俺に決まっている!」「俺だけだ!」

――ギャーギャーギャーギャー


「あわわわわ、これはまずいことになったぞ……」


ピッチャーのポジションを巡って乱闘寸前になりつつあるチームにマー君は頭を抱えだす。
皆が皆、野球をやりたいのと同時に本来のポジションであり誇りであるピッチャーをやりたくてチームに入ったのだ。
そして、そんな連中ばかりが集まった結果、ピッチャーのポジション一つで喧嘩に発展してしまった。
誰も頑なにピッチャーのポジションを譲ろうとしないため、チームの輪に大きな亀裂が入りだしている。
このまま放置するとせっかく集めた野球チームは本格的に始動する前に解散、危険な殺し合いの中から再び選手の集めなおしに戻る。

(このままじゃ危ないぞ、どうすれば……)

マー君自身も目の前のポジション争いには入ってないものの本心ではピッチャーをやりたいと思っている。
他の選手の気持ちも十分にわかるのだ。
だが、それ以上になんとしても野球をやりたいところである。
投手ばかりとはいえ面子も豪華ではあるし、彼らと同じチームで戦える機会も滅多にないだろう。
チームを解散させるには勿体無いと考えたマー君はここで行動に出ることにした。

「皆さん! 争いはやめてください!」
「どうする田中、パシリ以外ピッチャーを譲る気はないようだし、俺は譲りたくないぞ!」
「そうですね、ですからコレで決めましょう」

マー君が取り出したのは9本のくじが入った筒であった。

「おいまさか、そのくじ引きで決めろというのか?」
「何言ってんだコラ! 運任せのくじ引きのどこが公平だ!」
「付き合ってられん」

マー君の提案に誰もがブーイングを出したが、彼は続けて言った。

「落ち着いて僕の話を聞いてください。
これで決めるのは誰がこのチームで誰がピッチャーをやるかじゃなくて、一イニングごとにピッチャーを交代する順番です!」
「つまり?」
「野球の試合は基本的に9回まで、僕らは9人、くじで順番を決めてしまえば全員が一回ごとにピッチャーをできるので公平になります」

ちなみに9回も投手を交代させるのは本来の野球の試合では前代未聞だが、『カオスロワ式』野球なら何の問題もない。

「そんなことしなくても実力勝負で一番上手い奴が投手をやればいい話じゃないか?」
「佐々木様、それだとピッチャーになれなかった人は不満に思うだろうし、そうなるとチームワークにヒビが入ります。
それにせっかく集まったピッチャーばかりのチームの強みも殺してしまうと思います」
「このチームの強み?」
「一口にピッチャーと言っても得意分野が違います。
佐々木様は200キロの球速を簡単に出せる強肩、不知火さんはイナズマやハエが止まる魔球を出せるし、直線ならジャイロボールの茂野さんがモノを言う、パワーなら全身機械のマグナムエース、同じ変化球の使い手でも『打たせない』沢村君と『打たせて捕る』橘さんじゃタイプが違う、あとは……クワタさんの呪い攻撃も捨てがたいですね」
(あれ? ぼくは?)

一人だけ説明をハブられたパシリの斎藤の視線を他所に、マー君は熱く語る。

「こんな個性に溢れた面子が一堂に会したのに、その中から1人だけに投手を任せるのは他の8人の個性や戦術を使わないのは宝の持ち腐れじゃないですか。
全員の力を結集させればイチローさん以上にどんな球でも投げられるチームになると思うんです。
ピッチャーがコロコロ変われば相手チームのバッターを振り回すことだってできる!
優勝したいのならチームの特色を生かさない手はないでしょう!」
「なるほど、一理あるな。
できればオレ様が全試合通して投手で活躍したかったが、おまえの提案も面白そうだ。
いいだろう、おまえの提案に乗ってやろう」

佐々木様や他の選手たちも納得したようだ。
マー君は自分の提案を受け入れられ、選手間の諍いを沈め、何より自分も投手として活躍できる機会が生まれたことにホッと胸をなで下ろした。
こうしてこのピッチャーオールスターチームは、試合前にくじでピッチャーをやる順番を決めることでまとまったのである。

「いよいよもってチーム『大魔神軍』の始動だな!」
「佐々木様の異名から取っただけに強そうな名前ですね!」
(大がついている分、大正義巨人軍と被っているのは黙っておこう……)

チーム名は佐々木様によって大魔神軍と付けられた。
パシリが称賛し、マー君以下の選手もよっぽど変なチーム名でない限り突っかかる必要は無いと見て異議を唱える者はいなかった。
チーム名より大事なのは野球の試合ができること、この事実のみである。

「さてと、チームが出来上がったことだし、さっそく試合と行くぞ!」
「え? 佐々木様、どこと戦うんですか?」

マー君の質問に佐々木様が笑顔で答える。

「決まってんだろ、初戦の相手はイチローチームだ」
「いきなり強豪のイチローさんたちと戦うんですか!?」
「当たり前だ。 このチームは今、誰ひとり怪我も疲労もないベストコンディションだぞ。
最良の状態で最強の敵にぶち当たればこれ以上なく楽しい試合ができる」
「それもそうですけど、イチローチームはウルトラマンに乗って既に他県に移動してるハズ、近くには聖帝軍ドラゴンズっていうチームもいますけど、そのチームとは戦わないんですか?」
「ふんッ、そいつらの事は俺様もついさっき知ったが、オシリスのホニャララとかいうトカゲと額に小豆くっつけたヘタレ臭いサンダーだかシャウザーだかの画像を見たが……あれは野球を舐めてるとしか思えない顔立ちだった。
きっと俺たちのように選手として気高いプライドや碌な目的も持ち合わせずに野球チームを作ったに違いない、おまえはそんな奴らと肩慣らし程度でも戦いたいか?」
「う~ん、僕もあの2チームとはイマイチ良い感情を持っていないのは佐々木様と同意見です……」
「だろ? ドラゴンズと聖帝軍は後回しだ。 そいつらといずれ戦うにしろ消化試合のノリでいい、みんなもそうだろ?」

佐々木様以外の大魔神軍の面子全員が静かに頷いた。
聖帝軍もドラゴンズもスペック的な意味では弱くないのだが、モテたいとか比較的安全に日本を支配しようなど芯にある下心を大魔神軍は見抜いていた。
大魔神軍にとって野球自体が崇高な目的であるのに対し、野望の手段程度にしか野球を考えていない下賎な連中とは本気を出して戦う気になれないのだ。

「拳王軍ならイチローチーム並に楽しめそうだが、流石に東京と四国じゃ距離が離れすぎているし、こいつらとの試合はイチローチームの後になりそうだな。
……となると現状で大魔神軍の対戦チームに相応しいのはイチローチームのみとなるわけだ。
それに……メインディッシュは冷める前に喰いたい、最高の相手は手の届く内に戦いたい、おまえもそうだろ?」
「それは、もちろんです!」

マー君は今までの佐々木様の発言の中でも最も強く同意した。
イチローチームは諸事情で他県へと移動したが今のうちならそう遠くはない隣県にいるはずだ。
今から追えば対戦もできるまたとない好機である。
逆に見逃せば二度と対戦できなくなる恐れがある。
何より野球がしたい欲求を満たすにはドラゴンズや聖帝軍では不足と見て、手の中の疼きを満たすのは先の対戦で大正義巨人軍を下したイチローチームしかないとマー君は思えたからだ。
そんなマー君の様子を見て佐々木様は青筋混じりに大声でチームに伝える。

「よし、決まりだな。 対戦相手はイチローチームに決定だ! 気張っていくぞ!!」
「「「「「「「「オオーーーーッ!!」」」」」」」」

号令に全員が腕を振り上げる。
もうすぐ試合ができるということによって士気は皆十二分だ。
そこへパシリが佐々木様へ告げた。

「佐々木様、カオスロワちゃんねるでイチローチームの居場所を特定できました」
「でかしたぞタカシ!
さっそくバスを出してイチローたちのいるところまで俺たちを乗せていけ!
ここに来て万が一、交通事故やマーダーに襲われてチーム全員ズガンとか下らないことやらかしたら承知しねぇぞ!」
「はい、もちろんです」

斎藤が支給品のホイポイカプセルでバスを出し、斎藤を運転手に他の選手たちが乗車していく。
そして大魔神軍は東京を出発した。
バスの中でマー君はグローブを握り締めて考える。

(イチローさん、待っててください。
大災害でアメリカが無くなってメジャーリーグでの対戦はできなくなったけど、その変わりにこのカオスロワで正々堂々勝負しましょう。
若手投手の力、見せてあげます!)

大魔神軍を載せたバスは東京とイチローたちがいる他県との県境に入った。
時刻は三時半を過ぎているのでイチローチームとの対戦は最低でも次の放送後だろうが、その頃にはイチローの疲労もあらかた取れていると思われる。
すなわち、両チームが試合をできれば、お互いに全力でぶつかりあえるだろう。



二日目・3時30分/東京の県境】

【大魔神軍】
※試合を申し込むためにイチローチームを追っています。
※一試合前にくじをすることでピッチャーをやる順番を決めることになりました。


【田中将大@プロ野球】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
0:イチローさんに勝つぞ!
1:野球がしたい
2:このチームで大丈夫かな……


【佐々木主浩様@ササキ様に願いを】
【状態】健康、監督兼選手
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:手始めにイチローチームから倒す
2:後に関西方面へ向かった拳王軍も倒す
3:野球を舐めてそうなドラゴンズと聖帝軍は後回し


【斎藤隆@ササキ様に願いを】
【状態】健康
【装備】バス@現実
【道具】支給品一式
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:佐々木に従う


【不知火守@ドカベンドリームトーナメント編】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:佐々木に協力する


【茂野吾郎@MAJOR】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:佐々木に協力する


【クワタ@かっとばせ!キヨハラくん】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:佐々木に協力する


【沢村栄純@ダイヤのA】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:佐々木に協力する
2:アニメも見てくれると嬉しい


【橘みずき@パワプロシリーズ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:佐々木に協力する


【マグナムエース@疾風!アイアンリーガー】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:大魔神軍の優勝
1:佐々木に協力して活躍しもう一度スパロボ参戦する
最終更新:2014年04月09日 20:31