概要
【祖国】や
【帝國】などの存在する大陸と、海を挟んで西側に存在する巨大な国家。
その潤沢な財力、高度な技術力、豊富な人員、強い影響力、そして強力な軍備は世界でも群を抜いており、いかに
【祖国】といえど経済的勝利を収める事は困難だと言われている。
『RED COLD WAR』が不完全燃焼に終わった影響か、当時ほどの一触即発な雰囲気はないにせよ、共産主義圏との確執は未だ続いている状況にある。
その高度な財力・技術力の所為か、多くの未知なる最新技術を隠し持っていると噂されている。
特に"非道な人体実験"だの"巨大な地下科学組織"などは、度々人びとの話題の槍玉に挙げられる。しかし真偽に関しては、本当に一握りの存在しか知らないのであろう。
以下は誰も知らぬ裏の話となる。
その実情は、政府ぐるみで各科学機関の保有する未だ世の中に出回っていない超技術を管理・隠蔽。合衆国の地下のどこかで、日夜にわたり極秘な実験が行われているという。
時には人体への手術実験をも行うため、非道な人体実験という噂もあながち間違いではないのかもしれない。
また、その研究分野には【オメガニウム】に関連するものも含まれており、【祖国】との裏での繋がりを暗示している。
政治・外交
資本主義の下に自由を掲げる、多様性重視の社会を特徴とする。「大戦」の戦勝国として、世界的に強い影響力を手に入れた。
資本主義を中心とした国際協調を目指す上で、未だにしぶとく存続している【祖国】に代表される共産主義国家を疎ましく思っている節がある。
その肥大を恐れ、台頭の原因である【オメガニウム】の禁止鉱石指定化への提言を行ったのも合衆国が最初とされる。
一方で【オメガニウム】の科学的・軍事的利用価値に眼を付け、様々な工作や取引をしているという陰謀論も存在する。
不穏な思想を持ち軍事力を伸ばし続ける共産圏に対し、国際協調を掲げる【合衆国】側は常に警戒している。その点では、未だに『RED COLD WAR』の確執が尾を引いているとも言える。
一方で『RED COLD WAR』の反省からか、【祖国】とは軍事的にそこまで深刻な対立がある訳ではなく、輸出入などの協力関係も存在している。
軍事
陸・海・空の常備軍、国境警備専門の沿岸警備隊、対外戦争専門の海兵隊、合わせて五軍が存在する。
これらの五軍は、円滑な統合・指揮を可能とするため、6つの地域と3つの機能に大別された、合計9つの「統合軍」下に編成されている。
最先端の技術力と潤沢な国庫から増強され続ける戦力は、核戦力・通常戦力ともに他国と隔絶した規模を持つ。
また実戦派の軍隊でもあり、規模だけでなく質も高い事を世界に示し続けている。総合的に見ても、非常に強力な軍隊であると言えよう。
一部の統合軍について紹介する。
●SOCOM(ソーコム、特殊作戦軍)
特殊作戦軍としての機能を持つ統合軍のひとつ。
その名の通り特殊な作戦を担当する機構であり、一般人に比べて根本的なアドバンテージを持つ"能力者"が多く配属される傾向にある。
高度な訓練を受けた兵士の集まる「グリーン・ベレー」や「ネイビー・シールズ」などの通称で知られる組織が有名。
「デルタ・フォース」は正式な組織ではないが、ソーコム傘下として数えられている。
●STRATCOM(ストラトコム、戦略軍)
大戦によって核攻撃能力を手に入れた合衆国は、核戦力の統合運用所を必要としていた。
その際に建てられたのがこのストラトコムである。ここでは核運用だけでなく宇宙分野、サイバー分野のスペシャリスト達が集められる、技術的側面の強い統合軍である。
宇宙分野やサイバー分野の技術力を高め続けている影響か、それらの裏側で重大な技術研究を極秘に行っているという噂も存在する。
文化
前述の通り多様性を重視する国家であるため、多くの人種が入り乱れ、多くの文化が倒錯している。
しかし統一された一つの国であるため、特有の国柄というものは存在する。そういった意味においては、ワイルドで合理主義的な文化を持ち合わせている。
大抵の街に多くのチェーン店が立ち並び、とにかく高いビルが林のごとく乱立している様は、そういった国民性を認識する事ができるだろう。
資本にものを言わせた、革新的で勢いのある力強い国家というイメージが強い。
歴史
●『大戦』
数十年前に開かれた、世界的な大戦争。【合衆国】もこれに参加し、他国との間で自由の為の戦争を行う。
合衆国側はこの大戦争において勝利を収め、その後は"戦勝国"として世界的な影響力をより一層に強めていく事になる。
●『RED COLD WAR』
【合衆国】では単に『COLD WAR』とも呼ばれる。
『大戦』直後に本格化した共産主義圏と資本主義圏の対立はやがて、それらを代表する【祖国】と【合衆国】との軍事的対立になり、一触即発の雰囲気が流れていた。
しかし【祖国】における【オメガニウム】の発見により、共産主義圏が大きくその力を伸ばす事になる。
対して【合衆国】側は共産主義圏の肥大を恐れ、価値変化の危険性を掲げ【オメガニウム】を禁止鉱石指定。国際連合を介し、全ての【オメガニウム】に関する開発と採掘を禁止する経済制裁を行った。
しかし一度勢力を拡大させた【祖国】を弱体化させる事は出来ず、結果的に二つの勢力は未だに別々の思想を持つ国家として存在する事になった。
その後には核戦力の危険性が改めて見直され、やがて【祖国】と【合衆国】の間には和平が結ばれる。
これにより一旦は終結を見たが、二国間の確執は未だに続いたままだと言う。
能力者の扱い
政府は能力者の存在をいち早く感知し、それらを統合分類する事に成功している。
合衆国で生まれる子供は全て検査機械を通され、先天的な能力者と判明した子供は「ABility Child」の頭文字をとった「ABC」にちなみ、「Alphabeter(アルファベーター)」と呼ばれる。
アルファベーターは学費無料の専門の育成学校に送られ、その能力の全貌を理解し、正しく能力を使うための訓練を受ける。
彼らは一般人と比べ根本的なアドバンテージを持っているため、能力系統に合致するふさわしい職業に優遇条件で就くことを約束される。
そういった扱いがあるため、国民の中には能力者の存在をよく思わない者もいるという。
後天的能力者は、先天的な「ABC」に対して「WYZ(ウィズ)」と呼ばれる。
彼らには犯罪を起こさぬよう、役所に能力を自己申告する義務が発生する。
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最終更新:2016年03月29日 16:21