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峯岸一哉&ライダー ◆devil5UFgA





紀元前数千年。
人々は天上の神に近づかんものと、巨大な塔を作り始めた。
神はこの人間の野望にお怒りになり、この塔を壊し、人々に制裁を加えられた。

これを、バベルの塔という。





『魔王 ア・ベル』。
『救世主 ア・ベル』。
あるいは、『少年 峯岸一哉』。

選択が近づいている。
これから、彼は『何か』にならねばならない。
もはや、只人であることは許されない。
しかし、許されないとは、果たして。
誰に許され、誰を許せばいいというのか。

その許しすらも、自らが決める選択。
選択が迫られている。
封鎖された東京。
現れる悪魔。
告げられる試練。
巻き込まれる王位継承の魔戦。
目覚める魂。
目まぐるしく状況は変化し、選択を迫る。
だが、どれだけ選択を迫られようとも、選ぶのは自身だ。


さあ、選べ。


――――生きるか、生かされるか。




   ◆   ◆   ◆



『ベル』

ベール、バアルとも呼ばれ、アッカド語で『主』を示す言語。
紀元前二千五百年頃、古代メソポタミア時代に世界を支配した始原の神の名。
王権の象徴であり、主という概念そのもの。
かつて、神に挑み、敗れた者。
天を支配する神でありながら、地へと、闇へと、魔へと、『堕とされた者』。
『かつて』偉大であった神。

――――それこそが己の中に眠る、世界を変える『因子』。

峯岸一哉は熱湯としか言いようのない、熱いシャワーを浴びながら現状を整理していた。
火傷を負いかねないシャワーは少年の思考を加速させた。

自身は、東京に居た。
自衛隊によって封鎖された東京。
表向きはガス事件とのことだったが、実際は『悪魔』が現れたため。
そして、『天使』が人間に最後の試練を与えたため。
都民はその試練の挑戦者になった。

自身の中に眠るもの。
それは『ベル』が唯一絶対の神に敗れて、無数に分断された『神の因子』。
それはそれは東京に現れた『悪魔』が魔王となるために求めるもの。

少年はまだ知らない。
彼の中に眠る『ベルの王の因子』は『罪の始まりの因子』である『魔王ア・ベル』であることを。
己が従兄としか認識していない人間が、遠い過去、自らの生命を奪ったことを。

そう、遠い、遠い過去。
己の生命を奪った兄が、己を求めていることを。
神への憎悪を、己にも求めていることを。

『求められているものじゃなく、求めるもの。それが問題さ』
「……なんの話だ」
『これからの話さ』

思考の途中に紛れ込んだ言葉に反応してシャワーを止め、振り返る。
そこには、青みがかった学生服を着込んだ少年が立っていた。

「で、どうするんだい?」

そこで初めて少年、ライダーのサーヴァントは口を開いた。
今までの言葉は、ライダーが操るテレパシーだったのだ。
ライダーは冷たい目をしていた。
手段を選ばない、非情な目であった。
少年はその目から逃げるように視線を外した。
そして、浴場から出、下着をつけ、紅いズボンを履き、黒の無地の服を纏い始める。
猫耳のような、ファッション性の高いヘッドホンをつけた。

「……決めているさ」

少年がいる場所は、『塔』だ。
少年が召喚した英霊は、『塔の主』だ。

『塔』としか言いようのない建築物だ。
天を突くような、天へと届く事自体が目的であるかのような『塔』だ。
おおよそ、少年にとっての、現代の技術では再現できない複雑な機器が被占めた部屋もあれば、ゆったりとした広大なフロアもある。
少年は、窓辺に立ち、外を眺める。
空には『紅い月』が輝いていた。
あの夜、突如、少年が観測した『紅い月』。
運命の選択を迫られた少年が観測した『紅い月』。
紅い月に導かれた少年は、聖杯を求めた。
奇跡を求めた。
全てを解決するために、聖杯を求めることを選択したのだ。

「……」

『塔』の中に居る少年は思案にふける。
現在、この『塔』は名を偽っていた。
『塔』とライダーの放つ催眠術のような電波によって、誤認されていた。
現在の『塔』は、外向きには『東京タワー』と呼ばれていた。
少年の知る東京タワーとは、外観も内装も異なる。
しかし、それは少年とライダー以外には『東京タワー』と認識されている。

現在、ライダーの意志によって閉鎖されており、誰も立ち寄れない『無人の東京タワー』となっている。

窓から外を眺めた。
心の闇の中を映したような街が、眼下に広がっていた。
それが偽りとわかっている。
少なくとも、少年にとっての真の東京は、選択を迫られている。
このような、鈍色に映る世界ではない。
自身の知る東京と、眼下に広がる世界の差異の大きさに、破壊衝動が少年の中に湧きでた。

「手段を選んではいけない」

少年の胸の内をなだめるように、ライダーは口にした。
ライダーの目は冷えていた。
決意によって冷やされた目であった。
自身はライダーのような目を出来ているだろうか、ふと、少年はそう思った。

「自らの使命を選択したのならば、手段を選んではいけない」
「ライダーの言う使命なら選んだ」

少年/ベルの王はライダー/塔の主へと言葉を返した。
耳に付けたヘッドホンからは音は流れていない。
眼下を眺める、少年/ベルの王にとっての偽りの東京が広がっている。
それは偽りであり、あるいは、取り戻したいはずの東京だった。
少年/ベルの王が何よりも求めている東京だった。

「手段は、使命を為すための力を手に入れてから、決める」
「……『選んだ使命を為すための力を手に入れる』、そのために、『手段を選んではいけない』。
 ぼくはそう言っているんだ」

ライダーは悪人ではない。
悪人ではないが、手段を選ばない英霊だった。
道理に反しようとも、自らの中の何かを曲げない。
そんな英霊だった。
ライダー/塔の主/『バビル2世』は、すでに宝具を展開している。
少年/ベルの王/『峯岸一哉』はその宝具の中に居る。


――――ライダーの真名、『バビル2世』という名もまた、塔があってこその呼び名。


バビル2世の宝具は、天を突く巨大な塔。
ベルの王である少年の魔力量は潤沢だ。
操る事こそが出来ないが、身のうちに宿った神であった因子は宝具の発動を成功させた。

「わかるかい、マスター。自分が背負っているその重さが」
「……」

バビル2世の展開する、その宝具の名は。

「君は神にも、悪魔にもなれる。そして、その選択は君の自由だ。
 その自由の重さの意味と、孤独という言葉を、忘れてはいけないよ」


―――『御主へと至る塔<バ・ベル>』―――



【クラス】
ライダー

【真名】
バビル2世@バビル2世

【パラメーター】
筋力D+ 耐久D+ 敏捷C+ 魔力B+ 幸運D+ 宝具A+

【属性】
中立・善

【クラススキル】
騎乗:B+
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

対魔力:D+
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。


【保有スキル】
破壊工作:B
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
バビル2世は自身の『超』能力を用いて、相手の戦闘準備を妨害し、策謀を破壊する。
ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。

仕切り直し:B
窮地から離脱する能力。 
不利な状況から脱出する方法を瞬時に思い付くことができる。
加えて逃走に専念する場合、相手の追跡判定にペナルティを与える。

情報抹消:D
自身の情報を目撃者から消し去るスキル。
このランクでは長時間観測した相手、もしくは自身の真名や背景を把握している相手からは自身の情報を抹消することは出来ない。
しかし、短時間の遭遇であり、戦闘前に自身の正体を知られていないのならば、能力・真名・外見特徴などを改竄できる。
また、相手の精神干渉にも強い耐性を持つ。


【宝具】
『その名は101』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
バビル2世の身に秘めた超能力が強力すぎるために、スキルを飛び越えて、バビル2世自体が『宝具』と化した。
その力は多岐に渡り、身体能力を高める超体力・超感覚、瀕死の重傷を負っても短期間に回復する超再生能力、テレパシー、催眠術、テレキネシス。
他にも、顔の筋肉を操作して別人に成りすます変身能力などがある。

強力な宝具だが、生前のポテンシャルを引き出すためには膨大な魔力供給を必要とする。
また、魔力供給が十分でも使用が過ぎると老化現象を起こし、消滅する。

『三つの下僕』
ランク:C~B 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
バビル2世は不定形生物・ロデム、怪鳥型ロボット・ロプロス、巨大ロボット・ポセイドンの三体を使役している。
ロデムは不定形の生物であり、どんな姿にも変身できるが戦闘能力には秀でていない。普段は黒豹の姿をして、バビル2世を護衛している。
ロプロスは超音速で空を飛び、口からロケット弾と超音波を放つ怪鳥の如き兵器である。
ポセイドンは巨大ロボット、指にレーザー砲、腹部に魚雷を装備しており、バビル2世の最強の僕である。

『御主へと至る塔(バ・ベル)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
超高性能コンピュータが管理しており、5000年間の地球上の様々な出来事を記録している。
催眠ライト・レーザー砲・ミサイルなどで武装、侵入者は塔内に仕掛けられた数々の罠で撃退する。
そして破壊されても自動修復する機能を持ち、バビル2世に超能力者としての教育を施す装置や傷ついたバビル2世を癒す治療装置も完備している。

人工砂塵でその姿を隠すこともできるが、今回は超能力による認識改変で『東京タワー』として認識させ、宝具としての事実を迷彩している。

【weapon】
バビル2世は特殊な兵装を持たない。

【人物背景】
少年、山野浩一は毎晩、ある塔の夢を見るようになっていた。
その塔は聖書に出てくる『バベルの塔』であった。
ある晩、使者が訪れ、彼はバベルの塔へと連れて行かれる。
浩一は大昔にバベルの塔を築いた宇宙人、バビルの能力を受け継ぐ者だったのだ。
バビルは言う。
「地球を征服するも地球人のために使うもそれはきみの自由だ」と。

かくして『山野浩一』は『バビル2世』となり、バベルの塔の全てを与えられ、絶大な超能力を身につけた。

超能力者となったバビル2世に塔のコンピューターが告げたのは、ヒマラヤの奥地に住まうヨミという男に会うことであった。

それは最強の超能力者バビル2世と、世界支配を企む超能力者ヨミとの死闘のはじまりであった。




【マスター】
峯岸一哉@女神異聞録デビルサバイバー

【マスターとしての願い】
秩序と混沌の二人の言葉を借りるならば、『試練と運命からの解放』

【weapon】
  • 改造COMP
改造コミュニケーションプレイヤー (Communication Player) の略称。
特殊なプログラムが複数ダウンロードされている。
悪魔召喚プログラム、相手との力を均等にするハーモナイザー、そして、未来を伝えるラプラスメールとしての機能は再現されていない。
悪魔や異能者が扱うことが出来る魔法などを再現するスキルクラック機能は一部再現。

【能力・技能】
  • ベルの王
かつて、偉大なる神が居た。偉大なる神は唯一無二の神に戦いを挑み、敗れた。
敗れた神はその力を分断され、力は魔界へと堕ちた。
強大すぎる力は分断されても、なお、意思を持ち、意思を持った。
峯岸一哉はそのうちの一人である『魔王ア・ベル』の因子を強く持った少年である。
高エネルギー思念体『バ・ベル』の最終試練に打ち勝つことで『ベルの王』として覚醒する。

【人物背景】
出典は『女神異聞録デビルサバイバー』及び『デビルサバイバー オーバークロック』
峯岸一哉は平凡な高校生であったが、突如として山手線内が自衛隊によって封鎖される『東京封鎖』に巻き込まれる。
『悪魔』に溢れ、魔都と化した東京で従兄の直哉から改造COMPを与えられ、インストールされた悪魔召喚プログラムを駆使して生存していく。
やがて、その動きはベルの王の繰り広げる『魔戦』と神と天使が与えた『試練』の中心となっていく。

かつて唯一神に敗北したベルという魔王の因子を持っている。
というのも、ベルの因子は聖書に現れる『ア・ベル』が所有しており、兄である『カイン』に殺されたアベルは『ア・ベル』の因子を人間という種に植え込んだからである。

参戦時期はルート決定直前。
名前は漫画版から引用。

【方針】
あらゆる手段を選んではいけない。



-015:悪魔くん聖杯戦争(法) 投下順 -013:島村卯月&ライダー
-015:悪魔くん聖杯戦争(法) 時系列順 -013:島村卯月&ライダー


登場キャラ NEXT
峯岸一哉&ライダー(バビル2世 000:DAY BEFORE:闇夜が連れてきた運命

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最終更新:2015年02月05日 02:24