▼前知識
前準備
ツクールで作られた作品をプレイするためにはそれぞれの作品にあったランタイムパッケージが必要です。
ランタイムパッケージとは特定のツクールで制作されたゲームを遊ぶために必要なデータ集のこと。
※11/05/26付でVXが1.03へバージョンアップし、それに伴いランタイムも更新されています。
1.03で作られたゲームは以前のランタイムでは動きませんので、最新版のランタイムを入手してください。
なお、旧ランタイムを使っていた人は、必ず一度アンインストールしてから新ランタイムをインストールしてください。
- RPGツクールランタイム集(ダウンロードはこちら)
解凍ソフト
ツクール作品の多くは.zip、.rar等の拡張子に圧縮されており、OSによっては解凍ソフトが必要となります。
windows7等の近年のOSでは解凍がサポートされている拡張子もありますが、
中にはソフトが必須な物もあるため様々な解凍ソフトで試行錯誤してみて下さい。
ツクールとは
株式会社エンターブレインが販売している自分でRPGを制作することができるソフトです。
RPGなどのゲームを作る場合は通常難しいプログラミングを覚える必要がありますが、
ソフトで用意された設定を編集していくだけで自分なりのRPGを作ることができます。
ツクールの公式ホームページは下記バナーをクリック。
動作OS対応表は
こちら(ツクールWeb)
ウディタとは
Smoking Wolf氏開発のRPG制作ソフト「WOLF RPGエディター」の通称です。
こちらはフリーソフトのため、作ろうと思えば投資無しでゲームの制作が可能となっています。
詳しくはウディタの公式HPを参照。
東方シリーズとは
正式名称は「東方project」です。
同人サークル
上海アリス幻樂団のZUN氏が製作した弾幕シューティング作品の総称です。
詳しい説明はこちらで詳しく纏められています。
▼バグについて
RPGツクール2000のバグ
セーブ時に「メモリエラー」というダイアログがでてフリーズし、
その際セーブしようとしていたファイルが破壊されるというバグが存在します。
明確な再現方法は不明で、完璧に防ぐ方法も無いようです。
傾向としては、長時間の連続プレイの際に起こることが多いようです。
また、BGMが再生されなくなるというバグのあとだと破壊される可能性が高まっているようです。
対策方法はこまめに場所をかえつつセーブして、時々ゲームを再起動しましょう。
RPGツクールVXのバグ
VXではF12キーを押すとすぐタイトルへ戻れるソフトリセットという機能がありますが、
この機能を使用すると正常に動作しなくなることがあります。
(ダンジョンへ入れなくなる、アイテム補正が反映されなくなる、
イベントが発生しなくなるetc)
タイトルへ戻りたい場合は面倒でも一旦ゲームを終了して再起動するようにした方がいいでしょう。
誤字やバグが見つかった場合は
製作者の掲示板かブログのコメント欄で誤字、もしくはバグの見つかった作品のバージョンを記し、
バグであった場合はどのようなタイミングで起こるのか詳しく書くと製作の手助けになります。
ただし報告する前に最新版が公開されているか確認し、さらに最新版で自分で見つけたバグが
既に修正されているかどうかを確認してバグ報告が重複しないように気をつけておきましょう。
強制終了などしてエラーウィンドウが出た場合はエラーウィンドウをクリックしてアクティブにし、
キーボードの「Ctrl+C」を押すことでクリップボードにエラーの文面をコピーする事ができます。
その後は新規作成でテキストドキュメントを作り、開いて貼り付けるとエラー文を保存できます。
報告の際はそのテキストドキュメントを添付するなり文面をコピーして書き込むと良いでしょう。
また強制終了するタイミングがはっきり判っている場合は、
強制終了するタイミングも一緒に書き込むとバグが見つけやすくなるでしょう。
なお、ゲームによってはF12キーによるソフトリセットを使用すると異常動作を起こすことがあります。
このバグについては修正が難しいということで仕様とされることも多いので注意。
心配ならばソフトリセットは使用せずメニューからタイトルに戻るか一旦終了してから再起動するようにしましょう。
▼トラブルシューティング
一部のツクール製ゲームがプレイできない場合は
ツクールのバージョンに適したランタイムがインストールされていない場合がほとんどです。
ランタイムについては上部に書いてある
前準備か、作品のReadmeテキストを参照して下さい。
また、何かしらの影響でランタイムのファイルが破損してしまっているためにエラーが出る場合があります。
その場合は一度ランタイムをアンインストールし、改めてランタイムのダウンロード(以下DL)&インストールをし直しましょう。
「ファイル~が見つかりません」などとエラーがでた場合は
大抵の場合はバグではなく、DLしたファイルが壊れていたり正常に解凍できなかったりというケースが多いです。
まずはブラウザのキャッシュを消してDLし直してみましょう。
回線が重いようなら一度諦めて空いている時間に再挑戦したり、
DLツールを変更したりしてみるのも手です。
解凍ソフトによっては書庫の正当性を調べる機能が付いているものもあるので、
それで正常にDL出来ているかチェックしてみるのもいいでしょう。
圧縮形式にも色々あり同じ拡張子でも仕様の違いで解凍ソフトが対応していないということもあるので、
ファイルは壊れていないのに正常に解凍できない場合は別の解凍ソフトを試してみましょう。
対応したランタイムパッケージがインストールされていない可能性も考えられます。
それでも駄目な場合、作者がアップロードしたファイル名の設定を間違えていたり、
ゲーム中に使われていない素材を減らそうと余分な物を削除した際に
必要な物まで削除してしまったという場合もあります。
その場合は作者にその趣旨を報告する事で大抵の場合修正してもらえるでしょう。
「RGSS PLAYERは動作を停止しました」などのエラーが出る場合は
WindowsXP SP2以降に実装されたデータ実行防止(DEP)機能によってVXの起動が阻止されてしまう場合があります。
そういった場合は「RGSS PLAYERは動作を停止しました」などといったエラーメッセージが表示されます。
大抵のPCでは初期設定で起動できるかと思われますが、一部のPCでこういった現象が確認されています。
詳しい設定方法などについてはこちらのページを参照してください。
キーを押していないのにキャラやカーソルが勝手に動く/押した方向へ動かない
ゲームのバグではなく、ゲームパッドなどのキー設定が狂っている可能性が高いです。
Windowsは起動時に接続してあるゲームパッドの方向キーのニュートラル状態を自動的に検出するのですが
この時床に接するなどして起動前からキーが押されていると設定が狂ってしまいます。
またプレイ中にも過負荷などでいきなりこの設定が狂ってしまうことがあるようです。
どちらにせよ、パッドのキーやボタンが何かに触れないようにしてからPCを再起動すれば修正されます。
ツクールVXのF12ソフトリセットについて
一部のVX製ゲームでは、F12ソフトリセットを使用すると異常動作を起こすことが確認されています。
(例:ダンジョン内に入れなくなる、強化値が反映されなくなる、難易度補正が働かなくなるなど)
これは特定の方式により追加されたスクリプトの組み合わせ、及び特定の条件が原因で発生するものであり、
プレイヤー側で対応するにはF12キーによるリセットを使用しないようにするしかありません。
作者へ修正を依頼するのが唯一の手段でありますが、
このバグを発生させるような作者はスクリプトの知識も拙い事が多いです。
作者に「修正は無理」と言われたら、大人しく諦めて自衛しましょう。
▼その他
セーブデータを引き継ぎするには
未完成の体験版などで更新があった場合セーブデータを移行する必要がある時があります。
そのような時はセーブデータをコピーすればいいわけですが、
セーブデータは大抵実行ファイルと同じフォルダの階層内にあります。
セーブデータの拡張子はどれかというとツクールのバージョンによって異なります。
2000~2003では「.lsd」、XPでは「.rxdata」、VXでは「.rvdata」VX ACEでは「.rvdata2」の物がセーブデータにあたります。
これらのセーブをどこかにコピーして更新された体験版の実行ファイルと同じフォルダに入れればOKです。
ただし以前のバージョンのセーブファイルを引き継ぐ事ができない場合もありますので、
引き継げるかどうかはそれぞれの作品の作者のコメントを参考にしてください。
また、新しいバージョンで作ったデータを古いバージョンへ移すバージョンダウン行為はやめましょう。
機能追加や修正でフラグが変更されていた場合、正常に動作しなくなる可能性があります。
再度バージョンアップした時に互換性維持のためのフラグ変換処理が逆に誤動作を引き起こしかねません。
以後一切サポートを期待しない、最悪最初からやり直すことになっても構わないと肝に銘じておいてください。
新バージョンで別のバグが発生することもありますので、遊べなくなる事態に陥らないよう
バージョンアップする前の本体やセーブデータもしばらく残すように心がけておくといいでしょう。
一部のツクール製ゲームの動作が重い場合は
一番目に考えられるのがPCのスペック不足です。
一昔前のPCを使っている場合は余程高価な物を使っていない限り大抵スペック不足の可能性が高いです。
具体的に何が影響しているかというとCPU・メモリー・HDD・グラフィックボード辺りです。
CPUの性能が低いと他の部分を補強してもあまり効果が得られない可能性が高いです。
CPUの性能がローエンドモデル(シングルコアはきつい)だった場合は、
ミドルモデル(複数コア&スレッドならより可)以上に買い換えた方がいいかもしれません。
次にメモリーですがツクールに限らず他のゲームをしたり、動画を見たりする時など
それなりに必要になってくると思いますので余裕を持たせて4GB程積んでおくと安心です。
ちなみにWindows XP(32bit版)では4GB以上載せてもOS上で認識させることが出来ませんが、
フリーソフトでRAMディスクとして仮想メモリ化させれば高速なデータの読み書きが可能になります。
HDD(データ記憶装置で振動に弱く壊れやすい)はSSD(USBメモリの超強化版イメージで振動に強い)にすると
飛躍的に全体の処理速度が向上します。
ゲームの動作が重いな、と感じたらPCの常駐ソフトをできるだけ終了し、音楽や動画を再生しながらゲームをプレイしないことを心掛けてみましょう。
最後にグラフィックボードについてですが、
今売っているPCならたいていグラフィック機能がCPUに内蔵されているので、
あえて購入する必要はありません。
内蔵されていない場合は新たにグラフィックボードを増設した方が
PCの負担が減るためゲームを快適にできる場合があります。
グラフィックボードを増設したい場合は最低でも512MB以上のメモリの物を積んでおいた方が良いでしょう。
ここでいうメモリはグラフィック描画専用のもので、グラフィックボードに内蔵されています。
二番目に考えられるのがゲーム上の仕様の問題で、
イベントの詰め込みすぎだったりマップが広い為などです。
同マップ内にあまりにもイベント処理を組み込みすぎたり、多数のコモンイベントの並列処理を組み込んだ場合、必然的に重たくなっていきます。
特にXP以降では、同マップ内に多数のイベント数がある場合、動作が重くなる原因の一つになります。
またVX ACEでは、全てのパーティメンバーの特徴を読み込む為、パーティメンバーが多すぎる場合も動作が重くなります。
そういった場合は作者にその趣旨を伝えれば対応して貰える場合もあるかもしれません。
ただしほとんどの場合はPCのスペック不足と考えた方が無難です。
ちなみに上の内容はそれほどPCに詳しくない者が書いているため勘違いも十分ありえますので、
それを踏まえた上でPCに詳しい人がいればその人に聞いたほうが良いかと思われます。
ゲームがウィンドウモードで起動している場合、全画面表示に切り替えることで軽くなることもあります。
95・2000・2003ではF4キー、VX・XPではAlt+Enterで表示を切り替える事が出来ます。
また、VX・XPではゲーム起動中にF1を押して設定を変更することで若干軽くなることもあります。
フルスクリーン以外の方法で画面を大きくするには?
外部ツールを使うと良いでしょう。
枠の大きさはOSやdpi、OSのテーマをいじっているかでも異なってきますので、各自の環境に合わせて変更してください。
このアイテムの用途は?…あのモンスターはどこに?…etc
などなど分からない事があれば、一度ページ上部のwiki内検索で検索してみましょう。
左メニューの
攻略情報に載っている作品なら大抵見つかるかもしれません。
▼デフォルトの戦闘仕様について
デフォルト(=手を加えていない状態)の仕様であり、製作者が手を加えることでどのような仕様にでも変更可能。
RPGツクールVXのデフォ仕様
- ダメージ
- 基本ダメージ+(攻撃力×4×打撃関係度÷100 - 相手の防御力×2×打撃関係度÷100)+(精神力×2×精神関係度÷100 - 相手の精神力×精神関係度÷100)
- 通常攻撃は、攻撃力×4 - 相手の防御力×2
- デフォ仕様では関係度は最大200%まで。「防御無視」も付加可能。
- クリティカル:ダメージ3倍
- 属性倍率:2倍、1.5倍、等倍、半減、無効、吸収の6段階。
- 複数の属性があれば、6段階の倍率の中でダメージが最も大きくなる1つのみ優先される
- 防具やステートによる複数の属性への効果は、上記1属性に関係なく全ての対応する属性効果が発揮される
- 命中率と成功率:通常攻撃は武器の命中率。スキルなら設定された成功率。
- 回避:命中とは独立した別の判定。通常攻撃と物理攻撃スキルにのみ無効。睡眠や麻痺のような状態異常だと回避できない。
- 敏捷性・行動順・先制・不意打ち
- 行動速度=敏捷性+乱数。速い順に行動。
- 乱数は最大(5+敏捷性÷4)。だいたい敏捷性の1.25倍程度までバラつく。
- スキルやアイテムには行動速度に増減の補正を設定できる。防御は+2000の速度補正なので先に行動。
- 逃走成功率:150-(100 × 戦闘開始時の敵グループの敏捷性平均値÷戦闘開始時のパーティーの敏捷性平均値)
- 同値なら50%、敵が1.5倍速ければ0%、パーティーが2倍速ければ100%。先制発生時も100%。
- 戦闘開始時で最大100の目標値が固定され、逃走成功率が上回れば成功。失敗のたびに逃走成功率+10。
- 逃走成功率50%でも、運悪く高い乱数を引いてれば3回4回と失敗するまで逃げられない。敵が1.5倍以上高ければ成功率はマイナスになり10回以上の失敗が必要。
- パーティーの敏捷平均値が敵グループの敏捷平均値以上なら先制率5%・不意打ち率3%。未満なら先制率3%・不意打ち率5%。
- ステート
- ステート有効度:等倍確率、-20%、-40%、-60%、-80%、無効の6段階
- 毒:最大HPの1/10のスリップダメージ。戦闘終了後も持続。
- 暗闇:通常攻撃と「物理攻撃」スキルの命中率や成功率が÷4される。3ターン経過後、毎ターン20%の確率で解除。
- 沈黙:スキルを使用できない。3ターン経過後、毎ターン20%の確率で解除。
- 混乱:1ターン経過後、毎ターン40%の確率で解除。
- 睡眠:行動と回避できない。毎ターン20%の確率で解除。ダメージですぐに解除。
- 麻痺:行動と回避できない。3ターン経過後、毎ターン15%の確率で解除。
- スタン:行動できない。100%解除される。
- 能力変化:+50%と-50%。逆効果が既に掛かってると相殺。
RPGツクールVX ACEのデフォ仕様
- スキル
- 個別にダメージ計算式を設定。簡単設定機能を使うとVXのような計算式になる。
- デフォの通常攻撃は、攻撃力×4 - 相手の防御力×2 (獲得TP5)
- スキルタイプ
- 特技タイプと魔法タイプがある。沈黙で魔法タイプのみ封印される。
- 命中タイプ
- 物理攻撃タイプ:命中計算はスキルの成功率に命中率を乗算。反撃・物理ダメージ率・身代わりなどが有効。
- 魔法攻撃タイプ:命中計算は成功率のみ。魔法回避・魔法ダメージ率・身代わりなどが有効。
- 必中タイプ:命中計算は成功率のみ。反撃・魔法回避・ダメージ率・身代わりなどが無効。
- 属性:1%単位で職業や敵に倍率を個別設定。
- 複数の属性があれば、ダメージが最も大きくなる1つのみ優先される。
- ただしデフォ戦では、武器やステートで複数属性つけて武器属性依存にしなければ複数属性にはならない。
- 回避:命中とは独立した別の判定。
- 運:ステート付加率×(1 + 敵と自身の差÷1000)。
- 運が500高ければ確率1.5倍、500低ければ確率半減。
- ステート
- 毒:HP再生率-10(毎ターン最大HPの10%ダメージ)。戦闘終了後も継続。
- 暗闇:命中率-60。3~5ターン継続。
- 沈黙:魔法タイプのスキルを封印。3~5ターン継続。
- 混乱:敵か味方をランダムで攻撃。2~4ターン継続。ダメージを受けると確率50%で解除。
- 睡眠:行動できない。回避率-100。3~5ターン継続。ダメージを受けると確率100%で解除。
- 麻痺:行動できない。回避率-100。4~6ターン継続。
- スタン:行動できない。そのターンか2ターン目の最後に解除。
- 能力強化・能力弱体:+25%と-25%。重ねがけで25%ずつ加算(デフォでは重ねがけは2段階の50%が最大)
- 継続ターンはスキル側で設定。重ねがけで継続ターン更新。
- いくら重ねがけしてても、1回の逆効果で相殺して解除。
- 反撃:反撃率%で、敵の攻撃を無効化してさらに反撃ダメージを与える
最終更新:2016年05月10日 00:03