ケントゥリオⅡ
HMA-h2C/CERは、
レザーウルフをベースとしたレンジャー専用改修機。
愛称は、大戦中の傑作機「
ケントゥリオ」から、ケントゥリオⅡ。型式のCERは“ComplexElementsRefurbishment(複合要素改修)”の略である。
概要
特殊作戦軍隷下の統合レンジャー部隊専用機として開発された改修機で、基本は
レザーウルフをベースとしている。火力や装甲等の付加機能に偏重しがちな特殊改修機の中で、機体の運動性能のみを追求した機体であり、純粋な機動兵器としての改修を受けている。
高い機動性能と操縦追従性を持つ一方で、低い安定性能と過敏なレスポンスにより長い習熟時間を要する。
開発
レンジャー専用機、ひいては特殊作戦軍機の雛形として開発された。開発はレンジャー整備技術大隊と本部高等技術研究部によって行われ、数回の現地改修を経て現在の形になっているが、流動的に変化する戦況に対応して現在でも改修を続けている。
レンジャーは有事において
サンヘドリン海兵隊と並んで即応する急先鋒であり、よって汎用火力の充実と打撃力。戦場における即応機動力などを求められてきた。それに対応すべく、主機出力と軽量化、それに伴う機動力の向上を求めた純粋な汎用機動兵器の開発に至った。
現在では2189年度末までに
F型との代替が予定されている。
特徴
レザーウルフをベースとし、それでありながら新規設計部品を極限まで削減しているため、大部分の部品が既存品の加工物である。そのため、高い整備性を持つと同時に、開発・製造費用を大きく減ずることに成功している。その設計思想には過去の様々な試験機や少数生産機からの影響が色濃く残っており、多くの設計思想に
ケントゥリオのものを踏襲している。
軽量で高出力・高機動であり、後の高機動機設計に多くの影響を残したと言われ一例では
ロンギマヌス二世などにその影響を見て取れる。
フレーム類は徹底的な軽量化に加えて駆動系と関節系の強化、補機類の追加を受け、重心位置はより上半身寄りになっており、低い安定性能と引き換えに高い運動性能を得ている。
また、推進器系統の見直しと追加を受け、その推進機動力は高い。
装甲
推進機関
背面メインスラスターに加え、腰部にはフレキシブルアームを介してのサブスラスターを二基装備しており、これによって若干の低空域空戦能力を持っている。また肩部は若干大型化され、サイドスラスターは単発スラスターから双発(一基辺り単発機の65%出力)に換装されている。
索敵能力
頭部は独自設計となっているが、その設計思想は空軍機に近くなっており、光学観測機類は分散配置型の複眼式になっている。
諸元
設計者:
サンヘドリン高等技術研究部およびレンジャー整備技術大隊
製造者:
サンヘドリン兵器廠
運用者:
サンヘドリンレンジャーおよび特殊作戦軍
機体正式名:HMA-h2C/CER・ケントゥリオⅡ
全高:15m
機体重量:45t
全装備重量:72t
固定兵装:30mmAPS
外部兵装:多数
その他特殊兵装:なし
コメント
最終更新:2013年08月12日 14:50