Call of Lyrical 4_10.5

Call of Lyrical 4


第10.5話 「役者」は揃う



SIDE SAS
五日目 時刻 1502
ロシア政府軍駐屯地
ジョン・"ソープ"・マクダヴィッシュ軍曹



「一つ思うんだ」

任務の結果はどうあれ、英国に生まれたのならばこの時間に紅茶は欠かせない。最前線で戦う兵士であってもその気持ちは変わらず、こうして彼は優雅なティータイムを楽しもうとしていた。
だと言うのに、目の前の異世界からの魔法使いと来たら。人がせっかく用意してやった紅茶に――しかも今回は、以前文句を言われたティーパックではない。高級ホテルで使用される茶葉だ――手
を付けようともせず、深刻な顔で口を開いてみせた。
何が、としかし英国人、ソープは怒った様子は見せず、至って普通の反応を示す。紅茶を飲まないのは許しがたいが、目の前の友人が深刻な表情を浮かべているのである。

「ジャージ、じゃなくて……ザカエフの息子を撃ったのは、ひょっとして超国家主義者たちじゃないのかもしれない」
「……そりゃまた、どうして」

蜂蜜をたっぷり塗ったスコーンを――英国の代表的なお菓子、紅茶の友である――口に含み、独特の甘味に舌鼓を打ちながら魔法使い、クロノの言葉に返答する。
そう、つい先ほどのことなのだ。アフタヌーンティーを味わうより数時間前、彼らは一連の事件の首謀者、ロシアに巣食う超国家主義者たちのリーダー、イムラン・ザカエフの居場所を掴むべく、
まずは彼の息子を確保するため行動を起こした。父親の居場所を知らされていないほど、親子の仲は悪いものではあるまい。
テロリストと結託した違法魔導師の出現など予期せぬ事態も起きたが、作戦はほぼ予定通りに進んだ。クロノの拘束魔法を持ってすれば、自決される心配もない。
だが、よくよく考えれば――あの瞬間の光景が脳裏によみがえり、甘いものを口にしているはずの兵士の顔が苦々しいもので染まる――テロリストたちが、ザカエフの息子を自ら処分する可能性を
考慮すべきだった。バインドを仕掛け、ついに確保したかと思った次の瞬間、彼は狙撃されて死んだ。
そこで、クロノは言うのである。口封じを行ったのは、超国家主義者たちではないのかも、と。

「実の息子だよ。父親なら、簡単に殺そうと思って殺せるものかな」
「連中はソ連を復活させようなんて馬鹿げたこと言ってる。やるんじゃないか、あいつらなら」

どうかな、とソープの答えに少年は首を捻る。
それに、と続けて彼は疑問の理由を話す。

「彼は僕たちに捕まった瞬間殺された。分かるかい? どこに逃げるかも分からない標的を、戦場の真っ只中で敵に捕縛された瞬間狙撃する。四六時中見張っていたとしか思えない」
「フムン――そんなにしっかり監視しているなら、むしろ助けるだろうってとこか。なるほどな」

言われてみれば、そうかもしれない。ようやく合点がいった表情を浮かべる友人を見て、クロノは安心したように初めて紅茶に手をつけた。
コーヒー派の彼には砂糖の入ったそれは甘すぎたかとも思ったが、任務の後と言うこともあったのだろう。一口飲んで、お、とわずかに感嘆したような表情を浮かべた。ニンマリ笑って、ソープは
得意げに問いかける。どうだ、美味いだろう。

「ああ……これは、結構イケるね。前に飲んだ奴とは違う、もっと上品な甘みっていうか」
「よーしよしよし、お前も大英帝国の伝統が分かって来たようだな」

すっかり上機嫌になって、兵士は自分の紅茶を一口飲む。ミルクティーの芳醇な香りと豊かな味わい、実に素晴らしい。
ましてや、異世界の人間にすらそれが理解されたのだ。英国人としては歓喜の極みである。
ところがクロノと来たら、せっかく紅茶の味を理解したと思ったのに、またしても深刻な表情。何だよ、どうしたんだとソープは一応問いかけた。

「実は――ほんの一瞬だったから、確証はないんだけど」
「?」
「デュランダル……僕の、要するに魔法の杖が、ザカエフの息子が撃たれる直前、魔力反応らしきものを検知したんだ」

英国人の、紅茶を飲む手がぴたりと止まった。カップを置いて、優雅な一時を自らの手で強制終了させる。
要するに、この魔法使いはこう言いたいのだ。ザカエフの息子を撃ち、口封じを行ったのは超国家主義者たちではなく、同じ異世界の魔導師たちだと。
繰り返すけど確証はない、とクロノが付け加える。僕個人の勝手な予想だ、とも。だけども、ソープには彼が嘘を吐いているようにも見えなかった。

「連中、結託はしていても一枚岩じゃないってとこか」
「可能性としてはあり得る話だろう。彼らを結んでいるのは思想や理念じゃなくて、あくまでも相互利益だ――?」

唐突に、外の様子が騒がしくなってきた。駐屯地のロシア政府軍兵は元より、居候している米軍兵士たちも空を指差して何か言っている。
二人は顔を見合わせ、席を立った。窓際に近寄り、中途半端に下ろされていたブラインドを完全に上げる。途端に顔を出す青空、騒ぎの根源はその向こうからだろうか。
兵士たちが指差す方向を見る。視界に入ったのは一機のヘリ、これだけなら別段珍しいものでもない。ところが、ソープはヘリの形を見て違和感を覚えた。
あんな機種、果たして西側に存在しただろうか? ぱっと見た感じでは米軍のCH-46シーナイトにも負けない大型であるが、メインローターは通常の輸送ヘリであるUH-60のように一つしかない。テ
イルローターも装備していないようだから、よくバランスを崩さず飛んでいられる。
ロシアの新型かと思ったが、それを否定する答えが即座に、かつ思わぬところから出た。異世界の住人、クロノからだ。

「JF704式? 管理局の新型だ、どうしてこんなところに」
「何? あれはお前んとこのか」

頷く少年の解説に寄れば、駐屯地上空に飛来したそのヘリはJF704式と言う管理局の新型輸送ヘリらしい。まだ正式採用されて間もなく、司令官クラスの者やVIPなどの要人輸送用にしか配備されて
いない。そんな新鋭機が、どうして文字通り世界を跨いでロシアの空に現れたのか。
行ってみようぜ、とソープはクロノの肩を叩く。乗っているのが同じ管理局の者同士ならば、話すこともあるだろう。言われるがまま、彼は兵士と共に外へと繰り出した。




SIDE U.S.M.C



五日目 時刻 1510
ロシア政府軍駐屯地
ポール・ジャクソン 米海兵隊軍曹



次元を又にかけて自分の世界に戻ってきたのだが、妙な気分だった。
ミッドチルダは、魔法によって文明が支えられている世界である。だからてっきり、移動手段として用意されるのももっとメルヘンチックな、竜だの召喚獣だの、そういうファンタジーなものが来
るのだと考えていた。ところが、現在自分が腰掛けている座席は至って普通。キャビンの中は乗り慣れたCH-46やUH-60に比べてずいぶん静かだが、見渡す限り無機質で実用的に仕上げられている。
魔法の世界であってもヘリコプターの有用性は認められているらしい。

「私もビックリしたんよー」

JF704式ヘリの機内で驚いた様子のジャクソンに、独特のイントネーションの発音を持った少女の声がかけられた。
振り返れば、同じく座席に腰掛けてちょこんと座っている女の子の姿――八神はやて。まだ小学校に通っているような年齢の子供のはずなのだが、彼女の橋渡しがなければここまで来るのは不可能
だった。

「魔法の世界やと聞いとったから、もっとファンタジックなの浮かべとったんやけど」
「同感だな」

歴戦の兵士と女の子が、互いに苦笑いを交わす。それを見ていた向かい側の座席、恰幅のいい髭面の男がゴホンッと咳払いする。

「地上本部は利便性、実用性第一だ。ご期待に添えなくてすまんな」
「あ、いえ――」

そういう意味ではなくてですね、と慌ててはやてが両手を振って誤魔化す。当の髭面の男は話を聞いているのかいないのか、フンと鼻を鳴らすだけ。
まずい、機嫌を悪くさせてしまった。この男、レジアス・ゲイズは管理局中将にして、地上本部総司令官だと言うのに。ジャクソンさん助けてーと、傍らの少女が眼で訴えてきた。

「……その、中将。こんなところで言うのもなんですが」

渋々、と言う訳ではないがはやてに頼まれ、ジャクソンは口を開く。
途端に、何を考えているのか分からない表情でレジアスが顔を上げる。そこそこの年齢だろうに、眼力は歴戦の猛者と比較しても見劣りしない。まるで虎だな、と海兵隊員は思った。それも動物園
で飼い慣らされたものではなく、大自然の中でたくましく生きている野生の虎。

「復帰を手引きして下ったのは、大変感謝しています。ですが……中将まで、ついて来た理由は?」
「見て分からんか、海兵隊」

ニヤリと、虎が大胆不敵な笑みを浮かべる。いつもなら青い将官の服に身を包んでいるはずなのに、この日のレジアスは緑色主体の迷彩服だった。弾帯にサスペンダーまで装着し、完全に地上戦に
臨むような姿勢である。まさかこの人は、とジャクソンは思うが、どうやらそのまさからしい。

「一連の事件はミッドチルダにも大きく関わっている。ミッドの治安を預かる者として、黙ってはおけん」
「あのー……一応聞きますけど、部下の方々は止めなかったんですか?」
「そんなもの振り切ってやったわい」

たまらず、はやては引きつった笑みを浮かべるほかなかった。今頃地上本部はてんやわんやの大騒ぎだろう。彼曰く、優秀な副官がいるから大丈夫だとのことだが。本当は最前線で暴れたいだけな
んじゃないだろうか、この人。
とは言え、この男と彼女は取引を行ったのだ――あれは見物だったな、と今でこそ普通の少女のようにしているはやてを見て、ジャクソンはひっそり笑う。
中東の大爆発に巻き込まれ、生死の境をさまよっていたジャクソンは現地で偶然観測任務中だったヴィータに救助され、八神家に搬送された。治療魔法で一命を取り留めた彼はただちに軍に復帰し
ようと試みたが、在日米軍は全部隊が厳戒態勢に入っており、とても相手してくれるような状況ではなかった。
そこで、八神家の提案が管理局を通じての復帰である。管理局は現在、地球の軍隊と共同で中東の爆発を起こした元凶たるテロリストを掃討すべく、作戦行動中だった。だが、頼るべき本局は元「
闇の書」事件の中心にあった八神家を快く思わない勢力があり、迂闊に近付けない。それゆえ、彼女らは地上本部に頼ったのだ。
転送魔法でミッドチルダに降り立ち、地上本部に入ったジャクソンとはやてはレジアスの元に向かい、仲介を頼んだ。
当初はレジアスも渋るような様子を見せた。犬猿の仲である本局所属の者、それも小学校に通っているような女の子の頼みである。切り捨てようと思えば、可能だったろう。
ところが、はやての交渉術は巧みだった。ここで本局所属の自分の頼みを聞いてくれれば、「貸し」が一つ出来る。本局内に、地上本部からパイプを伸ばすことが可能なのだ、と。自分は今はまだ
候補生だが、ゆくゆくは捜査官となる。捜査官は様々な部署と付き合うから顔が広い職種であり、自分を経由してあらゆる部署にレジアスの影響を伝えることが出来る、等々。
若干一一歳の女の子が見せた交渉術に、レジアスは笑った。笑って、彼女の頼みを聞いてみせた。どの道、彼の手元にも地球の中東で起きた大爆発は、ミッドチルダから流失したロストロギアであ
る、と言う情報も入ってきていた。当地の治安を預かる者として、黙ってはおけない。
日本では、権謀術に長けた者を「狸」と言うらしい。なるほど狸、もっともまだ子供だからチビ狸か。ジャクソンは傍らに座る少女の身体に、耳と尻尾が見えたような気がした。

「……ん、どうしたん? ジャクソンさん?」
「何でもないよ、チビ狸」

はい?と訳の分からない表情を浮かべる狸を見て、海兵隊員は笑いを抑えるのに苦労した。向かいに座るレジアスも知ってか知らぬか、肩をすくめてわずかばかり口元を緩めていた。
そうして、彼らを乗せたヘリは地球、ロシアの大地に降り立った。現地にはイギリス政府を通じて連絡が行っているため、誤射されるような心配はない。
極寒のイメージばかり浮かんでいたが、季節は夏。思ったより暖かい空気にほっと一息つきながら、ジャクソンはヘリの機外へと出た。

「ヘイ、ジャクソン! ジャクソンじゃないか!」

降り立つなり、物珍しい視線をヘリに向けていたロシア政府軍兵や米軍兵士の中で、妙に騒がしい黒人を見つけた。群衆を掻き分け、こちらに向かって突き進んでくる。間違いない、同僚のグリッ
グ二等軍曹だ。

「グリッグ! よぉ、なんでロシアにいるんだ」
「馬鹿、それはこっちの台詞だ! 幽霊じゃないよな!?」

安心しろよ、とはしゃぐ海兵隊の戦友に向けて自分の足を指差す。しっかり二本、大地を踏みしめていた。ヒャッハー! と感激のあまり抱きついてきた黒人に、熱い抱擁を持って返す。
生存の喜びをさんざん噛み締めたところで、グリッグが問いかけてきた。なんで生きてるんだ、ヴァスケズ中尉たちは?
答えようとしたところで、背後に虎の気配。ぬっとヘリから現れた大男、レジアスが「軍曹、私が答えよう」と彼の肩に手をかけていた。

「ビッグフットみたいな巨体だな。オッサン、あんた何者だ?」
「おい、グリッグ――」
「私はレジアス・ゲイズ。時空管理局地上本部総司令官の中将だ」

グリッグの表情が凍りついたのは言うまでもない。
ついでに、腕立て伏せ五〇回が彼に課せられたことを付け加えておく。




五日目 時刻 1530
ロシア政府軍駐屯地
クロノ・ハラオウン執務官



「まさかお前が来るとはな。しばらく見ないうちに太ったんじゃないか?」

用意された会議室で、最初に口を開いたのは髭が立派な英国紳士だった。自分と行動を共にする精鋭特殊部隊SAS、その指揮官たるプライス大尉。おそらくは、この場でレジアス相手に敬語を使わない
で済む唯一の男。

「確かに総司令官になってからデスクワーク続きだがな、腕は落ちていない。五〇〇ヤード先の的だって撃ち抜ける」
「それは結構、頼もしい限りだな」

彼とは旧知の間柄らしいレジアスは葉巻に火を点け、余裕の表情。まるで、古い友人と話しているようだ。
ちょんちょん、と肩を誰かに突かれて、クロノは振り返る。部隊の副官、ギャズが怪訝な表情でそこにいた。彼は問う、何者だよあいつ、と。プライスとは冗談を言い合うほどに長い付き合いの彼
でも、地上本部総司令官のことについては何も聞かされていないらしい。
彼は指揮官と談笑する男が、自分の出身世界であるミッドチルダの治安を預かる者であること、司令官になる前は管理局の工作員として九七管理外世界――要するに、少しばかり昔の地球で活動し
ていたことを手短に説明した。そんな凄い奴が来たのか、と副官は思わず目を丸くしてしまい、じゃあその子は、と続いて質問を投げかけてきた。ギャズの視線の先には女の子、茶の色が強い髪を
した少女がいる。

「……僕としては、レジアス中将がここにいることより君がここにいることの方が謎だ」
「そうそう、謎の女一号と呼んでや」

異国の地に来てもこんな調子である。あははは、と楽しげに笑う女の子、はやてを見てクロノは少し頭を抱えたくなった。一体全体、どう説明したものか。

「初めまして、八神はやてって言います。生まれは日本で、こっちのクロノくんとただならぬ仲です」
「ただならぬ仲、ほう」
「ちょっと待てぇい!」

ハリセンがあれば容赦なく彼女の頭部目掛けて叩き込んだであろう。明らかに誤解を生みそうな自己紹介をした狸に向けて、すかさず少年は突っ込みを入れる。

「はやて、普通に僕と同じ管理局員ですって言えばいいだろう! 何さ、"ただならぬ仲"って!?」
「えー。だってクロノくん、こないだ私の夢に無断侵入して来たやん。女の子の夢に入ってくるとは大胆やなー」
「な、違う、それは君が見た夢に僕が出てきたってだけだろう! だから誤解を招くような言い方を……!」

はっと振り返ると、ギャズが、彼だけでなくソープもグリッグもニヤニヤと気色の悪い笑みを浮かべていた。
この眼はあれだ、彼女の話を冗談と分かって聞いて、その上でクロノの反応を楽しんでいる。くそ、こいつらめ。
疲れた表情を見せたところで、ようやくはやてがわざわざミッドチルダを経由して、ロシアに来た理由を説明してくれた。ジャクソンと言う海兵隊員をヴィータが拾ってきて、彼を送り届けるため
に同行したそうだ。それにしてもレジアスを足に使うとは、恐れ入る次第ではあるが。

「さて、全員注目しろ」

ちょうどその時、話もそこそこにプライスが立ち上がる。会議室に集まったのは、楽しくお喋りするためではないのだ。

「今から一時間前、ザカエフから声明があった――」




「かつての指導者たちは、この国を堕落しきった資本主義者どもに売り渡した……」

ほんの一時間前。恨めしげな音声が、電波に乗って世界へと放たれた。

「我々の文化は破壊された――経済も、名誉すらも」

それは、ソビエト連邦復活と言う、未来ではなく過去を追い求めたテロリストたちの歪んだ願いでもあった。

「同胞の血が、無数に大地に滴り落ちた。"私の血"も……奴らの手で」

それは、息子を奪われた父としての怒りでもあった。

「奴らは侵略者だ」

まともな人間であれば、普通は拒絶するだろう。自分の指一つで地獄の業火が世に放たれ、数十万もの死体の山と巨大かつ広大な廃墟を生み出してしまうことを。

「米英の全ての軍は、ロシアから去れ。今すぐにだ」

だけども、この男に関しては別だ。
彼は力を手にしていた。力は憎しみによって更なる力を得て、躊躇、躊躇いと言う障壁をいとも簡単に破壊してしまう。
今のこの男にとってみれば、地獄の業火を生み出すことなど何ら躊躇うようなことではないのだ。

「さもなくば後悔することになるだろう……」

たった一人、されど一人。
一人の狂信的なロシア人の手によって、世界は崩壊の危機に瀕していた。


だが、あえて言おう。
それを止めるための、「役者」はすでに揃っている。










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最終更新:2010年06月15日 17:52