久々に本スレに投下できる…なんて嬉しいの(*・∀・*)ポッ
てことで続き逝きマースw
ボクの朝は早い。大体5時半から6時頃には起きて家事を行うのが日課。
最初は洗濯。次に掃除。掃除をしている時にヒロにぃを起すのも忘れない。
目を覚ましたボクは、背伸びをして眠気を飛ばす。その後は鏡を見て寝癖が無いかのチェック。
「うん、寝癖は無いね。よし、今日もがんばろ・・・?」
ふと鏡を見て違和感を感じる。身長に変化は無い…でも何となく髪が…
「な…長く…なってる…!?」
まさかとは思い、自分の身体を隅々まで確認して驚愕した。
14 名前:ゾンビ ◆yQMcmEpmw6 [] 投稿日:2008/01/29(火) 00:16:23.37 ID:d797MCi00
「…あはは。あははははは…」
笑うしかないとはこう言う時に使うんだなぁ、なんて関係のない事を考え付く。
しかし、変化してしまったものはどうしようもない訳で…
「これから…どうしよう…と、とりあえずいつも通りにしよう。うん」
ちょっとした現実逃避。逃げたい時ぐらい誰だってあるよね?ね?
「…とは言ったものの。逃げてばかりじゃ駄目だし…。とりあえずヒロにぃに相談しよう…」
重い足取りのまま、ヒロにぃの部屋へ向かう。
ドアを開けるとまだ寝ているみたい。まぁ確かにいつもより早い時間だし、寝てても不思議ではない訳で。
「ヒロにぃ、ヒロにぃ。起きて?朝だよ~」
ゆさゆさと布団の上から揺する。…これくらいで起きるなら苦労しないんだろうけど…
「やっぱりダメか…じゃぁ次はっと…」
部屋に来る際にキッチンからフライパン&お玉というベタな組み合わせの物を持ってきている。
「これなら流石に起きるよね?すぅ…起きろ~!」
ガンガンッという金属特有の音が鳴り響く。
「うぉ!?なんだっ!?」
流石に起きた。
「ヒロにぃ、おはよう。朝だよ」
「おう、おはよう…って誰だあんた?」
まぁ普通の反応はそうだよね…。しどろもどろになりながら説明しようとするも、
「なんというか…その…あの…」
15 名前:ゾンビ ◆yQMcmEpmw6 [] 投稿日:2008/01/29(火) 00:16:46.96 ID:d797MCi00
うまく言えない…なんとか説明しようと再度口を開こうとしたその時、
「まさか………お前、悠馬か?」
「………うん」
事態を察してくれたヒロにぃ。それはそれで助かるのだけど…
「ほー、他人の女性化を見ても美人になる確率が高いとは思っていたが…」
「な、なに…?」
「ゆー坊、お前はとびきり変わったなぁ。兄は嬉しいぞ!」
そのまま抱き着いてきた!?
「ちょ!?待って、待ってったら!」
「いいじゃんか、減るもんでもないし」
「だからって…」
これでも外見は変わっても中味はまだ男のままな訳で、いきなりそんな事をされたらびっくりするし…
「ちぇ、わかったよ」
そう言うとヒロにぃは体を離した。その時ボクは不意に「あっ…」と声を出しそうになっていた。
自分でも判らない感情が芽生えた瞬間ボクは、
「あぁ…ボクはもう男じゃないんだな…」
と感じてしまい、悲しくなった。実際に涙が出た訳ではないけど…
「ゆー坊?お前、泣いてんのか?」
「えっ?な、泣いてなんか無いよ!」
そう言って、後ろを向く。そうしないと本当に泣きそうだったから…
次回予告
16 名前:ゾンビ ◆yQMcmEpmw6 [] 投稿日:2008/01/29(火) 00:17:51.13 ID:d797MCi00
女の子になってしまった悠馬。彼…もとい彼女に最初の問題が振りかかる。
女性として生きていく為の用意をしようと思ったが何一つ浮かばない…
そこに一人の女性が二人の前に現れる…!彼女の正体は一体!?
次回!『これって兄妹(きょうだい)?』
第3話 救世主現るっ!?
「はぁ…あんた等だけじゃ不安よね」
「まぁ、確かにな」
「よ、宜しくお願いします!」
「お礼は…分かってるでしょ?」
「嫌あぁぁぁぁぁぁ…」
「ふむ、百合展開wktk!」
最終更新:2008年09月22日 21:58