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電子顕微鏡

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電子顕微鏡


自然科学的な真贋調査には二つの方法がある。
炭素14法のように素材から直接制作年代を測定する方法、もう一つは素材と製作技法が作品の時代様式に相応しいかどうかを調査する方法だ。
例えば金工に使う針金は、中世以降は小さな穴から引き出す「抽き出し法」で作られたが、もっと早い時代には違う製法、細い帯状の金属を捩ってストローのような中空の管にしたり、四角い断面の細棒を捻り盤上で転がして丸みを付ける方法(ブロック・ツイスト)などで作られていた。
その製法は電子走査顕微鏡による拡大写真を見れば一目瞭然だ。作品の時代様式と制作技術が一致していなければ、贋作である可能性が高いというわけだ。



電子走査顕微鏡の画像は針金が古代の製法で作られていることを示している。



四角い断面の細棒を捩り転がして丸みを付けるブロック・ツイスト法で作った針金。
螺旋状の模様がくっきりと見える。



近代製法による針金。穴から抽き出された際の傷が表面に残る。

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