ヤシマ陸軍少佐 名護基地司令補佐
名前:叢雲 響子 (むらくも きょうこ)
レベル1 「拍子抜けしたか? そうだ、この基地は平和すぎる」
レベル2 「何のために訓練するのかって? 暇つぶしだよ」
レベル3 「(顔を赤らめつつ)しゃ、射撃は苦手なんだ」
レベル4 「家族に誕生日を祝われた事がない。父の命日だから」
レベル5 「……私は、前線に行きたい」
パーソナルデータ
性別:女 年齢:24 髪の色:黒 瞳の色:黒 肌の色:黄(ヤシマ人/オニ)
ヤシマの名家である叢雲家の次期当主。
額の中央大きめの角が一本、両脇にも小さい角が一本ずつ生えている。
生まれたその日に父親が戦死したこともあり、幼い頃から軍人を志した。
最前線への配属を希望しているが、現当主である祖父の圧力によって閑職である名護基地に司令補佐として配属されている。
職務の空き時間は空挺隊員に混じって訓練していることが多いが、格闘術も射撃もいっこうに上達する気配がない。
司令補佐としては冷徹に仕事をこなすが、プライベートでは若さの残る言動が多い。
黒川司令の行動については既にあきらめの境地であり、補佐としてやれるだけやった後に判子だけ押させている。
徳子・ウェンデルは士官学校時代の同窓。最前線への転属という野望を共有する仲間であり、親友でもある。
10才年下の婚約者である第四皇子彰仁親王は、帝都に落ちたミサイルのため現在行方不明。
そのため、響子は現在帝都奪還の要となる瑞穂基地への転属を希望している。
ヤシマ空軍大佐 名護基地司令
黒川 亮 (くろかわ とおる)
「あまり司令を馬鹿にするんじゃない。胡麻すりと腰振りにかけては一流なんだから」
「試されたことがあるのですか、叢雲少佐」
「胡麻の方はな。腰の方を試すぐらいなら角を折る方がマシだ」
――ある日の訓練後の飲み会にて
パーソナルデータ
性別:男 年齢:42 髪の色:白髪交じり 瞳の色:黒 肌の色:黄(ヤシマ人)
男爵位も持つ貴族の端くれでありながら、昼間から娼婦を執務室に連れ込むようなダメ司令官。
始めはまだしも隠蔽努力をしていたが、叢雲少佐赴任後に直接目撃しても無視する風潮が広まったため、最近では隠そうともしない。
付いたあだ名は“腰振り男爵” 妻帯しており、二人の子供もいるが現在は東北に疎開中。
40年戦役当時には多少の軍功があり、名誉負傷勲章を得ている。
ヤシマ陸軍大尉 空挺中隊長
徳子・ウェンデル (とくこ ――)
「きょーこ、きょーこってば。まぁた帝都の方を見て年下の彼を思い出してるわけ?」
「ああそうだ。うらやましいか?」
「なっ、このショタコンで玉の輿の裏切り者めぇ。おい、お前ら。今日は叢雲少佐がおごってくれるらしいぞ」
――空挺中隊の最近の恒例行事
パーソナルデータ
性別:女 年齢:24 髪の色:茶 瞳の色:茶 肌の色:白(統一帝国系ヤシマ人)
士官学校卒業後、パイロットとして前線である南方基地に配属。
そこそこの功績を挙げたが司令官と折り合いが悪く、3年前に名護基地空挺中隊長に『栄転』させられた。
その後、司令補佐として着任した響子と再会。何とかして二人で前線に転属されようと努力の最中。
面倒見の良い姐さん気質であり、中隊員からの受けはよい。
ヤシマ国第四皇子
彰仁親王(あきひと)
「響子、手を抜きすぎ」
「(ぶん投げられて空を仰いだまま)いや、抜けるような手は持ち合わせてないんですけど。彰仁様が強くなったんです」
「そんなことはない。初めて会った時に僕の頬をはたいたあの動きは……」
「そ、それは無かったことにして下さい。あの後いつ腹を切れって言われるかと気が気じゃなかったんですよぅ」
――1999年5月、帝居 武道館にて
パーソナルデータ
性別:男 年齢:14 髪の色:黒 瞳の色:黒 肌の色:黄(ヤシマ人/オニ)
ミカドの末子。兄が二人と姉が一人いる。名門貴族の叢雲家の婿養子となる事が決定している。
どちらかと言えば大人しい気性であり軍を嫌っていたため、武門である叢雲家との婚姻は嫌がっていた。
しかし1年前に婚約者である叢雲響子と対面して話したことから徐々に考えを変えて猛烈な鍛錬を始め、
現在では武術・射撃共にかなりの腕前になっている。
月に一回、叢雲響子を武術の手合わせをしたり軍略の講義を受けたりしている。
1999年7月4日以降、帝都にて行方不明中。
設定詳細
叢雲家は古くから皇軍を預かる将として武名を馳せてきた名家であり、現当主である泰時もヤシマ陸軍元帥の位にある。
泰時の子らは40年戦役で相次いで戦死しており、長男の娘である響子以外に継承者はない。
家の存続のため、響子に少しでも良い婿を探そうと泰時は同僚たる維馬篭代胤に助力を求めた。
維馬篭大将が第四皇子彰仁親王を婚約者として連れてきたのは、泰時としても望外の喜びであったと言える。
この婚約の影には様々な裏取引が存在していることが噂されている。
叢雲響子は18才で士官学校を卒業して最前線への配属を希望したが、祖父の意向によりそれとはほど遠い閑職基地に配属された。
わずか1年、一度の出撃もない実務の後に陸軍大学校に入学。3年かけて卒業した後に配属されたのはやはり閑職である名護基地であった。
落胆したものの、士官学校時代の同期である徳子と再会し、共に前線に転属しようと計画を始める。
1998年、叢雲響子は彰仁親王の招きを受けて帝居で彼と対面した。
この時点で、彰仁は軍への嫌悪感から、響子は年齢差と祖父への反感から結婚に乗り気ではなかった。
始めは意見が衝突したものの数度の対話を経て、彰仁は軍人となる決意を固め、
響子は逆に「前線に行くのが自分に出来る最良のことなのか」という疑問を得る。
疑問の答が見つかるより早く、帝都にミサイルが落ち、天使大戦が始まった。
1999年、叢雲響子は1年前とは違う理由で最前線――瑞穂基地への転属を希望している。