住人の会話
クローリカ
「あの~、
モンスターたちが『はじまりの森』から来てるなら、」
「フレイちゃんも
モンスターになれば帰ってこれるんじゃないですか~?」
フォルテ
「なんとしても『はじまりの森』から、帰る方法を探しださないと……。」
「
セルザウィード様のためにも……!」
マーガレット
「ごめんね。まだ実家から返事来てないんだ。」
「はあ……こういうときって待ってる時間がすごく長く感じるよね。」
シャオパイ
「お客さんに『はじまりの森』のこと聞いてみてはいるんだが……。」
「ワタシの方は、まだ見つけられないようだ。」
「でも、マーマならもしかしたら……!」
「まだまだあきらめないが!」
コハク
「『はじまりの森』ってどこにあるの?」
「あたしのいけるところなら、連れてかえってあげるのにねえ……。」
ドルチェ
「『はじまりの森』ってあんた詳しそうだけど、」
「なにか知らないの?」
ピコ『なんで私が詳しそうなんですの?』
「だって、あんた死んでるじゃない。」
ピコ『!?言われてみれば……』
「……情報は期待できそうにないわね。」
ビシュナル
「う~ん…………、『はじまりの森』かあ。」
「『はじまりの森』について記された書物は少ないんですよね。」
「でも、ご安心下さい!」
「僕が必ず『はじまりの森』から帰る方法を見つけ出しますから!」
アーサー
「王都には連絡をしてみました。早ければ明日にでも便りがあるでしょう。」
「絶対
セルザウィード様を助けましょう。」
レオン・カルナクの場所を聞く・はい
▼はい
▼レオン・カルナクの場所を聞く
「
黒曜館の場所はわかりますか?南西の橋を渡った先にある洋館です。」
「その
黒曜館からさらに西に行った辺りにあります。」
「わかりましたか?」
はい・もう1回お願いします
▼もう1回お願いします
繰り返し
▼はい
キール
「安心して待っててよ。フレイさん。」
「お姉ちゃんと一緒に、きっと帰ってくる方法を見つけるから!」
ダグ
「……オマエの好きなようにしロ。」
「オレはオマエを信じる……。」
ディラス
「あの竜のことはよく知らねえが……。」
「みんなが頑張ってるのに、俺だけ知らぬ顔してるわけにはいかねえよ。」
ヴォルカノン
「フレイ殿、ご安心ください!」
「城には古くから残る書物がございます。」
「そこにはきっと『はじまりの森』から帰る方法が載っていることでしょう!」
ブロッサム
「『はじまりの森』……、『はじまりの森』ね……。」
「エスケープとかじゃ戻ってこれないのかい?」
「それとダグの様子が元に戻ったみたいでね、よかったよ。」
「あんたなにかしたのかい。」
ナンシー
「『はじまりの森』に行くには、ゲートを通らないといけないのよね。」
「でも、帰りはゲートは使えない……。」
「……そんなところに行かせるわけにはいかないわよね。」
ジョーンズ
「『はじまりの森』について書かれた本は見たことがあります。」
「ただ、
モンスターの来るところであり、帰る先としか書かれていませんが……。」
「それ以上のことは私も聞いたことがありません……。」
エルミナータ
「私の人生最大にして最強の難題だわ……。」
「『はじまりの森』があるくらいなんだから、」
「出口は『おわりの森』にあるんじゃないかしら?」
リンファ
「『はじまりの森』のこと……。」
「ウチのパパさんなら、もしかしたら何か知ってるかもしれません。」
「今度帰ってきたときに、聞いてみますね。」
ポコリーヌ
「ご飯を食べればすぐに見つかりマス!」
「フレイさんもご飯を食べるんデス!」
バド
「『はじまりの森』カ……。古い友人にでも当たってみるカ。」
ノエル
「ぼくもがんばる!」
「よくわかんないけど、がんばるからねっ!」
宿屋
アーサー「犯人ではなく、心強い協力者ですけどね。」
主人公「え……?」
バレット「『ゲートリジェクト』を探してるんだってな。」
主人公「ゲートリジェクト?」
バレット「はじまりの森にあるものを呼び出す、移動系の魔法だ。」
主人公「それって……!」
バレット「はじまりの森に行った人間を呼び戻すことができる魔法ともいえるな。」
バレット「実際に、そうやって戻ってきた人間を、オレは知ってるよ。」
主人公「え?」
アーサー「いや、幸運でした。」
アーサー「屋敷に戻って、はじまりの森から帰ってきた人物について調べていたところ、」
アーサー「その関係者がこの町にいることが分かったのです。」
アーサー「しかし、
コハクさんが来て、作業に集中できなくなり外に出まして……。」
シャオパイ「で、急いで取り替えようと思ったら、うっかりカビンを落として……。」
バレット「それで、帰ろうとしてたところを足止めされたわけだ。」
アーサー「そこにちょうど私がやってきたというわけです。」
アーサー「わずかな情報だけで、見つけられるかどうか不安でしたが……。」
アーサー「そのバンダナのおかげで、すぐに気が付きました。」
バレット「そ、そうか……。」
主人公「じゃあ、この人がその関係者……さん?」
アーサー「はい。」
主人公「そ、それで……はじまりの森の人間を呼び戻す魔法っていうのは!?」
バレット「ああ。そうだったな。」
バレット「ゲートリジェクトという魔法だ。オレが教えてやることもできる。」
主人公「それじゃあ……!」
バレット「ただし、」
バレット「残念ながら、誰にでも使えるわけじゃない。」
主人公「え……?」
バレット「かくいうオレも、使うことはできないんだ。」
バレット「この魔法は、アースマイトにしか使えないからな。」
アーサー「それでそうしたものかと話をしていたところだったのです。」
主人公「それなら大丈夫です。」
主人公「ワタシはそのアースマイトみたいですから。」
バレット「よし。覚えたか?」
主人公「はい。」
バレット「じゃあ、試してみるか。」
バレット「誰かはじまりの森に助けたい奴がいるんだろ?」
主人公「ええ。」
バレット「じゃあ、頭の中に、そいつの名前を思い浮かべろ。」
主人公(
レオンさん……。)
バレット「それから、そいつがどんな奴なのか。知ってる限り思い出すんだ。」
主人公(セルザを救うために、守り人になった最初の人……!)
バレット「よし!さあ、唱えろ!」
主人公「――――ゲートリジェクト!!」
バレット「大丈夫か!?」
主人公「い、いきなりすごい力が身体に流れ込んできて……。」
バレット「……ひょっとしたら、」
バレット「制御しきれない量のルーンを移動しようとしたんじゃないか。」
バレット「人間や
モンスターを一体呼び出す程度ならそんなことにならないとは思うが……。」
バレット「なにを呼び出そうとしたんだ?」
主人公(そうか。
レオンさんはまだ守り人だから……。)
バレット「とにかく、そいつをこの魔法で運び出すのは無理そうだな……。」
主人公「じゃあ、私がはじまりの森に行ってきます。」
アーサー「な……!?」
シャオパイ「ムチャだが!」
エルミナータ「そうよ!何があるかわからないのよ!?」
エルミナータ「だいたい『はじまりの森』にだって行ける確証はないんだし。」
主人公「もともと、入る方法の検討はついていたんです。」
主人公「それに、アースマイトの私にしか、あの塔に居る人は救えないんです。」
主人公「だから、私が巨大なゲートからはじまりの森に入って、」
主人公「あとは、この魔法を使って脱出できれば……。」
バレット「それはダメだ。」
バレット「ゲートリジェクトはな、」
バレット「はじまりの森にあるものを、自分の元に呼び出す魔法なんだ。」
主人公「じゃあ、はじまりの森でこの魔法を使っても……。」
バレット「意味がない。」
バレット「さらに言えば、これは何かを呼び出す魔法だ。」
バレット「自分にこの魔法を使っても効果はないよ。」
主人公「そんな……。」
アーサー「…………。」
バレット「それなら、こいつを使うといい。」
主人公「え……?」
バレット「帰還の指輪だ。」
バレット「こいつを使えば、はじまりの森から帰ってこれる。」
バレット「ただ、おそらく、一度使うと壊れちまうが……。」
アーサー「すごい……。どこからこんなのものを!?」
バレット「オレはアースマイトが使ってた古代文字、アース文字の研究をしてたんだ。」
バレット「アースマイトじゃなくても、アースマイトの魔法を使いたくてな。」
バレット「最初は、さっき帰ってきたって言ったそいつを助けるために。」
バレット「もう1つは、アースマイトだからって、無茶をしちまうヤツの力になるために。」
バレット「あんたを見ていて思ったよ。」
バレット「アースマイトっていうのは、お人好しでガンコなヤツらばっかりなんだな。」
ありがとうございます・ちょっと照れちゃいますね……
▼ありがとうございます
バレット「叱ってんだよ。」
▼ちょっと照れちゃいますね……
バレット「ほめてねぇよ。」
バレット「っと、つい昔の口調がでちまった……。」
バレット「まあ、とにかくだ。」
バレット「その指輪は、呪文に反応するように作られてる。」
バレット「助けたい相手を捕まえて、『アルス』(『アリア』)と唱えろ。」
バレット「呪文を唱えると、指輪をはめた人間と、そいつが持ってるものを転送してくれる。」
バレット「チャンスは一度きりだ。」
バレット「失敗するなよ。」
アーサー「フレイさん……。」
主人公「大丈夫です。」
主人公「絶対に、セルザを助けてみせますから!」
エルミナータ「うん!いい気合いね!」
シャオパイ「うむ。がんばれ!」
アーサー「この場はお願いするしかないようですね。」
アーサー「よろしくお願いします。フレイさん。」
主人公「……はい!」
バレット「本当はもう1つくらい渡してやりたいんだが……。」
バレット「今は1つしかないんだ。」
バレット「この指輪はおいそれと作れるものじゃなくてな……。」
バレット「悪いな。」
バレット「チャンスは一度きりだ。がんばれよ。」
竜の間
セルザ「うっ……!」
主人公「セルザ?」
セルザ「はぁ……はぁ……。」
主人公「大丈夫!?セルザ!!」
セルザ「………………。」
セルザ「…………。」
主人公「セルザ……。」
主人公「今からレオン・カルナクに行ってくるよ。」
主人公「きっと
レオンさんを助けてくるから。」
主人公「だから……。」
主人公「もう少しだけ、待っててね。」
住民との会話
クローリカ
「エっちゃんさん、お手柄だったみたいですね~。」
フォルテ
「はじまりの森から帰ってくる方法が見つかったそうですね。」
「もし、これから向かうつもりでしたら、私にもご用命ください。」
「お供いたしますので。」
マーガレット
「フレイさん、一人でムチャしちゃだめだよ?」
シャオパイ
「フレイ、身体は大丈夫か?」
「いや、なかなか見事な吹き飛びっぷりで、ちょっと心配になったが……。」
「いくらワタシでも、あれくらいのは、一週間に一度あるかないかだぞ?」
コハク
「帰る方法、見つかったんだねえ。」
「どうしてかわからないんだけど、」
「なんだかね、ずっとこのときを待ってた気がするの。」
ドルチェ
「帰り方がみつかったのね。良かったじゃない。」
「なぜかしら?わたしもちょっと……胸騒ぎっていうか。」
「……うれしい……ような気がするかも。」
ピコ『……ルーちゃん……』
ピコ『フレイさん、セルちゃんのこと、任せましたわよ』
ビシュナル
「帰ってくる方法が見つかったらしいですね!」
「
エルミナータさんが私のお手柄だと触れ回ってましたよ。」
アーサー
「帰還の指輪……。」
「いったいどれほどの苦労をもって作られたのでしょうね……。」
「……彼の想い、決して無駄には出来ませんね。」
レオン・カルナクの場所を聞く・はい
▼はい
▼レオン・カルナクの場所を聞く
「
黒曜館の場所はわかりますか?南西の橋を渡った先にある洋館です。」
「その
黒曜館からさらに西に行った辺りにあります。」
「わかりましたか?」
はい・もう1回お願いします
▼もう1回お願いします
繰り返し
▼はい
キール
「帰還の指輪かあ。」
「古代の魔法を操れるなんて、どんな素材でできてるんだろう。」
ダグ
「…………クソッ。」
「……さっさと助けにいってやレ。」
ディラス
「なにかわからねえが、俺はこのときを待っていた。」
「…………気がする。」
「なぜだろうな。」
ヴォルカノン
「帰る方法が見つかったようですな。」
「我輩は不測の事態に備えてさらに調べ物をしておきます。」
ブロッサム
「帰ってくる方法が見つかったみたいだね。」
「フレイ。
セルザウィード様のこと、お願いするよ。」
ナンシー
「見つかったんですってね!『はじまりの森』から帰ってくる方法!」
「でも、いい?くれぐれも無茶はしないこと。」
「危ないところには変わりないんだからね?」
ジョーンズ
「はじまりの森から帰ってくる方法が見つかったそうですね。」
「ですが、フレイさん。決して無理はしないように。」
「……約束ですよ?」
エルミナータ
「フレイ!」
「私への感謝の気持ちは遠慮しておくわ!」
「探偵は事件を解くことが仕事なの。」
「だから困ったときはいつでもこの名探偵
エルミナータを頼るといいわ!」
リンファ
「はじまりの森から帰ってくる方法、見つかって良かったですね♪」
「いつもそうですけど、お客さまさまさまさまです。」
「あれ?さまさま……さまさまさま?」
バド
「いやあ、役に立てなくて申し訳なイ。」
「気をつけて行ってくるんだゾ。」
ノエル
「ねえねえ、なにかいいことあったの?」
「みんな、なんだかうれしそうだから。」
日記
「洋館の西にあるレオン・カルナクに、最後の守り人を救いに行こう!」
レオン・カルナク手前
主人公(この先がレオン・カルナク。多分ゲートもそこに……。)
主人公(『はじまりの森』に入ったら帰って来られない……。)
主人公(途中で
モンスターに負けても病院で目覚めることもない……。)
主人公(日記だけはつけ忘れないで行こう。)
主人公(この先に進んだら戻って来られないかも知れない。)
主人公(この先は私1人で行こう……。)
大きなゲート
主人公「お、大きい……!」
主人公「けど、これを倒せば、『はじまりの森』に……!」
主人公「絶対に勝つんだ!」
はじまりの森
主人公(塔の中には入れたみたい……。)
主人公「……よし!」
主人公「セルザ、待ってて!」
塔の中
主人公「……っ!」
主人公「……なにかが……流れ込んでくる……!」
あたしが守り人になれば、
セルちゃんを助けられるんだよね?
なら、かまわないの。
みんなと会えなくなるのは
さみしいけど、
セルちゃんを元気にするためなら。
……ううん。
お別れはやめておくの。
セルちゃんに言ったら、
とめられちゃうと思うから。
そういえば、
はじまりの森への扉は開いたの?
……そっか。
じゃあ、きっともうすぐ、
何もかもうまくいくの。
その時まで……。
ねえ、あたしね。
いつか目覚めたら、きっと。
元気になったセルちゃんと一緒に、
この空をとびたいの。
あの青い空を、2人で。
だから……。
…………セルちゃんのこと、よろしくね。
セルザは
このままだと助からないんだな?
オレがその
エーテルリンクってやつを使えば、
セルザは元気になるのか?
……そうか。分かった。
最後に1つ、教えてくれよ。
オレが守り人に選ばれたのは、
オレがアイツの、
一番の友人だからか?
………………そうか。
ああ、
あいつには何も言うな。
自分のせいで
オレがいなくなったと知ったら、
あいつはたぶん、悲しむからな。
オレはしばらく眠るだけだ。
気にするなよ。
待つのは慣れてる。
ちょっと長い釣りだと思えばいい。
そうだ。
今度目覚める世界では、
アイツと一緒に、
のんびり釣りでもできたらいいな。
……なあ。
オレたちには無理だったが、
いつか、
誰かが形にしてくれるよな。
セルザを救う方法を。
だから、その時まで……。
…………セルザのこと、たのんだぞ。
パパとママには話してきたわ。
セルザには……
……どうしても言えなかったけど。
でも、もう心残りはないわ。
そのエーテルリンクっていう魔法で、
私を大地と融合させて。
『待ってくださいまし!』
『その役目、どうして私ではいけませんの!?』
『想いの強さがセルちゃんを助けるなら、
私だって同じくらい……!』
この魔法は、今はまだ人とルーンを
融合させることしかできないの。
だから、
わたしがやるしかないのよ。
『私が……ユウレイだからですの……』
……そんな顔しないでよ。
守り人になるっていっても、
別に死ぬわけじゃないんだから。
『でも、この時代の人とは、
もう永遠に……!』
わたしは、
セルザを助けるって選択を後悔したくないの。
だから……お願い。
もう、それ以上言わないで。
『…………』
さよなら。
パパとママにもよろしくね。
『……サヨナラなんかじゃありませんわ』
『パパさんとママさんも言ってましたの。
あなたの帰りを待ってるって』
……バカね。
かなうはずないじゃない。
『私は待ってますわ』
『ずっと。
あなたのそばで』
『誰かが、いつか
セルちゃんを助けてくれるまで』
『私は、待ってますわ』
『…………ルーちゃんの隣で、ずっと』
主人公「やっぱり、これは守り人たちの記憶……。」
主人公(みんな、セルザを助けたかったんだ。)
主人公(セルザと一緒にいたかったんだ。)
主人公(でも……。)
アンタが
アースマイトってやつか?
ああ、悪い。
聞く前に名乗るべきだな。
オレは
レオン。
アンタに魔法をかけてもらいに来た。
……ああ。説明は聞いた。
俺の体を大地のルーンと融合させて、
セルザウィードに送りつづける……。
そのためには、アイツと
強い繋がりを持った人間が必要だと。
それでセルザが助かるんなら、
俺に文句はないよ。
ギセイなんて思っちゃいないさ。
俺は竜の神官だからな。
アイツを守るのは俺の役目だ。
さしずめ、守り人ってところか。
眠りながらでも仕事をするなんて、
どこまで勤勉なんだって話だが。
やり残したこと?
そんなのは山ほどあるさ。
だが、それ以上に時間がない。
アイツを助けるのは、
俺の仕事じゃなかったってことだな。
だから、信じてるよ。
俺が見つけられなかった答えを、
いつか、誰かが見つけてくれるって。
そのときは、
本当の意味でアイツを助けられる。
あきらめなければ、
きっと、いつか。
だから――――
セルザのことをたのむ。
あいつを救ってやってくれ。
あきらめないで、何度でも。
頼んだぞ、アースマイト。
――――俺は、未来を信じてるからな。
主人公「…………。」
主人公「みんなの、その想いがあったから。」
主人公「みんなが、未来を信じてくれたから。」
主人公「今、私はここに居るんだ。」
主人公「だから――」
何があっても忘れないでください。
こんな想いを繰り返してなお、
何もできなかった無念を、
彼らの思いをムダにしないために、
その全てを終わらすために、
僕たちは、
この石を作り出したことを。
主人公「今のは……。もしかして、アースマイトの……?」
主人公「……行こう。」
主人公「みんなの想いを、ムダにしないために。」
主人公「全てを終わらせるために!」
頂上
左之「我ラ モリビト 護ルモノ」
右乃「我ラ 神竜 護リシモノ」
左之「何人タリトモ」
右乃「侵入ハ許サズ」
断る・守り人のために来た・みんなの願いを背負ってるんだ!
▼断る
左之「ナレバ」
▼守り人のために来た
左之「信頼ニ 能ワズ」
▼みんなの願いを背負ってるんだ!
左之「言葉ハ 用ヲナサズ」
右乃「チカラヲモッテ 指シ示セ」
汝ラノ――――未来ヲ
右乃「勇アルモノ」
右乃「我 コノ時ヲ 待望セリ」
左之「知恵アルモノ」
左之「我 コノ想イヲ 渇望セリ」
右乃「願ワクバ」
左之「汝 モリビトヲ 解キ放チ」
左之「――願ワクバ」
右乃「汝 神竜ヲ 救イ給エ」
左之「…………汝ラノ未来ニ」
右乃「幸福ヲ…………」
玄室
主人公「ダメだ……!」
主人公「こんなに近くいるのに、何もできないなんて……。」
主人公「この指輪を使えば、1人だけなら助けることができる……。」
主人公「でも、それじゃあ……。」
あたしが守り人にんれば、
セルちゃんを助けられるんだよね?
主人公「…………。」
主人公「もしかしたら、みんなもこんな気持ちだったのかな……。」
いつか、
誰かが形にしてくれるよな。
だから、
わたしがやるしかないのよ。
主人公「目の前にいるのに、何も出来なくて……。」
主人公「誰かにその想いをたくすことでしか――」
主人公「大切なものを守ることが出来なかったのだとしたら……。」
頼んだぞ、アースマイト。
主人公「それを受け入れるしかなかったアースマイトたちも。」
主人公「彼らのそばに居ながら、何も出来なかった彼らも。」
主人公「もしかしたら、同じ気持ちだったのかな……?」
頼む。
レオンを救ってくれ――
主人公「セルザ……。」
主人公「守り人のことを知りながら、何も出来なかったキミも……。」
その全てを終わらすために――
主人公「…………。」
ごめんね、セルザ。
1つだけ、
約束をやぶるよ――
セルザ。
キミにはもっと
話したいことがあるんだ。
キミの隣に居た人たちのこと。
その人たちと、
どんな話をして、そんな風に過ごしてたのか。
その人達が消えて、
それが自分のためだと分かって、
キミはどんな気持ちだったのか。
私がアースマイトだって分かったとき。
キミの友達を封印して、
キミを1人にしてしまった人間が、
この時代で、たった1人、
本当のキミを知ってしまったとき。
そんな皮肉に、
それでもキミは笑いかけてくれたんだ。
フレイは
フレイじゃ――って。
今なら少しだけ想像が出来るよ。
キミが、どれだけの想いで、
あの言葉を口にしてくれたのか。
それが、どれだけの
強さと優しさだったのか――
今なら……分かる気がするんだ。
だから……。
ここにきて、
色々な人たちの想いを知って。
もっと、
キミと話したくなったよ。
もっと、
キミのコトを好きになれる気がしたんだ。
だから、
――――お別れだ。
主人公「さようなら。」
主人公「いつか、キミとまた出会えるときまで。」
まったく……無茶をしおって
主人公「え……?」
そちが帰ってこんでは
意味がないではないか。
主人公「その声――」
主人公「もしかして――――」
主人公「…………。」
セルザ「何をほうけておるのじゃ。」
主人公「……だって……。」
セルザ「……そんなに、わらわの顔が見たかったか?」
主人公「…………。」
主人公「……うん。」
主人公「このまま、ずっと見ていたいくらいだよ……。」
セルザ「……たわけ。」
主人公「セルザ……。」
セルザ「1人で勝手に完結するでないわ。馬鹿者が。」
主人公「でも、どうしてここに?」
主人公「いや、それより体は……。」
主人公「あ、そうだ。
レオンさんも塔に戻ってて……。」
セルザ「待て待て待て待て待てぃ!」
セルザ「そういっぺんに話すでない。」
セルザ「まったく……。」
セルザ「体は、まだ本調子ではないが大丈夫じゃ。」
セルザ「そちこそそうじゃ?大事ないか?」
主人公「……うん。」
セルザ「まったく信じられんやつじゃ。」
セルザ「まさか、人の身で『はじまりの森』に行くとは。」
主人公「でも、そうするしかなかったから――」
セルザ「たわけっ!」
セルザ「『はじまりの森』が人間にとってどんなに危険なところか……!」
セルザ「塔がこんな状態だとわかっておったらわらわも頼みはせんかったわ!」
セルザ「無謀すぎじゃ、そちは!」
それでも行くしかなかった・セルザを助けたかったから
▼それでも行くしかなかった・セルザを助けたかったから
主人公「じっとしてられなかったんだ。」
セルザ「そち…………。」
セルザ「…………。」
セルザ「……それを言われてしまうと、わらわは何も言えぬではないか……。」
セルザ「うぅ~……。」
セルザ「ずるいではないか……、フレイ。」
主人公「よかった。セルザが無事で……。」
セルザ「…………。」
セルザ「ま、まあ、なんじゃ。そのぉ~……。」
セルザ「わらわのために、ここまでしてくれて……。」
セルザ「感謝しておる。」
セルザ「……ありがとうな。フレイ。」
主人公「……うん!」
主人公「けど、よく私がいる場所がわかったね。」
セルザ「そち、わらわの羽を持っていたじゃろう?」
主人公「うん。」
セルザ「それには特別な力を込めてある。」
セルザ「いわば、わらわの体の一部のようなもの。」
セルザ「じゃから、どんなに離れておっても、すぐに場所が分かる。」
セルザ「例え、違う世界であろうとな。」
主人公「この羽にそんな力が……。」
セルザ「だから最初から言っておったじゃろう。」
セルザ「それはお守りじゃと。」
主人公「あ……。」
セルザ「もう誰にも、同じ過ちは繰り返させん。」
セルザ「たとえ、この体がどうなろうとも。」
セルザ「今度こそ、」
セルザ「わらわの手で、友を救ってみせると決めておった。」
主人公「セルザ……。」
セルザ「……良かった。」
セルザ「今度は、どうやら間に合ったようじゃの……。」
主人公「……うん。」
セルザ「さて、そろそろ帰るとするかの。」
主人公「ここから帰れるの?」
セルザ「当然じゃ。わらわを誰じゃと思っておる。」
セルザ「我は風幻竜
セルザウィード!」
セルザ「わらわに不可能など――ないっ!」
しかし……。
あきらめを知らぬ人間の底力とは
すごいものじゃな……。
わらわも、見習わなくてはな。
もう二度と、
大切なものを失わぬように……。
最終更新:2022年10月15日 00:23