「虚構機関」収録、林譲治「大使の孤独」レジュメ


1、 著者紹介

虚構機関の406ページを参照。

2、 世界観

地球に接近した極小ブラックホールの軌道を改変して新たなエネルギー源とした世界。このプロジェクトの実行者たちが人口降着円盤開発事業団(AADD)で彼らはその過程で地球人とは異質な存在になってしまった。ストリンガーはその数十年後に接近してきた主観と客観の区別が無い異星人。詳しいことは「ウロボロスの波動」及び「ストリンガーの沈黙」を読んでください。

3、 登場人物

  • ぺロシ 被害者。前プロジェクトマネージャー
  • 大使 加害者? ストリンガー。ロボットと二人一組になって大使と呼ばれる。
  • イーリン ガーディアンのメンバーで観測ステーション・デイノーの危機管理担当
  • アキノ・プロマネ(私) ぺロシの後任。探偵役。
  • ツォンレイ デイノーのクルー。情報アナリスト

4、 ストーリー

 P407 エアロックの扉が開きません。中は真空。イーリンが現場に向かう。
 P408 エアロック内の監視モニター。中にはジャンプスーツを着て胸に外傷を負ったぺロシの死体と人間型ロボットの大使が。デイノーのスタッフは事故死と認識。
 P409 デイノーにいる人間は八人。

5、どうでもいい小ネタ

  デイノーはギリシャ神話で一つの歯と目を共有している老三姉妹の一番下。ペルセウスのゴルゴン退治にちょっと登場。
ホレイショはシェイクスピアの悲劇「ハムレット」の登場人物でハムレットの親友。主要人物のほとんどが死亡するこの劇だが、ホレイショは生き残る。

名前:
コメント:
最終更新:2009年03月30日 09:34