本編1014~1016

『東京カーチェイス』-4

作者・ユガミ博士
1014

デッカールーム***


陸「勇太君、そしてブレイブポリスの諸君、この前の事件はよくやって
  くれた。地球署のドギー・クルーガー署長からも感謝のメッセージが
  届いていたよ」
勇太「ありがとうございます、加賀美総監」
デッカード「これも、アルカディアや都内の所轄の警察官の皆さんのおかげです」

後日、勇太達は、加賀美総監から先日の事件について感謝の言葉が
送られた。

ドリルボーイ「でも、この前の事件は凄かったね。特にあのボーゾックの
       暴走車を止める所♪」
マクレーン「ええ、さすがは美幸さんと夏実さんですね」
ガンマックス「あの姉ちゃん達を知っているのか?」
マクレーン「はい、御2人は以前自衛隊に出向していた事がありまして
      その事を、尾上一佐から教えていただきました」

マクレーンは自衛隊の一等陸佐である尾上せいあによって、以前から
辻本&小早川コンビについて知っていた。

シャドウ丸「そうでなくても、あの2人は警察内部でも有名だからなあ。
       それに一緒に追跡していたのは新葛飾署の始末書で有名な
       両津巡査長に、交機の本田、墨東の白き鷹・中嶋剣、
       泉川署の若菜陽子...これに特車2課の大田巡査を加えれば
       名物警官オールスターズになったんだがなあ」
ダンプソン「戻っていたのでありますか。シャドウ丸」
勇太「お帰り、シャドウ丸」
シャドウ丸「戻ってまいりました、チビボス殿」
勇太「また、チビボスって言う~」

いつの間にかデッカールームに戻っていた忍者刑事・シャドウ丸が
両津達名物警官の事を口にする。そして、シャドウ丸はからかい半分で
勇太に帰還の挨拶をする。

陸「ご苦労、シャドウ丸君。調査を頼んでいた地球教についてだが...」
シャドウ丸「...こちらが、地球教に関わっていると思われる人物のリスト
      です。もっとも、三輪防人以下ロゴスの息がかかっていた連中が
      日本から撤退したゴタゴタに便乗して、逃げたのが大半ですがね」

シャドウ丸は加賀美総監からの任務で、地球教に関する極秘調査を
行っていて、その調査したデータを加賀美総監に渡す。

陸「ご苦労...ブレイバーズが発足され、現在多くの組織が一丸となって
  巨悪から人々を守ろうとしている。我々警視庁も足並みを揃えて、
  犯罪から人々の平和を守るのだ!」
ブレイブポリス一同「はい!」
陸「そこでだ、近々ブレイバーズに参加する少年少女の交流を目的とした
  南の島でのキャンプが行われるという...警視庁を代表して勇太君も
  参加してみないか?」
勇太「僕がですか?」
陸「うむ、それに参加する子供達も君の友人が多い。きっと楽しいキャンプ
  となるだろう」
勇太「...分かりました、友永勇太キャンプに参加します!」

加賀美総監から、キャンプについて聞かされた勇太は少し考え、
ビシッと敬礼して参加する事を決めた。

陸「はっはっは、そうかしこまらなくてもいいよ」
デッカード「...大丈夫か、勇太?」
パワージョー「もしかしたら、幽霊がでるかもしれねえぞ~」
勇太「もう、大丈夫だって!脅かさないでよ」

勇太が南の島に行くというので、デッカードは心配してパワージョーは
幽霊のモノマネをして勇太をからかうが、勇太は大丈夫だからと
キャンプの参加を決めるのであった。

1015

亀有公園前派出所***


大原部長「先日の暴走事件解決に際し、よくやった両津」
両津「はっ、ありがとうございます。これも一重に私の警官としての血が
   騒いだ事によるものだと自負しています」
中川「...そんな先輩に頼みがあるのですが」
両津「わしに?」

亀有公園前派出所でも、両津は大原部長からこの前の事件で
「よくやった」と褒められていた。そこに中川から両津に頼みがあるという。

両津「何ぃ~、わしにキャンプの手伝いをしてくれだと?」
中川「はい、先輩なら以前にも子供達のキャンプを立派に引き受けて
   くれたので、僕の会社がスポンサーをしているブレイバーズの
   キャンプのスタッフをお願いしたいのです。勿論、お礼は出します」
両津「例のヒーロー軍団か...」
麗子「引き受けたら、両ちゃん」
大原部長「こういう時こそ、お前の出番だぞ!」
両津「...よし、分かった引き受けてやる。その代わりちゃんと礼は
   はずめよ!」

両津は中川からのキャンプのスタッフをしてほしいという依頼を
引き受けた。

中川「分かってます。それサポートとして、ボルボさんと左近寺さんにも
    お願いしますので」
両津「確かに...あの2人なら何かあっても生きていけるだろうなぁ。
   (特にボルボ...)」
本田「大変だ、両津の旦那!...左近寺さんが足を骨折しました!」
両津「何だと!?」

両津の他にも中川はボルボと左近寺にもスタッフを頼もうとした矢先、
本田が白バイで駆けつけて、左近寺が足を負傷した事を伝える。
(因みに白バイに乗っていたが、降りたので口調が変わった)

新葛飾署***


左近寺「...スマン。うっかり足を踏み損ねて、階段から落ちてこの様だ」
両津「何をやっているんだ、お前は!」

足の負傷を聞きつけて、両津達は右足を包帯でギブスをしている
左近寺の下へと駆けつける。

中川「困りましたね」
ボルボ「う~む」
ジョディー「ハ~イ、どうしたの?」
ボルボ「あっ、ジョディー来ていたのか!?」ドキ

どうしようかと悩んでいた時に、ボルボの彼女で現役のアメリカ海軍で
あるジョディー・爆竜・カレンがたまたま新葛飾署に遊びに来ていた。
ジョディーの登場に思わずボルボはドキっとする。

両津「そうだ、ジョディーに頼もう!」
ボルボ「えっ!?」

両津はジョディーのサバイバル技術を思い出し、事情を説明する。

ジョディー「OK、その頼み引き受けるわ!」
両津「本当か!」
中川「ありがとうございます!」
ボルボ「...いいのか、ジョディー?」
ジョディー「Ofcource 腕が鳴るわ。...それに年の離れた友人から
      面白い子がスタッフに参加するって聞いたしね」
ボルボ「?」

事情を聞いたジョディーは、快く了承する。どうやら、このキャンプに
ついては知っていたらしい。

果たして南の島のキャンプで、どのようなメンバーが集まり
どのような展開が待っているのであろうか?

1016

○加賀美陸警視総監→ブレイブポリスに労いの言葉を送る。また、
               シャドウ丸から地球教に関する情報を手に入れる。
○友永勇太→キャンプの参加を決める。
○シャドウ丸→調査していた地球教に関する情報を渡す。
○両津勘吉→中川から、キャンプのスタッフを頼まれ引き受ける。
○中川圭一→両津にキャンプのスタッフを頼む。
○本田速人→左近寺が負傷した事を伝える。
○左近寺竜之介→足を負傷する。
○ボルボ西郷→キャンプのスタッフをする事になる。
○ジョディー・爆竜・カレン→事情を聞いて、キャンプのスタッフを引き受ける。

【今回の新登場】
○シャドウ丸(勇者警察ジェイデッカー)
ブレイブポリス所属の忍者刑事。ニヒルで一匹狼を気取るが
実は寂しがりやな所がある性格をしている。覆面パトカー、
ジェット機、警察犬、戦車、ブレイブキャノンといった多段変形が
できる。犬ではなく狼だと名乗り、勇太の姉・友永あずきにだけは
頭が上がらない。勇太を「チビボス」と呼ぶ。

○ジョディー・爆竜・カレン(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
アメリカ海軍の所属する爆竜大佐の娘。ボルボのガールフレンドであり、
空母カール・ヴィソンで発艦士官をしている。母親に似て、巨乳ブロンド
美女でボルボの交際相手だが、女性免疫が無いので、目に毒である。
プロ級の料理の腕前を持ち、一時期演歌歌手デビューをしている。

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最終更新:2020年11月22日 14:05