アリガトウをキミに


イベント関係者(コハク、エルミナータフォルテキール

1日目

コハク「…………。」
コハク「……Zzz。」
レスト「あの……コハク?」
コハク「……むにゃ?」
レスト「寝不足?」
コハク「うん……。」
コハク「なんだか最近、よくねむれないの。」
コハク「でも、気がつくと、よくねむってるの。」
コハク「とりあえずクローリカさん現象って呼んでるの」
レスト「そ、そう……。」

  • 再度コハクに話しかける
コハク「なんだか最近、よくねむれないの。」
コハク「でも、気がつくと、よくねむってるの。」
コハク「……難事件なの。」

  • メロディストリート 雑貨屋前
キール「ねぇ、コハクちゃん。知ってる?」
コハク「ううん。たぶん知らない。」
キール「そっかあ。」
キール「バドさんがね、また新商品を仕入れたんだって。」
コハク「どんなの?」
キール「ええとね、2つの世界を繋げるドアだって。」
キール「まず壁で仕切られた2つの部屋を用意して、」
キール「その部屋の壁にドアを取り付けると、あら不思議!」
キール「2つの世界がつながるんだって!!」
コハク「そ、それはすごいの!大発明なの!!」
レスト(それって普通のドアなんじゃあ……?)

  • 再度コハクに話しかける
コハク「世界を繋げるドアかー。」
コハク「レストくんの家とおうちのドアがつながったら……。」
コハク「……毎日、寝顔を見にいけるねえ。」

  • 再度キールに話しかける
キール「バドさんの新商品は いつもフシギだよねー。」

2日目

  • メロディストリート 雑貨屋前
キール「あ、コハクちゃん。」
キール「今日ね、またバドさんが新商品を仕入れたって――」
コハク「どうせまた、くだらない商品だよね?」
キール「え?」
コハク「話はそれだけかな?私、ちょっと忙しいの。」
キール「あ、うん……。」

  • 再度コハクに話しかける
コハク「どうかしたの?」
レスト「あ、うん……。」
レスト「コハクキールとなにかあった?」
コハク「え?なんにもないよ?」
レスト「いや、キールと話してたとき、なんだか怒ってるみたいだったけど。」
コハク「ん?」
レスト「ほら、バドさんの噂話のとき……。」
コハク「ドアの話?」
レスト「いや、それじゃなくて……。」
コハク「???よくわかんないけど……。」
コハク「でも、キール君の噂話はいつも楽しみにしてるよ♪」
コハク「そ、そっか……。」

  • 以降コハクに話しかける
コハク「うーん、怒ってるように見えちゃったのかぁ。」
コハク「これから気をつけるの。ありがとね、レストくん」

  • 再度キールに話しかける
キール「う~ん、どうしたんだろ?」
キールコハクちゃん、いつもよりちょっと……。」
変だったね ・ フツウだったね
▼変だったね
キール「うん。いつも変なのに、変だよ。」
キール「……あれ?いつも変だから、変じゃないのかな?」
▼フツウだったね
キール「うん。」
キール「一周まわって、フツウの人みたいだったよね?」

3日目

  • セルフィア:広場
フォルテ「思いを形にする力?」
キール「うん。」
キール「この町は、そういう力に守られてるんじゃないかなって。」
キールセルザウィード様の力も、強く関係してると思うんだけど……。」
コハク「…………。」
フォルテ「具体的にはどんなことが起こるんだ?」
キール「たとえば、幽霊が出てきたりとか?」
フォルテ「ひっ……!」
コハクモンスターとは違うの?」
キール「そういうのじゃなくてね。ええと、どう言ったらいいのかな。」
キール「誰かの強い想いが、そのまま形になる、みたいな。」
フォルテ「そ、それは、幽霊とは違うのか……?」
キール「実体がないのには変わりないし、やっぱり幽霊ってことじゃないかな。」
フォルテ「ひいっ……。」
コハク「…………。」
コハク「くだらないの」

キール「え……?」
コハク「どうせいつもの、根拠のないうわさ話だよね?」
キール「そ、そんなことないよ!」
フォルテキール……?」
キール「あ……。」
キール「ご、ごめんなさい。つい……。」
キール「で、でもね、この町には、いろんな説話が残ってるんだよ!」
キール「物見台のおまじないとか、ヒトの気持ちを伝える看板とか――」
コハク「昔話とうわさ話の、なにが、どうちがうの?」
コハク「誰も、それが本当のことなんて証明できやしないのに。」
キール「…………。」
コハク「そんなくだらないものに情熱を燃やす人間の気が知れないの。」
キール「くだらないもの……。」

フォルテ「……コハクさん。それは少し言い過ぎでは?」
コハク「あなたも、本ばかり読んでないでって前に言ってたけど。」
フォルテ「それは、この子の研究を否定してるわけではなく……!」
コハク「一緒だよ。」
フォルテ「な……!?」
コハク「むしろ、自覚してないぶんたちが悪いの。」
コハク「体を鍛えるほうが、有意義だと思っているのに。」
フォルテ「く……、ぐぬぬぬっ!」
キール「お、お姉ちゃん!ちょっ、ちょっと落ち着いて……!」
止めに入る・様子を見る
▼様子を見る
コハク「ホントのことを言ってるだけなのに、なんで怒るの?」
フォルテ「言っていいことと悪いことがあるからですっ!」
コハク「なら、口には出さずに、隠していることが正しいことなの?」
フォルテ「だから、そもそも私はそんな事思ってはいないっ!」
<<無限ループ>>
▼止めに入る
レスト「ちょ、ちょっと、二人とも落ち着いて……。」
フォルテ「し、しかし……!」
コハク「…………。」
コハク、気絶する
レスト「コハク!?」

  • 病院に移動
コハク「う……ん。」
レスト「コハク!?」
コハク「……あれ?レストくんだ。」
コハク「どうしたの?そんなに心配そうな顔して。」
レスト「……覚えてないの?」」
コハク「?なにを?」
キール「ボクと話してたとき、急に倒れたんだよ。」
コハク「倒れた?」
コハク「……あれ?ここ、病院なの?」
フォルテ「…………。」
コハク「あ!」
コハク「そういえば、お仕事の途中だったの!!」
コハク「たいへんたいへん~!」
コハク、病院から消える

フォルテコハクさん、覚えてませんでしたね……。」
レスト「うん。」
フォルテ「しかし、確かにあそこで私達は話していました」
キール「もしかして……。」
フォルテ「ん?」
キール「……幽霊、かな。」
フォルテ「い、いい、いきなり何を言い出すんだお前は!」
キール「似たような話があるんだよ。」
キール「亡くなった人の言葉が、看板に書かれてたって話。」
フォルテ「そ、それとこれと、どんな関係があるというんだ!?」
キール「だからね?もしも看板を人間におきかえたら。」
キール「誰かの体を乗っ取って、幽霊が言葉を話すことも……、」
フォルテ「ゆ、幽霊が、か、かか、体を乗っ取る!?」
キール「そうやって眠ってるコハクちゃんの体を使ってるんだとしたら……。」
キールコハクちゃんがその間のことを覚えてなくても、不思議じゃないよ」
レスト「コハクの中に、幽霊が……?」
キール「ボクが見た本の中にも、いくつか似た例はあったよ。」
フォルテ「ひっ……。」
キール「とにかく、コハクちゃんのこと、しっかり見守っててあげないとね!」
フォルテ「そ、それは騎士たる私の役目だな!任せておけ!」
レスト「……………。」
フォルテ「な、なんですかその目は……?」
キール「とりあえず、ボクもいろいろ調べてみるね。」
レスト「うん、ありがとう。」

  • コハクと会話
コハク「よくわかんないけど、めいわくかけちゃったみたいなの。」
コハク「ごめんなさい。」
いいよ・許さない
▼いいよ
「にへへ。レストくんは優しいね。」
コハク「だから大好きなの♪」
  • 下の改行まで飛ぶ
▼許さない
コハク「え……。」
コハク「じゃ、じゃあ、どうしたら許してくれるの……?」
ジョウダンだよ・ほっぺにキス
▼ジョウダンだよ
コハク「ていっ!」
レスト「あいたっ!」
コハク「上段なの。」
レスト「えっと、そのジョウダンじゃなくて……。」
▼ほっぺにキス
コハク「ふへ!?」
レスト「はい、どうぞ。」
コハク「ううー……っ。」
コハク(ちゅっ)
レスト「ごちそうさまです。」
コハク「…………っ!」

「でも……。」
レスト「?」
コハク「さいきん、記憶があやふやになるの。」
レスト「え……?」
コハク「家で寝てたつもりが、いつの間にか病院にいたり……。」
コハク「だいたい、夜になるとそうなるの。」
コハク「なんだろうねえ。」
レスト「…………。」

  • フォルテとキールが同じマップでフォルテかキールと会話
フォルテ「私は町を守る騎士です。べ、別に、相手が誰だろうとですね、」
キール「がんばってね、お姉ちゃん♪」
フォルテ「うぁ……。」
フォルテ「と、当然だ! ま、ま、任せておけ!」
レスト「…………。」

  • キールが同マップにいない時にフォルテと会話
フォルテ「私は町を守る騎士です。べ、別に、相手が誰だろうとですね、」
フォルテ「いい、いつも通りに、ふるえているだけです。」
レスト「…………。」

  • フォルテが同マップにいない時にキールと会話
キールコハクちゃんのこと、心配だね……。」
キール「とりあえず、ボクもいろいろ調べてみるね。」

  • エルミナータと会話
エルミナータコハク、最近様子がおかしいのよ。」
エルミナータ「まさか……事件の予感!?」

  • 自室 ベッド横に行く(19時以降)
???「あけてくれる?」
レスト「え……?」

レスト「コハク!?」
コハク「………。」
レスト「えっと……どうしたの!?」
コハク「………。」
コハク「君に話があるの。」
コハク「この子のことで。」
レスト「この子って……。」
コハク「この子。コハクのこと。」
レスト「どういうこと……?」
コハク「そのままの意味よ。」
レスト「君は……誰なの?」
コハク「………。」
コハク「私はあの森で君が倒したもの。」
レスト「え……?」
コハク「君がこの子を解放したときに、消えるはずだったもの。」
レスト「それって――」
あの森の奥にいたモンスター?・コハクのイタズラ?
▼あの森の奥にいたモンスター
コハク「そう。」
コハクのイタズラ?
コハク「ちがうよ。もう、にぶいな。」
コハク「私は、あの森の奥にいたモンスター。」

コハク「正しくは、『モンスターだったもの』ね。」
コハク「この子と一緒になったときに、私はこの世界から消えてる。」
コハク「私はそのモンスターのココロ。想いのかけら、存在の影。」
コハク「ウワサ好きのあの子の言う、ユウレイみたいなもの。」
レスト「……コハクの中に入ってるってこと?」
コハク「そう。」
レスト「どうしてコハクの中に?」
コハク「分からないの?」
レスト「………。」
コハク「警戒しないでよ。別に仕返しに来たわけじゃないの。」
レスト「じゃあどうして――」

コハク「ああ、残念。もう時間みたい。」
レスト「なにを――」
コハク「一つだけ警告しておくの。」
コハク「『あたしはいなくなってもいい』」
レスト「え……?」
コハク「この言葉だけは、この子の口から告げさせたらダメ。」
コハク「絶対に。」
レスト「どういうこと……?」
コハク「詳しい話が聞きたければ、また夜にでも訪ねてくるといいの。」
コハク「しばらくは、夜にしか目覚めないつもりだから。」
レスト「あ……。」
コハク「待ってる。」

コハク「……あれ? レストくん?」
レスト「コハク!? だ、大丈夫!?」
コハク「ここは……。」
コハク「え!? レストくんの部屋!?」
レスト「う、うん……。」
コハク「ごご、ごめんなさいなの! こんな時間に……、」
コハク「……ど、どうかしてるの。」
レスト「う、ううん。」
コハク「そそそその、えと、あの、なんていうか……。」
コハク「そ、それじゃあ、またこんどなの!!」

  • コハクに話しかける
コハク「起きたらレストくんの部屋で……、」
コハク「び、びっくりしたの……。」
レスト(やっぱり、コハクは覚えてないんだ……。)
レスト(じゃあ、部屋を訪ねてきたのは、コハクじゃなくて……。)
レスト(……とにかく、夜にコハクの部屋を訪ねて、話を聞いてみよう。)

4日目

  • 花屋『カーネーション』2階 コハクの部屋(19時以降)
  • コハクにプレゼントを渡す
コハク「………。」

  • コハクに話しかける
コハク「………。」
レスト「コハク……?」
コハクコハクに会いに来たの?それとも私?」
コハクに会いに来た・君に会いに来た
コハクに会いに来た
コハク「そう。」
コハク「じゃあ、お昼に会いに来た方がいいよ。」
コハク「今は私の時間だから。」
(会話終了)
▼君に会いに来た
レスト「それで……。君はいったい何者なの?」
コハク「それは前にも言ったの。」
レスト「あの森のモンスターだったのは分かったよ。」
レスト「でも、どうしてコハクの中に……?」
コハク「そうね。何から話したらいいかな……。」

コハク「私はね、もともと消えるはずだったの。」
コハク「うん。これも前にも話したよね?」
レスト「ヨクミール森で倒されたとき、消えるはずだったって……。」
コハク「そう。モンスターとして、はじまりの森にね。」
コハク「でも、私はここに残ってる。」
コハク「なんでだと思う?」
レスト「そんなこと、僕に分かるはず――」
コハク「この子がそう望んだから。」

コハク「この子が消えるなって願ったの。」
レスト「コハクが……?」
コハク「それからずっと、この子の中で、この子のことを見てた。」
コハク「もう一人のこの子のように。」
コハク「でも――」
コハク「一つの体に、二つの意思は入りきらない。」
レスト「え……?」
コハク「見てたでしょ? ここ数日のこと。」
コハク「このままだと、この子は確実に消えてなくなるよ。」
コハク「私に乗っ取られて。」

コハク「ふふ、怖い顔なの。」
レスト「………。」
コハク「ねえ、私と取引しない?」
レスト「な……!」
コハク「そうしなければ、この子はきっと助からない。」

レスト「……要求は?」
コハク「簡単だよ。この子に伝えて欲しいの。」
レスト「なにを?」
コハク「私を消して。」
レスト「え……?」
コハク「ね?簡単なことでしょ?」
コハク「この子は、どんなことでも、まるで否定しないんだもの。」
コハク「くだらないうわさ話を、いつでも真に受けちゃうみたいにね。」

レスト「いったい何が目的なんだ?」
コハク「ふふふ。」
コハク「何にしても、キミはこの子のために、私の望みを聞くしかない。」
コハク「そして私は、私の目的をかなえるだけなの。」
レスト「……っ。」

コハク「それじゃ、なるべく早く伝えてね。」
レスト「あ……!ちょっと待って――」
コハク「待つのはいいけど、そろそろこの子が起きるよ?」
コハク「こんなところにいたら、たちまち変態あつかいかも。」
レスト「う……。」
コハク「じゃあ、よろしくお願いするの。」
レスト「……!」

コハク「あれ? あたし……。」
レスト「ま、まずい……!」

  • 再度コハクに話しかける
コハク「はわ!?レストくん!?」
レスト「あの、コハク……。」
コハク「いいいいらっしゃませ!!」
レスト「………。」
コハク「ど、どうかしたの?」
レスト「……ううん、なんでも。」
レスト(くわしい話は、また明日にしよう。)

5日目

  • コハクに話しかける
コハク「あ、レストくん。」
コハク「……むにゃむにゃ。」
レスト「眠たそうだね、コハク
コハク「うん……。」
コハク「このごろ、不思議な夢をよく見るの……。」
コハク「ねむってても、起きてる自分を見てるような夢。」
レスト「え……。」
コハク「なんだか、もう一人の自分を、体の中から見てるみたいなの。」
コハク「不思議だよねえ。」
レスト「そう……なんだ。」
コハク「あ! そういえば忘れてたの!」
レスト「なにを?」
コハク「レストくんと一緒にセルフィア:展望台に行きたかったの。」
コハク「ダメかな?」
また今度にしよう・いいよ
▼また今度にしよう
(※)
コハク「えー……。」
レスト「……ごめんね。」
コハク「………。分かったの。」
コハク「じゃあ、気が変わったら、また声をかけてほしいの。」
コハク「待ってるから♪」

  • 再度コハクに話しかける
コハク「あ、レストくん」
コハク「ねえねえ、一緒にセルフィア:展望台に行きたいの!」
コハク「ダメ?」
また今度にしよう・いいよ
▼また今度にしよう
(※に飛ぶ)
▼いいよ
コハク「やったー♪」
レスト「……ここで話すより、静かなところの方がいいかな。」
コハク「え?」
レスト「あ……。ううん、なんでもない。」
コハク「そうなの?」
コハク「それじゃあ、一緒にセルフィア:展望台に行くの♪」
レスト「……うん。」
コハクが同行)

  • コハクに話しかける
コハク「それじゃあ、一緒にセルフィア:展望台に行くの♪」

  • セルフィア:展望台
コハク「うわ~い♪ 空がこんなに近いの♪」
レスト「うん。」
コハク「ここでなら、いっしょに空を感じられるの。」
コハク「ただ隣にいられるだけで、……こんなにも、幸せなの。」
レスト「……うん。」
コハク「あ!」
コハク「ほら見て、レストくん!」
コハク「あの森。コハクが眠ってた場所だよ?」
レスト「あ、ホントだ。」
コハク「うーん……。」
コハク「なんだか、なつかしいの。」
コハク「この間まで、ずっと向こうの森でねむってたのになあ。」
レスト「そうだね……。」
コハク「でも、なつかしいって思えるのは、幸せなことなの。」
レスト「え……?」
コハク「それだけ、毎日が楽しいってことだから。」

コハク「知ってる?レストくん。」
コハク「時間にもね、おもさがあるんだよ。」
レスト「重さ……?」
コハク思い出の分だけ、時間はおもたくなっていくの。」
コハク「雪を見ると、春が待ち遠しくなるみたいに。」
コハク「ふりつもった時間のおもさだけ、うまった何かがなつかしく思える。」
コハク「でもね?」
コハク「どんなに長い時間があっても、思い出がないとそうはいかないの。」
コハク「ながーい眠りから目覚めたとき、そうだったみたいに。」
コハク「からっぽで、ちょっと、さみしいの。」

コハク「あの森で目覚めたときね。」
コハク「世界にとっては、きっと昔のことでも、あたしにとっては昨日のことだったの。」
コハク「昨日あったはずのものが、目が覚めたら何一つなくなってて、」
コハク「世界が、あたしだけを置いて、リセットされたみたいだった。」
レスト「コハク……。」
コハク「さいきんね、ねむるのがちょっと怖いの。」
コハク「目覚めたら、いつの間にか、知らないところにいて、」
コハク「びっくりして飛び起きて、みんなのことを確かめに走るの。」
コハク「それで、エっちゃんの顔を見て、ホッとするの。」
コハク「消えてなかったなあ。ウソじゃなかったなあって。」
コハク「ホッとするんだよ。」
レスト「コハク……。」

コハク「なーんてね。らしくなかったかなあ。」
レスト「大丈夫だよ。心配しなくても。」
コハク「え?」
レスト「この世界はもう、キミもことを置いていかないし、」
レスト「僕も絶対に、キミのそばを離れたりしないから。」
レスト「だから、大丈夫。」
コハク「レストくん……。」
レスト「それにね、」
レスト「最近、君がよく意識を失うのは、モンスターのせいなんだ。」
レスト「そして、そのモンスターは君の中にいる。」

レスト「そのモンスターが、君が眠ってる間に、その体を使って活動してるから、」
レスト「目覚めたときに、覚えのないところにいるんだ。」
コハク「あたしの体を使って……?」
レスト「そう。」
レスト「でも、大丈夫だよ。」
レスト「僕が絶対になんとかするから。」
レスト「だから――」
コハク「なーんだ。そっかー。」
レスト「え?」
コハク「そのモンスターさんのことなら、覚えがあるの。」
コハク「あたしと一緒になってた子だよね?」
レスト「う、うん……。」
コハク「じゃあ、ぜんぜん問題ないの。あの子はあたしの友達だから♪」
レスト「え……?」
コハク「あたしが『一緒にいよう』って、あの子に声をかけたんだもん。」
コハク「だから平気だよ。体くらい、いくらでも貸してあげるの。」

コハク「どうしたの? レストくん。」
レスト「いや……。」
レスト「……その子から、コハクに伝言を預かってるんだ。」
コハク「なあに?」
レスト「『私を消して』って。」
コハク「え……?」
レスト「一つの体に、二つの意思は共存できない。」
レスト「だから――。」
コハク「ダメ。」

コハク「あの子に消えてほしくなかったから、一緒にいようっていったの。」
コハク「だから、『消えろ』なんて絶対にいわない。」
レスト「でも――」
コハク「ダメなのっ!」

コハク「あ……。」
コハク「……ごめんなさい。」
レスト「いや……。」
コハク「でも、大丈夫。きっとなんとかなるの。」
レスト「なんとかって……。」
コハク「ゴメン。ちょっとつかれちゃったの。」
コハク「先に帰るね?」
レスト「あ、ちょっと――」

レスト「コハク……。」

  • コハクに話しかける
レスト「コハク。」
コハク「あ、レストくん」
レスト「えっと……。」
体の中のモンスターのこと・なんでもない
▼体の中のモンスターのこと
コハク「……あのね。」
コハク「なにも分からずに消えていくのって、どういう気持ちなのかな?」
レスト「え?」
コハク「あの子はね、私と会った時、なんにも知らなかったの。」
コハク「きっと、まだ、なんにも知らないんだよ。」
コハク「それなのに、………。」
レスト「コハク……。」
▼なんでもない
コハク「そっか……。」

コハク「今夜もきっと、あの子の夢を見るの。」
コハク「夜になったら、きっと。」

  • 自室 ベッド横に行く(昼でも可)
コハク「お邪魔するわ。」
レスト「コハク……。」
レスト「……じゃないよね。」
コハク「ええ。」
レスト「……コハクは、君の正体を知ってたよ。」
コハク「でしょうね。あの子が私を呼び止めたんだもの。」
レスト「友達だって言ってた。」
コハク「え……?」
レスト「君のこと、友達だって言ってたよ。」
コハク「そう。」

コハク「……バカな子ね、本当に。」
レスト「………。」
レスト「君の望みは、いったいなんなの?」
レスト「コハクに自分を否定させて、何をしようとしてるの?」
コハク「キミと同じ。」
レスト「え……?」
コハク「私も、私の大切なものを守りたいだけ。」
レスト「大切なもの……?」
コハク「私の要求は、きちんとあの子に伝えてくれたの?」
レスト「………。同じ体にいても、見えてないんだね。」
コハク「………。見えなくなったの。」
レスト「え?」

コハク「この子の見ているものは、私の見ているものだった。」
コハク「この子の感じることも、私の感じることだった。」
コハク「でも……今は違う。」
レスト「……?」
コハク「あの子の見ていた景色が、今は見えない。」
コハク「あの子の考えていたことが、今は分からない。」
コハク「だから――」
コハク「もう、時間がないの。」
レスト「どういうこと?」
コハク「夜にだけ目覚めていた私が、少しずつ、昼の間も表に出始めてる。」
コハク「それだけ、分裂が進んでるってこと。」
レスト「そんな……。」

コハク「ねえ、知ってる?」
コハク「この子は、あなたと話すとき、本当にうれしそうに笑うの。」
コハク「この子は、あなたと別れるとき、本当に寂しそうな顔をするの。」
コハク「私には、その理由がまるで分からないけど。」
コハク「でもね。」
コハク「私は、そんな『私』が一番好きだった。」
レスト「え……?」

コハク「もともと私は、この世界に存在するべきものじゃなかったの。」
コハク「だから、今さら消えることを恐れたりしない。」
コハク「この子がこの世界にいられるなら。」
コハク「あなたの隣で笑ってられるなら、それが、私にとっても一番なの。」

レスト「じゃあ、君は最初からコハクを助けるつもりで……?」
コハク「………。」
レスト「それならどうして、こんな誤解されるようなこと……。」
コハク「キミは優しすぎるもんね。」
コハク「ううん。キミだけじゃない。」
コハク「真実を知ったら、きっとこの子は、私を助けようとするに決まってるの。」
コハク「そうさせないために、キミに私を否定してもらいたかった。」
コハク「大好きなキミが私を否定すれば、彼女も、私を否定してくれると思った。」
コハク「でも、うまくいかなかったみたい。」
レスト「………。」
レスト「素直に言った方が、コハクには伝わると思うよ。」

コハク「どうしてそう思うの?」
レスト「君がコハクなら、そうだと思わない?」
コハク「………。」
コハク「分からない。」
レスト「そう……。」
コハク「警告は覚えてる?」
レスト「え?」
コハク「『あたしはいなくなってもいい』」
コハク「この言葉だけは、絶対に口にさせないこと。」
レスト「もし口にしたら、どうなるの?」
コハク「この体は、もともとコハクのもの。」
コハク「だから主導権を握ってるのは、私じゃなくてこの子だった。」
コハク「でも、それはつまり――」
コハク「この子の意思が望むだけで、どちらかが消えるってこと。」
レスト「そんな……!」
コハク「彼女を引き留められるのは、もうキミしかいない。」
レスト「僕……?」
コハク「彼女を踏みとどまらせているのは、キミへの強い思いだから。」
コハク「そのキミに別れを告げてしまうということは、」
コハク「すべてを受け入れてしまうのと、同じだけの意味を持つの。」
レスト「……!」

コハク「この子を守りたいなら、早く私を消すように説得して。」
コハク「この子がそう願ってくれないと、」
コハク「私は、この子を助けてあげられない。」
レスト「………。」
コハク「信じてるの。」
コハク「キミになら、なんとかできるって。」

6日目

  • コハクに話しかける
コハク「あ、レストくん」
コハク「あのね、今朝起きたら、まくら元に手紙がおいてあったの。」
レスト「え……?」
コハク「あの子からあたしに。」
コハク「あたしに……、生きてほしいって。」
レスト「……そう。」
コハク「……あの子も、自分が消えることを望んでるんだね。」
レスト「………。」
コハク「レストくんにおねがいがあるの。」
レスト「なに?」
コハク「あの子が消えてしまう前に、ステキな思い出をあげたいの。」
コハク「だから……。」
コハク「1日だけ、あの子に付き合ってあげて。」
わかった・ちょっと考えさせて……
▼ちょっと考えさせて……
コハク「そっか……。」
コハク「いきなり変なことたのんでごめんなさい。」
コハク「でも……気が変わったら、話しかけてほしいの。」
(会話終了)
▼わかった
コハク「じゃあ、明日になったら、ウチに迎えに来て。」
コハク「あたしも、あの子とお別れがしたいから。」
コハク「きちんと、みんな、覚えておきたいから……。」
コハク「だから、また明日なの。」
レスト「……うん。」

  • 再度コハクに話しかける
コハク「じゃあ、明日になったらウチに迎えに来て。」
コハク「あたしも、あの子とお別れがしたいから。」
コハク「きちんと、みんな、覚えておきたいから……。」
コハク「だから、また明日なの。」
レスト「……うん。」

  • エルミナータに話しかける
エルミナータコハク……なんか、元気なくてつまんない……。」

7日目

  • コハクに話しかける
レスト「コハク?」
コハク「………。」
レスト「……じゃないんだよね。」
コハク「ええ。」
レスト「………。話はコハクから聞いてる?」
コハク「手紙がおいてあったから。」
コハク「『あなたに思い出をあげる』って」
レスト「………。」
コハク「キミが手伝ってくれるの?」
……もちろん・……ちょっと考えさせて
▼……ちょっと考えさせて
コハク「……うん。」
レスト「………。」
(会話終了)
▼……もちろん
レスト「……もちろん。」
レスト「それで、どこか行きたいところはある?」
コハク「そうね……。」
コハク「森に行きたいの。」
レスト「森?」
コハク「あたしの生まれたところを、もう一度、見ておきたいから。」
レスト「……分かった。」

  • 花屋『カーネーション』1階に移動
エルミナータ「ちょっと待ちなさい!」
エルミナータコハク!」
エルミナータ「あなた最近、体調も悪そうじゃない!」
エルミナータ「そんな体で出かけるつもりなの!?」
コハク「大丈夫。今日は調子がいいし、」
コハク「それに、レストくんも一緒だから。」
エルミナータ「そうなの?」
レスト「はい。」
エルミナータ「そう……。」
エルミナータ「まあ、それはそれで心配ね……。」
エルミナータ「ほら、レストくんもやっぱり男の子だし。」
レスト「ええ!?」
エルミナータ「とにかく!何かあったら、さけぶのよ!」
エルミナータ「大声で! 元気よく! 力のかぎりっっ!!」
エルミナータ「この名探偵が真っ先にかけつけてあげるから!」
エルミナータ「わかったわね!?」
レスト「………。」
エルミナータ「じゃあ、レストくん!コハクのこと、よろしく頼んだわ!」
レスト「はい。」
コハク「それじゃあ、行ってきます。」
コハク「ほら、レストくん。」
レスト「あ、うん……。」

エルミナータ「ん? どうかしたの?」
コハク「………。」
コハク「ありがとう。エっちゃん。」
エルミナータ「へ……?」
コハク「それじゃあね。」

エルミナータ「……な、なによ、あらたまって。」
エルミナータ「調子くるうわね……。」

コハクが同行)

  • コハクに話しかける
コハク「森に行きたいの。」
コハク「あたしが生まれた場所を、もう一度、見ておきたいから……。」
  • コハクにプレゼントを渡す
コハク「………。」

  • ヨクミール森 2エリア目(オークがいる滝つぼ)
レスト「どうしたの?」
コハク「………。」
コハク「チョウ……。」
レスト「え?」
コハク「ううん、何でもないの。」
コハク「行こう?」
レスト「あ、うん……。」

  • ヨクミール森 3エリア目(アントが群れている野原)
コハク「キミたちも見送ってくれるの?」
コハク「………。」
コハク「そう……。」

コハク「……それじゃあ、ちょっとだけお願いしようかな。」
レスト「今のは?」
コハク「帰ろうか、レストくん。」
レスト「あ……。」

コハクが離脱)
  • ヨクミール森 2エリア目
コハク「………。」
レスト「ねえ、さっきからどうしたの?」
コハク「……なんでもないよ。」
レスト「でも……。」
コハク「ねえ。」
レスト「え?」
コハク「はじめてこの森で会ったときのこと、おぼえてる?」
レスト「……うん。」
レスト*1「目がさめて、最初にみたのがキミの顔だった。」
レスト「覚えてるよ。」
レスト「おもしろい顔って、それだけ言って眠っちゃったよね。」
レスト「……いや、これはコハクの言葉か。」
コハク「………。」
コハク「それから、あの町でみんなと暮らしはじめたの。」
コハク「最初は、ちょっと戸惑うこともあったけど。」
コハク「色んなものを好きでいられたから、それだけで、毎日楽しかったの。」
レスト「………。」
コハク「だから、ありがとう。」

レスト「え……。」

コハク「キミを好きになれて、本当によかったの。」
コハク「あたしね、それだけで、幸せだったの。」
コハク「『あたし』……?」
コハク「ありがとね。レストくん。」
レスト「君は……、」
レスト「もしかして、コハクなの……?」
コハク「………。」
コハク「本当は聞こえてたの。」
コハク「レストくんとこの子が、あたしの部屋でしてた話。」
コハク「まくら元に手紙がおいてあったのは本当だよ。」
コハク「あの子の気持ちも、ちゃんとそこに書いてあったの。」
コハク「でも……。」

コハク「あたしはやっぱり、」
コハク「あの子を否定することなんてできないの。」
レスト「コハク……。」
コハク「だって……。」
コハク「みんな受け入れたから、こんなに楽しかったんだもん。」
コハク「何かを否定する生きかたなんて、あたしにはムズカシすぎるの。」
レスト「でも、それじゃあコハクが……!」
コハク「わかってるよ。」
コハク「だから、レストくんときちんとお別れできてよかった。」
コハク「最後に、二人でここに来られて、よかった。」
レスト「最後だなんて――!」

レスト「くっ……!」
レスト「このチョウはさっきの……!?」
コハク「……楽しかったなあ。」
レスト「え……?」
コハク「エっちゃんの探偵ごっこ、キールくんのうわさ話。」
コハクフォルテちゃんが怒って、バドさんが追いかけられて、」
コハク「ケガをしたらナンシーさんとジョーンズさんが治してくれる。」
コハクリンファさんは、いつでも遊びに来ていいって優しくほほえんで、」
コハク「シャオちゃんは、食堂に行こうって手を引いてくれた。」
コハク「メグちゃんの音楽を聞きながら、ポコリーヌさんのご飯を食べてると、」
コハク「ダグさんが文句を言いながら、ブロッサムさんを連れてくるの。」
コハク「隣の席ではクローリカちゃんが、ご飯を食べながらねむってて……。」
コハク「遠くからはヴォルカノンさんの声。走ってくるビシュナル君の足音。」
コハク「そんな町を見守りながら、セルちゃんはあくびを一つ。」
コハク「それで……っ。」

レスト「コハク!」
レスト「くそっ! 前が……!」
コハク「それでレストくんはね、セルちゃんに笑いかけるの。」
コハク「空はとってもいい天気でね。」
コハク「その隣に……、」
コハク「その隣に、あたしもずっと、一緒にいたかったの。」
レスト「……っ!」
コハク「あたしだって……。」
(ここからムービー)
コハク「あたしだって……消えたくなんかないっ!」
(ムービーここまで)
コハク「……消えたくなんかないよ。」
レスト「コハク――」
コハク「でも……。」
コハク「………。」
コハク「ありがとう。レストくん。」
レスト「ダメだ……。」
コハク「あたしはキミが、大好きだったの。」
レスト「ダメだよ、コハク!」
コハク「だから今度は、この子を幸せにしてあげてほしいの。」
コハク「それがかなうのなら……。」
レスト「コハク!!」


あたしは、いなくなってもいい


レスト「………。」
レスト「コハク……?」
コハク「………。」

コハク「あの子はもう、ここにはいない。」
レスト「え……。」
コハク「もう、どこにもいない……。」
レスト「そんな……。」

  • コハクに話しかける
レスト「………。」
レスト「どうしよう……。」
コハク「………。」
レスト「ねえ、どうすれば――」
コハク「どうしようもないの。」
レスト「……っ!」
コハク「もう……どうしようもないの。」

  • 町の住人に話しかける
ビシュナル「エっちゃんさんがコハクさんの事心配してましたよ?」
ビシュナル「なんだか、最近ちょっと、体調が悪そうに見えるとか……。」

クローリカ「あ、レストくん。」
クローリカ「そういえば、エっちゃんさんが探してましたよ~。」
クローリカ「え~と、あれ? これって今日の話でしたっけ?」

ヴォルカノン「おお、レスト殿。」
ヴォルカノン「おや? コハクとは一緒ではないのですかな?」
ヴォルカノンエルミナータ殿からそのようにうかがっておりましたが。」

フォルテ「ああ、レストさん。」
フォルテキールが何か、話したいことがあるそうですよ。」
フォルテコハクさんのことで、分かったことがあるとか何とか……。」
レスト「コハクのこと!?」
フォルテ「え!? は、はい……。」

バド「フォルテに、訓練用の武器のことで呼び出されてるんダ。」
バド「なんか、エルミナータさんと、真剣な顔で話してたってことで、」
バド「話しかけないで帰ってきたけド。」

マーガレット「あ、レストくん。」
マーガレット「そういえば、さっき、エっちゃんが文句言ってたよ?」
マーガレット「助手をレストくんにとられたーって。」
レスト「………。」

ディラス「よくわかんねえけど、エルミナータコハクのこと心配してたぞ。」
ディラス「……なんかあったのか?」

アーサー「ああ、レスト君。」
アーサーエルミナータさんが大事件だと触れ回っていましたよ。」
アーサー「あなたのせいで、コハクさんが自分にかまってくれないと。」
アーサー「大変ですね。色々と。」

ポコリーヌエルミナータさんから、元気の出る料理を頼まれマシタ。」
ポコリーヌ「最近、コハクさんの調子がちょっと気になるからと。」
ポコリーヌ「ワタシもそんな風に心配されたいデス。チラ。チラチラ。」

シャオパイ「エっちゃんは、ああ見えていい人だが。」
シャオパイ「あんまり心配をかけないようにな。レストくん。」

リンファコハクちゃん、体調が悪いんですか?」
リンファ「ああ、いえ。エっちゃんが心配していましたから。」

エルミナータ「あれ? レストくん。コハクは?」
エルミナータ「あー!? さては、途中でまかれたわね!?」
エルミナータ「まったく。」
エルミナータ「今夜はついに、ずーっとずーっとやりたがってた、」
エルミナータ「探偵ごっこの探偵役をやらせてあげるつもりだったのに!」
エルミナータ「まあいいわ。別に急がなくても、また次があるし。」
レスト「………。」
エルミナータ「ああ、そういえば。」
エルミナータフォルテがなんか、キミのこと探してたわよ?」
エルミナータ「あの子、ついでにコハクのことも探してくれないかしら?」

ダグ「お、レスト。」
ダグ「エルミナータが、なんかブツブツとオマエのこと話してたゾ?」
ダグ「いくらレストでも男なのは変わりないし……とか何とカ。」
ダグ「ま、よくわかんないけど、適当に顔を出してやれヨ。」

ブロッサム「おや、レスト。コハクと一緒じゃなかったのかい?」
ブロッサム「エっちゃんがそう言ってた気がしたけど、気のせいだったかねえ。」

ドルチェ「エっちゃんとコハクって、対照的な性格してるわよね。」
ピコ『だからこそ、うまくいんですわよ*2
ピコ『私とルーちゃんみたいに!』
ドルチェ「じゃあ、コハクはエっちゃんのことうっとうしく思ってるってことかしら?」
ピコ『………』

ジョーンズエルミナータさんが、コハクさんの心配をしていましたよ。」
ジョーンズ「まだ調子が悪いようなら、病院に来るように伝えて下さい。」

ナンシー「エっちゃんったら、すっかりお姉さんって感じよね。」
ナンシー「お姉ちゃんにとって、妹は家族だけど、遊び友達でもあるから。」

レオンコハクのことちゃんと守ってやってるか?」
レオンエルミナータさんが言ってたからな。レストにまかせたって。」
レオン「割とくやしそうにな。」

セルザウィード「コハクのヤツは、エルミナータとうまくやってるのか?」
セルザウィード「いや、こう、なんとなく気になったからの。」

  • キールに話しかける
キール「あ、レストくん。」
キールコハクちゃんのこと、ちょっと分かったかもしれないよ♪」
レスト「――本当に!?」
キール「え!? う、うん……。」
レスト「教えて! なんでもいいから!!」
キール「ええっと……。」
キール「まずね、コハクちゃんの中にいる幽霊の正体だけど。」
レスト「うん。」
キール「やっぱり、誰かの強い想いが、形になって表れたものだと思う。」
キール「それがもう一つの人格として、コハクちゃんの中にあるんだよ。」
レスト「………。」
キール「でも、1つの体に、2つの心は入りきらないから、」
キール「それがせめぎあって、不安定な状態にあるんだよ。」
レスト「……うん。」
レスト(あの子が言ってたことと同じだ。)
キール「でも、大丈夫。」
レスト「え……?」
キールコハクちゃんが消えるようなことは、絶対にないはずだから。」

キール「どんなに望んでも、心から体は切り離せないでしょ?」
キール「つまりね、体がある限り、心がなくなることはないんだよ。」
キール「だから――」
レスト「コハクは、消えない……。」
キール「うん。」
レスト「………。」
レスト「でも、もしコハクじゃない人格の方が勝っちゃったりしたら……。」
キール「その時は、逆の状況になるだけじゃないかな?」
キール「もう一つの人格が出てる間、コハクちゃんの人格が寝てるだけ。」
レスト「寝てる……だけ……?」
キール「うん。存在はするけど、表には出てこないってことだね。」
キール「だから、コハクちゃんは消えたわけじゃない。」
キール「だって、あの体はコハクちゃんのものだもん。」
キール「だから、消えるはずがない。」
レスト「消えない……。」
キール「うん。」
レスト「………。」
レスト「……そっか。」
レスト「コハクは、消えてないんだ……っ。」

キール「レストくん?」
レスト「キール!」
キール「うわあ!?」
レスト「その眠っている人格を呼び起こす方法はないの!?」
キール「あぁぁー……。あ、頭をゆすらないで……。」
レスト「キール!?」
キール「ゆ、幽霊を形にするのと原理はいっしょだと思う。」
キール「その人に会いたいって強く願えば、きっと……。」
レスト「強く……。」
キール「うん。」
キール「でも、とんでもない想いの強さが必要だと思うよ。」
キール「もともとある人格が眠っちゃうくらいのことなんだから、」
キール「そんなの、絶対フツウのことじゃないもん。」
キール「だから、それを飛び越えるくらい、」
キール「トクベツな想いの強さが必要だと思う。」
レスト「それなら大丈夫。」
キール「え?」
レスト「僕はいま、その人にものすごく会いたいんだ。」
レスト「そのためなら、なんだってできる。」
レスト「キセキだって、起こしてみせるよ。」
キール「………。」
キール「それなら、きっと会えるよ。」
レスト「うん。」
キール「何だか知らないけど、がんばってね!!」
レスト「うん!」

  • 再度キールに話しかける
キール「なにがどうなってるのか、よく分からないけど……。」
キール「その人に会いたいって強く願えば、きっと想いはかなうはずだよ。」
キール「だから、がんばってね!」

  • 再度フォルテに話しかける
フォルテ「ああ、レストさん。キールから話は聞けましたか?」
フォルテ「詳しいことは分かりませんが、意思のこもったいい表情です。」
フォルテ「がんばってください。」

  • 再度エルミナータに話しかける
エルミナータ「あれ? レストくん。コハクは?」
エルミナータ「あー!? さては、途中でまかれたわね!?」
エルミナータ「まったく。」
エルミナータ「今夜はついに、ずーっとずーっとやりたがってた、」
エルミナータ「探偵ごっこの探偵役をやらせてあげるつもりだったのに!」
エルミナータ「まあいいわ。別に急がなくても、また次があるし。」
レスト「………。」


  • ヨクミール森 2エリア目
  • コハクに話しかける
レスト「コハク!」
コハク「……わたしはあの子じゃない。」
レスト「キールが言ってたんだ。」
レスト「コハクはまだ消えてない。その体の中に眠ってるって。」
レスト「強い想いがあれば、呼び起せるかもしれないって!」
コハク「………。」
コハク「そんなこと、あるはずないの。」
レスト「………。」
レスト「……でも、僕は信じたい。」
レスト「あきらめたくないんだっ!」

レスト「コハク。」

レスト「君はどうなの?」
レスト「コハクにもどってきてほしくないの?」
コハク「………。」
レスト「ねえ!」
コハク「………。」

コハク「……ためしてみて。」
レスト「え……?」
コハク「それであの子が戻ってくるかもしれないのなら。」
コハク「ためしてみて。おねがい。」
レスト「……うん!」
コハクっ!・起きてよ、コハク!
(どちらの選択肢でも同じ)
レスト「起きてったら!!」
レスト「お願いだから……、」
レスト「起きてよ、コハクっっ!!!」
コハク「うう……っ!?」

レスト「コハク!?」
コハク「ダメ……。」
レスト「え……?」
コハク「私はもともと、色んな気持ちのかたまりなの。」
コハク「だから、私の中にある、消えたくないって気持ちが……、」
コハクコハクが起きるのを、邪魔してる……。」
レスト「そんな……!」
コハク「レストくん。」
コハク「この子のためなら、なんでもできるの?」
レスト「うん。」
コハク「その結果、私が消えるって言っても?」
コハク「それでもあなたは、」
コハク「この子を目覚めさせたいって、そう思えるの?」
うん・………
▼………
コハク「どうしてそこで迷うの?」
コハク「キミはこの子を助けたいんじゃないの?」
レスト「それは……。」
コハク「なによりも、だれよりも、」
コハク「この子のことを、大事にできるんじゃないの?」
<<無限ループ>>
▼うん
コハク「それなら、私と戦って。」
レスト「え……?」
コハク「今から、私の想いを形にするの。」
コハク「この子の目覚めをさまたげるものを。」
コハク「私のあるべき姿に、あのモンスターの形に変える。」
コハク「強い想いが形になるのなら、きっと、それもできるはず。」
コハク「それを、キミが倒すの。」
コハク「そして、今度こそ私は消える。」
レスト「………。」
レスト「君はそれでいいの?」
コハク「最初から私の願いは一つだけ。」
コハク「この子がココにいないと、それは、かなえられないことなの。」
レスト「………。」
レスト「分かった。」
レスト「コハクを助けよう。」
コハク「うん。」
コハク「じゃあ、準備ができたら森の奥に来て。」
コハク「私は、キミと戦った場所で待ってるから。」

  • ヨクミール森 最奥(ボス部屋)
  • コハクに話しかける
コハク「……来たね。」
レスト「コハク……、」
レスト「……いや、なんて呼んだらいい?」
コハク「何でもいいよ。名前なんて、もう意味がないの。」
レスト「………。」
コハク「今から、私の想いを、私の気持ちを形にする。」
コハク「私が、私とは認めたくないキモチを、」
コハク「でも、それでも、私の一部である想いを。」
コハク「だから、」
コハク「キミは本気で――」
コハク「この子を、たたき起こしてあげてっ!」

(アンブロシアLv69と戦闘。幼虫形態なし、仲間にはできない。)

レスト「コハク!」
コハク「………。」
コハク「ちがうよ、まだ……。」
レスト「……!」
コハク「でも、大丈夫……。」
コハク「……これでもう、邪魔は入らないの。」
コハク「だから……。」
コハク「ねえ、聞いてくれる?」
レスト「………。」
レスト「……うん。」
コハク「あの子の意識を探してて……、やっと、わかったことがあるの。」
コハク「あの子は、こんなにも、私のことを想ってくれてたんだって。」
レスト「……コハクが?」
コハク「そう……。」
コハク「誰かの想いがなければ……、そのまま、消えていた私を、」
コハク「眠っているあの子に……、勝手にとりついてた私たちを……、」
コハク「あの子はね……、」
コハク「……ゆるしてくれたの。」
コハク「それでも、ここに居てほしいって……。」
コハク「……本気で、願ってくれてたの……。」
レスト「……うん。」

コハク「……会いたいな。」
コハク「あの子に、会いたい……。」
レスト「……うん。」
コハク「………。」
コハク「……呼んであげて。あの子の、名前。」

起きてよ、コハク

起きてよ! コハク!!

コハク「……よかった。」
レスト「え?」
コハク「あの子の気配が、近づいてる……。」
レスト「じゃあ……!」
コハク「……うん。」
コハク「ねえ、レストくん……。」
コハク「あとは……よろしくね……。」
レスト「……うん。」
コハク「この子はきっと……私のことは、忘れてるから……。」
レスト「え……?」
コハク「言ったよね? 今度こそ『消える』って……。」
コハク「……わたしは消えるの。」
コハク「この子の頭の中から。記憶の中から……。」
コハク「私はこの子の中に……、」
コハク「……『何一つ』残らない。」
レスト「そんな……!」
コハク「選ぶっていうのは……、そういうことだよ……。」
コハク「私も、君も……。」
コハクコハクの居る世界を、選んだの。」
コハク「……そうでしょう?」
レスト「………。」
レスト「……うん。」
コハク「それで、いいの……。」
コハク「そういえば……。キミには……教えてなかっ……たね。」
コハク「私の、願いは……。」

コハク「う……。」
コハク「ここは……、どこなの……?」
レスト「コハク、なの……?」
コハク「………。」
コハク「なんだか、すごく悲しい夢をみてた気がするの。」
レスト「……うん。」
コハク「でも……、」
コハク「レストくんが居てくれて、うれしいの。」
コハク「うれしいけど、……なんでかな?」
コハク「すごく、悲しいの。」
レスト「うん。」
コハク「レストくん。泣いてるの?」
レスト「うん……。ごめん……。」
コハク「なんであやまるの……?」
レスト「うん……。」
レスト「………ごめん。」
コハク「………。」
コハク「……いいよ。」
レスト「え……?」
コハク「……あたしが、ゆるしてあげるの。」
コハク「他の誰が、ダメって言っても……。」
コハク「あたしは、許してあげるの……。」
レスト「……うん。」

  • ヨクミール森 2エリア目
???「………。」
コハク「………。」
コハク「あなたはだあれ?」
???「………。」
コハク「一人でさみしくないの?」
???「………。」

レスト「あれ? コハク?」
コハク「あ、レストくん! ちょっと待って!」
コハク「……ねえ。」
コハク「あなたも、いっしょに来る?」
???「………。」
コハク「そっか、残念。」
コハク「それじゃあ、またね!」
???「………。」


……ありがとう、コハク
私の願いはね、
あなたの中で生きることじゃなくて、
あなたを助けることでもなくて、
あなたと同じ世界に立っていること。
あなたと『二人で』この世界にいることだったの……。



  • セルフィア:メロディストリート 花屋前
レスト「………。」

コハク「あ、レストくん。」

レスト「ん?」
コハク「ありがとう。」
レスト「え……?」

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最終更新:2022年03月09日 22:39
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ヘルプ / FAQ もご覧ください。

*1 本来はコハクのセリフだが、設定ミス?でレストのセリフに

*2 「うまくいく」の誤植?