曲紹介
歌詞
錆びかけた戸口の上、録り逃した輪唱の下、
阿弥陀籤を硯に浸す、契は未だ現れず。
柔らかい雨の雫が、値札に兆しを見出した、
言い掛かりに手足が生えて、
巽の刻が止まる。
中指を切り落として、
恐れの味を憶えたら。
渡りに諱を撫でた、
屍を駆けては、また交差する。
無性生殖を飼い慣らして、
上げた左手は阿諛の機射しでしょうか?
誤解でしょうか?
絵葉書の目が凍り、
贄に終わる、
あなたのセイで。
暁に聴く妙法が、
咎で靡いている。
「畏怖をした昏い日など、長い夢から覚めて消えた。」
「災いは表面張力で、囀も右に傾くだけ。」
「アエない蝿取り草や、地に這い付くビットレートに、
擬えた花の束にさえ、
天は振り向かぬのです。」
芽吹きは又双叒叕として、
同じ穴に歌を挿す。
連濁の名が曲がったまま、
枝を継いだ、
咲いた、
見えて、
殺した。
恩賜は所為の依怙贔屓で、
狡猾の磔も根絶やしでしょうか?
悪意でしょうか?
誤謬でしょうか?
鋳型の耳も凍り、
貘を屠る、
誰かのセイで。
禍時に説く遺言が、
今も響いている。
次の行先はどこにしよう。
「不思議の言葉狩りから、寵愛の末路を書き入れる、
憂き身を窶す咎人らが、不気味に尋ねてくるのです。」
涸れた鵯の声も、宵の枷に堕ちていった、
密雲不雨の已む頃ですが、
訪いは見つかりましたか?
絵葉書の目が凍り、
贄に終わる、
あなたのセイで。
暁に聴く妙法が、
咎で靡いている。
鋳型の耳も凍り、
貘を屠る、
誰かのセイで。
禍時に説く遺言が、
今も響いている。
酔える水面も、
「言う」も「言わぬ」も。
全てあなたの所以です。
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最終更新:2025年04月05日 11:46