『公民権法』-4
作者・キノコモルグ
312
新宿西警察署・会議室***
テッペイ「みんな、無事でよかった!」
コノミ「テッペイさん!?」
マリナ「どうしてここへ? いつ日本に戻ってきたの?」
同じ元
GUYS隊員のクゼ・テッペイと思わぬ再会を果たす
マリナとコノミ。彼はエンペラ星人との決戦の後GUYSを除隊して
医者となり、青年海外協力隊となってジョージ同様に
日本を離れていたはずであったが…。
テッペイ「僕もサコミズさんの一件が気になって
日本に戻ってきたんですよ。そしてそちらの署長さんからも
正式に捜査協力の要請があって――」
冴子「みんな、席についてくれるかしら?」
マリナたち4人、そして一緒に連れてこられた巧たち3人も席へと着く。
部屋のカーテンが全て閉め切られ暗くなると、
スクリーンに映し出される画像と共に、冴子が説明を始める。
冴子「我々捜査班は、地球連邦軍極東支部並びにCREW GUYS JAPANで
起こったとされる数々の不祥事やその他不可解な出来事について
内密での再調査に着手したわ。そして全ては何者かに仕組まれた
捏造である事がわかったの」
マリナ「するとやっぱりサコミズ隊長――いえ、サコミズ総監は
無実なんですね?」
冴子「ええ、そうよ。ある代議士の命令を受けて
そして全ての陰謀を仕組んだのがこの男よ」
巧「――!!」
スクリーンに映し出された男の顔を見た瞬間、巧の表情は
驚愕の眼差しに変わった。その男こそ、警察の権限を利用して
オルフェノクの殲滅を図り、長田結花を死に追いやった張本人――
――警視庁幹部・南雅彦だったのである。
まさかこの男が再び表舞台で活動していようとは…。
冴子「あなたには見覚えのある顔のはずよね? 乾巧君」
巧「………」
啓太郎「たっくん、この人知ってるの?」
説明を続ける冴子。
冴子「我々はなんとしてもこの男の尻尾を掴み、
全ての真相を明らかにしたい。そのために皆さんにも
協力してほしいの」
ジョージ「もちろん、俺たちなら喜んで!」
マリナ「サコミズさんの無実を晴らすためですもの」
冴子「ありがとう。乾君、あなたにも是非とも協力を要請したいわ」
巧「俺のことは何もかも調査済みって訳か。でも悪いな。
俺はあの時から警察は信用しない事にしてるんでな」
真理「ちょ、ちょっと巧!!」
冴子「………」
席を立って帰ろうとする巧。
マリナ「待って。さっきは助けてくれてありがとう」
巧「………」
巧は何も言わずに去っていく。
真理と啓太郎は申し訳なさそうにペコリと一礼してから、
慌てて巧の後を追いかけて出て行った。
313
東京・某所***
休日という事もあり、多くの人々がショッピングを楽しんだり、
カフェでお茶を飲んでいたり過ごしていた。
だが、そこに休日を楽しむ人々をビルの屋上から見下ろす人物が居た。
???「さぁ、始めよう。正義の執行だ。」
パチィィィン!!
その人物は指を鳴らすとサナギのワームが次々と姿を現した。
歩行者A「出たー!」
歩行者B「逃げろー!」
ワームは次々と人々を襲った。そして、屋上に居た人物は懐から
カードデッキを取り出して、用意していた鏡に向けてデッキをかざした。
すると、Vバックルが出現してそこにデッキを装填した。
???「変身。」
その姿は白虎の如き鎧に身を包んだ仮面ライダータイガへと変身した。
彼の名は東條悟。かつて、ミラーワールドのライダーバトルに参加した
青年である。彼は清明院大学の香川英行教授と共に、「英雄を目指して」
ミラーワールドを閉じようとした。しかし、次第に歪んだ理想と憎悪に
取り付かれて、香川教授を手に掛けてライダーバトルを続けるが、徐々に
情緒不安定になっていった。
タイガは鏡の中に入り、ミラーワールドを通じて、騒ぎの起こっている
広場へと現れた。
タイガ「愚かな人類に罰を与えるんだ。デストワイルダー。」
デストワイルダー「グワァァァァン。」
虎型モンスター・デストワイルダーは鏡の中から、瞬時に外へ飛び出し、
人々を襲った。
???「やっているね。」
タイガ「君か!。芝浦君。」
そこに現れたのは仮面ライダーガイこと芝浦淳だった。
彼はガイの姿に変身していた。
ガイ「どうだい、今の気分は。」
タイガ「君のおかけで、心が軽くなったみたいだ。感謝しているよ。」
ガイ「そうかい、それはよかった。頑張りなよ、君はいずれ人類を導くのだからさ。」
タイガ「ああ、愚かな人類を導くんだ。僕は。」
ガイ「……(その調子だよ、東條クン。…やはり、この手の男はその気にさせやすい。
次期創世王の力を手にして、愚かな人類を導くのが英雄だと吹き込んだら、
その気になってくれたよ。でも、所詮は捨て駒。用済みになったら
高見沢さんが殺すんだろうなぁ。ま、どっちがなってもいいんだけどね。)」
そんな時に警察のパトカーと未確認生命体対策班=SAULの車両が到着した。
そして、警官とSAUL所属のG5ユニットが出てきた。
尾室「すぐに、人々を避難させて、ワームに神経断裂弾を与えるんだ。」
G5ユニット全員「了解!。」
G5ユニットは一般人の非難をした後、ワームに対して神経断裂弾を浴びせた。
ワーム「ぎしゃぁぁぁ。」
尾室管理官はスピーカーでタイガとガイに聞いた。
尾室「お前達、Gショッカーの手の者か?、何故、人々を襲った。」
タイガ「正義の執行をしたんだよ。僕は正義だ。」
尾室「正義?!、ふざけるな。一般人を襲っておいて何が正義だ!。」
タイガ「僕はいずれ、人類を導く英雄となる。今回は争いをやめようとしない
愚かな人類に対して、少し灸をすえただけさ。」
尾室「彼らは一般人だ。理由になっていない。」
タイガ「人間の中には、人より上に行こうという気持ちがある。それが
嫉妬を呼び、争いが起きる。だから、一般人にも関係がある。
そして、僕が次期創世王の力を……」
ガイ「はい、そこまで。警官が出てきても、敵じゃないけどさぁ。
面倒だし、今日はここまでしよう。」
タイガ「でも…。」
ガイ「あせらない。さぁ行くよ。」
タイガ「分かった。」
2人は鏡の中へと入って消えた。
尾室「何だったんだ!?、彼らは。」
その後、この事件は夕方のニュースで流れた。そのニュースを民自党の
白河尚純はある考えを思いつくのであった。
314
東京 永田町・国会議事堂***
後日、白河尚純は国会である発言をした。
白河「皆さん、先日のGショッカーの事件をご存知ですか。情報によると、
先日のGショッカーの怪人は自らを「正義」と言った。
正義ならば人を勝手に罰していいのか?、いや、それは許されない事です。
それを行う者はテロリストです。Gショッカーに参加している組織は
異星人、異次元人、はては、妖怪や悪魔も所属しているといいます。
そして、現在の日本、いや、世界中では超能力等の特殊な能力を持つ者が
増えてきています。もし、彼らがGショッカーのように独善的でその能力を
行使した時、民衆にどれだけの被害がでるでしょうか。かの仮面ライダーや
ウルトラマンの仲間でも民衆の財産を奪った事があります。
そういった能力を持つ者を規制すべきではないのでしょうか。」
白河の発言の後、剣桃太郎は考えた。
桃太郎「……(白河の言う事も一理ある。我々に協力してくれる者もいるが、
全てとは限らない。このままでは、世間に不安が高まり、我々に協力してくれる
ヒーローの活動が思うように動けず、他の平和的な種族との関係が瓦解
するかもしれない。…白河はこの事件で異種族排斥へと持ち込もうと
考えているかもしれないがそうはいかん。)」
江田島平八邸***
桃太郎「塾長、私は次の国会で非ナチュラル種族への差別を禁じる
公民権法案を提出します」
江田島「公民権法案……!?」
桃太郎「今、Gショッカーを始めとする多くの脅威から地球を守るためには
この地球に生きる者は皆、種族の違いを乗り越えて手を携えなければなりません。
私はこの法案を必ず成立させるつもりです!」
座りながら池の鯉に餌をやっていた江田島は、ゆっくりと立ち上がった。
江田島「剣よ、お前の事だから言うまでもなくわかっていようが、
非ナチュラルを排斥する思想とやらは、何も過激派特有のものという
わけではない。ごく普通のそこらへんに住んでいる一般市民にも、
自分たちと異なるものに対する不信感と差別意識は根強い」
桃太郎「………」
江田島「だからこそ過去の歴代政権も、まるで腫れ物に触れるが如きように
この案件はあえて先送りにし、避けて通ってきたのだ。」
事実、地球連邦議会で人類とAI搭載型ロボットとの共存共栄を謳った
ロボットパートナーシップ宣言が採択された後も、日本だけが
その批准が遅れていた。
江田島「文字通りの危険な賭けだ。白河尚純…それにあの男の背後にいる
ロゴスもここぞとばかりに全力を持って潰そうとするだろう。
失敗すれば貴様の政治生命は終わりだ。自らの墓穴を掘ることになるのだぞ」
桃太郎「しかし成功すればその墓穴に地球至上主義者たちが
入ることになります」
江田島「フフフ……これ以上言うまい。心してかかるがよい!!」
桃太郎「押忍!!」
315
そして翌日……。
総理大臣の緊急記者会見が行なわれ、公民権法案の提出が
全国民に向けて大々的に発表された。
ジャンパーソンの基地***
TVの生中継の様子を、基地のモニターで見ている
ジャンパーソンたち。
ガンギブソン「へぇ~。人間の政治家なんてのは
みんな同じだと思ってたけどよ。かおるの話してた通り、
今の総理はなかなかやるじゃねえか」
かおる「これで人間とロボットの共存という
貴方の夢にまた一歩近づいたわね、ジャンパーソン」
ジャンパーソン「ああ!」
明るい新未来の到来を予感し、力づく頷くジャンパーソン。
お茶の水博士邸***
ここは旧国連科学省の長官を務めた、世界でも屈指のロボット工学の天才の
一人としても知られる、お茶の水博士の私邸である。
博士は、先程からのTVでの記者会見の様子を、
自身が実の子供のように可愛がっているアトム&ウラン姉妹と共に
お茶の間でじっと見続けていた。
アトム「博士!」
お茶の水「うむ。これでようやく我が国もロボットパートナーシップ宣言に
批准できる。剣総理、よく決断してくださった。感謝しますぞ!」
西洋洗濯舗 菊池***
キッチンと繋がる居間で、TVを見ている
巧、真理、啓太郎の3人…。
啓太郎「公民権法って……これ、オルフェノクも
対象に含まれるのかな?」
巧「さあな」
巧は一見無関心そうな態度で席を立ち、部屋を出て行く…。 ***妖怪横丁・ゲゲゲハウス***
ここは人間界から切り離された異世界。善良な妖怪たちの住処である
妖怪横丁である。その通りから外れた原っぱに建っているツリーハウスが、
ゲゲゲの鬼太郎と目玉のおやじ父子が住む、通称「ゲゲゲハウス」である。
鬼太郎「父さん」
目玉おやじ「うむ。人間の指導者の中にも
なかなか骨のある人物があらわれたようじゃな!」
剣桃太郎総理の記者会見の様子が映された電波は、
ここ妖怪横丁の妖怪たちの各家のテレビにまで届いていた。
茶碗風呂の中で寛ぎながら、目玉のおやじは思案にふけている。
目玉おやじ「そういえばあの妖怪人間の3人組、
今頃どうしておるかのう…」
日本国内・某過疎村の廃墟***
いつどこで誰が生み出したのか誰も知らない、
人でも怪物でもない異形の生物…それが妖怪人間である。
彼らはいつの日か人間になれる日を夢見て
人間達のために世にあだなす悪と戦い続けていたが、
その人間から理解される事なく忌み嫌われ、
いつしかひっそりと姿を消し、身を潜めていたのだった。
ベム「………」
ベラ「………」
ベロ「………」
誰も使わなくなった廃屋の洋館に人目を偲んで隠れ住んでいた
ベム、ベラ、ベロの3人。壊れかけたテレビのスイッチを入れ、
映りは悪いながらも剣総理の記者会見の様子をじっと見入っている。
ベロ「この法律が通れば、もう僕たち隠れたりしなくても
済むんだね?♪」
ベラ「甘いね。そんな簡単にうまく行きっこあるもんかね!
あるいはアタシたちをおびき出して捕まえようっていう罠なのかも」
ベロ「そんなあ……」
がっくりと項垂れるベロ。しかしベムだけは何かを考えながら、
テレビに映る剣桃太郎の顔をじっと見据えるように見つめていた。
ベム「………」
316
民自党本部前***
正面玄関から出てきた白河尚純を番記者たちが取り囲む。
記者A「白河議員!」
記者B「剣総理がブチ上げた公民権法案について一言お願いします!」
白河「わが国の議会政治が始まって以来の悪法だと断言します。
ナチュラル以外の種族や異能者に同等の権利を認めるなど論外です。
ザフト軍のコーディネイターたちが地球でどれだけの
破壊行為を繰り返したか……アンドロ軍団のロボットどもが
人類にとっていかに危険な存在だったかを思い起こせば、
それは子供でも解る事ですよ。もし成立すればその弊害は計り知れません。
私は各方面とも一致団結して廃案に向け全力を尽くす覚悟です」
黒塗りの公用車に乗り込む白河。
白河「フフフ……剣め、これで貴様は己の手で墓穴を掘ったのだ。
法案は俺の全霊を持って叩き潰してやる。そして貴様自身もなっ……!!」
国会議事堂・地下***
丁「……!!」
突然眠りから目覚める夢見の姫・丁(ひのと)。
蒼氷「丁姫様!!」
緋炎「いかがなされました!?」
丁「………剣総理が……剣桃太郎殿が危ない………!!」
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○クゼ・テッペイ→エンペラ星人との決戦の後GUYSを除隊して医者となり、
青年海外協力隊となって日本を離れていたが、密かに帰国。
野上冴子の要請を受けて警察の捜査に協力していた。
○イカルガ・ジョージ、カザマ・マリナ、アマガイ・コノミ→
新宿西警察署にてクゼ・テッペイと合流。警察からの捜査協力の要請を快諾。
○乾巧→南雅彦の一件から警察への不信感がぬぐえず、
野上冴子からの協力要請を拒否。公民権法案の報道に対しても
一見無関心そうに見えるが…?
●東條悟→芝浦(ガイ)に唆され、英雄=Gショッカーの次期創世王と解釈。
世紀王候補の一人としてバトルファイト参戦の名乗りを上げ、
仮面ライダータイガに変身して人々を襲う。
●白河尚純→タイガの起こした事件を利用して、非ナチュラル排斥のつもりで
特殊な能力の持ち主の規制法案を持ちかける。剣桃太郎の公民権法案も潰すつもり。
○尾室隆弘→G5ユニットを率いて現場に急行するが、
タイガとガイに相手にされず逃げられる。
○剣桃太郎→ナチュラルと非ナチュラルとの平和共存に奔走する
ヒーローたちを後押しすべく、公民権法案を国会に提出。
○ジャンパーソン、ガンギブソン、三枝かおる、アトム、ウラン、
お茶の水博士、園田真理、菊地啓太郎、鬼太郎、目玉のおやじ、
ベム、ベラ、ベロ→剣総理の公民権法案提出に関する
緊急記者会見の生中継の様子をTVで見る
○丁→剣桃太郎の身に危険が迫っていることを予知。
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【今回の新登場】
●東條悟=仮面ライダータイガ(仮面ライダー龍騎)
元々は清明院大学・香川の研究室に属する大学院生。「英雄を目指して」
ライダーになる。しかしその言葉の解釈において恩師・香川との間には
徐々に齟齬が生まれており、歪んだ理想と憎悪に取り付かれていくように
なる。自分が英雄になるためならどんな事でもする冷酷さも持ち合わせている。
○クゼ・テッペイ(ウルトラマンメビウス)
医大生で、父は大病院の院長。頭脳派であり、過去に出現した怪獣に関して
豊富な知識を誇る優秀なプランナー。その知識は確かで、
GUYSのアーカイブ・ドキュメントに引けをとらない上、
状況に応じて的確に知識の適用を行うことの出来る即応性にも優れる。
趣味での独学ながら、宇宙語研究のスペシャリストでもあり、
かなり訛りの強い宇宙語でも、ヒアリングとスピーチの双方を駆使して
即座に会話できる。GUYSへの入隊は母には秘密にしていたが、
インセクタスの一件で程なく判明し、現在では母公認。
初代ウルトラマンの声を聴くことができ、メビウスを勝利に導いた。
○アトム(アストロボーイ・鉄腕アトム)
世界最高の人工頭脳を持ち、人間同様の心を備えたロボット。10万馬力を誇る。
科学省の総力を結集し、莫大な予算と最新技術の全てをかけて開発された。
生みの親である天馬博士の実子、天馬トビオを模している。
お茶の水博士の家に同居。純粋で心優しく、大きな正義感を持つ。
ロボットと人間が友達でいられる世界を目指している。
○ウラン(アストロボーイ・鉄腕アトム)
お茶の水博士によって制作されたアトムの妹ロボット。
5万馬力のパワーを持つが、アトムのように飛行能力や武器は持たない。
甘えん坊でワガママな性格で時々アトムを困らせるが、心優しい一面も。
アトムを兄として慕い誇りに思っているが、兄と比較されることを極端に嫌う。
動物とのコミュニケーション能力を持つ。
○お茶の水博士(アストロボーイ・鉄腕アトム)
ロボット工学の権威で、科学省長官。進化していくロボットの中に
「心の芽生え」をいち早く感じ取り、ロボットにも人権が必要だと考え始める。
「ロボットは人間の友達」という理念の持ち主。
○墓場鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎)
かつて地上を支配していた幽霊族の唯一の末裔であり、
幽霊族の父と人間の母とのハーフ。外見は少年。長髪で左目を隠し、
古めかしい学童服と縞模様のちゃんちゃんこを着て下駄を履いている。
人間と妖怪が共存する世の中を目指して、悪の妖怪と戦っている。
本来の姓は「墓場」だが、主に「ゲゲケの鬼太郎」と名乗る事が多い。
○目玉のおやじ(ゲゲゲの鬼太郎)
鬼太郎の父親。目玉に体の付いたユーモラスな外見。
非常に博学で知識面で鬼太郎たち正義の妖怪をサポートする。
幽霊族の生き残りであったが、自らの死後、自分の遺体の眼球に
魂を宿らせて生き返り、現在の姿となった。趣味は茶碗風呂。
○ベム(妖怪人間ベム)
3人の妖怪人間たちのリーダー的存在。しっかりとした考えの持ち主で、
今どきめずらしい、信念と正義をつらぬく頑強で優しい、男の中の男。
武器は常に携帯しているステッキ。「人間になる」とはどういうことか、
真の意味での「人間らしさ」とは何か、ということについて、常に悩み、考えている。
変身後は爪、牙による物理攻撃が得意。足蹴りは大岩をも砕く。
総合的な戦闘力が高く、3人の中で最強だが、体力の消耗が激しい。
○ベラ(妖怪人間ベム)
3人の妖怪人間トリオで唯一の女性。強気で短気だが、情にもろく、
面倒見が良い。綺麗事は言わず、常に思ったことをストレートに表現する。
家庭的な側面もあり、3人の日常生活における炊事・洗濯・掃除などは自ら担当している。
正義感が人一倍強く、人間・妖怪を問わず不正や悪事を働く者は許せない。
人間のすべてを見透かした様なところがあり、悪い面はきっちりと批判する。
武器は腕に巻きつけてある鞭で、手から電撃(妖気)が出せる。
変身後は爪、牙による物理攻撃のほか、冷気による特殊攻撃が可能。
○ベロ(妖怪人間ベム)
3人の妖怪人間の中では、一番幼い。明るい性格でいやみもなく、
何にでも興味を示し、どんな人間にも分け隔てなく接する、非常に社交的な性格。
また、楽観的で、落ち込んでも決して後に尾を引かない。
ベムの教えを忠実に守り、人間に危害を加えるものに対しては、自らの身を省みず立ち向かう勇気の持ち主。
嬉しいと思わず逆立ちをする。体は柔らかく、人間で言えばスポーツ万能。
武器は、ずば抜けた身体能力。
最終更新:2020年11月08日 15:49