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家出少女と家無し少女 - (2010/06/20 (日) 13:55:29) のソース
*家出少女と家無し少女 ***タイトル募集中 [[148スレ目15~125>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread/umigame148.html#R15]] 【問題】 ある日、一人の少女がある状況に嫌気がさして家を飛び出した。 普段はそのような状況に反抗するような性格じゃないし、むしろ彼女なら人一倍迎合しただろう。 一方で、家に残っている少女達は、その状況を悪いと思ってなかったし、むしろ良いものとしてとらえていた。 では、その「状況」と、彼女がその「状況」に嫌気が差した理由は? #openclose(show=解答を表示) { リリカ「・・・もう嫌!」 ルナサ「どうしたのよ。疲れがたまっているのかしら?」 リリカ「逆よ!最近私たちずっと練習してないじゃない!」 メルラン「姉さんの提案で充電してるのよ~?あなたにもそれくらい分かるでしょうに」 リリカ「でもこのままじゃあ自分の存在意義が無くなりそうな気がするのよ!」 ルナサ「大げさじゃないかしら。私達はこうして練習をしていなくても騒霊だから下手になることなんてないわ。 こうやってのんびりすることで新しい曲のイメージが降りたりもする。急いて焦ることこそナンセンスよ」 メルラン「そうそう。まだレイラがいた頃なんて私たちはCの音すら分からなかったけれど普通に演奏してたじゃない~。 ほら、マカロン食べる~?」 リリカ「姉さんたちは楽観的過ぎるよ!私達は騒霊だからこそ毎日演奏しなければならないんじゃないの!? 毎日お菓子食べてお茶飲んで喋ったりするだけなんてどこかの放課後のお茶会じゃないのよ?」 ルナサ「まぁ、落ち着いて」 リリカ「これが落ち着いていられるの!?悪いけど、私は独りで練習しに行くから! 腑抜けた姉さんたちはついてこないでよ!」バタン ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メルラン「いつもあんな努力家みたいな事言うような子だったかしらね~」 ルナサ「いつもなら楽なほうへ楽なほうへ流れたくなるような子だったから、 むしろ願望が完全に実現された方向だったでしょうね。」 メルラン「と、なると、つまり忙しいときは暇を求めるけど、暇なときはあわただしさを求める法則ね?」 ルナサ「でしょうね。」 メルラン「どうする~?探す?」 ルナサ「今、リリカにはこの #充電期間 の目的が分かっていない。 そんな状態で連れ戻してもどうしようもないでしょう? しばらくしたら戻ってくるでしょう。しっかりとこの充電期間の意味を理解してね。」 メルラン「なるほど、リリカはここでお菓子を食べるよりも外で音のことを忘れて遊ぶほうが充電になる、とそういうわけね~」 ルナサ「その通りよ。メルラン、そのバームクーヘン取って。ああいや、違う、そっちのチョコ味のほう。」 #充電期間 } ***タイトル募集中 [[148スレ目318~350>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread/umigame148.html#R318]] 【問題】 リリカは家を飛び出した。 しかし、その後、大きな後悔の念に駆られた。帰りたいとも思った。 だが、ある人物と出会ったため、その思いは消えた。 何故後悔の念に駆られたのか? また、「ある人物」を答えよ。 #openclose(show=解答を表示) { 「・・・もう嫌。」 家を飛び出したはいいものの、 彼女はあまりにも行動が浅はか過ぎた。 「外の天気をしっかりと見計らってしびれをきらすべきだった・・・!」 大粒の雨、低くどす黒くたちこめる雨雲、低い気温。 だんだんと暗くなっていく服の赤色、雫の垂れる髪、湿度を増す靴の中。 すぐに家に戻りたいと思った。 しかし、今帰ってきてしまっては姉の失笑や嘲笑にあうだろう。 だからそれはできなかった。 でも周りには雨宿りできるようなものもない。 それに梅雨時だ。今すぐに止むようなことなどないし、次の日晴れる保証もないだろう。 彼女は服の赤色の明度を下げながら、湿気を含んでいき、ただ立ち尽くしていた。 服に広がっていく赤黒い染みを見つめつつ、これからどうしようと思っていると、 「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ母さんが~夜なべ~して~手袋~編んでくれた~♪ 片方足りな~い~それはお前だ~!うらめしや~! ねぇ、驚いた?驚いた?」 驚かす気が全く無いような妖怪が来た。 狙ってるのだろうか、天然なのだろうか。 どうやら傘の妖怪のようだ。 今、彼女しかこの雨をしのげるような存在はいない。 やることは一つ。傘に入れてもらえるように頼んだ。 「うん、いいよー。」 あっさり承諾してくれた。 「いや、助かったわ。あんたがいなかったらどうなっていたことやら」 「いやいや、傘は雨露から身を防ぐもの。 濡れてる人がいれば我が身を呈して守るのよ。 しかし災難だったねー。家はやっぱりここから遠かったりするの?」 「いや、あの家」 「いやいやいや、近いじゃん。すぐそばじゃん。」 「いやあ、実は姉さんたちとかくかくしかじかで」 「いやはや、なんとまあ」 「いやになったわけよー」 名前を聞いてみたところ、多々良小傘と言うようだ。 姉さんたちのところに戻れるくらいにほとぼりが冷めるまで、しばらくはこの子の厄介になろう。 あわよくば、・・・友達になろうかなという野心も秘めて。 「そういうことだからさ、あなたの家でしばらく厄介になってもいいかな?」 「構わないけど、わちき、家無いよ。」 「えっ」 「この雨で流されたのよ。しくしく」 「えっ」 #梅雨 } ***タイトル募集中 [[148スレ目393~501>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread/umigame148.html#R393]] 【問題】 リリカ「家が流されたって、どうやって寝てたのさ」 小傘「それはね、ここを伸ばすとね・・・」 リリカ「おおー、これが寝床になるわけねー。」 小傘「でも、これのせいで追われる身になっちゃった・・・」 リリカ「そりゃまぁ、ねぇ・・・。」 小傘がどのようにして寝たか、 また、小傘はどんな理由で誰に追われることになったのか? #openclose(show=解答を表示) { 「もう嫌になっちゃうよねぇー」 「待って、流されたって、どんな家なの!?」 「ダンボール箱にわちきの傘を立てたもの」 「捨て猫ライフじゃない・・・」 「しくしく」 「いつ流されたの?」 「二週間くらい前ー」 「そんな前から梅雨だったのね・・・ 充電期間に入ってて気づかなかったなぁ・・・。 あれ、じゃあどうやって今まで寝てたりしてたの?」 「流された先に河童さんがいてね、 河童さんに頼んで傘の改造してもらったんだー。 ここを押すと傘の布が伸びてわちき一人が寝られるぐらいのスペースのテントに。 どう?驚いた?」 「傘がカッパに助けを請う図面が驚きね・・・。」 「でもこれのおかげで河童さんに付きまとわれる身に」 「傘がカッパに勢力を弱められる構図ねぇ。 ・・・って、どうして?」 「改造してもらったはいいんだけど、その分の代金を払って無くてねぇ・・・。 毎日のように請求がやってくるのよー・・・」 「無一文だったならやっちゃだめだよ!」 「あの時は切羽詰ってて・・・ もうその日の寝床さえ確保できればそれでいいや的なノリでやっちゃったからねー・・・」 「追い込まれてるねー・・・」 「おかげさまで。しくしく」 どうにかしてやりたい。 気づいたらそう思っていた。 ただ、純粋な優しさなどそういうものではなく、 『今、何らかの形で助けてあげたら、 彼女は友達になってくれるのではないか』 という、見返りを求めたものであったが。 どちらにしろ、ここまで不遇な状況下にいるのを、黙って見過ごすわけにはいかない。 ひとまず一つ持ちかけてみよう。 「その傘テントのツケを払うお金を稼ぐ方法が一応はあるんだけれど、一緒にやる?」 「えっ?」 青と赤の鈍く澄んだ目が、暗い空の下できらきらと輝いていた。 その時、傘の端から落ちた一滴の雨粒が、私の後ろ髪に当たって重たく落ちていった。 #傘とテントとカッパ } ***タイトル募集中 [[148スレ目882~951>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread/umigame148.html#R882]] 【問題】<亀夫君問題> 小傘「わちきだよー。 今、リリカちゃんに連れられてちょっと狭い部屋にいるんだけれど、 一体どういう方法でわちきのツケを払うお金を稼ぐんだろう? というわけで、わちきに質問や指示を送ってその方法を突き止めて欲しいのよ。お願い!」 #openclose(show=解答を表示) { 小傘「もう嫌・・・こんなたくさんのコード・・・ 短時間で覚えきれないよー・・・」 リリカ「むー、やっぱり厳しかったかー。 仕方ない、私が遠隔操作で演奏するから適当に演奏するフリしておいて。」 小傘「ありがとう・・・。 で、後はこの台詞を覚えればいいの?」 リリカ「そうそう。流石にそこまではカバーできないから頑張ってね。」 小傘「えーと、シューティングでは空を飛んでいるのに格ゲーでは重力に縛られるのはなんでだろー・・・ ねぇ、何これ?」 リリカ「ライブ用の台詞よ」 小傘「MC?」 リリカ「違う違う。そんないつも私たちがやってるライブやったら姉さんたちの面目がなくなるじゃん。 充電期間と銘打ってるのにその期間にライブ、ましてや私だけがその期間を破ってやってみなさい? 信用はガタ落ち、どこぞの服屋のように閉店しない閉店セールの連続のような状態に。 そう、一言で言えば狼少年ね。」 小傘「ということはこれは・・・」 リリカ「そう、ライブはライブでもお笑いライブよ。」 小傘「お笑いライブはいいんだ・・・」 リリカ「オフシーズンのスポーツ選手が専門のスポーツ以外のスポーツをやるみたいなもんじゃん?」 小傘「ふーん・・・。 あれ、最後のこのad libって書いてあるのは?」 リリカ「ああ、それはあなたの歌よ。」 小傘「ひぇぇ!?わ、わ、わちきの?」 リリカ「そうよ。私と出会ったときのあの出鱈目な歌。 ちょっと手を加えたら凄く面白そうだったから、ついさっきアレンジしたのよ。 いい感じに面白おかしい曲になってるわよー。」 小傘「・・・結構真剣だったんだけどなー」 リリカ「結果として面白いからいいのー。 まぁ、歌はそっちがアドリブで歌ってもそれなりに対応するから。 じゃあ、台詞覚えておいてねー。私もアドリブに対応できるように何パターンか作曲しておくからー。」 小傘「ええーと、星蓮船で蓮子が出てこないのはなんでだろー。・・・蓮子って誰だろう?」 リリカ「覚えた?そろそろ本番よー」 小傘「!?もう?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ リリカ「お疲れ様でしたー」 小傘「おつかれさまでしたー」 リリカ「うーん、やっぱりあまり稼げなかったわねえ。 普段のライブだとプリズムリバー楽団っていういわばブランドがあるから結構お金は来るんだけど・・・。 いつもの私の分の取り分より若干多いって位ね・・・。」 小傘「でもみんな笑ってくれてたなあ・・・。ほっこり・・・。」 リリカ「その気持ちも大切だけれど、今最も重要なのは今日の寝床じゃん? できるだけその幸せな気持ちを抱いて寝たいでしょ?」 小傘「うん」 リリカ「この分だとまだ返せる分だけのお金はないから、 また別のもっと稼げる方法を探さなければならないのよね~。」 小傘「ほへ~」 リリカ「だけれどこの取り分だと、今日からの寝床は保障できるわよ。上手くいけば簡素な家も。」 小傘「!!!」 #色も同じ } ※現在149スレ目にて進行中※ ----