―PM6:25 TR01会議室―
「ガヤガヤするな」
「今回の任務概要を説明する」
アレンは後ろに控えている。
「任地は東欧、セルビアのノヴィ・サド」
ホワイトスクリーンにノヴィ・サドの風景が映し出される。
「任務内容はVIPの救出作戦」
次に映されたのは若い女性の写真だった。
「対象、ジェシカ・ハーバー。女性、アメリカ人、28歳、風景写真家、以後コード・ペンデルトンと呼称」
次に映るのは動画。
「これはノヴィ・サド市内の防犯カメラ映像だ」
白黒の不鮮明の動画に一人の女が通りかかった。かろうじて女と分かるレベル。急ぎ足だ。
その女の横に突然バンが横付けされその中に引き込まれる。バンは走り去る。その間10秒弱程度。
「アブダクションだ」
ハートがつぶやいた。
「対象ペンデルトンはセルビア系の武装組織によって誘拐された」
次に写ったのは何かの音波が表示されるゲージだ。
「その30分前に彼女が親友の女性に電話した内容だ。こちらは現在、現地警察が抑えている」
再生ボタンが押される。
『ね、ねぇミーナ!私まずいことしたのかも!』
『どうしたのジェシカ?』
『私が撮った風景写真になんかヤバイ人の画像が写ってたみたいで追いかけられてて!』
『ヤバイ?』
『わかんないけど!追われてて!助けて!』
『わ、分かったわ。今直ぐ行く。ノヴィ・サドの何処?』
『わかんないけど!ホテルセンターが見える!』
『じゃあそこで!』
「エシュロンが傍受した内容だ」
レイクは別の画面に切り替えた。
衛星の追跡動画
「バンはノヴィ・サド郊外に逃走。セルビア警察は現在追跡中だが見失った。だが我々は違う」
「ちょっと待って下さいよ。なんで俺達が出るんです?レインボーシックスじゃないんですよ」
ハワードの質問にアレンが答える。
「実は同日、ノヴィ・サドでASA末端幹部会が開かれるとの情報があった」
「出処は」
ロイドが訝しめが入った声で尋ねた。
レイクが答える。
「なるほど」
ロイドは納得したようで椅子に目深に腰掛け、アレンに続きをどうぞという動作をした。
「会議にはASA下部組織、"東欧の夜明け"メンバー4名の出席が予定され、ノヴィ・サドのどこかで開かれた。ファムの調査ではそこまでが限界だった。エシュロンによる情報とロジャーチームの情報を合わせても
ペンデルトンは会議を撮影した可能性が非常に高い」
―翌日 AM2:00 セルビア共和国 ベオグラード・ニコラ・テスラ空港―
「セルビア警察の介入は?」
『圧力をかけてる。手出しはできん』
アレンの問に使い捨て携帯電話の相手は答えた。
「了解」
『では手筈通りに。幸運を』
アレンは携帯電話を閉じてポケットにねじ込んだ。
「全員、ブリーフィング通りだ。ペンデルトンを救出するぞ。出せ」
BMWのセダン2台に分乗する。
1台目に運転手のハワード、助手席にアレン。後部座席にアルバートとロイド。
2台目の運転手はモニカ、助手席にフィル。後部座席にはアリアとジャンが座る。
また別働隊でボブが操縦するユーロコプター製のフェニック2にはレイク、ハートが搭乗した。
深夜のベオグラード市街を2台のセダンが駆け抜ける。
『モニカ、ケツにしっかりついてこいよ』
「言われなくても」
ハンドルを握るモニカはヘッドセットで先頭のハワードと連絡をしていた。
作戦は至ってシンプル。
夜明けに乗じて人質を奪還する。
レイク・ハートの狙撃チームが先に陣取り、ペンデルトンが監禁されてると思しき廃墟を警戒。
車両チームは廃墟まで200mの距離で降車し展開。
そして一気に攻め落とす。
「ひどい廃墟だ」
特殊アイウェアを装着した男がつぶやく。ハート。
「コソボ紛争でNATOのアライド・フォース作戦で爆撃した地域だ」
長身の男。レイク。服装は都市迷彩を着こむ。
ハートとレイクは先にフェニック2から降りて衛星追跡で判明したペンデルトンの捉えられた場所(コード:アマンダ)を見渡せる1km離れた別の廃墟地帯に来ていた。
「レイク、ところどころコンクリが崩れてる。足を取られたら病院送りだ。気をつけろ」
ハートはボフォースAk5Cにシュアファイアのタックライトを装着していた。
階段の上を照らしながら進む。
『こちらアレン。レイク、配置についたか?どうぞ』
レイクが答える。
「こちらレイク。あと5分待ってくれ、アウト」
最上階にたどり着くとレイクは壊れた窓枠に近寄った。
「ロケーションは最高だ。ハート、台か何かを」
「ああ、わかった」
レイクは重そうな装備を下ろすとその中からM18クレイモア地雷を取り出した。
そしてきた道を戻って階段の中腹にそれを仕掛ける。
日本製のピアノ線を使用したトラップワイヤーをくくりつけて所謂ブービートラップを作った。
本来この使用方法は地雷条約違法ではあるが、TRには適用されることはない。
部屋に戻るとハートは部屋にあったスチールテーブルを窓際においていた。
「用意出来てる」
「ありがとう」
レイクは下ろしてあった装備の一つ、ライフルケースからチェイタックM200を取り出し組み立て始め、
それが終わるとスチールテーブルにどっしりと腹ばいになってバイポッドを立て、チェイタックの微調整を開始した。
対してハートはスポッター用の三脚付き双眼鏡を取り出し、そして自分もSG550スナイパーモデルを取り出した。
―AM3:45 ノヴィ・サド郊外 コード:アマンダ付近―
「静かだ」
「ああ」
フィルとジャンはBMWの横で装備を整えていた。
上下は黒のBDUでプレートキャリア、マガジンパウチがいくつか。
ジャンのパウチにはP-MAGで全て埋まっていた。
HK416用のものだ。
フィルはCM901を装備している。
「全員用意はできているか」
アレンはフル装備といった様子だ。
「奪還に際してCNガス(催涙弾)を使うかもしれないから全員ガスマスクを身につけておけ」
―AM4:02 アマンダ―
「表にバンが一台。おそらく誘拐に使用されたもの。歩哨はない」
「随分と警備が手薄だ」
アレン、アルバートは事前斥候を行なっていた。アレンが口を開く。
「だがバンの影にいる可能性は否めない。衛星で確認ができない。今軌道を外れてるとジャンが言っている」
「裏口か」
アルバートの反応にアレンは
「それしかあるまい。裏に回ろう」
サングラスの下の目が細くなり、かろうじて微笑んでるように見えた。
裏口はシャッターが一つと小窓がひとつ。
「シャッターの前に歩哨が二人。小窓の方は奴らからは見えんな」
アルバートは双眼鏡を覗きながらアレンに伝えた。
「小窓から女性チームを投入して内側からシャッターを開けさせよう」
アレンの作戦にアルバートは同意した。
「ということだ。モニカ、アリア、頼めるか?」
「了解です」
「了解しました」
二人は身軽な装備できていた。
それをアレンが考慮していた。
モニカはMP7にサプレッサーを取り付けたもの、アリアも同様。
「作戦開始予定は0420、確認。二分前にモニカ達は入れ」
「了解」
アレンの声に全員が腕時計を調節した。もちろん狙撃組二人も。
―AM4:18―
アリア、モニカは気づかれないように小窓に接近した。
ハメ殺しでなかったのが幸いだ。
窓を引き上げる。
「入れるかな」
「太ってなけりゃね」
モニカのキツイ返しにアリアは怒りを覚えつつ
「モニカ先輩もお気をつけて。おっぱいに」
「ガハハ、貧乳は気が楽だな」
二人は小声で冗談を返し合いつつするりと中に入る。
「こちらモニカ、潜入完了」
『こちらアレン、了解。シャッター前まで進め。どうぞ』
「了解、アウト」
モニカは無線を切り
「簡単に言ってくれるよ」
とぼやいて当たりを見回した。
「倉庫だね」
「ですね」
進んでいくと扉が見えたので
「アリア、アレ使って」
「了解」
サイドポーチから出したのはガジェットチーム謹製のファイバーカメラだ。
手元のウェアラブルコンピュータに接続できる。
これで安全にドアの外を確認できる。
ドアの隙間から滑りこませて確認する。
「・・・異常なし」
扉が音を立て無いよう開けてシャッターの前で待機した。
「こちらモニカ、位置についた」
『了解。待機』
『レイク、ハート。準備は?』
「・・・問題ない」
「いつでも」
『二人始末してくれ』
「・・・Rog」
「了解」
『きっかり20で頼む』
「引き受けた・・・アウト」
スチール台に乗っている二人は対赤外線シートをかぶっていた。
相手がスターライトスコープや赤外線スコープを使用しても体温で位置がばれることはない。
レイクはチェイタックの引き金に指をかけた。
時計の針が4時20分を指す。
指を弾いて引き金が引かれる。
.408チェイタック弾が発射された。
それは一瞬で1km先に居た男の頭を消し飛ばす。
その前にレイクはボルトを引いて次弾を装填。
2発めを間髪入れず発射し、二人目の男の首筋に当てて頭部と体を永遠にさよならさせた。
「排除確認、モニカ開けろ。セキュリティがある場合は待て」
『了解。スキャン中。・・・異常なし。開けます』
モニカがシャッターを開けた。
「これより中に入る。レイク達は窓際及び屋上、
その他外周部分の警戒を頼む」
『了解』
中は倉庫で爆撃後放置されたようだ。
建物は3F建て。
ところどころ爆撃でクレーターができている。
先頭にいるのはジャンで続くアレン、ロイド、アルバート。少し間を空けてハワード、フィル、モニカ、アリア。
即時戦に対応するためジャンはHK416を背中に背負い、P8を構えていた。
倉庫入り口は開いており、人の気配もない。
アレンがジャンの肩を叩いてコーナーを確認するように指示した。
入り口まで出て様子をうかがうジャン。
左右敵はなく、ただの廊下
「クリア」
廊下を左に折れ、階段を見つけた。
「2Fに登る。レイク、誤射に注意」
『了解』
階段は爆撃で一部崩落しており、危険だったが最近大人数が通ったようでホコリがなかった。
上から話し声も聞こえる。
アレンがジャンの肩を叩いて下がらせ、自分が前に出た。
階段を登り切ると部屋が3つほど。
そのひとつからは大人数が居るように思えた。
アレンはそっと忍び寄ってアリアを呼び寄せて先ほどのカメラで調べた。
中には武装した男が4人。
全員がツァスタバM92カービンを所持しているが大して武装はしていない。
麻袋を頭にかけられた人物が部屋中央に椅子に縛り付けにされている。
「・・・ペンデルトンと思しき人物を確認。突入用意。レイク達は表のバンと歩哨を合図を待って片付けろ」
『了解。指示を待つ』
「全員ガスマスク装面」
アレンの指示で全員がガスマスクを装面した。
ほとんどの隊員は米軍の使うM50ガスマスクを装着したが、SAS出身者のフィルはSAS採用の若干旧式のものを装面した。
アレンは指を5本立てて5秒での突入を合図した。
アルバートが左胸に吊っていたM7A2CSグレネードを両手で持ってピンを抜いてレバーに指をかけて待機した。
アレンが扉のドアノブをつかむ。
指が一本ずつ閉じていく。
そして全て閉じられ、アレンがドアを少し開けてアルバートがすかさずM7A2を投げ込んだ。
蹴り返されないようにアレンが扉を締める。
「ウェルプス攻撃開始」
『了解』
中から咳き込む音が響いたのでアレンは扉を開け放ってなだれ込んだ。
ジャンはHK416のEotechサイトを覗きこんで白い煙の中を進んだ。レーザーサイトが赤く鈍く光る。
その交戦は幾筋もあってそれらすべてが突入チームのものだ。
交戦が物体に当たった。
スキンヘッドで目を押さえて必死に開こうとしているがかなわない男。
ジャンはセミオートにセレクターを変更し一発撃った。
男の頭がはじけて倒れる。
次の目標。
左に目線を振ると咳き込みながらもこの痛みに慣れたのか銃を目を開けて構えようとしている奴が居た。
セレクターをフルオートに変えて素早く横に薙いだ。
男はそのまま倒れた。
「シースファイアシースファイア!」
アレンの命令でジャンは銃を下ろした。
煙が晴れる前に咳き込む目標の麻袋をアリアが剥ぎとって予備のM50ガスマスクを被せた。
「レイク、暫く外を見張ってくれ」
アレンが急ぎつつ無線で指示を出す。
『了解』
部屋を閉めてガスを閉じ込める。
「何人か先行して1Fを確保。女は目標を連れていろ」
幸いにも水道が生きていた。
ジェシカ・ハーバーはフィルの指示の下、眼と口を洗浄していた。
「痛み、とれてきたかも」
「そのまま続けて。害はないけど暫く響くからな」
「はい」
ザブザブと続ける。
数分続けてフィルがもういいだろ、と止めた。
「アレン大尉、おそらく終わりました」とフィルがアレンに報告。アレンは頷き
「ミスハーバー、話は後で。我々は一刻も早くここを脱出せねばなりません」
外にVIP警護体勢で出る。
「クリアクリア」
「ハワード、モニカ。先行して車両を持って来い」
モニカ、ハワードが頷いて走る。
「ボブ、聞こえるか、どうぞ」
『こちらボブ』
「レイク達を収容して拠点ブラボー(ベオグラード市内の病院)へむかえ」
『了解』
―AM4:47―
アレンの乗るBMWは先頭車であるためVIPは載せず、モニカの運転する後続に載せた。
「えっと、あなた達は一体・・・えっと・・・痛っ」
「動くな動くな。染みるぞ」
フィルがジェシカの怪我を手当する。
モニカは若干膨れ面だ。
ジャンは正直に答えず
「救出部隊とでも。我々のことは他言しないよう」
「はぁ・・・」
ジェシカは不思議そうにしていたが
「何で私を?」
「写真ですよ。我々には必要なんです。戴けませんか?」
ジャンの願いに
「ちょっと今は出せませんッ!持ってますけど・・・」
助手席に居たジャンは首を傾げた
「行き先で渡してくれると助かるよ」
「はい」
ヘリはBMW車列上空に並行して飛行していた。
「大尉の話じゃ集合地点の病院にはベオグラード市警察特殊部隊が展開してくるらしい」
レイクがハートに言う。
「大掛かりですな。ポリ公か」
ハートは最後のポリ公か、というセリフだけをふざけてみせた。
レイクは手を振って
「後はそいつらにお任せ。手柄もね」
「掻っ攫うなぁ」
ハートがぼやいた。
ボブが会話に割り込んだ。
「今に始まったことじゃねえだろ。TRは慈善団体さ」
機内にゲラゲラと笑い声が響いた。
「ああ、面白いジョークだ」
レイクはちらっと機外を覗いた。
「おい、この夜更けに車列だ」
ヘッドライトをつけた車両がいくつか、BMWの後方100m程度に居た。
ボブが暗視ゴーグル付きのHUDヘルメットでその方向を見た。
「セダンが1台にバンが1台。パトライトが着いてるぞ。警察かもしれん」
「いや、聞いてない。ベオグラード市警察のSWATは現地で会うはずだ。それが早まったというのはマザーボードからも降りてない」
『だが向こうはそっちの後方100mに居るぞ』
アレンは面倒な顔をして
「ハワード、スピードを上げろ。厄介事になりそうだからな。仮に警察に化けたASAでもノヴィ・サド市内でぶっ放すマネはしないはずだ」
「了解」
ボブはピックアップがスピードを上げるのを確認し
『大尉、向こうさんも追いかけてきてます』
「わかった。ハワード、車列を入れ替えるぞ」
「了解です」
後続車両がこの場合は危険だった。
「モニカ、先にいけ。交代だ」
『了解、ハワード』
BMWの先頭がモニカの車両に変わり、ハワードのが後続に変わった時
『くそ、バンが前に1台居るぞ!止めろ!』
ボブが無線で叫び、モニカがとっさにブレーキを踏むとBMWは横にスライドして急停車した。
前方のバンはライトを消し、エンジンを落として待機していたようだ。
「くそ、大尉っ!待ち伏せされてます!」
モニカが叫ぶ。
『分かってる!相手の出方を見る。全員臨戦態勢だ。VIPを保護しておけ!』
ジャンは車内後部のトランクルームとつながっている部分をアリア開けさせ、自分のHK416とモニカのMP7を取らせ奥のケースを指さして
「そこのケースも寄越せ」
「なんですかこれ」
ライフルケースより一回りほど小さいケースだ。
「HK69」
「グレネードランチャーまで持ってたんですか」
アリアはそのケースも差し出す。
「念のため持ってただけだよ」
ケースを開け、中折れ式の薬室を開いてケースに付属していた40mmの爆裂弾を装填しておいた。
後方のBMWもアレンがM203グレネードランチャーをM4A1に装着したところだった。
「コードレッドコードレッド、マザーボード応答してくれ」
『こちらマザーボード。確認している。現在作戦展開中の警察部隊は確認できていない・・・』
「支援求む」
『現在対応中だ』
前のバンから拡声器の声が届いた。
『こちらはセルビア警察だ。全員武装を解いて降りてこい!』
「本当に警察か!」
アレンが叫ぶ。
「俺達はここで落ち合うとは聞いてないのでね」
『つべこべ言わずに出てこい!』
ロイドが後方を気にしつつ
「・・・大尉、片付けるなら今しかない」
アレンは頷き
「ジャン、お前が吹っ飛ばせ。モニカ、エンジン全開で飛ばす用意だ」
ジャンはHK69のストックを伸ばし、サイトを立てて
「モニカ、ルーフを開けてくれ」と頼む。
「あいよー」
モニカが計器類の一つをいじると天井のルーフが開いた。
「大尉、いつでも大丈夫です」
返答された声は冷静だった。
『5秒数える。5、4、3、2、1、GO』
ジャンはルーフから飛び出た。
HK69を即座につきだしサイトの計測器を利用して擲弾発射角を定める。
後は引き金を絞るのみだ。
ポンッ!と軽い音がして40mm炸裂弾が弧を描いた。
そのまま40mmはバンに直撃し大爆発した。
ジャンは天井を叩いて
「モニカ、出せ!」と合図する。
2台のBMWはまた動き始めた。
『こちらボブ。後続はこっちで引き受ける。ベオグラードまで一直線で行け』
ヘリのキャビンドアが開き、中からレイクがSR-25を構えながら体を出した。
スコープには後続の警察車両が捉えられている。
一発だけ発射すると弾丸は右前輪を破壊し、スリップしながら路肩に突っ込んだ。
もう一発発射し、同様右前輪を破壊して停車させた。
―AM7:00 ベオグラード市内のホテル―
「予定を変更しました。我々で連れ帰ります」
『わかった。警察幹部の癒着があったかもしれない。対象はどうしてる?』
「眠っています」
『そうか。
TR02があと10分で到着する。彼らと撤収しろ』
「了解です」
アレンは携帯電話をポケットに仕舞った。
「これ、データです」
「ありがとう」
ジェシカはSDカードをジャンに手渡した。
「なんか生暖かいけどドコに隠してたの」
ジェシカは赤くなりつつ
「聞かないでください」と返答。
ジャンは写真データを対爆ケースに仕舞って封をした。
ハートがその部屋に現れる。
「全員撤収用意だ。TR02が迎えに来てる」
後日、写真データが解析されASA東欧支部の下層メンバー数名が拘束された。
- 良いねw まだメンバー揃ってない頃の話かな? ロジャーとファム使ってくれてありがとう -- 名無しさん (2013-02-02 14:20:04)
最終更新:2013年02月07日 22:44