timers -TIME IS ……-
『連鎖』
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耳を塞いだ手を、ゆっくりと離していく。
もう、あの忌々しい音は聞こえない。
「くそっ」
彼女は近くにある木を殴った。
痛かったが、生きている実感があった。
もう、あの忌々しい音は聞こえない。
「くそっ」
彼女は近くにある木を殴った。
痛かったが、生きている実感があった。
竹内ゼミに入ったのは、友人である安野依子に誘われたからでもあるが、一番は古い風習に興味があったからだった。
そして、夜中に密会をしている竹内先生と依子を見つけてしまい、後をつけた末路がこれだった。
そして、夜中に密会をしている竹内先生と依子を見つけてしまい、後をつけた末路がこれだった。
数分前の事だ。
激しい揺れ。それと同時に鳴り響くサイレン。
気が付けば乗っていた車は制御がきかなくなり、そして橋に激突していた。
最小限の荷物を手にしたはいいが、今いる場所がわからなかった。
激しい揺れ。それと同時に鳴り響くサイレン。
気が付けば乗っていた車は制御がきかなくなり、そして橋に激突していた。
最小限の荷物を手にしたはいいが、今いる場所がわからなかった。
森の遊歩道を進むと、あったのは休憩小屋だった。
ベンチに腰を下ろし、一息つく。
ベンチに腰を下ろし、一息つく。
「……?」
何度も、同じ行動をしている気がする。おぼろげではあるが、しかし何か引っ掛かる。
このままだと、この場所から抜け出せない──そんな気がしてならなかった。
何度も、同じ行動をしている気がする。おぼろげではあるが、しかし何か引っ掛かる。
このままだと、この場所から抜け出せない──そんな気がしてならなかった。
何かをしよう。
何かを見つけよう。
何かを見つけよう。
手にしたものは、懐中電灯である。周囲を照らし、見回す。