ジェンダーギャップ指数 (ジェンダーギャップしすう)
- 女性が怠けず責任を負ってタフに働くと上がる指標。つまりジェンダーギャップ指数が低いという事は……?
loading tweet...— Yo𝕏ano (@SeanKy_) August 17, 2024
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ジェンダーギャップ指数は女性の労働参加率を指標として測っており、当然女性が労働参加するほど指数は改善する。この点について、労働市場などのプル要因が取り沙汰されることが多いが、他の指標、例えば国連開発計画のGender Inequality Indexや世界銀行のWomen, Business and the Lawを見る限りプル要因は日本と他の先進国と大きく変わることはなく、極端な差を生み出すようなものには思えない。
一方でプッシュ要因、すなわち働かないことが許されないというムードについては日本では語られることは稀である。そういった要因は女性に対して窮屈な感じを与えるのでメディア上で不人気なのは分かる。しかしながら、ジェンダーギャップ指数を改善するという大正義、錦の御旗を掲げる以上はプッシュ要因についても触れざるを得ないだろう。
ムードの問題の端的な例は、前編でも紹介したスウェーデン(総合5位)の「専業主婦を許さない」というムードである。当地在住の複数の女性のエッセイによれば、当地において専業主婦という概念はなくただの失業者扱いされ、生活費を夫が工面していると言いにくい雰囲気、すなわち夫婦であろうと自分個人が使う金は自分個人で稼ぐのが当然というムードがあることが記されている。そのうえ、離婚のハードルが低い(一方的な三行半がある)上に浮気をされても慰謝料が生じない(上に国際標準の共同親権になる)ことから、専業主婦だと思っていたら無収入の失業者に転落するのは簡単に起きることで「依存体質の人はスウェーデンでは生きられません」と断言されている。
報告書では専業主婦(専業主夫)もニートに数えられる