Gul - tribalrug @ ウィキ

Gul　ギュルもしくはゴル【文様】

起源と意味が様々に議論されてきた用語である。
ペルシア語の花、トルコ語の小円形紋というのが最も基礎的なそのままの語訳である。
実際には、トルクメンの織り手によって織られる，絨毯，袋物，その他の織物に使われる，終わりのない繰り返しパターンに配列された、装飾文様を表現するのに使われた。
今も残っている１９世紀の物を見るといい。それぞれの部族が、特定の色彩とギュルを簡単に見分けがつく組み合わせに配した、独自の織スタイルを持っていたという事がいえるだろう。
部族の紋章や伝統の意匠として特有なデザイン、もしくはギュルを特定の部族に結び付けようとする傾向もあるが、しかし、この考えはシビアな検討がなされたわけではない。
いくつかのデザインはかなり古い時代から使われてきたようだが、ほとんどのデザインはどの部族でも使ってきたように見える。
時代を超えて、様々な部族が共通するパターンを色々な形に変化させ、それゆえに、互いに関連のある装飾が多様に生まれてきたのである。