【問題】「多忙なサラリーマン」
俺は普通のヒラサラリーマンだ。
ここ数日、次々と寄せられるクレーム・質問に必死で応対し、寝不足のせいで風邪をひいてしまった。
すると突然、目の前が真っ白になり、気づけば建物の中に居た。
カビの臭うテーブル、汚れたソファ、そして古びた酒瓶。
ふと気づくと困った顔をした男が目の前にいた。
男はブツブツと何か小声で話し、そっとメニューを俺に渡した。
さて、このサラリーマンはなぜ飲み屋に居たのだろうか?
【解説】
俺はウミガメの出題者のしすぎでバーボンに飛ばされた。
【問題】
フランスでの話だ。
ある少女が一人の青年に恋をした。
青年はこれまで世界中を旅していた人間で、
少女の住む村の近くの森の中に住んでいた。
いつも通りに、青年の住む小屋に少女は足を運んだ。
青年は普段と同じ笑顔をたたえて彼女を迎え、彼の海外での体験を語った。
「明日は、一日中家にいるんだ」と青年は言った。
その一週間後、少女は失踪した。
何故女は失踪したのだろうか。
【解説】
青年は実在していない。
再開発事業で小屋が取り壊され、そこに誰も住んでいない事が発覚した。
その事実を知った女は、母親にその事を告げた。
因習が根強く残る村で精神病患者は穢れとして扱われる。
そこで家族は、少女を「失踪」させて都会の病院に入れた。
【問題】「マーガレットの悩み」
マーガレットは結婚を悩んでいた。
マーガレットの姉は「早く結婚しちゃいなよ。あたしは別の人を見つけるから大丈夫」
と笑って言うが、どうしても恥ずかしくて決心がつかない。
マーガレットはなぜ結婚を躊躇しているのだろうか
【解説】
マーガレットと姉は結合性双生児だった。
【問題】
ある社長に女から電話がかかってきた。
ライバル社の社長を他殺と分からないように殺してやるから金を出せと。
社長は金を出して依頼し、ライバル社の社長は病死した。
3ヵ月後、再び電話がかかってきて、別のライバル社の社長を殺してやるという
内容だった。
社長は再び頼んだが、今回も標的は病死した。
殺し屋はどうやって対象を他殺と分からないように殺したか・
【解説】
女は看護婦。
その病院に通院もしくは入院している寿命の長くない人をたくさん知っていた。
ライバル社の社長は女のいる病院に通院していた。
【問題】「田舎道の怪」
彼は真っ暗な田舎道を家へと急いで歩いていた。
「またマージャンしすぎて遅くなっちゃったよ~」怒る妻の顔が目に浮かぶ。
するとクラクションが鳴り、道路の真ん中を一台の車が向かってくるのが見えたので、
同じく真ん中を歩いていた彼は慌てて右へ避けた。
翌朝、その道路には無残な彼の轢死体が転がっていた。
のちの警察発表では怨恨による殺人と断定された。
一体どうしてだろうか?
【解説】
車は横に並んで二台走っていた。
男から見て左の車は左のヘッドライトを消し、右の車は右のヘッドライトを消していたので
真っ暗な道では真ん中を走る一台の車に見えたのだ。
もちろん怨恨による故意の殺人であった。
図解:● ○ ○ ● ブッブー
【問題】
私の国の王は自分の言うことを聞かないとすぐに殺してしまうとても残虐な人間だ。
私は、商売で別の町に立ち寄ったとき、
国王の前で、道にうずくまるみすぼらしい男がいた。
「おい、そこをどけ」
王のその言葉を男は聞かなかった。
私はそれがそのみすぼらしい男の最期だと思いその場を去った。
しかし、私は、数年後のある特別な日にその男を思わぬ形で目にした。
さて、どうして私は再びその男を見たのだろうか?
【解説】
男は王の歩く道に乾いてないペンキが落ちているのを見つけ、ふき取っていた(もちろん忠誠心から)
王は男が殺されるかもしれなかったのに、どかなかった理由を知り、感服し、自らを悔い改める。
それから、王は残虐な行いをやめ、真に国と民を思い国政を行った。
数年後のある特別な日、つまり国の憲法改正記念日、
私は、テレビでこのことを知ったのだった。