月姫

『月姫』(つきひめ)は、同人サークル『TYPE-MOON』(有限会社ノーツの前身であり、現在はそのブランド)制作のビジュアルノベル(伝奇恋愛ゲーム)。シナリオ担当は奈須きのこ、グラフィック担当は武内崇。イメージカラーは「夜の青」。

完全版(ゲームとしての完成形)は、2000年12月に東京国際展示場にて開催されたコミックマーケット(以下コミケ)59が初出。

同人ゲーム(シナリオ枚数原稿用紙5000枚、グラフィックの総数500枚以上)。その世界観、細かい設定などがコミケ終了後にユーザー(プレイヤー)の間で大きな評判を呼び、ヒット作となった。

月姫の好評を受けて、おまけディスク『月姫PLUS-DISC』やファンディスク『歌月十夜』が制作された。その後、同人サークル渡辺製作所とのコラボレーションによる対戦格闘ゲーム『MELTY BLOOD』も発表され、月姫シリーズを形成した。

また、同人作品であるにも係わらず、商業作品として展開・派生した作品・商品が多いことでも知られており、『真月譚 月姫』としてのアニメ化・漫画化といった各種メディアへの展開、『MELTY BLOOD Act Cadenza』としてのアーケードゲーム進出、フィギュアやキャラクターグッズの商品化などが挙げられる(詳細は各記事を参照。)。
特にアンソロジーコミックの発行点数は、TYPE-MOONが二次創作をあまり規制していないことから、相当な数となっている。

TYPE-MOON10周年記念として「リメイク」が発表された。現在のところ対象年齢や発売時期等は発表されていない。


1999年 コミックマーケット56で無料告知フロッピー300枚を配布。コミケ57では体験版フロッピー50枚を頒布。

2000年8月 コミケ58で『月姫(半月版)』300枚を頒布。

2000年12月 コミケ59で『月姫(完全版)』を頒布。

2001年1月 サンシャインクリエイション11で『月姫PLUS-DISC』を頒布。

2001年8月 コミケ60で『歌月十夜』を頒布。

2002年12月 コミケ63で『MELTY BLOOD』を頒布。

2003年4月 『月箱』を頒布。

2003年8月 「月刊コミック電撃大王」10月号より漫画『真月譚 月姫)』連載開始。

2003年10月 BS-iでアニメ『真月譚 月姫』放送開始。

2004年5月 『MELTY BLOOD Re・ACT』を頒布。

2004年10月 『月姫読本 Plus Period』発売。

2005年3月 アーケードゲーム『MELTY BLOOD Act Cadenza』稼動開始。

2006年2月24日 同日発売の「ファミ通」にて『MELTY BLOOD Act Cadenza』のPS2への移植を発表。

2006年8月10日 PS2版『MELTY BLOOD Act Cadenza』発売。

2007年7月27日 Windows版『MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B』発売。

2008年4月21日 Windows版『月姫』(&link2月姫(リメイク版))、「TYPE-MOONエース」誌上にて開発開始を発表。

 あらすじ
遠野志貴は、幼い頃に一度死にかけた後、「モノ」の壊れやすい部分を黒い線として捉えることのできる特別な眼「直死の魔眼」を持つようになった。その能力をもてあましていたときに、偶然出会った女性からその眼の力を封じる眼鏡を受け取ったおかげで、外見上、普通の少年として平凡な生活を送ることができた。
しかし、子供の頃から預けられていた親戚の家から、実家に帰ることが決まった頃と時を同じくして起きた連続猟奇殺人事件が、志貴の生活を非日常へと急激に変化させてゆくこととなる。

 キャラクター
遠野志貴(とおの しき)
主人公。高校二年生。財閥めいた大グループである遠野家の長男だが、幼い頃に重傷を負い、それ以後父親に勘当同然に拒絶されて親戚の家「有間」で過ごしていたが、父親の死をきっかけに再び遠野の屋敷に彼が戻るところから物語は始まる。

アルクェイド・ブリュンスタッド(Arcueid Brunestud)
正ヒロイン。真祖に区分される吸血種。真祖の執行者。日光を浴びても「なんかだるい」位にしか感じず、人間の血を吸うのを自制している変わった吸血鬼
性格は無邪気で天真爛漫で感情の起伏が激しい。わがままとも取れる行動をとるが、それは社会経験が殆どないためであり本人に悪気はない。

シエル(Ciel)
気さくで物腰の柔らかい、志貴の学校での先輩。しかし実は…

遠野秋葉(とおの あきは)
志貴の妹で、名門「遠野家」の現当主。志貴を家に呼び戻した張本人であり、礼儀正しく完璧な立ち居振舞いを見せる気の強い令嬢。
翡翠(ひすい)
遠野家の使用人で、琥珀の双子の妹。邸内の食事を除く家事全般と志貴の世話を受け持っている。

琥珀(こはく)
遠野家の使用人で、翡翠の双子の姉。和服に割烹着が普段着で、秋葉付として彼女の身の回りの世話や料理や庭の手入れ、遠野家の健康管理や財務管理など幅広く受け持っている。実は…

弓塚さつき(ゆみづか さつき)
志貴のクラスメイト。中学時代から志貴に想いを寄せていたが、志貴は高校まで存在自体に気づいていなかった。

乾有彦(いぬい ありひこ)
志貴のクラスメイト。悪友。

蒼崎青子(あおざき あおこ)
志貴の人格に多大な影響を与えた女性。フルネームで呼ばれるのを嫌うため、志貴は「先生」と呼んでいる。

遠野槙久(とおの まきひさ)
故人。遠野家の前頭首にして、秋葉、シキの実父。

有間啓子(ありま けいこ)
遠野家を勘当された志貴の面倒を見ていた。


有間文臣(ありま ふみおみ)
遠野家の分家の一つである有間家の人間。名前のみで本人は登場しない。

高田陽一(たかだ よういち)
志貴のクラスメート。大柄な体格で、チョコレートが好物。作中で交通事故を起こしている。兄はラーメンの屋台をやっている。

国藤(くにふじ)
志貴たちのクラスの担任教師。


坂木崎清乃(さかきざき きよの)
ニュースキャスター。三咲町で起こった殺人事件について報道している。

ナルバレック
埋葬機関の創設者の女性。ロアが構成した埋葬機関を管轄する事になった。

ネロ・カオス(NRVNQSR Chaos)
死徒二十七祖」の第十位。混沌。「真祖狩り」のためにアルクェイドを追ってきた吸血鬼。

ミハイル・ロア・バルダムヨォン(Micael Roa Valdamjong)
通称「ロア」。アカシャの蛇。「転生無限者」と呼ばれる死徒。パーソナルデータは今回の転生体の遠野四季

遠野四季(とおの しき)
遠野家の長男。秋葉の実兄。第十八代目ロアの転生体。

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最終更新:2011年12月31日 13:21