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混沌とした殺し合いの世界において、安全と言える場所は極めて少ない。
一番安全であったはずの主催者本部・九州ロボも襲撃されて数々の戦死者を出した。

次点として言える安全地帯は戦艦『死国』。
だがここも、内部からのテラカオス感染者と外部からの巨大勢力により揺らぎ始めている。

続いて東京都庁改め世界樹。
豊富な食料と水は快適な生活を約束するだろうが、ここもやはり敵対勢力が多すぎる。

東京ビッグサイト。信者以外にとっては地獄そのものである。


「あー……光合成してぇ……」
「陽の光を浴びるのは、気持ちいいですよね」
「うん、ぼくもひなたぼっこは好きかな」
「まあ俺の場合、適当に獲物狩って喰った方が早いんだが、植物の本能ってやつだ」


そんな中、首相官邸跡地では和やかな朝がむかえられていた。
仲間同士で交代で休憩をとり、野田総理が溜め込んでいた食料で食事も難なく済ませた、なのは組である。
今は桑原とレオリオが休み、ユーノとなのはが情報室。そしてハス太とエリカが警戒という態勢だ。
夜間も続けて警戒していた神樹は、少しも疲れた様子を見せていない。

「しかし、まさかフォレストセルも起きるとはな……なんでかあいつ、動かないが」
「神樹と似た存在なのでしたよね?それならあの子もくさタイプポケモンの素質が……」
「ぼくにはあの生き物が邪神の類にしか見えないよ。エリカさんは勇気あるなぁ……」
「いやもうそういう次元じゃねえだろ。俺を見て嬉しそうにする奴なんて初めて見たもん」

彼らの休憩中にはいくつか事件があった。
なのはとユーノが夜の営み未遂をやらかし、遅れた定時放送では凶悪な食人鬼の情報が公開。
さらに数度の地震の末、都庁の地下からは神樹と同格のフォレストセルが目覚めた。
だが既に神樹はフォレストセルの存在を知っており、また動かないことから現在の危険性は低いと判断した。
そして指名手配された風鳴翼については聡明なユーノがきな臭さを感じたため、しばらくは様子をみるべきだとされた。
神樹すら、映像の風鳴翼を見ただけでこいつは俺以上に歪んだ気配がすると言ってのけたのだ。
相手の手の内がわかっているならともかく、得体のしれない怪物を討伐しにいくほど彼らは愚かではなかった。

「さてと、もーちょいして桑原とレオリオが起きたらいよいよ移動か?」
「どこに向かうべきだろう……」

そして情報室のパソコンより主催者陣営に関する一部の情報も引き抜き、休息もとれた彼らは次の行動方針を決めていた。
世界の滅亡を防ぐため、そして風鳴翼や各地を蹂躙するDMC信者への対抗として新たな仲間を求めるつもりなのである。
快適ではあったが、それだけでいつまでも首相官邸に留まっていては未来を変えることはできない。



「 オ ー ホ ッ ホッ ホ ッ ホッ ホ ッ ホッ ! ! ! 」



――後に彼らは後悔する。


――もう少し早く出発していれば……と





「神樹、右後方にグランドシザー!ミサイルをかわしてカウンターでレイジングバッド!」
「了解っ!」

グンマ―の民ですら持て余した凶悪な黒樹の鉤爪と蕾が、トレーナーの指示により的確に振るわれていく。
巨体から繰り出されるそれは、黒い嵐と言っても過言ではない。
首相官邸を薙ぎ倒した時以上の力は、周囲の建造物も同じように瓦礫に変えていく。
もしかしたら中には隠れていた参加者がいたかもしれない。だが、そんなことを気にしている余裕などありはしなかった。

キラーマジンガ は 持っている武器を激しく振り回した!

デスマシーン は ミサイルを乱射した!

エビルエスターク の攻撃! 痛恨の一撃!

ヴァルゴ は 光の弾を乱射した!

オルゴ・デミーラ は メラゾーマを唱えた!

「こっ……の鉄屑どもがぁ!」
「く……神樹!蕾を破壊される前にライオットランス!」

神樹とそれに指示を出すエリカを狙うのは、凶悪なマシンモンスターを引き連れた天魔王軍
強力な対主催集団であった警察組を半壊させた彼らは、次なる獲物として首相官邸を根城としていたなのは組を狙ったのだ。
理由としては、明らかに強敵かつ邪魔になりそうな神樹の排除。
ここを目指しているらしいブリーフ博士らとの合流前に、ここは潰しておく必要があるのだ。
首輪解除のためにはブリーフ博士は生かしておかねばならず、神樹に博士を守られた場合は彼を殺さず神樹のみを倒すという、
極めて難易度の高い作戦となってしまうためである。
相手が滅ぼすべき存在だけであれば、存分にマシンモンスターは暴れることができる。

「ちょこまかしてんじゃねえ!」
「ぐおっ!?」

暴れ狂うマシンモンスターを見た瞬間、神樹はハス太をさがらせ、仲間にも地上に出てくるなと伝えるように言った。
天魔王軍と同じ理由だ。自分が周りを気にすることなく暴れるために。
トレーナーのエリカのみ、自分の頭部にしがみつかせて、神樹もまた存分に暴れる。
勇気を嘲笑う鉤爪が、ヴァルゴを捉えて大地へと叩きつけた。

「オーホッホッホッ!やるじゃない、でも私の美の前には全てが無力なのよぉ!?」
「がぁっ!?」

しかし、流石の神樹といえども、相手が悪かった。
強大な力を持つデミーラは、闇のルビーの力により更にその力を増大させ。
マシンモンスターは異常な攻撃力と守備力を兼ね備え、さらに元は支給品扱いであったために首輪がついていない。

「前に始末した連中も、ポケモンに指示を出していた奴が厄介だったな。やはりお前から始末すべきか」
「ぐぅっ……!?」
「エリカッ!?」

そしてマシンではないが、瞬間移動を繰り返しては神樹の死角へと回り込む怪人もまた厄介であった。
その死角を補うように指示を出していたエリカの腹部に、とうとうヴァルゴが放ったアンカーが突き刺さる。

「その項、削ぎ落としてくれる!」
「神樹、私は平気です……!真後ろにサイクロンボルト!」
「う、ごあああああああぁぁぁぁぁ!?」

局所的な雷嵐をまともに浴び、ヴァルゴは全身から煙をあげながら今度こそ落下し、地面へとぶつかって跳ねる。
だが同時に彼の得物であった立体機動装置のアンカーも重力により引っ張られ、結果としてエリカの肉を抉り取っていくこととなった。


「おい、大丈夫なのか!?」
「へ、平気です……この程度。神樹、左に囮のテンタクルロッド……相手がそれをかわしたところに混沌の抱擁を……!」

声から、エリカが相当なダメージを負っていることは明らかだ。
それでも神樹は、彼女の指示通りに動く。敵さえ葬れば、後から自分もエリカも治療ができる。

「 混 沌 の 抱 擁 」

そう判断したからこそ、神樹は己の持ち技の中ではあまり好まない搦め手を使う。
歪んだ世界樹の瘴気は、辺り一帯の存在に対して様々な身体異常をもたらし――それはたとえ機械であったとしても逃れることは不可能。

キラーマジンガは麻痺した!
ヴァルゴは盲目状態になった!
デスマシーンは石化した!
エビルエスタークは猛毒状態になった!

「や、やってくれるじゃない……の……!」

オルゴ・デミーラは睡眠状態になった!

「げほっ……今です神樹!蕾と鉤爪を復活させて……!」
「わかってるっての!」

刻まれ、焼き落とされた神樹の蕾と鉤爪が再生する。
そしてそれが奇妙な動きをすると、不思議な紋章が現れ、神樹の膨大な魔力をさらに増大させた。


「くたばれ――!  深  緑  の  聖  櫃  !  !  !  」


神樹の瞳が見開かれ、凄まじい魔力の奔流が解き放たれた。
本体に障壁を張る役割も兼ねている4つの蕾と鉤爪が存在している時、この魔力の暴走は最大の威力を発揮する。
属性など存在しない、純然たる破壊のエネルギーは、たとえ天魔王といえども一撃で消し飛ばすには十分すぎる威力だ。
ましてや相手は眠っており、回避不可能かつ睡眠時による被ダメージ倍増効果も乗る。
強大な自然の力と、人間の知恵が合わさり、恐ろしき魔王を打ち倒したのだ。





「ガガ、ピー……ダメージ、大。ミチノモウドクウイルス、ナイブフショクシンコウ――被害甚大。
ゼンポウ、チョウマリョクエネルギー感知。予測ダメージ――測定不能、測定不能。
エマージェンシー、緊急事態ノタメ『くろいきり』ノサンプヲ優先シマス」






「なっ……!?」

機械音声と共に、周囲を一気にのみこむほどの黒い霧がエビルエスタークの全身から噴出される。
たったそれだけのことで、今まさに魔王を仕留めようとしていた深緑の聖櫃は……霧散した。


「ば、馬鹿な!何が起きた……!くそ、この霧はまさか……!」
「そのまさかよ、お馬鹿さぁぁぁぁぁぁん!?」

困惑する神樹の鉤爪を、天高く舞い上がったデミーラの手刀が切り落とす。

「よくもやってくれたわねぇ?でもお生憎様。こういう事態に備えて、エビルエスタークには最終兵器があるのよ。
敵も味方も関係なく、どれだけ強力な魔法や加護であろうと無効化する、黒い霧がねぇ!」
「く……だが、それならてめえらも……!」
「ええそうねぇ。この霧の中じゃ、私でも魔法は使えないわぁ。でも私にはこの美しい肉体がある……
――あなたはどう?蕾と鉤爪をもがれた状態のあなたは…… 魔 法 し か 使 え な い ん で し ょ う ?」
「神樹!再生を……!」
「無駄よぉ!死・に・な・さーーーーーーーーーーい!」
「ぐああああぁああああぁあああ!!!」

動きが鈍ったといえどもキラーマジンガとエビルエスタークの攻撃力は凶悪であり、再生した側から蕾と鉤爪を切り捨てる。
そして神樹の再生よりも早く、デミーラの凶悪な攻撃が次々と神樹本体へと叩き込まれていく。
美しい動作で繰り出される正拳突き、美しい回転から生み出されるかまいたち、美しいフォームで投げられる燃え盛る火炎……
元々天魔王にとって、魔法など所詮は飾りにすぎなかったのである。

「まだまだいくわよぉ?」

さらに、美しく念じれば思念エネルギーの球が神樹とエリカの間を高速で移動し、二人の身体を容赦なく打ち付けた。
魔王の身でありながら、魔法を使わない方が強い魔王……それがオルゴ・デミーラであった。

「ぐ……ぅ……!」

ついに、神樹は崩れ落ちる寸前までの傷を負ってしまう。
触腕はいくらでも再生できるが、本体にまではその驚異的な再生能力が備わっていない以上……死は目前であった。

「うぅ……」

それはトレーナーであるエリカも同じくであり、人の身でよくここまで耐えたと褒められてもいい程にボロボロだ。
再び念じボールを撃たれたら、間違いなく死ぬ。

(ちくしょう……やっと、封印から解き放たれて……自由になって……
捕まっちまったが、はじめてこんな俺でもまだ植物として扱ってくれる人間に会えて……
あれだけ自分の力に自信を持っておきながら……そいつ一人も守れずに……こんなところで、俺は朽ち果てるのかよ……!)

神樹はもはや、意地だけで崩れ落ちることを拒み、立ち続けていた。
しかし、そこまでだった。デミーラの指摘通り、腕をもがれ魔法を封じられた神樹には何もできやしない。

「なかなか手こずらせてくれたけど、これで終わりよ」

マシンモンスターとデミーラの身体に、力が溜められる。
さらにどうやったのか、石化状態から回復したデスマシーンは――核爆弾の発射用意をしていた。

(せめて一矢……無理だ。それなら……!)

神樹が瞳を閉じる。
それと同時に4つの蕾と鉤爪が再生する。

「無駄だって言ってるでしょぉ!?」

止めをデスマシーンに任せたのか、残りのマシンとデミーラが一本ずつすぐさまそれを破壊する。
僅かな時間だけ、蕾を生やした腕だけが残った。


「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!」
「な、なに!?」

その瞬間、神樹はこの世のものとは思えない叫び声をあげた。
突然のことに、デミーラさえもが一瞬動きを止め、デスマシーンも内部の操縦者が硬直した影響で動きを止める。
そんな中で、倒れ伏して虫の息であったエリカだけが、何故かその叫び声の内容を理解できた。

――セル、今から投げるこいつを受け止めて、救ってくれ!

(俺と同類のフォレストセルが、起きて人間を殺して回る行動を開始しないなんてまずありえない。
可能性として考えられるのは、俺と同じように……あいつにも、理解者が現れたということ。
どのみちこのままじゃ俺と一緒にエリカは殺されちまうんだ……俺はその可能性にかける……!)

「しん――」

エリカが静止するよりも早く、神樹は残された一本で主を拾い上げるとそのまま――投擲の構えに入る。
元首相官邸から元東京都庁までの距離は数キロメートル程度。傷ついているとはいえ、神樹の巨体と力ならば造作もない範囲だった。


エリカが投げられた直後、デスマシーンから大量の核爆弾が発射される。


小型とはいえ、複数のそれが続けざまに爆発すれば、あらゆるものを核の炎が飲みこむ。
たとえかつて世界樹とされた存在であれ、抗う術はない。


 オ ー ホ ッ ホッ ホ ッ ホッ ホ ッ ホッ ! ! ! 


燃え盛る核の炎は全てを焼き尽くしていく。
そんな猛る炎の音以上に響く魔王の勝利の笑い声は、しばらく続くのであった。




「も、申し訳ありませんデミーラ様……!敵の攻撃を浴びてしばらく行動不能に陥るなど……!」
「いいのよぉミケちゃん。あなたは美しく十分に活躍してくれたわ。平山ちゃんもよく頑張ったわぁ」
「ありがとうございます。まさかデスマシーンに石化耐性が無いとは思いませんでしたが……
こんなこともあろうかと、事前に石化回復薬を参加者から奪っておいて正解でした」

やがて炎が消えて、そこに燃えカスしか残っていないことを確認した天魔王軍は僅かな休息をとっていた。
相変わらず黒い霧が発生しているため魔法は使えないが、彼らには大量の支給品がある。
デスマシーンの石化を解除したのも、ヴァルゴとなっていたミケの傷を癒したのも、全てそれらのおかげだ。

「さすがにちょっとばかり厄介な相手だったけど、あいつは間違いなく全参加者の中でも最上位の実力者よ。
そんな奴を相手にしても、こうして私達は生きている……オーホッホッ!やっぱり美しいものは滅びないのよ!」
「しかし、あの化物は最期にトレーナーをどこかに投げたようでしたが……」
「木偶人形のひとつぐらい放っておきなさい。おおかた、自分に勝てる指示を出さなかった飼い主への怒りをぶつけたのよ。
それに仮に助けるつもりだったとして、あの傷でどこかのビルにぶつかったらそれだけで死ぬわ。
そう、人間は弱く脆い。生き残る価値があるのは、あなた達のような存在なのよ!オーホッホッホッ!」
「「ありがたきお言葉……!」」

魔王の高笑いを受け、ミケと平山の士気はさらに高まった。
それなりのダメージを受けてしまったが、デミーラの言うとおり今度はヘルクラウダーのような犠牲を出さずに全員が生きている。
見るからにやばい怪物を、一人も欠くことなく葬ったのだ。天魔王の、いや天魔王軍の力は本物であるという何よりの証拠だ。

天魔王軍はそのまま奪い取った支給品で傷を癒しつつ、今度は首相官邸の地下へと攻め込む準備を整えるのであった。


二日目・8時00分/日本・首相官邸跡地】
※首相官邸跡地付近が戦闘の影響により炎上しています
※黒い霧の効果で魔法を使うことができません。霧の範囲は不明

【天魔王軍】
【オルゴ・デミーラ@ドラクエ7】
【状態】ダメージ(小)、魔力消費(小)、美しい人間形態
【装備】闇のルビー
【道具】支給品一式、香水、口紅、ベビークラウド×いっぱい@ドラクエ7
【思考】
基本:主催者を美しく皆殺しにして自分が支配者となる
0:地下の連中も始末し、ここに来るらしいブリーフ博士を確保する
1:都庁、DMC、主催者その他、邪魔な勢力を一掃する
2:首輪も処理できれば処理しておきたい
3:部下にふさわしい参加者がいれば、新しい天魔王軍として美しくスカウトする
4:日本以外を潰した首謀者がいるなら、そいつも美しく殺す
5:できれば醜い本気形態にはなりたくない
※美の感じ方は人それぞれです
※平山より、主催者が九州ロボにいる情報を手に入れました
※エビルエスタークとベビークラウドを直接の指揮下においています
※黒い霧を凍てつく波動で無効化することができます

【エビルエスターク@DS版DQ7】
【状態】ダメージ(大)、すれ違い通信によりレベルMAX状態
【装備】不明
【道具】無し
【思考】基本:オルゴ・デミーラに従う
※黒い霧は凍てつく波動や他の霧などで無効化、上書きすることができます

【平山幸雄@アカギ~闇に降り立った天才~】
【状態】健康、 士気高揚、デスマシーンに搭乗中
【装備】サングラス、雀稗
【道具】支給品一式、大量の不明支給品(内容確認済み、一部消費)
【思考】基本:死にたくないのでオルゴ・デミーラに従う
1:戦闘は無理なので、後方支援に徹する
2:天魔王軍の一員として、この世界で成り上がってやる……!
3:傷ついたマシンモンスターも支給品で回復し、万全の状態にしてから地下に乗り込む
※デスマシーンを直接の指揮下においています、また内部に搭乗しています。

【デスマシーン@FF・SaGaシリーズ】
【状態】ダメージ(中)弾薬消費(小)
【装備】大量のかくばくだん、大量のミサイル
【道具】支給品一式
【思考】基本:オルゴ・デミーラに従う

【ミケ・ザカリアス@進撃の巨人】
【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、士気高揚、ヴァルゴ・ゾディアーツに変身中
【装備】乙女座のホロスコープススイッチ@仮面ライダーフォーゼ、立体機動装置一式(損傷有り)
【道具】支給品一式、大量の不明支給品(内容確認済み、一部消費)
【思考】基本:死にたくないのでオルゴ・デミーラに従う
1:ゾディアーツの力を使い、天魔王の手先として働く
2:天魔王の力があれば、ドラゴンも巨人も巨木も怖くない……!
※キラーマジンガを直接の指揮下においています、

【キラーマジンガ@DS版DQ7】
【状態】ダメージ(中)、すれ違い通信によりレベルMAX状態
【装備】不明
【道具】無し
【思考】基本:オルゴ・デミーラに従う



「あ……あぁ……!」

口元を抑え、叫びそうになるのを必死で堪えながら、なのはは地下へと降りていた。
神樹の強さは理解していた。していたからこそ、思ったよりも戦闘時間が長いことが気になった彼女は少しだけ地上に戻っていたのだ。
そこで見たのは、崩れ落ちる寸前の神樹の姿。

それは、夢の中で見た光景と全く同じではなかったが、似た状況であった。
もしあの夢が、未来を示すものであったとしたら?
この後に待っている運命は……

(ううん、弱気になっちゃ駄目!だって、夢の内容と完全に一致していないなら、ユーノ君が怪物になるとは限らない……!)

地上に漂っていた黒い霧は、すぐに危険なものだとわかった。
魔力の収束を邪魔する妨害攻撃は、未来でも受けたことがあるからだ。

(でも、まずい状況なのは変わらない……!はやくこのことをみんなに伝えて、神樹とエリカさんを助けに行かないと!)

夢は、現実のものとなるのか。
それは避けられない運命なのか。
僅かな不安を残したまま、魔法少女は仲間達が集まっている部屋の扉を開く。

【二日目・8時00分/首相官邸地下の廊下】

【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
【状態】健康、19歳の身体、焦りと不安
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】基本支給品一式、タイムふろしき@ドラえもん
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:仲間達に状況を伝え、未知の敵(天魔王軍)に対処する
1:死んでしまったヴィヴィオたちのためにもこの殺し合いを終わらせる
2:ユーノ君がいれば何も怖くない!
3:あの夢が現実になるわけ……ないよね?
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています。
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※未来の自分が使っていた技の一部が使用可能です。




「はぁ……本当にほむらの言った通りソウルジェムがぴっかぴかになったよ。
いやだからって魔女を退治してグリーフシードを集めなくていいってわけでもないしなー……」
「にしゃ?」
「う゛……ちょっと、こっち見ないでくれる……?あんた見てると本当に魔女がかわいいもんに見えてくるよ」

その頃、魔法少女である美樹さやかは世界樹の入り口――フォレストセルの真横にいた。
他の都庁の主だった人員はメロンライダー捕獲のためにすでに行動しているが、彼女だけは待ったがかけられたのだ。
度重なる戦闘により濁りきったソウルジェムを浄化しろと、ほむらから釘をさされたために渋々とだが。
とにかく言われた通り、フォレストセルの元にソウルジェムを持っていけば、本当にその穢れを食べてくれた。
さやかはそれに驚くと同時に、何故か不思議と気分が明るくなったような気もした。

「これがかわいいって、まどかどういう感性してるんだか……」

用事も済んだため、正直一刻も早くフォレストセルから離れたいさやかは踵を返す。
しかしその瞬間。

「――――■■■■■■■■■■■■■■!」
「にしゃ!?」
「いぃっ!?」

首相官邸付近に生えていた、謎の黒樹の咆哮が耳を貫く。
フォレストセルも一瞬驚いたようだが、突然奇妙な動きを開始した。

「え、あんたなにして――」
「……にっしゃしゃー!」

咆哮の直後にこちらへ向かって飛んできた何かを、フォレストセルは4本の蝕腕を動かしてがっちりとキャッチしてみせた。
外見に似合わない精巧な動きにさやかは思わず感心してしまうが、飛んできたものを見て一気に表情を変える。
――人だ。

「ちょ、空から人が降ってきたの!?しかも血まみれじゃん!と、とにかく治療しなきゃだよね!?」
「ま……待って、ください……」

慌てるさやかに対して、地面に横たえられた人間――エリカは掠れた声でさやかを止めた。

「傷を治せるなら……私よりも、この子を……」

弱弱しく投げられたボールが光り輝くと……

「…………」
「うげぇ!?さっきまで生えてたよくわかんない黒い奴!?」

――ぐったりと崩れ落ち、ぴくりとも動かない神樹が姿を現した。
とどめの核爆弾が神樹を焼き尽くす前に、エリカが空中でモンスターボールを起動してひっこめたのである。
ポケモン扱いされている神樹だからこそできた真似だが、それでも瀕死状態なのは明白。

「ど、どうなってんのよ一体……!」

血まみれの少女に託された、瀕死の怪物の治療。
こちらの魔法少女もまた、葛藤する。

【二日目・8時00分/東京都庁入口付近】

【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、葛藤
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(新品同然)
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】基本:マミさんの為にも、殺し合いを止める。
1:怪物を治療する?治療しない?
2:まどかは守るが、まだ魔物に対しては完全には心を許さない
※8期、9期とは関係ありません。
※放送の内容をラブ達から聞きましたが、上条恭介の死を知りません。

【エリカ@ポケットモンスター】
【状態】ダメージ(特大)、歪みし豊穣の神樹のトレーナー
【装備】モジャンボ、キノガッサ、他不明
【道具】基本支給品一式、モンスターボール×3
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:目の前の少女に神樹を治してもらいたい
1:ポケモンと一緒に生き残る
2:珍しい植物タイプはゲットしておく
3:できればすぐにでもなのは達のところへ戻りたい

【歪みし豊穣の神樹@世界樹の迷宮4】
【状態】瀕死、パーツ全破壊状態、エリカのポケモン
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:気絶中
最終更新:2015年01月29日 17:42