E-4
概要
全領域型主力機動装甲として開発され、大型の機体に二基のジェネレーターを装備し、大きな搭載量を特徴としている。当初の機種番号は
中央軍では「h1AV・E+」、各軍では「type4」だったが2186年の軍用機命名規則統一により「E-4」となった。
大戦中の活躍や、85年の解体戦争(
ロックウェル事件)での活躍から多くの統合体諸軍閥に採用され、各軍の要求に応じて様々な派生型が数多く作られたことより統合期の代表的な機体となった。数々の実戦戦績や各軍へのセールスの成功も含めて傑作機と評価され、
ジェネシック社の発展の原動力としてその名を世界に広めた機動装甲とされる。
h1Fやh2型の生産が開始されてからもしばらく生産が続き、総計51000機の生産数となった。主力機動装甲の歴史で20000機以上製造されたのは、このE-4と
T-72の2機種しかない。
現在、F型が2189年現在で6000機程度の生産数であることを見ても特筆すべき生産数であるといえる。
開発
HMAの重装甲化の進められた2130年代~2160年代には、将来の
HMA同士の戦闘は大口径火砲が主役となった射撃戦が主流となった時期があった。このため各軍では、近距離戦性能よりも搭載量を重視した重装甲・重火力機動装甲の開発が重視されることとなった。
だが60年代後半に入り、重力制御機関の
HMA搭載が開始されると、重装甲と高機動の両立がなされるようになり、従来の重装甲高火力機は次々に駆逐されていった。この時期になると、
HMA同士の戦闘は、誘導兵器を用いたミサイル戦が主流とされるようになり、E型各機もミサイル戦闘を重視した設計となっていた。だが実際には、共産圏勢力の運用する
T-72などの大装甲重量機には高価な大型ミサイルを使用しなければならず、また縦深突破に対する近距離格闘性能の強化が強いられた。
2164年中頃に
ジェネシック・インダストリー社は次世代主力機動装甲の提案を提出。回答のあった有力軍閥との契約を2145年に締結。
兵装搭載量はそのままに、近距離格闘性能と機動力を持った主力機動装甲を要求された
ジェネシック・インダストリー社は、「h1E型」をベースとした「h1AV・E+」を開発した。
特徴
E-4の大きな特徴に、無補給無整備で250時間を飛行できる航続距離が挙げられる。大きな胴体内には二基のジェネレーターをもち、大推力の推進機関を持っていた上に、肩部、腕部下に兵装ベイをもち、その兵装搭載可能総重量は33000kgと当時の群を抜くものだった。
機体各部はブロック設計化され、各装甲はブロックごとに細分化されている。そのため、通常での装甲防御力は低く設定されており、各部に、ミッションに応じて主装甲を取り付ける設計になっている。
機体は大型で全高は16mと、当時の機体では最大である。
装甲
最大装備下での装甲防御力は、同時に多く運用されていた重装甲機(
360h1など)を超える防御力を持っている。装甲は、下肢から始め、足首を保護するプレート装甲と一体化した脛装甲、大腿部側面ERA、大腿部前面空隙装甲板。上肢では腹部可動装甲、胸部ジャケット装甲、肩部前面空隙装甲、上腕側面、前腕部等、外付化されている。
兵装
肩部、前腕部に兵装マウントをもち、火砲、ミサイルを搭載できる。特に肩部マウントは二重ドラムフレームによって可動アーム化されており、広い汎用性を持つ。
推進機関
諸元
最終更新:2013年08月11日 20:03