オりの手順
(平均振込点6000点以上の方向け)
このゲームは麻雀と違って牌がそれぞれ1枚ずつしかないため現物(相手が捨てた牌≒麻雀において究極の安牌)に値する牌が存在しない上に、
フリテン(麻雀において、自分の「アガリ牌」をすでに捨てている状態では他人の捨て牌でロンアガリをする事は出来ない)という概念も存在しないため、(このゲームは自分が当たり牌捨てていようが、リーチ当たりを見逃してもロン可能)
以上のことで麻雀におけるベタ降りの基本ともいえる2大要素が既に失われている。
ただし、連番が作りにくいゲーム性なのもあり、『安牌らしきもの』は麻雀よりもみつけやすい。
それでも手札が6枚しかないため、選択肢の幅が狭く、わかっているのに振り込まざるをえないことも多い。
よって、オりる場合は、いかに『高い手を避けるか』が重要となる。
■ペアによる安全札と危険札の見分け方(基本)
オリるためには、振り込みを回避し続けなければならない。
どうすれば振り込みが回避できるか?
答えは簡単。相手の待ち札を読み切り、それ以外の札を打ちつづければよい。仮に全部当たり牌になったら最安手を差し込む。
・・・というのは嘘。
そんなことができたら誰も苦労しないし、それができてしまったら麻雀はただの運ゲーだ。プロ雀士だって普通に振り込んだりする。
最悪とられた点数はとり返せば良いのだ。
さて、振り込みを回避するもうひとつの方法がある。それは、確実に当たらない、あるいは当たる確率の低い札を捨てること。
こちらは一般人でもすることができる。どれが当たりにくいかを見極めるには慣れが必要だが、安全になりやすい札というのをいくつか紹介しよう。
ただし上記に書いたとおり、フリテンルールがない関係上、見逃して、高めでロンされる場合もある事を覚えておくように。
① ペア相手が少なく、数字が書いていない札
仲良雀では、待ちパターンがいくつかある。
一つ目は、単騎で持っているそのカードのペア相手を待つ形。(ペア待ち)
二つ目は、同じステージ(同ステ)の完成を待つ形。
三つ目は、その色全体の札を待つ形(染め手)
四つ目は、特殊役の素材で、欠けている一枚を待つ形。
五つ目は、ステージ連番(ステ連)の完成を待つ形。
六つ目は、上記の複合系であり待ち方が複数ある形。(同ステ+オールペア等)
安牌を探す上で重要なのは、一つ目と二つ目だ。実戦ではこの二つのパターンが大半を占めている。よってこの二面での安全が証明されれば、そのカードはほぼ安全といえる。
というわけで、①の「ペア相手が少なく、数字が書いてない札」は、二つ目の同ステで当たることがなく、一つ目のペア待ちをされる確率も低いカードなので、優秀な安牌といえそう
‥・なのだが、じつはこの条件を満たす札の中にも、格差というものが存在し、すべての「ペア相手が少なく、数字が書いていない札」が安全というわけではない。
例えば、キスメ

と幽香

の場合、どちらもペア相手は1種だけで、数字も書かれていないので同じように見えるかもしれないが、注目してほしいのはペア相手の内容。
キスメのペアは、ヤマメ

。 幽香のペアは、魔理沙

。格差はここにある。 さらにそれらのペア相手を見てみよう。
ヤマメのペアは、キスメとにとり


のみ。
魔理沙のペアは、






ごらんの6種類。(幽香、霊夢、パチュリー、アリス、にとり、霖之助)
ここで、相手の立場になって考えてみよう。





<例>
例えばこの手札、ヤマメと魔理沙のどちらかを捨てればペア待ちのテンパイだが、どちらを捨てたほうがあがりやすいだろうか?
おそらくほとんどのプレイヤーが、ヤマメを捨て魔理沙を残すという選択をするだろう。
(キスメが場に出やすいと踏んで、あえてヤマメを残す選択をする人もいるが、そういった考えはここでは除く)
ヤマメは受けが狭く、手札に残りにくいが、受けが広い魔理沙は手札に残りやすい。
つまり、キスメと幽香では幽香のほうが待たれやすいのである。
この差は仲良雀ではかなり重く、幽香はもはや安牌ではなくなってしまっているという現状である。
説明が長くなってしまったが、つまりペア相手の数だけでなく、”ペア相手のペア相手”が何種類あるのかも大事なのである。幽香とリリーブラックでは、後者の方が種類が少ない(ペア相手は1対3であるが、ペア相手のペア相手は6対4)ので、こちらのほうが安全な場合もある。
降りるときはこのことを意識して打とう。
② 場や手札にペア相手が大量に見えている札
基本的には①が一番安全なのだが、①の札がない時は、これから紹介する2~4を頼ることになる。
②は、ペア相手がすでに場に出てしまったり手札に持っていたりで、結果的にペア相手の枚数が少なくなっている札である。
鈴仙

の場合。ペア相手は4種と多く、そのまま打つと危険極まりないが、すべてのペア相手が場に見えていれば、ペアで待たれる可能性は0になる。
この場合、ペア相手が多くても待ちパターンの一つ目を無視することができ、二つ目だけに気をつければよくなる。
しかし、全部やほとんどが出ているパターンはそうそうないのでそういうのがあればラッキーという程度なのだが、一つ目を無視できるパターンはもうひとつある。
マークをつけた特定の一人に限定されるが、
その人が”ペア相手のペア相手”を捨てていた場合。
例えば、リーチしている相手が、メディスン

を捨てていたとしよう。なぜ相手はメディスンを捨てたのか。考えられる理由は2通りある。
ひとつは、ペア相手である永琳を持っていなくて、不要だったので捨てた。
もうひとつは、永琳を持っていたが、すでに(咲夜、てゐ、輝夜)のどれかを持っていて、メディスンが余ったので捨てた。
どちらにせよ、永琳でペア待ちをしていないことが分かり、鈴仙を捨てる際に永琳を考える必要がなくなった。他に警戒するのは輝夜くらいだろう。
また、リーチ宣言後に他のプレイヤーがメディスンを打った場合にも同じことが言える。リーチ者が永琳でペア待ちはしていないと。(こちらのほうが確実)
③ ”ペア相手のペア相手”は多くても、ペア相手の数が少ない札
幽香やメディスン、小悪魔などが該当する。
①で安全ではないと書いてしまったが、なんだかんだで他のカードよりはましである。
魔理沙でペア待ちをされる可能性は確かに高いが、それでもたかが1枚である。ピンポイントで待たれることを恐れて幽香を打てないのでは仲良雀はやっていけない。
どうしようもない時は覚悟を決めて打つべし。当たったら運が悪かったで開き直ればよい。
しかし、②で書いたように、魔理沙のペア相手がすでに捨てられていたならば、逆に幽香は安全になる。
④ 相手が捨てた札と同じ数字
こちらは二つ目を無視できるパターン。リーチ宣言のあとに捨てられた数字でも同様。
これが安全になると恩恵を受けるのは、ミスティアやナズーリンなど、ペア数と”ペア相手のペア相手”が少ないキャラだ。
上3つにも紹介したように最も警戒するのはペア待ちだが、ダブリーに近い序盤のリーチや最終局でトップの人のリーチはこちらも警戒すべし。
マレにわざと見逃してくる人もいる事お忘れなく。
⑨ バカ
バカといえばチルノ

。チルノは数字付きであり、4種のペアと特殊役も持っているため安全とは言えない。
では、どうすればチルノが安全になるか、1から4で書いたことでおさらいしてみよう。
まず、警戒するのは待ちパターンのうちの一つ目と二つ目。まずは一つ目のペア待ちを考える。
チルノのペアは(レティ、リグル、大妖精、文)の4種。
レティとリグルでペア待ちされることは少ないので、この2つは無視して、ペア数の多い大妖精と文だけ考えよう。
②で紹介したように、大妖精と文の両方が場に出ていればチルノはほぼ安全だが、そんなことはあんまりないため、②の後半パターンと合わせて場を見るようにする。
大妖精のペア相手(リリーW、サニー)と、文のペア相手(霊夢、にとり、椛、はたて)がリーチ後に1枚でも出ていたなら、それぞれでペア待ちされていることはないため、ペア待ちに関しては安全。次のステップへ進もう。
次は待ちパターンの二つ目。④のパターンを見て、2ボスが安全かどうか探ってみる。もし安全なら合格。チルノは打っても大丈夫。たぶん・・・
あと警戒するとすれば三つ目と四つ目だが、三つ目は
紅魔郷のカードが場に数枚出ているか、リーチした本人が打っていれば可能性はほぼ0。
四つ目は、点数が高い妖精大戦争を念のため警戒。三妖精のうち一人でも見えていれば大丈夫。非想天則は面倒なので無視。
三つ目と四つ目は、暇なときに見る程度で結構です。
ちなみに、どうしてもチルノが打ちたい場合は、大妖精か文、どちらか一方のペア待ちがなければ③のルールで勝負できます。
ただし自己責任で。
■高い手の基本形
このゲームでは、9p以上が直撃されると痛いレベルで、11p以上は何が何でも直撃されるのは避けたい手と言える。
11p以上になる手としては
- 役+オールペア
- オールステージ+リーチ
- 同ステ+同ステ+役+リーチ+ペア2以上
- 役(鳴き)+染め+ペア4以上(特にシリーズ内で完成するトリオが2つある上に枚数も多い妖々夢、永夜抄が多い)
以上の4つがよく見る形である。
以下、それぞれの対策を考えていく。
・役+オールペア
この形には大別して二つのテンパイ型があり、一つは
【大妖精・チルノ・萃香・衣玖・天子】
のように既に手札の中で役が完成しており、あとは浮いた牌のペア相手(この場合は萃香ペア)を待つだけというパターン。
もう一つは、
【大妖精・チルノ・紫・萃香・天子】
のように基本は普通のオールペアで、ペア相手でかつトリオを補完する牌(この場合は衣玖)がいわゆる『高め』となるパターン。
どちらにしてもリーチ要らずで出上がり11p以上と強力な形なので、中盤以降で手がまとまらないならば、リーチをされていなくてもこれらの形だけは警戒しておきたい。
前者の、既に役が完成している形への対策としては、『ペア相手のトリオ役』を意識すること。
例えば中盤以降で勇儀を引いてきた時に、黄昏シリーズが河にも手にもおらず、萃香ペアも切られていないならば他に切れる牌がないかを探ってみた方が良い。
ちなみに、この場合
地霊殿-霊夢サポートや屋台で一杯などを意識する必要性は薄い(それらの役に萃香ペアは特に必要ないため)
ただ、この思考には牌を見て、オールペア待ちとしてあり得るトリオ役が瞬時に思い浮かぶことが前提となるので、中級者以上向けと言える。
後者の、トリオを補完する牌が『高め』となる形への対策としては、とにかく『トリオ相手』を意識すること。
終盤でトリオ相手が二人とも残っている場合はできるだけ切らない方が良いが、
『こいしが切られた≒早苗ペアは通し→神奈子も早苗も見えないが諏訪子は大丈夫そうだ』
という風に『トリオ相手のペア相手』を参考にするという苦肉の策もなくはない。
ただし、この場合早苗をはさんで霊夢・神奈子ペア待ちでの守矢神社+オールペアの形も残っているので、この読み方に過信は禁物。あくまで最終手段で(書いておいてなんだが、いわゆる『遠いスジ』のようなオカルトの域を出ていないとも思う)。
ちなみに、もうひとつのテンパイ型として、
【チルノ・紫・萃香・天子・衣玖】
のように、役絡みのペアは完成させて、全く関係がない一枚で待たれる形もあるが、この形は基本的なオールペア警戒以上のことはできないので、振り込んだ場合は素直に運のなさを嘆くべし。
ただし、この形にレティやリグルはともかく、文で振り込んでしまったら反省しても良いかもしれない。
・オールステージ+リーチ
高い手だが、リーチをしないと上がれない上に、既に上がりとなる牌を5枚使ってしまっているので、対策自体は比較的容易。
また、捨て牌も優秀な牌が多くなって、目立つことも多い。
数を整理すると、一番多いのが6ボスの11枚。次いで、4ボスの10枚、5ボスの9枚、3ボス・7ボスの8枚、2ボスの7枚、1ボスの6枚となる。
基本的にリーチに対して通っていない6ボスや4ボスは、よほどの状況じゃないかぎり切らないこと。
ただし、河に何枚か見えていたり、手の中に三枚いたりする場合であれば、安全度は少しだけ高くなると言える(あくまでオールステージの可能性が減るというだけではあるが)。
・同ステ+同ステ+役+リーチ+ペア2以上
リーチをしないと上がれない形ではあるものの、同ステ(7p程度)を想定してこのような手に当たるとすこしつらいものがある。
同ステに乗せることが出来る役を並べてみると
- 旧作-怪綺談(4・3)
- 妖々夢自機(4・5)
- 星蓮船自機(4・5)
- 妖怪と式と式の式(7・2)
- 黄昏(6・5)
- 魔法を使う程度の能力(4・6)
- ネコ科動物(5・2)
- 地霊殿サポート-魔理沙(3・4)
- 蓬莱人(6・7)
- DS-LEVEL5(3・4)
- NICE BOAT.(5・4)
以上の11役で、カッコ内の数字は一つ目が役内に2枚あるステージ番号、二つ目が1枚だけの番号である。
基本的に高めとなるのは2つ目の1枚しかない番号であることが多いので、そこに焦点を当てると、
4ボス・5ボスが3役、2ボスが2役、3ボス・6ボス・7ボスが1役ずつとなる……が5ボスのうち2役は自機関連で、オールペアの方に向かう可能性も高いので2ボス、4ボスに警戒を強める意識の方が良いかもしれない。
2ボスを切る時はネコ科、妖怪と式と式の所在を確認。橙が捨てられていたり、手札にいる場合は比較的安心して2ボスは切っていける。
4ボスはオールステージもあるのでそもそも危険。自機が4ボスなのもあり、同ステ上に乗せる役のうち7つにまで関ってくるため、通るまで切らないのが無難ではある。
5ボスは黄昏組と、自機関連の中ではオールペアに乗せづらい咲夜の所在を確認したいところ。
長々と書いてはみたが、基本的にはややこしいタイプの上がり方なだけに、使いこなす人は今のところあまり多くない。余裕があったら対策する程度で。
一回この形を上がられたらその人に対しては警戒、くらいのレベルでも良いかもしれない。
なお、4枚役のエイトフォー、文花帖EX、少し変則的で上がる際にリーチもいらないが妖精大戦争、月人、鳥、
神霊廟自機、
永夜抄人間も同ステ上に乗せることが可能。
よって、2・6・7ボスの危険度は少し上がってくるが、基本的に4枚役が面前のまま手の中で揃うことは4人いても稀で、
さらに都合よく同ステテンパイまで作られることはほとんどない(鳴かなければ大抵4枚役最後の1枚を待つテンパイとなる)ので、あまり気にする必要はない。
・役(鳴き)+染め+ペア4以上
染めの見える鳴きに同じ色は避けること。
ただし、役が無い染めは見た目に反して弱いので、例えば妖234鳴きに対し、紫or藍とプリバの所在がわかっている場合は妖夢などで差し込みにいくのも悪くはない。
■手作りの段階で気をつけるべきこと
まず基本として、優秀なカードだからといってむやみに残しておくのは避けた方が良い。
いささか極端な例を挙げると、『魔理沙・文・紫・永琳・空』のようにペアになっていない優秀なカードを集めていると、
リーチをかけられた時や終盤まで手がまとまらなかった時に、ハイリスクノーリターンな冒険をする必要性が出てくる。
上記の例で言うと、地霊殿-霊夢サポートが見えているといえば見えているので、そこに狙いを定めて空か永琳を切り、安牌と思われるカードを一枚迎え入れておくか、
とにかく早い上がりが欲しいならば先に紫を切っておいて4・6ボスを待つか、早い段階(せいぜい5巡目以内)で方向性を定めるのが不要な振り込みを抑える鍵となる。
■序盤でリーチをかけられた場合
当たり前のことだが、序盤のリーチだからと言って同ステだろう、と決め付けるのは早計。
情報が集まるまではあらゆる可能性を恐れるべきである。
警戒の優先順位としては
役+オールペア≧超優秀カード(レイマリ紫)のペア>6ボス・4ボス≧優秀カード(ペア相手4~5枚級)のペア>パートナーカード付近≧ペアは少ないが役を持つ牌>同ステ
と言ったところか。
同ステを警戒しすぎてオールペアに振り込むのと、オールペアを警戒しすぎて同ステに振り込むならば、後者の方が基本的に傷は浅い。
なお、パートナーがステージ番号待ちである場合、その番号で待たれることも少なくないので、頭の隅にでもおいておくとかすり傷も減るかもしれない。
仲良雀の特徴上、一順目リーチ等は麻雀とは違い多いため、まずは冷静に判断する事が大切である。
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振込み率の下げ方~15%以上でかつ、それに悩んでいる方向け~ |
この怪文は、振込み率を下げることを生き甲斐に打ってきた十段が、自分の打ち筋をしたためたものです。
打ち筋を晒す前に、実際勝っているかどうかは説得力的に重要だと思うので、平均順位だけをさらすと十段に上がった時点で2.343位ほどです。
計算してきたけど俺の方がつえーわって方は、突っ込み所をお探しください。。
なお、鵜呑みにしてもたぶん良いことはないので、打ちまわしに自信がない方も、参考程度にお読みください。
『4枚級』とか独自の単語が出てきますが、要するに『ペア相手が4枚ある牌』って意味です。5枚級とかも同様。
あ、ちなみにタイトルからもわかると思いますが、自分は防御型なので、そのへんもご了承のほどを。
あと、ルールを把握していること、何が危険牌かある程度わかることを前提に書いているので、初心者の方にはまず攻略ページおよび上記のオリの手順をおすすめします。
それでは、予防線はこれくらいにして、本題に。
局が始まる前に
まず、使いづらくてあとになると処分に困る、初手にあったら切っておいた方が良い牌を危険度別に挙げていきます。
ぶっちゃけ釈迦に説法でしょうが、局が始まったら基本的に危険度が高いものから順に切っていきましょう。(ただし、考え無しで切ってもいいのはせいぜい4~5巡目まで)
切る前にリーチが入ってしまったら、危険度A以上はとりあえず抱えることをお勧めします。
危険度S:こーりん、アリス
この二人は言わずもがな、ですね。
霊夢ペアも魔理沙ペアもただでさえ危険なのに、ダブルです。
リーチ直後にこれを通した人は無条件に祝福してあげたくなります。
危険度A:てゐ、フラン、美鈴、椛、阿求、幽香、メリー
魔理沙・紫がいないとペアとしてはほとんど何もできないカードと、
4枚以上級二人とのみペアを取れる牌達です。
リーチをかけられた後に根拠なくこのあたりを切るのは自殺行為なので、手を崩してでも抱えましょう。
勝負をかける(通るかわからないけど切る)なら、それなりに広く高い手(複合オールペア等)がテンパイできる時だけです。
てゐ、フラン、椛に関しては、ペア相手の片方(たとえば、フランが邪魔な時に、小悪魔が通ることは確認できたり)が通ることを確認できたら危険度Bに下がります。
危険度B:小悪魔、レイセン、メディスン、レティ、リグル、勇儀、はたて
ペア相手が4~5枚級のカード達です。
このあたりになるとリーチをかけられても意外と通ります。が、レイマリ紫ペア等が通っている場合は相対的にちょっと危険度があがりますし、
安牌としては心許ないので、やはり初手にあって浮いているなら切るに越したことはありません。
リーチをかけられた場合、危険度B1枚を切ってテンパイが取れるなら、例え安くとも行ってみる価値はあると思います。
切ってもテンパイをとれないなら、通ることがわかるまで抱えましょう。
なお、パートナーが危険度B以上の牌に絡む場合、その牌は危険度を0.5段階上げた方が良いです。
(例:パチュリーペア(パチュリー含む)パートナー相手なら小悪魔が危険度Aマイナス、フラン美鈴が危険度Sマイナス)
対局編
さて、前準備はこのくらいにして、まずは配牌を見てみましょう。
はっきり言ってこの時点で、上がれる人と上がれない人は大体決まっています。
もちろん勝負のあやというものはゲームの性質上存在しますが、かと言って、すべての配牌で上がりの形に向かうのは愚策と言わざるをえません。
ポーカー教則本等で、一番最初に出てくる言葉に『すべてのハンドでプレイするな』というものがあるのですが、これは仲良雀にもほぼ当てはまります。
要するに、『配牌時点で上がりを諦める』ことができるかどうかが振込率を下げるうえで非常に重要になってきます。
では諦めるラインはどこか?
おおまかにいえば『危険度A以上を処理できた段階(大体2~3巡目)でイーシャンテンかどうか』です。
2,3巡目の時点で、あと一枚でテンパイが取れる状態になければ、仲良雀においては既に出遅れていると考えて良いです。
こういうと、マージャンに慣れている方は特にハードルが高く感じてしまわれるかもしれませんが、
仲良雀において、ペアが一組でもあれば既に『イーシャンテン』です。
もちろん手札の5枚の数字がツーペアになっていればそれも『イーシャンテン』です。
別に統計を取ったわけじゃないですが、普通に考えても、相手3人の内、少なくとも1人はそんな状況でもなんらおかしくありません。
その中に自分の手牌が入って戦えるか(上がれる見込みはあるか)どうかをまずは見極めましょう。
戦えると判断される場合、オールペア狙いか同ステージ狙いかでやることが変わってきます。
オールペア狙いの場合
オールペア狙いは基本的にベタ足インファイトになりがちです。多少の勝負はやむをえないと考えて結構です。
ただし、ペア相手4~5枚級が来たらとりあえず抱える、と安直な方式ではあふれた牌で狙い撃ちされる結果に陥りやすいうえ、上がっても安くなりやすいです。
複合ペア待ちないし、役+オールペアを意識的に狙い、いらない4~5枚級は潔く切って、リーチをかけられても一巡稼げる形は作っておきましょう。
たとえば、魔理沙と幽香が手元にいる場合、誰にリーチをかけられても幽香はほぼ安牌です(特殊な待ちをされていた場合はドンマイ)。
そんな感じで、危険度B牌や、特定の牌としかペアを取れない牌は、相方を持っている場合、飛躍的に安全度が上がります。
そのような組み合わせが見当たらない場合、1枚くらいは穣子やパルスィなど、当たってもダメージの少ないことが多い適当な1,2ボスを一枚抱えておくことをおすすめします。
とにかく一発は痛いので、たとえオールペア狙いと言えども、イーシャンテンからうごかない内はリーチに張り合うのはやめましょう。
また、雛・パルスィや穣子・静葉など、複合しようもないペアが揃っている場合は、基本的にリーチをかけられた時の安牌として扱ってあげましょう。
無理にそのオールペアを追いかけて4000点程度を上がりに行くより、2巡稼いだ方が手がかりは確実にふえますし、手変わりが待っている可能性もなくはありません。
同ステージ狙いの場合
同ステージ狙いは、基本的にいつでも降りれる状況にしておくのが重要です。
使う牌ならばどんな危険牌でも(それこそアリスでも)構いませんが、使わない牌はできるだけペア性能の優秀でないものを選びましょう。
また、ペアを軸に同ステージを作っていくと、途中でオールペアに変わったりと可能性が広がるので、
どの数字で同ステージを作るか迷った時(ツモった時点で各数字が2枚ずつなど)は、ペア相手の数字を意識すると、ちょっとした小銭になるかもしれません。
ただし、それでも基本はリーチをかけられたときに逃げ場があるかどうかを一番に考えましょう。
優先順位としてはペアが一組あればその数字を軸に、そのようなものがなければ多少狭くなっても安全度の高い1,2ボスを優先した方が良いと考えます。
特に6ボスは高くなりやすい牌が多いので、出上がりも厳しく、見た目ほど上がれないことも多いので気をつけましょう
自分がリーチをかけた後ならばまだしも、単なる同ステを作っている最中に高い手に振り込むことほど滑稽なことはありません。
戦えないと判断される場合
まずはその配牌に感謝しましょう。そして、振らないことに心血を注げることを喜びましょう。『これでいい。』『僕はずっと』『こんな手札で戦ってきた。』
つまり、萎えないことが大事です。と、まぁ冗談みたいなことを言っていますが、配牌に一喜一憂している内は基本的にカモられますんで、案外大事なことです。
女子力を上げたいならそれでもいいでしょうが、男が一喜一憂するのは普通にガキっぽいですし、ね。
と、まぁ心構えなんてものはこのへんにしておいて、まずは危険度B以上を一掃するのは戦える配牌の時と同様です。
ただし5巡目までは危険度Bよりも先に、トリオを持つ3枚~4枚級(特に妹紅、萃香、大妖精等、優秀なトリオを二つ以上持つ牌)を排除してしまいます。
(5枚以上級は数も少ないですし、引けたら素直に持っておきましょう)
また、この間に生まれる安牌(ペア相手がいなくなった牌)は大事にしましょう。穣子が切られた時こそ静葉を引くつもりで。
3枚役を持たない1,2ボスも、振った際のダメージを考えれば安牌と思ってokです。
8巡目あたりに入れば、そろそろ役+オールペアの警戒しどきです。そこからは基本的に合わせ打ちで行きましょう。
(例1:諏訪子を10巡目にツモってきたら、『守谷神社』の内、一枚が河にいればそのまま切ってok、いなければ安牌を放出して抱え、早苗か神奈子が出た巡目で諏訪子を出す)
(例2:妹紅を10巡目にツモってきたら、『けねもこ+』と『蓬莱人』がそれぞれ1枚ずつ切れていればそのまま切ってok、片方でも出ていない役があれば安牌を放出して抱え、それぞれ1枚以上ずつ出た巡目で妹紅を出す)
(例3:スターを10巡目につもってきたら、『大戦争中ボス』の内、一枚が河にいればそのまま切ってok、いなければ同上。ただし、他に切る牌がなければ上記よりも優先して切る)
正直、単なるダマオールペア等は警戒のしようがないですし、振っても致命傷にはなりにくいので、リーチがかからない内は役+オールペアだけを警戒します。
特に、『役内にペアがひとつでもあり、ペア性能が優秀なカード(3~4枚級以上)が2枚以上ある3枚役を構成する牌』は、トリオ相手が切られるか自分で引くまで抱えましょう。
もちろん手には5枚までしかもっておけないので、溢れることもあります。その時は、オールペアに乗せにくい役の牌から順番に切っていきましょう。
また、5巡目までとか8巡目までとか言ってますが、あくまでも場に変化がない場合の目安です。
5枚以上級を切られたら、その人に対してはリーチマイナスくらいには警戒しましょう。
例えば、4巡目に紫切りなんてことがあったら、それなりの実力を持つ相手ならば相当手は固まってるはずです。
それほどでもない相手だった場合無茶な役満・4枚役狙いの可能性もあるでしょうし、だまくらかすのが好きな人ならブラフの可能性もありますが、大妖精なんかの強めな3枚役を持つ牌を次々と切っていけばガツンとやられることも多いので、素直に霊夢ペアを合わせるなど、安全策をとりましょう。
基本的に都合の悪い方へ考えてokです。
まとめ
こんな感じでプレイしていけば、リーチへの対策をそれなりに心得ているならば、平均振込点6000点以下と共に、振り込み率15%はわりと楽に切れるんじゃないかな、と思います。
とにかく大事なのは、初手で上がりにいくかいかないかをおおまかに決めてしまうことです。
そして、上がりに行くのであっても特に同ステ狙いの場合は逃げ場を作っておくことも重要です。
とにかくいつリーチ棒(ないけど)が出ても大丈夫なように意識して手を作りましょう。
なお、リーチに対してきわどい牌を切って攻めていいのは、攻めるだけの『理由』がある時だけです。それも、『最低でも待ちが5枚以上かつリーチ含めて9p以上がテンパイ』くらいは欲しいです。要するに複合ペア待ちくらいは欲しい。
通りそうな牌でおっかけるなら同ステでも悪くないでしょう。攻撃は最大の防御と言います。でも、一番傷が少ない選択肢は戦わないことですよ、たぶん。
ただ、こんな打ち方で楽しめるかは人それぞれだと思います。
上がりを諦めた時の最終目標は流局になるので、すごく後ろ向きなんですよね。正直、そんなやつと遊びたくないです。テンポ悪くなるし。
でも下手に同ステが狙える配牌よりゴミ配牌が来た方が燃えるし(一喜一憂してんじゃん、というツッコミは締め切りました)、
流局した時に興奮するような体になってしまったので後には引き返せず、こんな文章をこっそり書いてみた次第です。
それでは、良き仲良雀ライフを。
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コメントボックス
- とりあえずコメントボックスつけときました。
とりあえず書きなぐっただけなんで、意見を出し合えたらいいなと思います。 -- 名無しさん (2011-03-24 19:11:08)
- これは素晴らしい! -- 名無しさん (2011-03-24 20:03:51)
- すみません。ちょっとだけ見やすくさせてもらいました -- 名無しさん (2011-03-24 20:18:08)
- かってに激長な記述を追加してしまいました。邪魔なら消してくださいw -- 名無しさん (2011-03-24 21:54:55)
- 振込み率の下げ方なるものをこっそり加筆してみました
眠い文章ですが、何かの参考になれば幸いです
やっぱり書きなぐっただけなんで、修正、推敲等大歓迎です -- 名無しさん (2012-02-09 02:05:58)
- とりあえず一番下の怪文以外をver3に対応させておきました。 -- 名無しさん (2012-02-11 12:23:46)
- 魔理沙とヤマメはヤマメのほうが手の内に残りやすい。確かにそうですね。
でも、魔理沙は手の内でペアになってしまい待ちになりにくいのも事実です
あまり例としてよくないんじゃないかなー -- 名無しさん (2012-12-12 22:18:00)
最終更新:2012年12月12日 22:18