「あらゆる状況に適応可能かつ人間としての欠陥が存在しない完全な人造能力者の創造」
人の温もりを知らぬ孤独にして狂気の科学者の妄執の歴史
協調を知らぬ彼は他の同僚たちが人造能力者を完成させるのを見てもそれは「不完全」だと嗤い、どこまでも独自の路線を貫いた
数多の禁忌を犯し、同僚たちから見放されて行き着いた結論は『不可能』
どうあってもどこかに「欠陥」をもって生まれてきてしまうという結論に至ったのだ
それを知った科学者は狂死。それは奇しくも大脱走前夜のことだった
故に彼が望んでいた「完全」ではないが十分に出来のいい人造能力者自体は確かに生まれていたのだ
{特に最後の一年の間に生み出された13の人造能力者は人造能力者としては技術が進歩した現代から見ても高い完成度を誇っていた
それらの能力に蒼の文字が入っていることから『蒼の被造物』と呼ばれることが多い
ただ、能力の強度が人造能力者の完成度ではないことには注意が必要である
彼が生み出した人造能力者の多くは「保存」されていたが大脱走時にその多くが行方不明となった
もっとも、未だに学園地下で「保存」されているものもある
この研究は多くの研究対象や研究者自身が失われたことによって事実上終了した
だが、残った「保存」されている人造能力者たちや現存する資料から十分に再開は可能である
この研究は人造能力者の研究を次のステップに進ませたと語る者もいるほどには有益であった
科学者の生前はその利益が社会に還元されることはなかった
謎多き研究でもあり、「完全な人造能力者」とは何であったのかすらも未だに不明
故に他の人造能力者にはない何かがある可能性があるためこの研究について研究する者も多い
特に『蒼の被造物』はこの研究を考えることにおいて重要であると思われているためか狙う者も少なくない
蒼の被造物
No.1 |
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No.2 |
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No.3 |
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No.4 |
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No.5 |
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No.6 |
【氷創蒼神】 |
No.7 |
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No.8 |
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No.9 |
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No.10 |
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No.11 |
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No.12 |
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Last number |
Unknown |
最終更新:2016年03月01日 22:32