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到着です皆さん。ここが埼玉の西武ドームです」
「フフフ、早い到着だったな……ここなら野球道具の一つや二つ容易く手に入るはず!」
「ていうか、なんで俺達わざわざ隣県まで野球道具探しに来てんだよ……」
「元はと言えばサウザー、貴方が『とにかく今は東京から離れたい』と最後までごねるからわざわざ埼玉まで
 来たのですよ? 何か言う事はないのですか?」
「俺がいつそんなヘタレ臭い事を言った? 全く記憶にないなぁ~?」
「誤魔化した! しかも微妙に獄長っぽく!」


レイジや亜久里に突っ込まれつつ我らが聖帝サウザー率いる聖帝軍がやってきたのは埼玉・西武ドーム。
彼らは一刻も早くカオス渦巻く東京都から離れたいサウザーのわがままによって、ここまで足を運ぶ事と相成って
いた。
ちなみにここまでの移動は正太郎の操縦する鉄人28号に全員が捕まる事で行われたため、その辺の交通手段よりも
比較的早く到着したのは幸いだった。


「まあサウザーさんの件は今は置いておくとして、今は野球の準備をしましょう」
「ムゥッ……!?」
「どうしたの、チルノちゃん?」

ドーム内に入ろうと足を進める一同だったが、急にチルノが何かに感づいたかのように歩を止めたためイリヤが
問いかけてみた。

「あたいのスパイダー感覚に反応あり! このドームの中に同胞の気配がするよ!」
「チルノちゃんの同胞って……まさか妖精がいるの?」
『ていうか、なんで氷の妖精にスパイダー感覚があるんですか』

ルビーの的確なツッコミに一同が内心同意する中、サウザーが口を開く。

「だがその妖精とやらがもし我が聖帝軍に入団してくれるならば9人目が揃いチームが成立する! これで
 イチローチームドラゴンズ、先ほど結成したという超人血盟軍、そして掲示板で俺を散々ディスりやがった
 大魔神軍の連中とも試合ができるぞ!!」
「やっぱり気にしてたんですね、あの書き込み……」

サウザーがここに来るまでに再び覗いていた掲示板で、ハマの大魔神佐々木率いる球団・大魔神軍の面々の書き込みで
ドラゴンズもろとも自分がコケにされている事を知り『会ったら絶対血祭りにあげてくれる!』と先程まで息巻いて
いたのを思い出し、少々哀れに思うセイであった。



その後ドーム内に足を踏み入れた聖帝軍一同は、妖精がいるというグラウンドへの扉を開けようとしていた。

「『きみ いいからだ してるね せいていぐんに はいらない?』……よし、これで完璧だな」
「いや何ですか、その妙な勧誘は?」
「何を言う、確実に相手をチームに勧誘できる縁起担ぎ的な説得台詞だと正太郎が教えてくれたのだぞ?」
「……本当なんですの、正太郎?」
「昔から続く伝統的説得法だとゲッターチームの竜馬さんから教わったので大丈夫なはずだけど……」

そんな事をのたまいつつ、サウザーが扉を開いた時である。

「エビ反りハイジャンプ大回転梨汁魔球なっしーーーーーーーーー!!」
「ゴファッ!?」


突然甲高い声と共に飛んできたボールがサウザーの顔面を直撃した。
しかも何故かボールは梨汁にまみれていた。

「さ、サウザーさん、大丈夫ですか!?」
「何ですか、今の打球は!?」
「い……今のハイテンションな声、そしてこの梨汁……ま、まさかこのボールを投げたのは!」



ゆるキャラ界の異端児、船橋市非公認キャラ、ふなっしーだ!!



「すみません皆さん、こいつのせいで迷惑かけちゃったみたいで……」
ごめんなっしー! 悪気はなかったなっしー!」
「グムム……まあいい、この聖帝サウザーは寛大だからな。今回は不幸な事故だと見逃してやろう!」
「さっきまで『何をするだァーッ、ゆるさんッ!』とか言ってたのはどこの誰ですか……」


ふなっしーの暴投のせいで一時は聖帝が極星十字拳をぶちかましそうになる事態に発展しかけたが、ふなっしーに
付き添っていた青年・葛葉紘太の取り成しによってなんとか事なきを得た。
彼もまたこの殺し合いを止めるべく行動していた一人であり、その途中でふなっしーと出会い共に行動していた
のだという。

「ところで、ふなっしーは球場でボールを投げていたという事は、もしかして野球の練習をしていたのかい?」
「その通りなっしー! ふなっしーは梨の神様からお告げを受けて、野球で世界を救うために練習をしていたんだ
 なっしー!」

正太郎の質問にふなっしーは相変わらずのテンションで答える。
だがその内容にサウザー達は何か引っかかるものを感じ、質問を続けた。

「野球で世界を救う? 何の話だ?」
「……確か俺と会った時も『仲間を集めて野球やるんだなっしー!』とか言ってたけど、ありゃどういう意味
 なんだ?」
「ふなっしーも詳しい事は分からないなっしー! けどお告げによると、もうすぐ日本に恐ろしい物が姿を現す
 らしくって、それを止める為には野球が必要らしいんだなっしー!」
「本当かよ? TVで見たが確かこいつ虚言癖があるんじゃなかったか?」
「ううん、ふなっしーの言ってる事は多分ホントっぽいよ。同じ自然の化身たる妖精のあたいには分かる!」

ふなっしーの発言をいぶかしむ一同に同じ妖精であるチルノが反論した。
普段から⑨と言われているものの、その真剣な表情にサウザー達も先の発言が与太話ではない事を感じていた。
元より妖精と言えば地球の大自然の一部たる存在。
氷と梨という違いはあれど、こういった事には敏感なのかもしれない。

野球で世界を救う、か……ならばふなっしーよ! 我が聖帝軍の軍門に下り、共に野球をする気はないか?」
「ええっ、聖帝達は野球チームだったなっしー!?」
「このオッサンの独断で決まった方針だけどな」
「しかしふなっしーの言っていた事がもし事実であれば、なおさら殺し合いなどしている場合ではありません。
 本当に野球を行えば世界が救えるというのであれば、それを拒む理由は皆無です!」
「もしかしたら、既に試合を終えたイチローチームの皆さんや、チルノちゃんやふなっしーのように自然界に
 深く属する種族はもっと詳しい情報を持っている可能性もあります。それを確かめる為にも他のチームや
 各地の参加者と接触していくのが一番です!」
「ならばまずは、彼らと対等に戦うための『特訓』が不可欠ですね」
「よーし! ピッチャーならあたいに任しといて! 弾幕ごっこに慣れてるあたいなら最強のピッチャー間違い
 なし!!」
「なんのなっしー! ピッチャーポジならふなっしーも譲らないなっしー!」
「お前はまずボールをまともに飛ばす練習をしろ」


こうして思わぬ情報から全員の意思が一つとなり、遂に野球チームとしての聖帝軍が正式に始動を開始した。
ゆるキャラ屈指の運動能力を持つふなっしー、後に仮面ライダーの一人だと判明した紘太。
戦力的にも申し分ない二人を仲間にできた事はある意味幸運だったかもしれない。
そして(一応)リーダーたる聖帝サウザーはというと―――――

「(フフフ………最初は思いつきで決めた野球チームだったが、思わぬ情報が手に入った。もしもふなっしーが
 言っていた事が事実だとすれば、わが聖帝軍が他のチームをすべて蹴散らし優勝すればこの聖帝サウザーが
 世界を救った大英雄として未来永劫語り継がれる事は必至! そうすれば事実上日本を支配したも同然となる
 はず……この世を統一するのは拳王でも竜でも大魔神でもない、天に羽ばたく鳳凰よ!!)」

などと不埒な思惑を巡らせていた。
そもそも世界を救うには野球だけでは無理なのだが、彼らはまだ知る由もないので仕方がない。


「――――――ん?」

ふとサウザーは何かの気配を感じ、背後を振り返った。
あるのは空の観客席とベンチのみ。
だがサウザーは確かに覚えのある『あの気配』を感じ取っていた。

「どうしたのですかサウザー? 道具も揃って今からいよいよ練習を始めるというのに」
「いや……俺の勘違いでなければこの球場にまだ『何か』がいるような気がしてな」
「『何か』?」
「ふなっしー達が来た時には、ドームには誰もいなかったなっしよー?」
「(だが俺には感じる……かつての俺の部下とよく似た気配……そう、『汚物を消毒』するかのような気配が
 この球場のどこかから漂ってくるのだ。そいつはどこにいる? いるならば是非この聖帝軍に加えたいぞ!
 主にパチスロにも出てきそうな配下のモヒカン的なポジで!)」

二日目・3時50分/埼玉県・西武ドーム】

【聖帝軍】

【サウザー@北斗の拳】
【状態】心労(中)、顔面にダメージ(小)
【装備】なし
【道具】支給品一式、ノートPC
【思考】
基本:主催者を打倒し日本を支配、そしてラオウも倒す
1:遂にチーム結成したので早速特訓を始める
2:本当に野球で世界を救えるというのか……?
3:何だ、この『汚物を消毒』しそうな気配は? 是非部下にしたいぞ!
4:配下のガキ共にはいずれ思い知らせる(今はとりあえず下手に出る)
5:愛などいらぬ!
6:退かぬ!媚びぬ!省みぬ!


【円亜久里@ドキドキプリキュア!】
【状態】健康
【装備】ラブアイズパレット、ラブキッスルージュ
【道具】支給品一式、アイちゃん
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:野球の特訓を始める
2:野球で世界を救うという情報の真偽を確かめる
3:サウザーは頼りにならないので自分がチームを引っ張る
4:他のプリキュアとも合流したい


【金田正太郎@太陽の使者 鉄人28号】
【状態】健康、強い意志
【装備】Vコン
【道具】支給品一式、鉄人28号
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:悪い奴は許さない
2:野球の特訓を始める
3:サウザーには(一応)従う


【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
【状態】健康、ちょっと先行き不安
【装備】マジカルルビー
【道具】支給品一式、クラスカード全種、魔法少女マジカル☆ブシドームサシDVD-BOX
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:とにかく野球の特訓を始める
2: 本当に野球で世界を救えるのかな?
3:このおじさん(サウザー)は当てにならない
4:お兄ちゃんや美遊達が心配


【金色の闇@ToLOVEるダークネス】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、たい焼き×大量
【思考】
基本:主催者を打倒する
1:とりあえず野球の特訓を始める
2:野球で世界を救う……本当でしょうか?
3:サウザーは当てにしない
4:美柑達が無事か気がかりですね


【チルノ@東方project】
【状態】健康、やる気十分
【装備】アイスソード@ロマンシングサ・ガ
【道具】支給品一式、ガイアメモリ(アイスエイジ)@仮面ライダーW
【思考】
基本:『だーすべいだー』を倒す
1:野球の特訓をする、あたいはピッチャー!
2:ふなっしーの言う通りならあたいが世界を救う!
3:せーてーは頼りないからさいきょーのあたいが皆を引っ張る


【イオリ・セイ@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康、不安
【装備】HGスタービルドストライクガンダム、HGビルドガンダムMk-Ⅱ
【道具】支給品一式、ガンプラ用工具一式、その他ガンプラ(大量)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:とりあえず野球の特訓をする
2:本当に野球で世界を救えるのかなぁ
3:サウザーさんの声、ギレン・ザビを思い出すなぁ
4:知り合い一同が心配
5:歴代ガンダムキャラ達の死に悲しみ


【アリーア・フォン・レイジ・アスナ@ガンダムビルドファイターズ】
【状態】健康
【装備】HGビギニングガンダム
【道具】支給品一式
【思考】
基本:主催の連中をぶっ潰して殺し合いを止める
1:セイと共に殺し合いを止める(まずは野球の特訓)
2:あの梨の言う事は本当なのか?
3:オッサン(サウザー)は信用しない
4:ガンプラで戦う方法を探したい


【ふなっしー@ゆるキャラ】
【状態】健康なっしー!
【装備】野球のユニフォーム(背番号274)
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:殺し合いを止めるなっしー!
1:聖帝達と野球をするなっしー!
2:お告げを信じて野球で世界を救うなっしー!
3:妖精仲間が増えたなっしー!
4:ヒャッハー! 梨汁ブシャー!

【葛葉紘太@仮面ライダー鎧武】
【状態】健康
【装備】戦極ドライバー
【道具】支給品一式、ロックシード(オレンジ、パイン、イチゴ、スイカ)
【思考】
基本:殺し合いを止める
1:ふなっしー達と野球をする
2:野球で世界を救える……本当なのか?
3:知り合い一同が心配
4:ダースベイダー、絶対に許さねぇ!!

「………どうやら、あの連中は俺達にはまだ気づいてねぇみたいだな」
「そのようでありますな」

西武ドームのロッカールームの一角。
そこに身を潜める大小二人の人影。
危険人物の一角であるコンビ、火野ケンイチとケロロ軍曹。
彼らこそがサウザーが感じていた気配の正体であった。

前日の首相官邸での激戦の傷を癒すべくしばし潜伏していた二人だったが、その間に周囲は様々な動きを見せた。
主催者である野田総理の死と新たな主催・ダースベイダーの出現。
都庁の魔物やDMC狂信者らの暴走を始め、カオスな様相を見せ始めていた東京の惨状に二人は冷や汗をかき
つつも、冷静に状況を見極めていた。
主催者である総理が死んだにもかかわらず滞りなく殺し合いが進行する様からして、十中八九野田は傀儡だと見ていい。
真の主催者はあのコーホー言ってる男とその協力者達だろう。
ファイアマンから聞いた考察と合わせて今後の活動方針を決めあぐねていたヒノケン達は、一端激戦区である東京から
離れて体勢を立て直すべく埼玉へと足を運んでいたのだった。

「しかし連中の―――というかあのやかましい梨の言っていた話、ありゃ本当なのか?」
「にわかには信じがたいでありますなぁ……しかし少し前から急に野球チームを結成しだす連中がゾロゾロと現れ
 はじめているのは事実であります。もしかしたら本当に……」

周囲の状況からふなっしーの発言に信憑性を感じ、そう考えるケロロ。
実際はロリにモテたいだの日本を支配したいだの野球に飢えてるだのといったしょうもない理由で野球を始めた
連中がほとんどなのだが、彼らがそれを知る由もない。

「ともあれ、改めてあの連中を見て思ったが……軍曹、俺達に無くて他の主だった連中にあるもの、それは何だ?」
「……仲間の数、でありますか?」
「ああ。確かに俺達は戦闘力的には他の有象無象の連中よりは上のはずだ。だが今この殺し合いを動かしてる奴らは
 一部を除いて既に一定の数の集団を形成しつつある。電撃戦ならいざ知らず、強力な単騎と集団が正面からやりあう
 事がどれだけ不利かはお前も知ってるだろ?」
「ぐ、グム―ッ……」

先の首相官邸での一戦を思い出し、苦々しい顔をするケロロ。
どれほど強力な戦力を有していても、数の暴力で押し切られればいずれは消耗し敗北する。
主催側の底が未だ見えず、首輪の解除も不可能、徐々に集団を形成する参加者達。
このまま二人(実質的には人質含め3人)で闇雲に活動し続けるメリットは薄れ始めていた。

「……あの連中と手を組むつもりでありますか、ヒノケン殿」
「まだ本決まりじゃねえが、あの連中が俺達の目的達成の役に立つならな。とにかく今の俺達に圧倒的に足りない物は
 『仲間の数』と『情報』だ。主催の連中の首を取るにしても、奴らの本拠地に乗り込んで制圧するだけの算段もない以上
 今は集団の中にいた方がメリットが多い。何よりあのサウザーとかいう男は俺達と目的が合致しているらしいから
 部下にしてくれとでもいえばすんなり潜り込めるかもしれん」
『ただヒノケン様、問題は彼らの仲間の一部です。正義の味方で鳴らす仮面ライダーやプリキュア、さらには
 ICPO所属の少年探偵までもがいる以上、潜入するには彼らの説得こそが第一でしょう』
「だろうな……とりあえず今はしばらく気を見るとするか」

既に何人もの参加者を焼き殺し、首相官邸まで襲撃している以上自分達の素性はバレているとみていい。
果たしてどう説得するべきか。

灼熱の使い手と星座の力を得た蛙は、鳳凰の軍門に下るのか―――
それはまだ誰にもわからない。

ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)意気高揚、カエルゾディアーツ
【装備】ゾディアーツスイッチ@仮面ライダーフォーゼ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルを支配する
0:可能であれば、あの集団(聖帝軍)に潜入する
1:ダースベイダーの抹殺
2:ヒノケン殿に尽くす
3:ギロロ……
※カエルゾディアーツの能力として、高所への跳躍・高所からの着地可能・舌を長く伸ばす・ガマ油を吐く能力があるようです。
まだあるかもしれません。


【火野ケンイチ@ロックマンエグゼ】
【状態】疲労(小)、ダメージ(中)
【装備】フォーゼドライバー @仮面ライダーフォーゼ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルを支配する
0:可能であれば、あの集団(聖帝軍)に潜入する
1:ダースベイダーの抹殺
2:ケロロ軍曹を従える
3:あの女(四条貴音)が死んでくれてなによりだ
4:善野はまだ使い道がありそうなので、しばらくは生かしておく
※制限により、エスケープのバトルチップは一度使うと長時間使用できないようです


【ファイアマン@ロックマンエグゼ】
【状態】フォーゼドライバーの内部プログラム補助
【装備】火のバトルチップ一式
【道具】なし
【思考】
基本:ヒノケン様に尽くす
1:燃やしたい……!
2:聖帝軍への潜入を模索する
3:千石うぐいすらに対する疑念


【善野監督@咲 -Saki-】
【状態】気絶
【装備】患者服
【道具】なし
【思考】
基本:……。
1:恭子……。
最終更新:2014年05月21日 01:04