読書会レジュメ 「デビルマン」 永井豪 講談社マンガ文庫版
<情報>
<あらすじ>
最初の単行本との違いがあるので注意。エピソードが削られて、「差別語」が修正されているとのこと。
また、途中に「新デビルマン」からの物語が挿入されている。カラーは殆んど「新デビルマン」からであろう。
○1巻「悪魔復活」
○2巻
- すすむちゃん大ショック⇒「'71日本SFベスト集成」に選出。編集:筒井康隆。
○3巻
- ニケ⇒トリビア:NIKEの由来。「ギャラリーフェイク」17巻。
- カスター将軍⇒この辺りの歴史をもっと知りたいなら「RED」がオススメ。
○4巻「終わりの始まり」
○5巻
- 飛鳥によって更に疑心暗鬼に陥る人類。⇒「ボーリング・フォー・コロンバイン」にて描かれるアメリカ像に似ているかも。
- 美樹虐殺 「きさまらこそ悪魔だ!」⇒二つに分かれているのは「無念」と「恐怖」か?
<全体を通して>
○ 瑣末な考察
即効性があるとは思えない。
「性別」と言った時、生物学的には染色体・性腺・外性器・脳の四種類がある。これとは別に社会学的な概念であるジェンダーがある。
○ 明の動機の変遷
人類を守る為→美樹を守る為→デビルマンとデーモンの生き残りを賭けた戦い
○ この解説って・・・
○ 絵
○ 他の作品に対する影響
○ 感想
初めて読んだのは大学に入ってから。「ベルセルク」を初めて読んだのが中学生の頃であったので、
「怖さ」という視点では、あちらの方が強烈な印象として残っている。
「すすむちゃん大ショック」みたいな、日常を一皮剥いた所にある非日常も筒井の方が先だった。
更には、あのラストは既に「エヴァ」で見たことがある。といった所で新鮮味を持って読むことは出来なかったかもしれない。
昔のミステリーを読むと同じ様なことがある、と聞いたがどうなのだろう。
そうは言っても、今でも古びない魅力を備えた「古典」である。
美樹虐殺のシーンにおける、ヒトの持つ混沌の描写は凄まじいの一言だ。
あと、初出一覧をつけるべし!
○ 映画との違い
時間が足りないというのは良く分かる。なら、そこでどのエピソードを選び、どういう風に見せるのか、
という所が製作者の腕の見せ所だろう。ミーコに中途半端な変身をさせることがメインになっていて萎えた。
飛鳥の正体を最初からばらしている。そもそもデビルマンになる選択をしていない。などなど。
最終更新:2019年02月24日 12:23