レザーウルフ

HMA-h2C/M2A1・レザーウルフは、サンヘドリン陸軍が運用する主力機動装甲。
愛称は“革を被った狼”を意味する「LeatherWolf(レザーウルフ)

機動砲型については、「レザーウルフ・MGS」を参照。
レンジャー専用機に関しては「HMA-h2C/CER・ケントゥリオⅡ」を参照。

概要


大出力のメインブースターとワイヤーアンカーを備えたHMA-h2ブロック30カスタム。
従来の拘束セラミック複合装甲と劣化ウラン装甲では強度に不安があり、装甲を『メタニウム複合装甲』に変更。また、出力をより高くチューンしている為、機体制御が難しい。
然し、高出力の重力制御装置の搭載によって重武装化による機体重量増加を軽減。さらなる機動力アップにつながった。
また、『イクサミコ』を正式に搭載した機体であり、複雑化した操縦システムをサポートさせることで、訓練機関を短くすることに成功した。
陸軍の主力。

開発


三軍共同の“新世代主力機動装甲計画”によって生み出された最初期の本格的対ヴァリアント戦用主力機動装甲の一つである。
ヴァリアントとの開戦間もない2186年代後半、サンヘドリンHMA-h1E型の後継種を必要としていた。E型は大戦終盤開発の4.5世代機であり、中央軍E型の近代化仕様機であるHMA-h1Fを保有していたものの、それもやはり第4.5世代機動装甲の域を出ないものであった。
そのころ中央軍高等技術研究所(ジェネシック・インダストリー開発1課出向)より以前から運用試験中だった「HMA−Yh180」は、当初は軍閥吸収やロックウェル事件に伴う戦費から統合体連邦議会中央軍への採用を渋る声も聞かれたが、対ヴァリアント戦開始直後の2186年5月にサンヘドリンからの新型機動装甲の要求仕様が決定し、同年6月にジェネシック・インダストリー社に試作機の発注が行われた。
3ヵ月後の9月「HMA-h2A」が完成。同時期に研究されていた新素材を取り入れた「新世代主力機動装甲計画」により派生した「C型」をベースに、陸軍要求仕様機としてHMA-h2C/M2A1が開発された。

特徴


装甲

メタニウム複合装甲を採用しており、その防御能力は非常に高い。
曲面を主体とした主装甲群は拘束セラミック複合装甲の下地に貼り付けられており、防御能力試験ではゼロ距離での50口径125mm滑腔砲から発射されたAPFSDSの直撃に耐えている。

火器

陸戦機として非常に高い火力を持つ。標準装備は従来の90mmライフルだが、背面多目的可動フレーム(後述)と前腕部に火砲を搭載(ユニバーサルアタッチメント(後述))すれば、最高6門もの火砲を同時に運用できる。
また、背面多目的可動フレームには203mm砲、やスラスターユニットを装備可能。またスラスターユニット上面には、Mk-51を搭載できる。
前腕部にはMk-71を搭載可能。

背面多目的可動フレーム

レザーウルフの大きな特徴であり、この機体の超汎用性を象徴する装備である。
脚部膝フレームを流用しており、非常に強固。
通常の運用では機動性の確保を考慮し、大出力のスラスターユニットを一基ずつ(Mk-51のマウントラッチ有り)装備しているが、203mm2門、もしくは、ユニバーサルアタッチメントを用いれば90mm〜120mmまでの火砲を搭載可能。
また、Mk-51もしくはMk-71を搭載可能。

ユニバーサルアタッチメント

詳細は「ユニバーサルアタッチメント」を参照。


関連機体


諸元


設計者:ジェネシック・インダストリー
製造者:ジェネシック・インダストリー
運用者:サンヘドリン対ヴァリアンタス軍サンヘドリン陸軍
機体正式名:HMA-h2C/M2A1・レザーウルフ
全高:15.5m
機体重量:48t
全装備重量:75.5t
固定兵装:右腕ワイヤーアンカー×1
外部兵装:Mk-51AAM-X10)最大4
     Mk-71BGM-70AAGWもしくはMGM-35KEM)最大4
     M210・アーマメントシステム最大2
     FGM-165×最大4
     FIM-109×最大4
     M660・90mm60口径長ガトリングガンポッド×最大4
     GMC2・100mm60口径長ガトリング機関砲×最大4
     M90他携行火器多数
防御兵装:30mmAPS(高速徹甲榴弾)
その他特殊兵装:背面多目的可動フレーム



バリエーション

レザーウルフ・MGS

レザーウルフをベースとした機動砲システム。(Mobile Gun System)
各機甲大隊隷下HMA中隊のMGS小隊(5機編成)に配備される火力支援/対空自走砲型。
大重量砲装備による機体不具合から開発が遅れたが、2188年からサンヘドリン内への配備が進められた。専用脚部の機体背面に、ジェネシック社製の「127mm軽量電磁速射砲」を搭載。砲身は右肩上から前に出される。
副武装は主砲同軸の100mm機関砲と胴体下部の30mm機関砲。主砲左右には4基の発煙弾発射器(計20発)が備えられている。
主砲は+50度の仰角、-5度の俯角を取れる。主砲用照準装置は機体左側頭部、左肩上面に設置、パイロット用監視映像装置は(全周旋回可能)は胸部上面に設置される。
機体フレームそのものはレザーウルフと同等であるため強固で、脚部は専用の高性能緩衝構造となっている。また、腰部には大型の可動型リアスカートが存在し、砲発射時には地面に接地させて砲の反動を軽減、機体を安定させるアウトリガーの用途の他、空挺投下時には裏面のスラスターも用いて大型のエアブレーキとして作用する。
最終更新:2013年08月12日 14:52