『ロビンソン・クルーソー作戦 怪獣島冒険記』-4
作者 ティアラロイド、ユガミ博士、凱聖クールギン
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ブリアン島・東の平原***
健「お~い!」
文矢「仁く~ん! マリアちゃ~ん!」
地球防衛組のメンバーと千鳥かなめが行方不明になってから一夜が明けた。
星川健、文矢らの大人達は森の中に分け入り、子供達を探す。
宗介「千鳥…。どこへ行った」
相良宗介もジャングルの中に入ってかなめを探すが、一向に手がかりがない。
その時、宗介の目の前で何かが茂みを揺らした。
宗介「……!」
すかさずショットガンを構える宗介。
茂みの中から飛び出したのは小さな赤い生物だった。
こちらを見て踊るように足踏みしながら、何かをアピールしている。
ピグモン「キュ、キュキュー!!」
宗介「怪獣か…!」
両津「待て宗介。あれはピグモンだよ」
宗介「ピグモン…?」
両津「ああ。大人しい友好珍獣さ」
ショットガンを撃とうとする宗介を両津勘吉が止める。
怪獣に詳しい両津は、ピグモンが危険ではない事を知っていた。
言われて宗介は銃を下ろす。
ピグモン「キュキュー! キュキュー!」
両津「何かを訴えているみたいだな…」
ボルボ「ん? 何か落としたぞ」
白いハンカチを地面に落として、ピグモンはその場を去って行った。
両津が拾い上げてみると、そのハンカチにはペンで「白鳥マリア」と名前が書かれていたのである。
宗介「これは…」
健「マリアちゃんのハンカチだ!」
両津「あのピグモン、さてはわざとこれを落として行ったな」
文矢「きっと俺達に教えようとしているんだ。
あのピグモンは、マリアちゃん達の居場所を知っている!」
ボルボ「よし、行ってみるか!」
両津達は、急いでピグモンの後を追う事にした。
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ブリアン島・森林地帯***
行方不明になった子供達を探しに、いくつかのグループに分かれて
行方を探す事になり、大輔達選ばれし子供と大牙剣、銀河と北斗、
そして引率者として鵺野鳴介と鉄刃、お供にカゲトラと庄ノ助を引き連れた
グループは森の奥を進んでいた。
大輔「全然、見つからねぇなぁ?」
剣「おーい、皆どこいったー!」
鳴介「待て、何か気配がする!」
大きな声で、探すものの返事は返ってこない。そこに鵺野は
気配を感じ取り、皆に止まるように指示をだす。
そして、そこよりも下った低い場所には磁力怪獣マグネドンがいた。
鵺野「あれは、磁力怪獣マグネドン!そうか、あいつが異常な磁気を
出していたのか」
タケル「先生、足下に誰かいますよ!」
マグネドンを見て、鵺野はこれまでの異常な磁気の原因である事に
気づく。そして、タケルがマグネドンの足下に誰かがいる事を気づき、
一同はそこを見る。
磁石神父「く、やはりこのパワー引き留めるのがなかなか難しいでガウス」
デンジシャクバンキ「磁石パワー全開!」
ジシャクナゲンゴロウ「お前達、俺達が引き留めている間にさっさと
麻酔を打たせて、眠らせろ!」
マグダス「ちょっとでも、気を剃らすと逃げられそうだ!」
マグネドンの足下にいたのは、Gショッカーの中で磁力に関係する
怪人―ゴーマの磁石神父、宇宙海賊バルバンの魔人部隊の一員
マグダス、エヴォリアンのトリノイドであるジシャクナゲンゴロウ、
ガイアーク害地目の蛮機獣の一体デンジシャクバンキが磁石の
反発や吸着を利用して、マグネドンを捕えようとしていた。
それぞれの組織の戦闘員達はマグネドンに強力な麻酔で眠らせようと
するが、思ったよりもマグネドンの磁力が強力でその場で動けないように
するのに必死だった。
剣「あいつらは、Gショッカーの怪人達か!」
賢「あの怪人達、マグネドンを捕えようとしているのか?」
京「でも、あの怪獣を何とかすれば通信機が回復するんじゃないの?」
鵺野「確かにな。だが、Gショッカーの怪人にも相手をするのなら
一度体制を立て直そう」
Gショッカーの怪人達がマグネドンを捕獲しようとしているのを目撃した
子供達だったが、鵺野は分が悪いと感じたので一度、引き上げようとする。
しかし、大輔が石を蹴ってしまい、音を立ててしまう。
大輔「―しまった!」
磁石神父「誰でガウス!?」
マグダス「あれは、ブレイバースのガキ共か!」
ジシャクナゲンゴロウ「あいつらも、捕まえろ!」
大輔達に気づいた磁石神父達は戦闘員達に捕まえるように
指示を出す。大輔達に向かって、コットポトロ、賊兵ヤートット
バーミア兵、蛮機兵ウガッツが襲いかかる。
刃「仕方がねえ、応戦するぞ!」
刃も刀を引き抜き、大輔達もパートナーのデジモンを幼年期から
成長期へ進化させる。
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ブイモン「ブンブンパンチ!」
ワームモン「ネバネバネット!」
ホークモン「フェザースラッシュ!」
アルマジモン「ローリングストーン!」
パタモン「エアーショット!」
テイルモン「ネコパンチ!」
これまでの冒険によって成長期でも、戦闘員相手ならば倒す事が
出来るブイモン達。鵺野も鬼の手を開放し、刃と一緒に子供達を
守りながら戦う。
マグダス「くっそー、だったらこれならどうだ!」
大輔「な、何だ!?」
ヒカリ「きゃぁ!」
マグダスは杖のダイアルを回し、「子供」にセットすると杖に
引き寄せられて、子供達がマグダスの下へと来てしまう。
マグダス「俺の杖は、ダイアルで指定すれば磁石のように引き付けられるのだ!
さぁ、ガキ共の命が惜しければおとなしくしな!」
鵺野「くっ」
刃「卑怯だぞ!」
子供達を人質にとられ、どうする事も出来ない鵺野と刃。
だが、そこでマグネドンに異変が起きる。
マグネドン「グォォォォォ!」
マグダス「何だと!」
磁石神父「馬鹿モン、せっかく引き付けていたのに貴様が
ダイアルを回すから、パワーのバランスが崩れてしまった
ではないかガウス!」
これまで4体の怪人達の磁力パワーでマグネドンを捕えていたが
そのパワーバランスが崩れてしまい、マグネドンは咆哮をあげて
移動を開始してしまう。
刃「今だ!カゲトラ、庄ノ助」
カゲトラ「グワォオ!」
庄ノ助「ピエー!」
マグダス「ヌゥ、しまった!」
刃はその隙をついて、ひっそりと近づいていたカゲトラと庄ノ助に
マグダスの背後をとらせ、刃はマグダス杖をクサナギの剣で
切り落として大輔達を開放した。
剣「助かったぜ、刃さん。マグネドンは俺に任せてくれ!」
北斗「銀河、僕たちも行くよ」
銀河「応、エリスの作ったこれを試す絶好の機会だぜ!」
マグネドンを倒すべく、剣はバイオアーマー・獣神ライガーを
呼び出して乗り込み、北斗はユニコーンドリルを銀河は
レオサークルを実体化させる。
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大輔「そっちは任せたぜ!よし、こっちも反撃だ」
賢「ワームモン、進化だ」
ブイモン「ブイモン進化―エクスブイモン!」
ワームモン「ワームモン―スティングモン!」
大輔と賢はブイモンとワームモンをそれぞれ成熟期のエクスブイモン
とスティングモンに進化させる。
京「私達はアーマー進化よ」
京&ヒカリ&伊織&タケル「「「「デジメンタルアップ!」」」」
ホークモン「ホークモンアーマー進化―はじける純真!シュリモン!!」
アルマジモン「アルマジモンアーマー進化―鋼の叡智!ディグモン!!」
パタモン「パタモンアーマー進化―天翔ける希望!ペガスモン!!」
テイルモン「テイルモンアーマー進化―微笑みの光!ネフェルティモン!!」
残りの京、伊織、タケル、ヒカリはパートナーデジモン達を
アーマー進化させた。
磁石神父「何しようとしても、無駄でガウス」
デンジシャクバンキ「俺様に引っ付け!」
デンジシャクバンキは磁気を帯びて、自分に引っ付かせようとする。
刃「だったら、このまま近づいて攻撃だ!」
デンジシャクバンキ「しまった!」
シュリモン「行きますよ、草薙!」
ディグモン「ゴールドラッシュ!」
デンジシャクバンキの磁力に引き付けられたクサナギの剣だが、
刃はそのままの勢いで加速し、デンジシャクバンキを貫通し、
さらにシュリモンの手裏剣とディグモンのドリルが襲い
デンジシャクバンキが倒された。
ジシャクナゲンゴロウ「だったら、遠くまで吹っ飛ばしてやるぜ!」
鵺野「ならば、直接攻撃するだけだ!」
賢「お手伝いします。スティングモン」
スティングモン「スパイキングフィニッシュ!」
ジシャクナゲンゴロウ「何だと!」
鬼の手でジシャクナゲンゴロウを攻撃。反発させまいと
鬼の手の怪力で動きを封じ、スティングモンの必殺技で
ジシャクナゲンゴロウを倒した
ぺガスモン「ニードルレイン!」
ネフェルティモン「ロゼッタストーン!」
磁石神父「ふん、お前達は引っ付くでガウス」
ぺガスモン「体が!」
ネフェルティモン「くっついてしまった」
タケル「ぺガスモン!」
ヒカリ「ネフェルティモン!」
ぺガスモンとネフェルティモンは磁石神父に攻撃しようとするが、
その攻撃をかわし、それぞれS極とN極と描かれた文字を打ち込み、
2体の体をくっつけてしまう。
大輔「エクスブイモン、ぺガスモン達を助けるんだ!」
エクスブイモン「分かった。エクスレイザー!」
磁石神父「ぐわぁぁぁ」
エクスブイモンは腹部のXマークから、必殺の光線「エクスゲイザー」
で磁石神父を倒すのであった。
1130
一方、マグネドンを追った剣達はマグネドンの下へと辿り着き
攻撃をしていく。だが、マグネドンが65mに対してライガーは
15mとさながら、大人と子供といってもよかったが、マグネドンに
パンチやキックで攻撃。そこをユニコーンドリルやレオサークルが
援護攻撃をする。
北斗「ユニコーン、ドリルで攻撃だ!」
銀河「レオ、噛みついてやれ!」
マグネドン「グゥゥゥウ」
北斗や銀河もギアコマンダーを通じて、ユニコーンドリルと
レオサークルに指示をだす。だがマグネドンの磁力攻撃に
苦戦する。
剣「ライガー、電撃パンチ!」
それでもライガーは拳に電撃を纏わせ、マグネドンの顔面に
強烈なパンチを喰らわせる。
マグネドン「ぐぉぉぉおお」
剣「熱(あちっ)!」
顔面を攻撃されたマグネドンは口から火炎を放つ。さらに、
角から怪光線を放った。
剣「来い、ライガーソード!」
剣は盾に収納されたライガーソードを召喚し、剣を抜いて
盾で防御しながら、ライガーソードで攻撃していく。
ユニコーンドリル「ヒヒーン」
レオサークル「ガオーン」
ライガーのピンチにユニコーンドリルとレオサークルも、それぞれ
踏みつけたり、爪で攻撃し攻撃をしてこちらに攻撃が向くようにする。
剣「今だ、ライガースラッシュ連続切り!」
銀河「レオ、お前もマグネドンをバラバラにしてやれ!」
剣はその隙をついて、ライガーソードに力を込めて
マグネドンの体をバラバラに斬っていく。銀河もレオサークルに
タテガミの回転ノコでバラバラにするように指示を出した。
銀河「やったか?」
北斗「いや、待って...」
ライガーの攻撃を受け、バラバラに砕け散ったマグネドン。
だが、地面に転がった尻尾が大蛇のようにしなり、
ゆっくりと動き始めた。
銀河「尻尾が…動いてる!?」
尻尾だけではない。辺りに散らばった破片の全てが、
まるで意思あるもののように動き出し、集まって合体してしまった。
マグネドン「グォォ――!!」
マグネドンが全身に帯びている磁力で破片同士が引き合い、再生したのである。
復活し、大きく咆えたマグネドンはライガーを火炎で攻撃した。
剣「くそっ、奴は不死身かよ!」
銀河「あっ、ガメラだ!」
その時、空の彼方から回転ジェット噴射でガメラが飛来した。
着陸して両手両足を甲羅から出し立ち上がると、
ライガーに味方するようなジェスチャーを送りマグネドンに戦いを挑む。
ガメラ「キャォ――ン!!」
マグネドンの磁気を何とかしなければ子供達が島から帰れない事を、
ガメラは知っているのだ。
マグネドンはガメラに火炎を浴びせるが、
ガメラも火炎で応戦し、炎と炎がぶつかり合って爆発を起こした。
マグネドン「グォォ――!!」
ガメラ「キャォ――ン!!」
猛然と闘牛のように突進して来たマグネドンをガメラは迎え撃つ。
マグネドンの右の前足を掴み、怪力で引きちぎるガメラ。
しかしマグネドンは取れた右足を磁力で吸い寄せ、瞬く間に繋いで再生させてしまった。
マグネドン「グォォ――!!」
全身から強烈な磁気を発するマグネドンに
ガメラは吸い寄せられ、逆さ向きのまま敵の背中に接着されてしまう。
捕らえた獲物を、マグネドンは背中の角からの光線で痺れさせ苦しめる。
ガメラ「キャォ――ン!!」
甲羅に両手両足を引っ込めたガメラは、
逆さの状態でマグネドンに吸着されたまま、
フルパワーのジェット噴射でマグネドンもろとも空に浮き上がった。
そのまま高度をどんどん上げ、マグネドンを大気圏外まで連れて行く。
マグネドン「グォォ――!!」
地球の磁気を帯びて磁力を発揮するマグネドンは、地球上では無敵である。
だが地磁気の届かない宇宙では、マグネドンは磁力を失い、
再生する事もできなくなる。
地球から遠ざかるに連れて、ガメラを吸い付けるマグネドンの磁力が弱まって行く。
やがてガス状の尾を引く、一個の隕石がこちらへ飛んで来るのが見えた。
マグネドン「グォォ――!?」
キック一撃、マグネドンを蹴って振り落としたガメラは
マグネドンをその飛んで来た隕石に衝突させた。
粉々に砕け散ったマグネドンはもはや復元される事もなく、
宇宙を漂う塵となっていずこかへと流れてゆく。
ガメラは旋回し、地球へ帰って行った。
1131
ブリアン島・キャンプ地***
勉「これは―!」
教授「この島の異常な磁気が消えている!」
秀三「これなら、島の外に連絡できますよ!」
キャンプ場で待機していた勉達は、この島で起きていた異常な磁気
が消えている事に気づき、これならば島の外へと連絡が出来ると
大いに喜ぶ。
ブリアン島・森林地帯***
一方、ガメラの協力でマグネドンを倒した剣達は大輔達の所へと戻る。
磁石神父「ま・・・まだ、終わりではないでガウス!」
マグダス「作戦変更!!」
デンジシャクバンキ「サンギョーカクメーイ!」
しぶとく生きていた磁石神父は、巨大化爆弾を起動させて巨大化。
他の怪人達もマグダスはバルバエキスで、ジシャクナゲンゴロウには
倒されたその破片から、命の実が昇天していき、ジャメーバ菌を含んだ
雨によって、そしてデンジシャクバンキは体内のビックリウムエナジーが
活性化して巨大化した。
大輔「あいつら、まだ生きているのかよ!」
京「もう、しつこい!」
タケル「ここは、ジョグレス進化だ!」
巨大化した磁石神父達に対抗するべく、大輔達は2体のデジモンが
一つとなって進化する「ジョグレス進化」を行う。アーマー進化していた
ホークモン達も一気に成熟期へと進化した。
エクスブイモン「エクスブイモン!」
スティングモン「スティングモン!」
エクスブイモン&スティングモン「「ジョグレス進化―パイルドラモン!!」」
エクスブイモンとスティングモンはジョグレス進化によって、
完全体パイルドラモンへと進化した。
アクイラモン「アクイラモン!」
テイルモン「テイルモン!」
アクイラモン&テイルモン「「ジョグレス進化―シルフィーモン!!」」
ホークモンは成熟期のアクイラモンへと通常進化して、テイルモンと
ジョグレス進化を行い、シルフィーモンへと進化する。
エンジェモン「エンジェモン!」
アンキロモン「アンキロモン!」
エンジェモン&アンキロモン「「ジョグレス進化―シャッコウモン!!」」
パタモンはエンジェモンへ、アルマジモンはアンキロモンへと通常進化
して、遮光土器に似たシャッコウモンへとジョグレス進化した。
銀河「すげぇ、まるでユニコーンとレオが輝刃になった時みたいだ!」
剣「よ~し、もうひとふんばり頑張るぜ!」
デジモン達のジョグレス進化を見て、銀河はユニコーンドリルと
レオサークルが合体した超獣王輝刃みたいだと感想を言う。
剣は先程、マグネドンと戦ったばかりだが、はりきって戦おうとする。
マグダス「もう一度、貴様らの攻撃を封じてやる」
剣「させるか、ライガー電撃パンチ!」
マグダスは再生した杖のダイアルを武器にセットしようとするが、
それよりも早くライガーのライガーソードで、杖を斬り落とす。
そのまま電撃パンチで殴り、ライガースラッシュでトドメをさした。
シャッコウモン「アラミタマ」
デンジシャクバンキ「またまた、勝利を引き付けられなかった~!」
シャッコウモンは目から必殺の「アラミタマ」を放ち、
デンジシャクバンキを破壊した。
ジシャクナゲンゴロウ「くそ、チョコまかとしやがって!」
シルフィーモン「トップガン!」
ジシャクナゲンゴロウ「ぐわぁぁぁ!」
シルフィーモンはジシャクナゲンゴロウと戦うが、完全体の
シルフィーモンはほぼ人間と同じくらいの身長なので
小さいゆえの素早さに、翻弄されていた。
そこへ破壊力抜群の必殺技「トップガン」をぶつけて倒した。
磁石神父「でりゃぁぁぁあ」
パイルドラモン「デスペラードブラスター!」ズババババ
磁石神父「無念でガウス!」
磁石神父は持っている杖を叩きつけようとするものの、
パイルドラモンはそれをかわし、腰の後ろに搭載されている
砲身から「デスペラードブラスター」でありったけの銃弾を浴びせて
磁石神父を撃破した。
鵺野「何とか、終わったな。ん?・・・あれは」
刃「煙?もしかしたら、こいつらのアジトがあるかもしれねえ」
鵺野は向こうの方で煙があがっているのを気づく。
刃はそこが、Gショッカーの基地だと思い進化を解いたパートナーを
回収した選ばれし子供達や剣、銀河と北斗と共に煙のある方へと
向かうのであった。
1132
○星川健→子供達を捜索中にピグモンを発見、後を追う。
○星川文矢→子供達を捜索中にピグモンを発見、後を追う。
○両津勘吉→子供達を捜索中にピグモンを発見、後を追う。
○相良宗介→かなめと子供達を捜索中にピグモンを発見、後を追う。
○ピグモン→子供達が攫われた事をキャンプ場に知らせ、
Gショッカー基地へ道案内する。
○本宮大輔→子供達を探して、Gショッカーと戦う。
○ブイモン→エクスブイモン、パイルドラモンへと進化して戦う。
○一乗寺賢→子供達を探してGショッカーと戦う。
○ワームモン→スティングモン、パイルドラモンへと進化して戦う。
○井ノ上京→子供達を探してGショッカーと戦う。
○ホークモン→シュリモン、アクイラモン、シルフィーモンへと進化して戦う。
○火田伊織→子供達を探してGショッカーと戦う。
○アルマジモン→ディグモン、アンキロモン、シャッコウモンへと進化して戦う。
○高石タケル→子供達を探してGショッカーと戦う。
○パタモン→→ぺガスモン、エンジェモン、シャッコウモンへと進化して戦う。
○八神ヒカリ→子供達を探してGショッカーと戦う。
○テイルモン→ネフェルティモン、シルフィーモンへと進化して戦う。
○大牙剣→ライガーを召喚して、マグネドンやマグダスと戦う。
○草薙北斗→レオサークルを呼び出して戦う。
○出雲銀河→ユニコーンドリルを呼び出して戦う。
○鉄刃→子供達を探してGショッカーと戦う。
○庄ノ助→マグダスに捕まった大輔達を助ける。
○カゲトラ→マグダスに捕まった大輔達を助ける。
○鵺野鳴介→子供達を探してGショッカーと戦う
○ガメラ→マグネドンを宇宙に運んで倒す。
●マグネドン→Gショッカーが捕獲しようとするが失敗。
ガメラに宇宙へ運ばれ倒される。
●磁石神父→マグネドンを捕獲しようとして、パイルドラモンに倒される。
●マグダス→マグネドンを捕獲しようとして、ライガーに倒される。
●ジシャクナゲンゴロウ→マグネドンを捕獲しようとして、シルフィーモンに倒される。
●デンジシャクバンキ→マグネドンを捕獲しようとして、シャッコウモンに倒される。
【今回の新登場】
●磁石神父(五星戦隊ダイレンジャー)
人間・物体にNの字・Sの字を付ける事で、磁力によってくっつけたり
離したりできる能力を持つ。「~でガウス」が口癖。人間態はサングラスの神父
●マグダス(星獣戦隊ギンガマン)
バットバス魔人部隊の一員。先端に磁石が付いた杖で様々な物体を吸着し、
磁石のダイヤルを回す事により吸着する物を自由に変更する事が出来る。
●ジシャクナゲンゴロウ(爆竜戦隊アバレンジャー)
磁石、石楠花、ゲンゴロウを融合させたトリノイド第7号。
両腕がハンコ状の磁石アームとなっており、押された物は何でも
磁石にしてしまう。
●デンジシャクバンキ(炎神戦隊ゴーオンジャー)
害地目の蛮機獣。元々はジシャクバンキだったが、鉄心にコイルを巻いて
装着して、電流を流す事でパワーアップした。その強大な電磁力で
鉄骨を引き抜くだけで、高層ビルを簡単に崩壊させる。
1133
ブリアン島・西の岬***
ピグモンに教えられ、捕まった子供達を助けるべくファイブマンや
仮面ライダーアマゾンを始めとする仮面ライダー達
ブレイバーズの
大人達はGショッカーの秘密基地を攻撃し始めた。
宗介「大丈夫か、千鳥!?」
かなめ「ソースケ!?」
ミスリルの兵士である宗介も、戦闘員の攻撃をかいくぐり、
かなめや他の子供達が捕えられている場所を見つけ、
救出にやってきた。
ショッカー戦闘員「イー、イー!」
宗介「ちっ、まだこんなにも戦闘員がいたか!」
かなめ「どうするの、ソースケ!?」
そこにショッカー戦闘員やアリコマンド達が宗助達の下へ
集まってきて、窮地に立たされる。
バババババ
ドドドドドド
ショッカー戦闘員「イー、イー!」
ボン「敵が倒れていく?」
エリー「この銃声は?」
突然銃声がして、ショッカー戦闘員やアリコマンド達が倒れていく。
ザウラーズのエリーやボン達は何事だと思うなか、煙が晴れると
そこにいたのは...
量産型ボン太くんA「ふもっふ!」
量産型ボン太くんB「ふも~!」
かなめ「ボ、ボン太くん!?」
そこにいたのは、とある遊園地のキャラクター「ボン太くん」が
2体立っていた。だが、少しデザインが変わっておりヘルメットや
防弾チョッキを身に着けており、まるで兵士の様である。
片方に至っては、どこかで見た事のあるつながり眉毛をしていた。
きらら「あれって、ネズミ?」
ひでのり「いいえ、あれはクマですよ」
ゆう「...かわいい」ボソッ
ボン太くんを見て、あれが何なのかと子供達は口々に感想を
述べていく。
ボルボ「大丈夫か、皆!」
一同「きゃ~~~~」
ゆう「きゅ~ん」
ときえ「うわぁ、ゆうが倒れた!」
その時、ボン太くんを脱いで出てきたのはボルボ西郷だった。
そのショックで子供達は大きく悲鳴を上げ、ゆうを始め
何名かは倒れてしまう。
スパコーン
量産型ボン太くんB「ふももも、ふもっふ(こらぁ~、『中の人』が姿を見せるな!)」
ボルボ「す、すまん...両津」
そう、ボン太くんの中に入って、助けにやってきたのはボルボと両津だった。
両津は姿を見せたボルボの頭を叩いて、叱りつける。
かなめ「ソースケ...これって」
宗介「うむ、万が一に備えて持ち込んだ。もしもの時には、ボン太くんを
装着して救出してもらうようボルボや両津巡査長に頼んでおいたのだ」
かなめは呆れた顔をしながら、宗助に説明を求めると宗助は真顔で答えた。
ボルボ「宗介、お前のボン太くんを持ってきたぞ」
宗介「ありがとう。かなめ、今の内に彼らを安全な場所まで頼むぞ」
かなめ「分かった。...ソースケも気を付けてね」
かなめは子供達と共にその場から脱出をした。そして宗介は
ボルボが持ってきたオリジナルのボン太くんを装着する。
ボン太くん(宗介)「ふも~、ふもも(このまま、基地を制圧するぞ!)」
量産型ボン太くん(ボルボ)「ふもっふ(了解!)」
量産型ボン太くん(両津)「ふもも、ふもっふ(こっちは島暮らしでストレスが
たまっているんだ!覚悟しろよな)」
3体のボン太くんは、そのままファイブマン達に合流するのであった。
1134
~Gショッカー秘密基地~
サボテン将軍「ふっふっふ、さぁお着替えしましょうねえ」
瑠璃「離して!」
延珠「妾に触るでない!」
バラナイトメア「おとなしくしろ。さもないと、他の子供がどうなるか
わからんぞ」
延珠「くっ...」
サボテン将軍とバラナイトメアは捕まえた子供達の中で、
特にかわいいと感じた瑠璃、延珠、りんねを別室に連れて行き
人形にしようとしていた。
???「そうはいかんぞ!」
サボテン将軍「だ、誰よ!?」
ドッコイダー「いたいけな幼女を、危険な変質者から守る戦士ドッコイダー参上!」
蓮太郎「大丈夫か、延珠!?」
駆流「りんねから、離れやがれ!」
瑠璃「コ・・・ドッコイダー!」
延珠「蓮太郎!」
りんね「駆流!」
別室に入ってきたのは、変身したドッコイダーと
合流した蓮太郎、そして助け出された轟駆流だった。
サボテン将軍「私の人形遊びを邪魔しないで頂戴。コットポトロ!」
バラナイトメア「バーロ兵!」
人形遊びを邪魔されて憤慨したサボテン将軍とバラナイトメアは、
兵士コットポトロとバーロ兵を呼び出す。
ドッコイダー「裏返しいらずの炭火焼きファイアー」
コットポトロ「ぎゃああああ」
蓮太郎「おりゃ」
バーロ兵「ぐわぁあ」
ドッコイダーは手から必殺の「炭火焼きファイアー」でコットポトロ達を
丸焼きに、蓮太郎もバーロ兵を殴り倒していく。その間、駆流は
りんね達に近づき助け出した。
りんね「ありがとう、駆流!」
駆流「逃げるぞ!」
バラナイトメア「逃がすか!」
延珠「もう、お前達なんか怖くないぞ!」
瑠璃「エメロード一族の誇りに掛けて、貴様の所業を許すわけにはいかん!」
助け出された延珠達は人形の服を脱ぎ去り、戦いに参戦。
瑠璃も本来の姿であるエーデルワイスへと変身した。
サボテン将軍「だったら、アンタ達はここでくたばりなさい!」
エーデルワイス「きゃあ」
ドッコイダー「エーデルワイス!」
サボテン将軍は火を吹きだし、エーデルワイスに攻撃。
その拍子で倒れたエーデルワイスの懐から粘土人形が飛び出す。
それは以前、両津が制作した甲冑の粘土人形だった。
エーデルワイス「この人形ならば...」
エーデルワイスは自身の血を人形に垂らす。
すると、人形は大きくなりゴーレムへと変化した。
サボテン将軍「ちょ、何なのよ!?」
エーデルワイス「良し、ゴーレムよ。そこの下衆を倒せ!」
エーデルワイスの命令を受けたゴーレムはサボテン将軍へと
突撃し、パンチをお見舞いして基地の外へと吹き飛ばす。
ドッコイダー「両津さんの作った粘土人形、何て強さだ!」
エーデルワイス「おお、その強さ気に入った。お前の名は・・・
『アルフォンス』じゃ!」
エーデルワイスはゴーレムの強さを気に入り、アルフォンスという
名前を付ける。エーデルワイスは知らない事だが、その名前と
ゴーレムの姿はとある錬金術の世界で活躍した兄弟の弟と酷似していた。
1135
場所は基地の外へと移り、基地の制圧を行っていた宗介・・・いや
3匹のボン太くんが現れる。
ボン太くん「ふもふも、ふもっふ(敵怪人、発見。攻撃に移る!)」
量産型ボン太くん・ボルボ「ふもっふ(了解)」
量産型ボン太くん・両津「ふもも、ふもふも(マシンガンを喰らえ!)」
バババババ
ボン太くん達は所持しているマシンガンをバラナイトメアやバーロ兵達に
向けて、撃ち続ける。バーロ兵も負けじと剣やビームで対抗する。
ボン太くん「ふもももも、ふもふも、ふもっふ(気を付けろ、バーロ兵の
ビームはビルをも破壊する)」
ドッコイダー「・・・何をいっているのかは分からないけど、あのビームが
危険だという事は分かった!」
ボン太くんはビームの危険性を説いて、ドッコイダーは言葉は
分からないが、言いたい事は一応、理解した。
バラナイトメア「(・・・今の内に)」
ファイブブラック「Gショッカーの怪人、逃がさんぞ!」
ファイブイエロー「メロディータクト!」
どさくさに紛れて、バラナイトメアはこの場を逃げ出そうとするが
ファイブブラックとファイブイエローが見逃さず、ファイブイエローの
メロディタクトでバラナイトメアを拘束する。
バラナイトメア「しまった!!」
ファイブブラック「パワーカッター!これで・・・グワァ!」
ファイブイエロー「文矢!」
ファイブブラックはパワーカッターで攻撃しようとするが、
突然、何者かの攻撃を受ける。
量産型ボン太くん・ボルボ「ふも!?ふもっふ!(何!?うわぁ!)」
蓮太郎「くっ・・・誰が攻撃してんだ!」
ボン太くん「ふもももも、ふもっふっふ(敵のステルス攻撃か!?)」
突然の見えない攻撃にボン太くんや、蓮太郎達は翻弄されてしまう。
バラナイトメア「ふっふっふ、ドーラゴブリンは大人には見えもしないし
聞こえもしない。お前達に勝ち目などないのだ!」
ドーラゴブリン「(そういう事だ)」
実は見えない攻撃をしていたのは、ドーラモンスターの1体である
ドーラゴブリンであった。ドーラゴブリンは大人には見えないという
特性があり、その為、ボン太くん達には見えない攻撃に翻弄されていた。
1136
ドーラゴブリン「(・・・よ~し、今度はこいつをぶん投げてやる)」
エーデルワイス「危ない、ドッコイダー!アルフォンス、奴を倒せ!」
ドーラゴブリン「(ぐふぇ!」
ドーラゴブリンは、ドッコイダーをぶん投げようと近づくが、エーデルワイスが
ゴーレム/アルフォンスを使って、ドーラゴブリンを阻む。
バラナイトメア「何故、ドーラゴブリンが見えるんだ!?」
エーデルワイス「ふん。大人には見えずとも、子供である妾には
はっきりと姿が見えておるぞ(・・・あんまり、子供って言いたくないけど)」
延珠「妾も、はっきりと見えるぞ」
ドーラゴブリン「(しまった!)」
大人には見えないドーラゴブリンだが、子供であるエーデルワイスや延珠には
その姿をはっきりと見えているのである。
バラナイトメア「だったら、ドーラゴブリンに近づかせなければいい。
コットポトロ、バーロ兵!」
延珠「離さぬか、貴様ら!」
エーデルワイス「ええい、邪魔だ!」
蓮太郎「延珠!」
ドッコイダー「エーデルワイス!」
ドーラゴブリンに近づかせない為に、バラナイトメアは残ったコットポトロや
バーロ兵を呼び出して、延珠とエーデルワイスを阻む。
ファイブブラック「このままでは・・・(待てよ、そう言えば!)
おい、ドーラゴブリン。お前の靴は反対になっているぞ!」
ドーラゴブリン「(何だと!?)」
突然、ファイブブラックに言われて、ドーラゴブリンは履いている靴を
左右履き替える。すると、今まで大人には見えていなかったドーラゴブリンの
姿が見えるようになった。
ドッコイダー「見える、見えるぞ!」
蓮太郎「どうなっているんだ?」
ファイブブラック「昔読んだ伝説によると、ゴブリンは履いている靴を
左右逆に履くと、大人でも姿が見えるようになるんだ」
ドーラゴブリン「くっそ~、騙された!」
量産型ボン太くん・両津「ふももも、ふもっふ(流石は、国語の先生だ)」
ファイブブラックが昔読んだ、ゴブリンの伝説を思い出して
見事ドーラゴブリンを騙す。その様子に両津は、感心した。
ボン太くん「ふもも、ふもっふ、ふももも(姿が見えるのであれば、恐れる事は無い)」
量産型ボン太くん・ボルボ「ふももも(倍返しだ!)」
量産型ボン太くん・両津「ふもももも(喰らえ!)」
姿が見えるようになった事で、ボン太くん達が一斉にマシンガンを
ドーラゴブリンに撃ち続ける。
ドーラゴブリン「ぐ~~」
ファイブブラック「トドメだ!パワーカッター!!」
ドーラゴブリン「ぐわぁぁぁ!」
マシンガンに怯むドーラゴブリンに、ファイブブラックは
トドメのパワーカッターで体を切り倒し、ドーラゴブリンは敗北するのであった。
バラナイトメア「くっ!」
ドッコイダー「後は、貴様だけだ!微塵切りエルボー!」
エーデルワイス「行け、アルフォンス!」
延珠「妾達の怒りを受けよ!てりゃぁ」
蓮太郎「天童流戦闘術、一の型・火焔扇!」
バラナイトメア「ぐわぁぁぁぁ」
後に残ったバラナイトメアはまず、ドッコイダーのエルボーを受け、
エーデルワイスのゴーレム/アルフォンスのパンチで後方へ吹き飛び、
続いて延珠の鋭い蹴り、最後に蓮太郎の渾身のストレートを受けて
ボディが耐えられず、爆発して最後を迎えるのであった。
ファイブイエロー「やったわね」
ファイブブラック「さぁ、学兄貴達の方へ行こう!」
ドーラゴブリンとバラナイトメアを倒した一同は、他の戦いへ
赴くのであった。
1137
キャンプ場***
Gショッカー秘密基地で、子供達の救出作戦が行われているその頃。
万が一に備えて、キャンプ場には青銅聖闘士やガイストクラッシャー、
ガンバ―チーム等といったメンバーが残っていた。
タマネギ部隊A「殿下に申し上げます。怪獣ジラの卵がある巣を発見致しました!」
パタリロ「何だと!?卵があるのなら、これ以上ジラの脅威に悩まされる
心配が無くなるぞ~。よし、相良軍曹から購入したあの『ボン太くん』の
性能を試す絶好の機会だし、殲滅だ!」
タマネギ部隊A「はっ!」
ジラの巣を発見したという報告を受けたパタリロはタマネギ部隊に
宗介から購入した量産型ボン太くんの性能を試す機会を含めて、
ジラを殲滅するように命令する。
イスカンダル「余も同行させてもらうぞ。余の魔力も完全に回復し、
いつでも宝具を出す事が出来る!」
パタリロ「確か、征服王の宝具には空も飛べる戦車があったな。
それじゃあ、空から航空爆撃で卵を焼き尽くしてくれ!」
イスカンダル「うむ、任された!ありったけの爆弾を用意してくれ」
イスカンダルは戦士の姿に変え、魔力が完全に回復した事を
パタリロに告げる。それを聞いたパタリロはイスカンダルに
空から卵を航空爆撃で焼き尽くす事を提案する。それを了承した
イスカンダルは戦車に積めるだけの爆弾を用意するように言う。
パタリロ「おそらく、幼生体のジラもまだまだうようよいると考える。
聖闘士やガイストクラッシャーのお前達にも手伝ってもらうぞ!」
蒼摩「応!」
レッカ「燃えてきたぜ!」
蒼摩やレッカ達、青銅聖闘士やガイストクラッシャー達は心をたぎらせて
張り切る。
虎太郎「ちぇー、まーた俺達は留守番かよ!」
エリ「文句を言わない。留守番も大事な事よ」
またもガンバ―チームが留守番な事に、虎太郎は文句を言うが
同じく留守番のエリが留守番も大事だという事を教える。
そして、準備を終えてメンバーはジラの巣へと向かった。
1138
ジラの巣***
ジラA「ギシャァァ!」
ジラB「ギシャァァァ!」
量産型ボン太くんA「ふもっふ」ドドドドド
量産型ボン太くんB「ふも~」ドドドド
ジラの巣へとやってきた、量産型ボン太くんを装着したタマネギ部隊達は
幼生体のジラにマシンガンを雨の様に撃つ。
イスカンダル「ふむ、こいつに乗るのも久しぶりだのう。では・・・
蹂躙の開始だ!」
タマネギ部隊C「爆弾投下、開始!」
タマネギ部隊D「投下、開始!」
神威の車輪に乗るイスカンダルは卵のある位置の上空へとやって来ると、
同乗しているタマネギ部隊に、持ってきた爆弾を投下する。
ドカーン、ドカーン
爆弾の雨によって、ジラの卵は燃えて近くにいた幼生体のジラも
爆弾によって、蹂躙されていく。
栄人「あっけないな」
クラマ「俺達も来る必要なかったんじゃないのか?」
同行していた青銅聖闘士とガイストクラッシャー達はジラを倒していくが、
空からの航空爆撃によって殆どが全滅した。
ズシーン、ズシーン
ハヤト「何だ、この大きな足跡は!?」
ユナ「見て!?」
大きな足跡がして、一同が驚いていると森から現れたのは
完全に成長したジラだった。
ジラ(完全体)「キシャァァァァ!!」
イスカンダル「くっ、あれほど成長しておる者がいたとは!?」
巨大なジラが出現し、喰われそうになったので急いで『神威の車輪』を
移動させる。
量産型ボン太くんA「ふも~(撃てー!)」
量産型ボン太くんB「ふもも、ふもっふ(怯まずに撃て!!)」
量産型ボン太くんを装着しているタマネギ部隊はマシンガンで応戦するが、
あまり効果は無かった。
イズナ「ここからが、俺達の出番のようだな」
シレン「ああ、アンコールの開始だ」
完全体のジラの登場に、青銅聖闘士とガイストクラッシャー達は
気をとりなおして、構え直すのであった。
ブリアン島・森林地帯***
一方、Gショッカーの秘密基地から助けられた子供達は、秘密基地の場所を
教えてくれたピグモンや助けに来た高木はるか達に護られながら、キャンプ場
へと戻るべく森林地帯を走っていた。
ズシーン、ズシーン
吼児「この地面の揺れは!?」
クーコ「あ・・・あそこにいるのは、もしかして!?」
バラゴン「ガァォォォー!」
充紀「バラゴンや!レッドキングを倒したバラゴンがおるで!」
地面の揺れに驚く吼児。そしてザウラーズのクーコや選ばれし
ドライバーである羽根充紀は、森から現れたバラゴンの登場に
驚愕する!
はるか「皆、バラバラにならないで!急いでこの場から離れて、
キャンプ場へと戻るのよ!」
はるかはクナイを構え、皆がバラバラに行動にしないように注意しつつ
急いで、キャンプ場へと戻ろうとするのであった。
1139
子供達を助けにファイブマン達と共に来た仮面ライダーアマゾン。
他に捕えらえていないか、戦闘員達と戦いながら基地の中を進む。
アマゾン「・・・他に子供達は?」
あきら「―た、助けてくれ!」
アマゾン「この声は!」
あきらの声がしたので、アマゾンが駆けつけるとあきらやヨッパー達が
ワニ獣人や赤ジューシャ達に調理されそうになっていた。
ヨッパー「うわぁぁ、俺なんか喰っても不味いって(泣」
マーボー「食べるのは好きだけど、食べられるのは嫌だ~!」
アマゾン「まてぃ!」
ワニ獣人「ぐぅ~、貴様はアマゾンライダー!」
アマゾンライダー「ワニ獣人、貴様もこの島に来ていたのか。あきら君達を離せ!」
ワニ獣人「黙れ、このガキ共は大事な食糧となるのだ。邪魔はさせんぞ!」
調理の支度をしていた赤ジューシャ達はアマゾンに襲い掛かり、ワニ獣人も
強力な尻尾を振り上げる。
アマゾン「ケケーイ」
赤ジューシャA「キャッ!」
赤ジューシャB「グゥ!」
しかし、アマゾンは赤ジューシャ達を蹴散らし、ワニ獣人の尻尾も躱して
捕まっているあきら達の前へとやって来る。
アマゾン「さぁ、もう安心だ。この基地から脱出してくれ!」
あきら「ありがとう、アマゾン!」
ヨッパー「助かった!」
大介「早く、逃げないと...」
アマゾンはその爪で、身動きできないあきら達の枷を壊して
脱出させる。
ワニ獣人「ぐぅ~、貴様!」
アマゾン「来い、ワニ獣人!」
ドカ~ン
残ったアマゾンとワニ獣人は戦いの末、基地の外へと飛び出す。
ワニ獣人が大きな口で噛み砕こうとして、アマゾンも爪を立てて
応戦する。
バース・プロトタイプ「アマゾンライダー、手を貸すぜ!」ババババ
ワニ獣人「何だ、これは!?こんな物が効くか!」
アマゾンとワニ獣人の戦いに気が付いたバース・プロトタイプは
バースバスターからセルメダルのエネルギー弾をワニ獣人に
浴びせるが、ワニ獣人はあまり効いていなかった。
アマゾン「隙有りだ」ザシュ
ワニ獣人「ぐわぁ!」
アマゾン「大切断!」ザシュザシュザシュ
バース・プロトタイプのバースバスターに怯んでいる隙をついて、
アマゾンは両腕の鋭利なヒレで、ワニ獣人の頭や体を斬り裂いた!
アマゾン「ありがとう、バース」
バース・プロトタイプ「良いってことよ。さぁ、まだ戦いは終わってねえぜ!」
アマゾンはお礼を言うが、バース・プロトタイプはそれを気にせず、
まだ終わらない戦いへと共に赴いた。
1140
○相良宗介→かなめ達を救出し、ボン太くんを装着して戦う。
○千鳥かなめ→宗介達に助けられる。
○両津勘吉→量産型ボン太くんを装着して、戦う。
○ボルボ西郷→量産型ボン太くんを装着して、戦う。
○桜咲鈴雄→ドッコイダーに変身して、戦う。
○梅木瑠璃→ドッコイダーに助けられ、エーデルワイスとなって戦う。
両津が作った粘土人形をゴーレムにして、『アルフォンス』と名付ける。
○里見蓮太郎→延珠達を助けに来る。バラナイトメアを倒す。
○藍原延珠→蓮太郎達に助けられる。バラナイトメアと戦う。
○轟駆流→りんねを助ける。
○稲葉りんね→駆流に助けられる。
○星川レミ→バラナイトメアやドーラゴブリンと戦う。
○星川文矢→バラナイトメアやドーラゴブリンと戦う。
●サボテン将軍→ドッコイダー達の攻撃を受ける。
●バラナイトメア→ドッコイダー達と戦い、倒される。
●ドーラゴブリン→見えない攻撃をするが、ボン太くんやファイブイエロー、
ファイブブラックに倒される。
○パタリロ→タマネギ部隊達に、ジラ殲滅の命令を下す。
○イスカンダル→『神威の車輪』で、航空爆撃を行いジラの卵を焼き尽くす。
○仔獅子座の蒼摩→ジラと戦闘する。
○狼座の栄人→ジラと戦闘する。
○鷲座のユナ→ジラと戦闘する。
○白銀レッカ→ジラと戦闘する。
○金剛寺ハヤト→ジラと戦闘する。
○シレン・クォーツハート→ジラと戦闘する。
○黒曜イズナ→ジラと戦闘する。
●ジラ(完全体)→巣にて卵と幼年体が全滅し、怒って完全に成長したジラが出現する。
○霧隠虎太郎→キャンプ場で留守番する。
○エリ→キャンプ場で留守番する。
○星山吼児→バラゴンに遭遇する。
○田辺久美子→バラゴンに遭遇する。
○羽根充紀→バラゴンに遭遇する。
○高木はるか→救出した子供達を引き連れて、キャンプ場へ戻る途中バラゴンに遭遇する。
●バラゴン→キャンプ場に戻る子供達の前に現れる。
○山本大介→ワニ獣人から子供達を助ける。
○今村あきら→調理されそうになるが、アマゾンに助けられる。
○小川よしあき→調理されそうになるが、アマゾンに助けられる。
○藤吉雅夫→調理されそうになるが、アマゾンに助けられる。
○佐藤大介→調理されそうになるが、アマゾンに助けられる。
○伊達明→アマゾンのサポートをする。
●ワニ獣人→子供達を調理しようとするが、アマゾンに邪魔されて倒される。
1141
ブリアン島・西の岬***
ファイブレッド「行くぞ! Vソード!」
ジャガーバン「来い! ジャガー剣~!」
Gショッカー基地ではファイブマンらのヒーローと怪人軍団が戦闘を行なっていた。
ファイブレッドは主将格のジャガーバンを相手に、
剣同士の激しい斬り合いを展開する。
ファイブレッド「トァッ!!」
ジャガーバン「ぐわぁっ!?」
ファイブレッドの斬撃がジャガーバンの盾を破壊した。
不利と見たジャガーバンは逃げ出すが、ほどなく海岸の崖に追い詰められる。
ファイブレッド「そこまでだ! ジャガーバン!」
ジャガーバン「フハハハハ! 勝ったと思うな!
貴様ら、このボタンが何か分かるか?」
ファイブレッド「何っ!?」
ファイブブルー「まさか…!」
ジャガーバン「フフフ…。そうよ。これは時限爆弾のスイッチだ。
これを押せば、この島は30分後に大爆発して消滅する!」
ファイブブラック「何だって!?」
ジャガーバン「我々も、貴様らも、子供達も皆一緒にこの島ごと消えてなくなるのだ。
さあ用意はいいか。三途の川の向こうへ団体旅行の出発だ!」
ジャガーバンはそう言って時限爆弾のスイッチを押した。
島の地下に埋められたバリチウム弾が点火され、
30分後の爆発に向けてカウントダウンが始まる。
ジャガーバン「行くぞファイブマン!
この世の名残りにもうひと暴れだ!」
ファイブレッド「くっ…! 狂ったかジャガーバン!」
再びジャガーバンと剣で切り結ぶファイブレッド。
空高くジャンプしたファイブレッドは空中回転からの必殺技を決めた。
ファイブレッド「Vソード・アタック!!」
ジャガーバン「ぐわぁぁぁっ!!」
Vソードで真っ向から斬られたジャガーバンは崖から海へ転落し、爆死した。
ファイブレッド「やったか!」
ファイブブルー「でも兄貴、爆発まであと30分しかないぜ」
ファイブピンク「このままじゃ、みんなここで死んでしまうわ!」
ムササビードル「フフフ…。お前達の運命もこれまでだな」
死なば諸共とばかり、怪人軍団は次々と襲いかかって来る。
爆弾を止める手立ても、島から脱出する方法もない。
このままではブレイバーズのキャンプメンバーはここで全滅である。
絶体絶命のピンチ…!
1142
ブリアン島沖・海底***
エルファ「ブリアン島にまもなく到着します」
佐原「よし。直ちに救出部隊は出撃準備だ!」
その時、ブレイバーベースが大きく揺れる。
ブリアン島に近づくブレイバーベースに、
エビラが体当たりを仕掛けてきたのだ!
ギルモア「何事じゃ!?」
パーセプター「心配ない。セイバートニューロン合金で覆われた
このブレイバーベースには、この程度の突撃などビクともしない!」
万丈「僕がダイターン3で出よう。エルファ、援護を頼む!」
エルファ「了解です!」
ダイターン3がブレイバーベースから出撃し、
エビラとの水中戦が展開される!
すぐさまダイターン3を捕食対象と見做したエビラが、
巨大な右腕の鋏をハンマーのように振り下ろして攻撃して、
もう一つの槍のような細長い鋏となっている左腕に突き刺そうとする。
レッドキングにもぎ取られた左の鋏は、いつの間にか再生していた。
万丈「そうはさせるか! サン・レーザー!」
ダイターン3は頭部からレーザー砲を発射してエビラを牽制。
佐原「ブレイバーベースもダイターン3を援護する。攻撃開始!」
エルファ「光子魚雷発射!」
ブレイバーベースに備え付けられている60門の水中専用誘導型光子魚雷が一斉に発射され、
ほぼ全弾がエビラに命中した!
エビラ「ぎゅああいいいん!!!!!!!」
今の魚雷攻撃によるダメージで、エビラの硬い装甲も相当に劣化した。
エルファ「万丈さん、今から太陽エネルギーをそちらに送信します!」
万丈「了解だ!」
普段なら太陽下でなければ使用できない必殺技サン・アタックも、
ブレイバーベースから充填された太陽エネルギーを送信されることにより、
太陽の光が届かぬ深い海底でも使用可能となるのだ!
万丈「日輪の力を借りて今、必殺のサン・アタック!」
ダイターンクラッシュで粉砕されたエビラは、
粉々に爆散するのであった…。
佐原「すぐに救出部隊を島に上陸させるんだ!」
1143
ファイブレッド「爆発まであと20分…。どうすればいいんだ!」
怪人軍団と戦いながら、ファイブマン達は焦りを募らせていた。
例えここで勝っても、島から脱出する事ができない以上、
20分後には全員島ごと海の藻屑となるしかない。
カニバブラー「さあ、時間がないぞ!」
モグラング「諦めろ。ここがお前達の死に場所なのだ!」
その時、海に轟音と共に巨大な水飛沫が上がった。
エビラを倒したブレイバーベースが海面に浮上したのだ。
ファイブレッド「あれは、ブレイバーベース!」
ファイブブラック「俺達を助けに来てくれたんだ!」
ブレイバーベースから一機の小型輸送機がこちらへ向けて飛び立ち、
そこから救援部隊の戦士達が飛び降りると、岩山の上に並び立った。
1号「仮面ライダー1号!」
2号「仮面ライダー2号!」
V3「仮面ライダーV3!」
RX「仮面ライダーBLACK! RX!!」
サンバルカン「太陽戦隊! サンバルカン!!」
ソルブレイバー「特救指令! ソルブレイン!!」
仮面ライダー1号、2号、V3、RX、サンバルカン、ソルブレイン。
救助隊として選抜された十人のブレイバーズ・ヒーローが揃って名乗りを決めた。
ファイブレッド「おお…! みんな!」
1号「みんな、無事だったか!」
2号「あんまり帰りが遅いんで、迎えに来たぜ!」
V3「Gショッカーの怪人達を倒して、
早くブレイバーベースでこの島から脱出するんだ!」
アルマジーグ「そうはさせん!
貴様ら全員、島ごとあの世行きだ!」
ソルジャンヌ「子供達は、絶対に助け出してみせるわ!」
バルイーグル「行くぞGショッカー!」
RX「許さん!」
こうして、集結したヒーロー達と怪人軍団の決戦が始まった。
RX「RX! ロボライダー! ボルティックシューター!」
ロボライダーにフォームチェンジしたRXは、
武器のビーム銃でショッカー戦闘員の群れを薙ぎ倒して行く。
アルマジーグ「俺が相手だ。喰らえ!」
ロボライダー「うわっ!?」
背中を丸めて球体となったアルマジーグの体当たりがロボライダーを弾き飛ばす。
1号・2号「「ライダーダブルパンチ!」」
1号と2号の同時パンチがアルマジーグを跳ね返した。
元の姿に戻ってのたうち回るアルマジーグに、
RXに戻ったロボライダーは必殺剣を突き立てる。
RX「リボルケイン!!」
アルマジーグ「ぐ…おおおおっ!!」
光の刃で貫かれ、アルマジーグは爆死した。
ソルブレイバー「ギガストリーマー!」
ムササビードル「ぎゃぁぁぁっ!!」
ソルブレイバーのギガストリーマーが
上空のムササビードルを蜂の巣にし、墜落させた。
V3「今だ。V3・回転フルキック!!」
仮面ライダーV3のキックがムササビードルに炸裂。
ムササビードルは大爆発する。
バルイーグル「ニューバルカンボールだ!」
バルシャーク「レディー・セット!」
バルパンサー「GO!」
サンバルカンの三人はニューバルカンボールをセットし、
バルパンサーがキック、バルシャークがパンチでパスを繋ぎ、
最後にバルイーグルがシュートを決める。
バルパンサー「ワン!」
バルシャーク「ツー!」
バルイーグル「アタック!!」
モグラング「ぐおおおっ!!」
ニューバルカンボールをぶつけられ、モグラングは弾き飛ばされ爆発した。
ソルドーザー「つあっ!!」
ソルジャンヌ「さあ、みんな早くこっちへ!」
激戦のさ中、ソルドーザーがGショッカー基地の壁を突き破り、
ソルジャンヌが助け出した子供達の避難誘導をする。
アマゾン「大切断!」
カニバブラー「ギェ――ッ!!」
アマゾンライダーの大切断で胸を斬り裂かれたカニバブラーは、
もがき苦しみながら海岸へと逃げて行く。
イクサ「待ちなさい!」
カニバブラー「おのれ、ここで死んでたまるか~!」
海へ飛び込んだカニバブラーは、そのまま逃亡したのであった。
1144
紐男爵「私(ワタクシ)の紐拳を喰らいなさい!」
サボテン将軍「私(ワタシ)のサボテン針鼠も付けるわよ!」
ファイブブルー「うわぁ!」
ファイブピンク「キャァ!」
ゴーマの怪人、紐男爵とサボテン将軍の攻撃を受けるファイブブルーと
ファイブピンク。
ファイブブルー「このぉ、ツインアレイ!」
ファイブピンク「キューティーサークル!」
負けじとファイブブルーとファイブピンクは、それぞれツインアレイと
キューティーサークルで、紐男爵とサボテン将軍を斬り倒す。
紐男爵「くっ。」
サボテン将軍「や、やるわね!」
ファイブレッド「スーパーファイブボールだ!」
いつの間にか他のファイブマンも集まり、スーパーファイブボールを
次々とパスしていき、5人のエネルギーが注ぎ込まれる。
ファイブレッド「スーパーファイブボール!」
紐男爵「ぐぉぉぉぉ!!」
最後にファイブレッドが蹴り上げ、紐男爵は強烈なシュートを受けて
盛大に爆発した。
バース・プロトタイプ「ファイブマン、俺も手を貸すぜ!」
バース・プロトタイプはバースドライバーにセルメダルを投入しセルバッシュモードを
発動し、抽出したエネルギーを290%にまで高めると、セルメダルを一杯にまで
入れたセルバレルパッドを銃口に接続して発動する。
――セルバースト!!
バース・プロトタイプ「おりゃー!」
サボテン将軍「ぎゃぁぁ!」
セルバーストを受けて、サボテン将軍はその場で倒れる。
紐男爵「ううう、まだ終わりませんよ...」
サボテン将軍「そうよ、ここからが本番なんだから・・・巨大化爆弾!」
一度は倒れた紐男爵とサボテン将軍だったが、立ち上がって
巨大化爆弾を発動させ、2体のゴーマ怪人は巨大化するのであった。
1145
ファイブマン「ファイブマシン、発進!」
サンバルカン「ジャガーバルカン、発進!」
ファイブマンとサンバルカンの声に応えて、
両戦隊の巨大メカがブリアン島へ向けて発進する。
ファイブレッド「合体! トリプルジョイント!」
スカイアルファ、キャリアベータ、ランドガンマが変形し合体。
ファイブロボが完成した。
バルイーグル「合体! グランドクロス!」
コズモバルカンとブルバルカンも変形・合体し、
サンバルカンロボとなった。
紐男爵「紐電撃~!!」
紐男爵はファイブロボに紐を巻き付け、高圧電流を流す。
ファイブレッド「ツインカノン!」
ファイブロボの腕のカノン砲から放たれるビームが、
紐男爵の紐を焼き切った。
サボテン将軍「サボテン火炎放射!!」
サボテン将軍の頭部の火炎放射機が火を吹くが、
サンバルカンロボはバルシールドでこれを防ぐ。
バルイーグル「ファイヤーパンチ!」
サンバルカンロボの拳にエネルギーを集中させ、
炎に包まれた強烈なパンチをサボテン将軍の腹に叩き込んだ。
ファイブレッド「止めだ。超次元ソード!」
コクピットのキーボードを操作し、
ファイブレッドは必殺剣・超次元ソードを呼び出す。
ファイブマン「未来を作る子供達の、無限のパワーを知れ!!」
紐男爵「うわぁぁぁっ!!」
必殺の斬撃が紐男爵を斬りつけ、爆死させた。
サボテン将軍「サボテン爆弾~!」
一方、サボテン将軍はサボテン爆弾をサンバルカンロボに投げつけるが、
サンバルカンロボは取り出した太陽剣で全て叩き落とした。
そして剣にプラズマエネルギーが迸り、サンバルカンロボの必殺技が発動する。
バルイーグル「太陽剣・オーロラプラズマ返し!」
サボテン将軍「きゃぁぁぁっ!!」
横一文字の斬撃がサボテン将軍を斬り裂き、大爆発させた。
こうして、ブリアン島に陣取っていたGショッカー怪人軍団は全滅したのである。
1146
巨大なジラを前に苦戦を強いられる青銅聖闘士やガイストクラッシャー達。
このままでは全滅すると思われたその時、ジラに攻撃する者が現れた。
蒼摩「な、何だ!?」
レッカ「あれは!?」
攻撃した方向を見ると、巨大な鳥の姿をしたヘリコプターと
その傍らに鶏の様なヘリコプターと虎の姿をしたジェット戦闘機がいた。
巨大なヘリコプターは通信が回復した事で、シュリケンジャーが呼び出した
天空神。その傍らのヘリとジェット機は、異世界から地球へと帰還した
ゴーオンウィングスのそのパートナーの炎神、トリプターとジェットラスである。
アトム「皆さん!ご無事ですか?」
イエローガンバー「助けにきたぜ、兄ちゃん達!」
龍峰「君は、アトム!?」
レッカ「虎太郎も、何でここに?」
満身創痍となっていた青銅聖闘士達の前に現れたのは、
レッドキングに吹っ飛ばされたアトムとキャンプ場で留守番していた
ガンバーチームだった。
アトム「はい。あの後、漁船に発見されてブレイバーベースで修理を
受けていたんです」
レッドガンバー「それで、修理を終えたアトムは他のブレイバーズの
皆さんと救援として駆けつけたんです」
ブルーガンバー「そしたら、怪獣の叫び声がしたので、天界君が
天空神を呼び出して、こうして助けを連れてやって来ました!」
アトムやガンバ―チームの説明を受けた一同は、再び救援に
駆けつけたヘリコプターの方を見た。彼らは俄然、ジラに攻撃を加える。
シュリケンジャー「飛翔変形、天空神!」
ゴーオンゴールド「ミッションスタートだ!トリプターバタリオット!」
トリプター「OK、アニキ!パタパタパタ」
ゴーオンシルバー「シュリケンジャー達のサポートをするよ!
ジェットラストラホーク!」
ジェットラス「了解だ、バディ。ギーン!」
天空神に乗り込むシュリケンジャーは、天空神をロボットモードへと
変形させる。ゴーオンゴールドとゴーオンシルバーはパートナーの
炎神であるトリプターとジェットラスと共に、天空神のサポートを行った。
ジラ「―ギャォォォオオオ!」
シュリケンジャー「天空手裏剣!」
ゴーオンウィングスの攻撃に怯むジラに対して、シュリケンジャーは
天空神の胸の着いている天空手裏剣で攻撃。だが、負けじとジラは
尻尾を大きく振り回して、天空神に攻撃した。
ゴーオンゴールド「シュリケンジャー、トリプター達が元の姿でいられる
時間がそろそろ危うい。トドメを任せたぞ!」
シュリケンジャー「了解。シノビメダル、セット!」
炎神はヒューマンワールド(地球)では、長時間その姿をしていると
存在が崩壊してしまうので、炎神キャストと炎神ソウルに分かれてしまう。
そして、元の姿でいられるのは10分間でしかなかった。
シュリケンジャーは「廻」と書かれたシノビメダルをセットし
カラクリボール10のスピンビーを発動させる。
シュリケンジャー「究極奥義『暴れ独楽』」
ジラ「―ギャァァァス!!」
蜂の姿をした巨大独楽・スピンビーで必殺の究極奥義を発動させる。
究極奥義を受けて、ジラはついに倒れるのであった。
イスカンダル「う~む、余の戦力に欲しいものだ」
アトム「さぁ、皆さん。今の内に、キャンプ場へと戻りましょう!」
天空神とジラの戦いを見ていたイスカンダルは、将来自分の戦力に
欲しいと思った。そして、アトムによって一同はキャンプ場へ戻るのであった。
1147
一方、バラゴンに襲われる子供達。何とか、喰われないように
キャンプ場を目指して逃げているが体力的にそろそろ、限界が来ていた。
バラゴン「ガォォー!」
洋二「ああ~、もうダメだ!」
拳一「弱音を吐くんじゃねえ!」
絶対絶命のピンチのその時、子供達のピンチを救う者が現れた。
ファイバード「大丈夫か、皆!?」
ケンタ「火鳥兄ちゃん!」
ハルカ「火鳥さん!」
ジェットセイバー「キャプテン、助けに来ました!」
星史「ジェットセイバー、お前が来てくれたのか!」
助けに来たのは、
宇宙警備隊の所属にして、地球では天野平和
レスキューの一員でもある火鳥勇太郎ことファイバードと
北太平洋をパトロールしているジェットセイバーが駆けつけた。
バラゴン「ガォォオ―」
ファイバード「いかん!」
攻撃された怒りから、バラゴンは口から熱線を吐き出したので、
子供達を守ろうとファイバードが盾となり、その熱を一身に受ける。
続いて、バラゴンを炎を吐くのを止めて、突撃を仕掛けた。
俊介「させるか、ファントムレイン!」
ハルカ「ギガントキャノン!」
だが、またしても救援に駆け付けたのはアルカディアの選ばれし
ドライバーである速水俊介とそのパートナー、ハルカが
ジャイロゼッター、フェアレディZとヒッポカノンに乗って現れた。
彼らの攻撃で、バラゴンは動きを止める。
俊介「大丈夫か?駆流、皆」
駆流「俊介、お前レースに出場していたんじゃなかったのか?」
俊介「お前達が、島で危険な目にあっているって聞いたからな。
レースをしている場合じゃない!」
ハルカ「ここは、私達が引き受けるから先に行って!」
駆流「分かったぜ!」
世界で開かれるカーレースに出場するべく、今回のキャンプに
参加しなかった俊介だったが、仲間の危機にパートナーのハルカと
共に駆け付けたのである。そして、この場はファイバード達に任せて
子供達はキャンプ場へと急いで、戻るのであった。
ファイバード「ジェットセイバー、俊介、ハルカ。怪獣を止めて
皆を止めるぞ!」
ジェットセイバー「了解!」
俊介「応、一斉攻撃だ」
ハルカ「私が、ヒポちゃんで後方支援するわ!」
ハルカのヒッポカノンはミサイルを後方から発射した。ミサイルの
雨にバラゴンはこれ以上の攻撃を受けまいと、地中に潜ろうとする。
しかし、ファイバード、ジェットセイバー、俊介のZはそれぞれ
フレイムソード、ジェットソード、ジャスティスソードを構えて
バラゴンに向かって突撃する。
俊介「ファイナルバースト・ファントムレイン」
ジェットセイバー「ジェットディスポーザ」
ファイバード「フレイムソードチャージアップ」
バラゴン「ガォォォォ!」
ミサイルの雨と3機の必殺技によって、地底怪獣バラゴンは
ついに最後を迎えるのであった。
1148
バラゴンからも逃げ延び、高木はるか等に率いられキャンプ場に子供達が戻ってきた。
マグネドンやジラ、バラゴンと戦ってくれた救出部隊も戻ってきて、一同はとりあえず安堵する。
ゴセイピンク「皆、無事でよかった~」
はるか「でも、まだGショッカーの基地には星川先生達が戦っているわ。
助けにいかないと...」
皆が無事に戻ってきた事で、留守番をしていたゴセイピンクは安堵する。
だが、はるかの言うとおりGショッカーの基地ではファイブマン達が
戦闘中である。一刻も早く助けに行かなければならない、その時!
地響きが起きる。
レッドキング「キシャァァァ―オ!」
仁「だぁぁ、まだコイツ(レッドキング)がいたんだった!」
再び現れたレッドキングに、その場にいる面々は動揺が走る。
大輔「チビモン、もう一度進化出来るか!」
チビモン「ダメだよ、大輔~。さっきの戦いで力を使い果たしたよ」
ゴーオンゴールド「トリプター達も、さっきまで元の姿になっていたからな」
ゴーオンシルバー「少し、時間を置かないと...」
大輔達のデジモンも戦った後なので、力を使い果たし皆幼年期に退化。
ゴーオンウィングスのパートナーの炎神もさっきまで、元の姿だったので
力を使い果たしている。その他にも、ファイバードや天空神達も先の戦闘で
レッドキングを相手にする程のパワーが残っていなかった。
アトム「もう一度、僕が...」
ニンジャホワイト「いいえ、あなたもまだ修理を終えたばかりだわ。
ここは私が!」
なおレッドキングに挑もうとするアトムを制して、ニンジャホワイトは
「巨大獣将之術」で、ホワイトカークを召喚、さらに「獣将ファイターの術」で
分身であるバトルカークも呼び出した。
ニンジャホワイト「カークビーク!」
レッドキング「キシャ―!」
45mのレッドキングに対して、ホワイトカークは31m、バトルカークは
25mなので、レッドキングよりかは小さいが、武器のカークビークや
空中戦法で立ち向かう。しかし、レッドキングは島が騒がしい事で
気が立っているせいなのか、全然怯む様子は無かった。
レッドキング「キシャァァ!」
ニンジャホワイト「キャァ!」
レッドキングのパワーによって、ホワイトカークやバトルカークは
消え去り、ニンジャホワイトも地上へと落ちてしまう。
斑鳩「鶴姫さん!」
ゴセイピンク「ウィンドライブカード・テンソウ」
ゴセイピンクは風を操るウィンドライブカードをテンソウダーにセットし
風を操って、ニンジャホワイトが地上へと衝突するのを防いだ。
鷹介「ほっ、よかった」
鵺野「だが、このままでは...」
パタリロ「・・・いや、もうすぐ来るぞ!」
鵺野「えっ?」
ニンジャホワイトが無事で、鷹介は安堵するが、依然として立ちはだかる
レッドキングに鵺野は焦りを感じるが、そこにパタリロが「何か来る」と
発言する。
ザッパ~~ン
すると、海の方を見るとエビラとの戦いを終えたブレイバーベースが
浮上するのであった。
エルファ「ブレイバーベース、トランスフォーム! ロボットモード!」
海上に浮上したブレイバーベースは、巨大人型ロボットモードへとトランスフォームした!
その変形システムは、サイバトロンの要塞型トランスフォーマー、メトロフレックスと
フォートレスマキシマス、さらにはバトル級超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母の
トランスフォーメーション機能をも参考に設計・開発された。
身長3000メートルに達する、文字通りの正義の巨神である!
ブレイバーベースロボ「………」
レッドキング「――!? グォォォォ!!!」
体長45メートルに過ぎないレッドキングなど、
もはやブレイバーベースロボから見れば、
そこら辺の蟲を踏み潰すにも等しい有様である。
大輔「すげぇ…!」
イエローガンバー「なんだありゃ…」
まだ島で戦っている子供たちも、
目の前のあまりの巨体に呆気にとられている。
エルファ「…ホーミングレーザー、発射!」
ブレイバーベースロボから発射された
曲進性レーザーの雨がレッドキングに降り注がれる。
レッドキングは断末魔の叫びすら上げる間もなく
あっという間に蒸発してしまった…。
1149
○エルファ→ブレイバーベースでエビラを倒し、ブリアン島に上陸。
ロボットモードに変形したブレイバーベースでレッドキングを倒す。
○破嵐万丈→ダイターン3でエビラを倒す。
○星川学=ファイブレッド→ジャガーバンを倒す。ファイブロボで紐男爵を倒す。
○星川健=ファイブブルー→紐男爵とサボテン将軍と戦闘する。
○星川数美=ファイブピンク→紐男爵とサボテン将軍と戦闘する。
○伊達明=仮面ライダーバース・プロトタイプ→サボテン将軍と戦闘する。
○本郷猛=仮面ライダー1号→救出部隊としてブリアン島に上陸。アルマジーグを倒す。
○一文字隼人=仮面ライダー2号→救出部隊としてブリアン島に上陸。アルマジーグを倒す。
○風見志郎=仮面ライダーV3→救出部隊としてブリアン島に上陸。ムササビードルを倒す。
○南光太郎=仮面ライダーRX→救出部隊としてブリアン島に上陸。アルマジーグを倒す。
○飛羽高之=バルイーグル→救出部隊としてブリアン島に上陸。モグラングを倒す。
サンバルカンロボでサボテン将軍を倒す。
○鮫島欣也=バルシャーク→救出部隊としてブリアン島に上陸。モグラングを倒す。
サンバルカンロボでサボテン将軍を倒す。
○豹朝夫=バルパンサー→救出部隊としてブリアン島に上陸。モグラングを倒す。
サンバルカンロボでサボテン将軍を倒す。
○西尾大樹=ソルブレイバー→救出部隊としてブリアン島に上陸。
○樋口玲子=ソルジャンヌ→救出部隊としてブリアン島に上陸。子供達を助ける。
○ソルドーザー→救出部隊としてブリアン島に上陸。子供達を助ける。
●ジャガーバン→島を破壊する時限爆弾を起動。ファイブレッドに倒される。
●アルマジーグ→RXに倒される。
●モグラング→サンバルカンに倒される。
●ムササビードル→ソルブレイバーとV3に倒される。
●カニバブラー→アマゾンとの戦いで傷を負い逃亡。
●エビラ→ブレイバーベースとダイターン3に倒される。
○須塔大翔=ゴーオンゴールド→子供達の救出で、巨大ジラと戦闘する。
○トリプター→巨大ジラと戦闘する。
○須塔美羽=ゴーオンシルバー→子供達の救出で、巨大ジラと戦闘する。
○ジェットラス→巨大ジラと戦闘する。
○天界=シュリケンジャー→蒼摩達を助ける為、天空神を呼び出して巨大ジラを倒す。
○アトム→蒼摩達を助けに来る。
○霧隠虎太郎=イエローガンバー→蒼摩達を助けに来る。
○風祭鷹介=ブルーガンバー→蒼摩達を助けに来る。
○流崎力哉=レッドガンバー→蒼摩達を助けに来る。
●ジラ(完全体)→天空神に倒される。
○火鳥勇太郎/ファイバード→子供達の救出に来て、バラゴンを倒す。
○天野ケンタ→ファイバードに助けられる。
○天野ハルカ→ファイバードに助けられる。
○ジェットセイバー→子供達の救出に来て、バラゴンと戦闘する。
○速水俊介→駆流達を助けに現れ、フェアレディZでバラゴンと戦闘する。
○ハルカ→駆流達を助けに現れ、ヒッポカノンでサポートを行う。
○鶴姫=ニンジャホワイト→ホワイトカークとバトルカークを呼び出して、
レッドキングと戦闘するが、敗北する。
○エリ=ゴセイピンク→落下する鶴姫を風を操って、助ける。
●レッドキング→ロボットモードに変形したブレイバーベースに倒される。
【今回の新登場】
○火鳥勇太郎/ファイバード(太陽の勇者ファイバード)
宇宙警備隊太陽方面隊長。普段は天野平和化学研究所のとぼけた
助手をしている。災害救助用として開発されたアンドロイドに、エネルギー
生命体が同化しており、ファイバード/グランバードを経てグレートファイバード
に最強合体する。カイザースのエクスカイザーの事を尊敬している。
○天野ハルカ(太陽の勇者ファイバード)
ケンタの従妹。両親はドイツに住んでいるが、本人は祖父の天野博士と
同居しており、家事全般を行っている。勇太郎の顔をデザインした。
○速水俊介(超速変形ジャイロゼッター)
ロゼッタグラフィーに記された3番目の選ばれしドライバー。アルカディア
学園中等部2年生で、14歳の天才的なドライビングテクニックを持つ
レーサーでもある。口癖は「誰であろうと俺の前に走る事は許されない!」
両親は幼い頃に他界した為、久石司令の下で育ち、壮太の事を弟のように
思っている。乗機は当初GT-Rを託されていたが、後に愛車である
フェアレディZがジャイロゼッター化して以来、愛機としている。
○ハルカ(超速変形ジャイロゼッター)
元ゼノンの戦闘ドライバー。気まぐれだが、ドライバーとしての実力は
高い。「クロ」という飼い猫でアルカディアでスパイ活動をしていた。
40年後の世界にいたゴートの娘であるハルカと同一人物かと思われたが、
実は彼女の毛髪から採取された遺伝子を基に作られたクローン。
ゴートに真実を伝えるべく、離反。そして現代の世界にとどまる。俊介とは
「仲間」として信じてくれた事で、やがて好意を寄せるようになる。
1150
ブリアン島・東の平原***
学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」
Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。
ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」
総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。
佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」
ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!
ドゴォォォォン――!!
バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。
薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」
楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。
ブレイバーベース***
ブレイバーベースでブリアン島から脱出した子供達は今までの緊張が途切れ
とにかく用意された料理を食べていた。島ではずっと魚と果実だったので、
久しぶりのパンやラーメン、肉料理にサラダとひたすら食べるのであった。
大輔「よっしゃ、久しぶりのラーメンだ!」ズズズ
レッカ「うぉぉぉ、爆盛りだ!」バクバク
駆流「ご飯、おかわり!」
006「ホホホ。慌てなくても、まだまだ料理はたっぷりあるヨ。
どんどん食べるよろし!」
子供達の為に、006を始めとする料理人達がたっぷりと料理を
振る舞う。
ハルカ「はい、俊介。あ~ん(愛」
俊介「美味しいな、はるか...」
イサミ「・・・あの、有名レーサーの俊介君に恋人がいたなんて~(泣」
トシ「・・・イサミ(汗」
クッキー「ショック~」
ひろし「・・・クッキー...」
有名なレーサーであり、イケメンの部類である速水俊介に恋人が
いる事にショックを受ける面食いなイサミを始めとする女子達。
ピグモン「キュキュー」
皆と一緒にブレイバーベースに収容され、島から脱出していたピグモンは、
そんな子供達の間をおどけたように跳び回っている。
健「怪獣の中にも、こんな心優しい奴がいたなんてな」
文矢「ああ。Gショッカーの基地を見つけて子供達を助け出せたのは、
このピグモンのお陰だよな」
レミ「でも、この子の故郷の島も、もう無くなってしまったのね…」
クーコ「ねえ先生、このピグモンどうするの?」
きらら「お別れなんて事には、ならないよね?」
学「そうだなあ…。帰る場所がないわけだし、
このブレイバーベースの中で保護する事はできないだろうか?」
ギルモア「それはいい。エルファ、どうじゃ?」
エルファ「賛成です。
ピグモンの毎日の体調管理は、私が担当します」
吼児「じゃあ、またこれからもピグモンに会えるんだ!」
育代「よかったね」
美紀「うん」
鵺野「ああ。ここに来れば、いつでも会える」
子供達がピグモンを取り巻いて喜びの声を上げる。
そんな中、アマゾン・・・山本大介は海を見つめていた。
本郷「どうかしたのか、大介?」
大介「先輩・・・あの時、カニの怪人(カニバブラー)を取り逃がした事が
気がかりで」
海を見つめている大介に本郷が聞くと、大介はカニバブラーの事を話す。
島での戦いで、大介はカニバブラーの胸を斬り裂きはしたが、奴は
そのまま海へと飛び込み逃げてしまった。大介はこれが気がかりに感じていた。
ギルモア「・・・何事も無ければいいのだがのう」
話を聞いていたギルモアも少し、不安を抱えながら
海を見つめるのだった。
1151
無幻城・秘密警察長官執務室***
アポロガイスト「………」
アポロガイストは、ブレイバーベースロボがブリアン島沖で戦っている様子が
収められた映像をまじまじと分析しながら見つめていた。
ブリアン島の戦いで一人逃げ帰ってきたカニバブラーが、
これら映像を録画して持ち帰ってきたのだ
アポロガイスト「ブレイバーズの秘密要塞がこれほどまでの
力を秘めていようとは。まさに恐るべき相手だ…!」
カニバブラー「どうかこの映像データで一つ、作戦司令部のお偉方には
何卒落とりなしを。へへっ…」
アポロガイスト「フフフ…カニバブラーよ、よくぞこの貴重な映像を持ち帰ってきてくれた。
秘密警察長官として礼を言うぞ」
カニバブラー「へへへっ…ありがとうごぜいやす」
だが次の瞬間にはアポロガイストのアポロフルーレが
カニバブラーの急所を貫いていた!
アポロガイスト「用の済んだ奴は死ねいっ!」
カニバブラー「そんな…ひどい! ウギャアアア!!!!」
カニバブラーの身体は跡形もなく蒸発してしまった。
アポロガイスト「愚か者めが! 相手を子供だと侮るから痛い目を見るのだ。
さてと、直ちに対策を練らなければ…」
冷酷非情なアポロガイストは、直ちに持ち帰られた映像データの
更なる詳細な分析を部下たちに命じるのであった。
1152
○星川学→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
ピグモンをブレイバーベースで保護する事を提案する。
○アイザック・ギルモア→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○鵺野鳴介→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○相良宗介→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○佐原正光→ブレイバーベースを発信させる。
○エルファ→ブレイバーベースを離陸させる。そしてピグモンの体調管理を担当する。
○006→子供達に料理を振る舞う。
○速水俊介→ハルカから料理を食べさせてもらう。
○ハルカ→俊介に料理を食べさせる。
○花丘イサミ→面食いなので、速水俊介に恋人がいた事にショックを受ける。
○真野美紀→ピグモンが保護される事に喜ぶ。
○大山育代→ピグモンが保護される事に喜ぶ、
○山本大介→カニバブラーが逃亡した事が気がかりになる。
○ピグモン→ブリアン島から脱出し、ブレイバーベースに保護される。
●カニバブラー→ブリアン島から逃げ帰るが、アポロガイストに処刑される。
●アポロガイスト→ブリアン島から逃げ帰ってきたカニバブラーを処刑する。
【今回の新登場】
○真野美紀(絶対無敵ライジンオー)
地球防衛組・出席番号18番。エネルギーチェック、バクリュウオー各種武器類
セーフティー管理担当で、バクリュウカッター発射担当でもある。飼育委員で
動物の世話をしている。犬嫌いだったが、後に飼い犬となるシッポと出会った
事で克服した。将来の夢は獣医師。
○大山育代(熱血最強ゴウザウラー)
動物好きで飼育委員であるザウラーズの一員。マッハプテラの動力を
担当している。マーボー程ではないが、食べる事が好きで、少々太目の体型が特徴。
最終更新:2020年11月22日 14:15