ーーーーーーどうにか気持ちを落ち着かせた俺は、おっさんの話を聞いていた。
「なんで、俺は死ななかったんだ?明らか死んだ記憶あったんだけど。」
「いや、君は一回死んだよ?それを俺達が生き返らせたって訳。」
生き返らせた?人を生き返らすなんてそんな魔法存在するのか?
「人を生き返らせる魔法なんてあるわけないと。そうおもってるね?」
図星だ。
「ああ。そんな魔法聞いたこともない。」
「魔法じゃないんだな~。これが。」
「??魔道具か?」
「ぴんぽ~ん。せいか~い!!」
馬鹿にしてんのか。
「で?その魔道具名は?」
おっさんは息を一回吐いて、一言ずつつげた。
「やり直しの宝珠。」
やり直しの宝珠?ナンダソレ??
「やり直しの宝珠ってのはね、時をやり直すことができるんだ。」
なるほど……
「つまりそれを使って俺の体を一日前に戻したってことか。一日前に戻せばバイクの引かれた傷ものこらない…待てよ?でもそれなら後24時間後には俺はまた傷を負うってことか?」
「…………………」
おっさんは驚きを顔にあらわにしていた。
「ん?なんだよ。俺間違っていたか?」
「……いや、さすがだな。1を聞いて10を知るとは。」
「もったいつけずに教えてくれよ。どうなんだ?」
「ああ。結論から言えば君はあと24時間後に致命傷をおう。」
「けど、君の死因は[出血多量死]なんだよ。」
「つまり医者のアンタがいるから俺は死なないってことか。」
「そういうこと♪」
「でもなんで俺のためにここまでしてくれるんだ?他人だろ?」
「それは君が[No,7]に任命されたからさ。」
………は?
「俺がナンバー入り?冗談だろ?」
「冗談だったら君はもうすでに死んでいるさ。」
言い忘れていたがこの俺達が住む世界[アステラ]には魔法のほかに[能力]と呼ばれる異能の力を持った人がいる。
その人達を[No,]と呼ぶのだが……
「いや待てよ!?俺なんも能力ないぞ?普通の魔法しか使えない一般人だぞ?」
「大丈夫さ。君にはちゃんと能力があるよ。」
「俺の能力ってなんだよ!?」
「君の能力はね………………………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから、大変だった。
おっさんには能力の特訓させられるし、雪奈はなぜか鬼強だし、医療系の魔法おぼえさせられたり……
そんなこんなで、もうすぐ俺が死んで一日立とうとしていた。
「いいか。優輝……もうすぐお前が死んで24時間後だ。心の準備はいいな?」
「いやいや。全然きまってねぇから。できればあと1時間くらいごろごろしてたい」
「…………心の準備はいいな?」
「いやだから(ry」
「心の準備はいいな?」
なにこれ?ドラ●エ?
「………………はい。」
「よし!!」
緊張感もクソもねぇな、と俺が思っていると……
いきなり胸のあたりが苦しくなった。
「そろそろね。…………優輝?気分はどう?」
雪奈に声をかけられるがあまり耳にとどかない。
「ハァ……ハァ…………まぁまぁってとこだな。………………がぁッ!!」
次の瞬間!!腹から一気に血が飛び出た!!!
そこで俺は意識を失った…………
- 二次創作? -- 名無しさん (2024-01-21 13:22:23)
- 続きは投稿されていない模様 -- 名無しさん (2024-02-18 01:45:12)
- これで終わりなのかな、それとも… -- 名無しさん (2024-07-21 23:05:11)
- 「No.」ではなく「No,」ということは日本語圏や英語圏ではない、大陸ヨーロッパや東南アジアがモチーフと思われる(英米日とピリオド・カンマが逆) -- 名無しさん (2024-08-01 20:47:21)
最終更新:2024年08月01日 20:47