心霊大全

お兄ちゃんになる前に

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匿名ユーザー

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【2ch】

42 名前: 本当にあった怖い名無し Mail: 投稿日: 05/11/13(日) 13:09:02 ID: WjM/x1zE0

家内が次男を出産した日の朝のこと。
その日は予定日の1週間前で産科へ検診に行く、ということなので長男連れで出勤、しようとしてた。

ところが2歳の長男、
「とーちゃ、かあかん、一緒にあそぼ。」
とにかく俺と家内の手をひっぱって離さない。

いつもは割とききわけの良い子だから
「どうした?なんかあるの?」
って聞いたら
「とーちゃ、かあかんやっくんのじゃなくなる」
だと。

俺、首かしげながらなんとか説得して事務所に子連れ出勤した。
30分もしないうちに病院から連絡がはいった。お昼頃には生まれ
そうだ、と。入院の荷物は準備してあったものの届けてやらないと
ならない。おふくろに長男をまかせて病院へ行ったらもう生まれてた。

それから緊急の仕事やらで長男をひろえたのは夜8時過ぎ、面会へは
連れて行けなかったので家内に長男が会ったのは3日後だった。
それからも入院が長引いたり俺が忙しくなったりで寂しい思いをさせた。

あの朝長男が言いたかったのは
「もう、一人っ子でなくなるし2人に独占的にかまってもらえなくなるから最後に3人で遊びたい。」
だったのでは、と思う。

それにしても陣痛もおしるしもなく、産む本人が気づいてなかった弟の誕生を彼はどうやって知ったのか、今聞いても「記憶に無い」そうだ。
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