羽根あり道化師
クリス様ご降臨!
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vice2rain
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彼ら6人の周りに、山のような敵が群がっていた。
さすがの彼らにとってもこの数ではなかなか油断できないだろう。緊張をとくことなく彼らはおのおの武器を構えた。
さすがの彼らにとってもこの数ではなかなか油断できないだろう。緊張をとくことなく彼らはおのおの武器を構えた。
最初に切り込むのはレオン、レイン。後ろでプリアラやエルネストが援護をし、ヴァイス、メイプルは背後を守るために呪文を唱え、敵に切り込んでいった。
―強い。かなりの数でもある
―だが勝てる!
彼らはそう信じて、微塵も疑わなかった。
こんなことが起こるなどと考えてもいなかったのだ…
クリス様ご降臨!
「ヴァイス!危ないッ!」
メイプルが悲鳴を上げる―が、遅かった!ヴァイスは勢いよく遠方へ吹っ飛ばされ敵の陣営の真っ只中へ投げ出されてしまった。メイプルが姿を変え、巨大な怪鳥に変身して彼を救出しようと試みるも、圧倒的な数の魔物の前にそれはなかなかうまくいかない。
遠くからレインが大魔法を発動させ敵を蹴散らすが、それでも魔物は減らなかった。このままではさすがのヴァイスも危険である―
遠くからレインが大魔法を発動させ敵を蹴散らすが、それでも魔物は減らなかった。このままではさすがのヴァイスも危険である―
そのときだった。
魔物たちが突然悲鳴を上げて吹っ飛ばされ、血しぶきが舞い上がった。
魔物たちが突然悲鳴を上げて吹っ飛ばされ、血しぶきが舞い上がった。
「ヴァイスッ!」
レオンが顔を真っ青にし、叫ぶ。が、プリアラは冷静だった。
「大丈夫、これ…ヴァイスの血じゃない。」
レオンは安心して目の前の敵に再び向かっていった。空からメイプルもほっとした声を降らせ、攻撃を再開した。
「大丈夫だったかィ?危ない目にあったね!アンタともあろーものが!」
「フン、問題はないッ!」
「フン、問題はないッ!」
その場は何とかおさまり、消えていく魔物の死体の中彼らは全員無事に切り抜けられたと安著の息を漏らしつつ集った。
だが、彼らはまだ気づいていなかった…
だが、彼らはまだ気づいていなかった…
「…はぁ、それにしてもこのあたりの魔物はずいぶん数が多い…あまり単独行動しないほうがよさそうです。」
「そうだねェ、アンタも油断するんじゃないよ、ヴァイス!」
「そうそう、あなたいっつも先走るんだから。」
「大切な仲間なんですから失いたくないですよ。」
「大切な回復役でもありますしね~」
「そうだねェ、アンタも油断するんじゃないよ、ヴァイス!」
「そうそう、あなたいっつも先走るんだから。」
「大切な仲間なんですから失いたくないですよ。」
「大切な回復役でもありますしね~」
口々に言う仲間5人を前に、ヴァイスは首をかしげていた。
そして、静かに口を開く。
そして、静かに口を開く。
「…ヴァイス……?」
レインが訝しげな顔をする。エルネストは表情こそ笑っているが、冷や汗がすこし流れていた。
「…ちょっといいですか、私たちの名前とあなたの名前と今私たちが何をしようとしているかを言ってくださいますか?」
「メイプル・アドレード、エルネスト・マックス、レオナルド・ミルディアン、レイン・ドゥームイリス、プリアラ…僕はクリストファー・エーテル。僕らは今漆黒のドラゴンを倒すための修行中…違うか?」
「メイプル・アドレード、エルネスト・マックス、レオナルド・ミルディアン、レイン・ドゥームイリス、プリアラ…僕はクリストファー・エーテル。僕らは今漆黒のドラゴンを倒すための修行中…違うか?」
彼の言うとおりであった。ただひとつ、彼が『ヴァイス』と名乗らないこと以外は。
「…クリス?確かにこの堅苦しい言い回しはクリスなんだよねェ…いったいどうしたっていうんだい、こいつは。」
「僕はどうもしていない!」
「どうもしてんだろコノヤロー。これでは…キャラが被ります。なんとかしなければ…しかし、なぜ彼の記憶の中の『ヴァイス』が消えたのでしょうね?」
「僕はどうもしていない!」
「どうもしてんだろコノヤロー。これでは…キャラが被ります。なんとかしなければ…しかし、なぜ彼の記憶の中の『ヴァイス』が消えたのでしょうね?」
ヴァイス、いや、クリスは訝しげな表情になり、じっとレインをにらみつけていたが、ようやく口を開いた。
「…その、ヴァイスとやらは誰なんだ。」
「ヴァイスはあなたが名乗った仮の名です。ドラゴンキメラになってしまった以降のあなたはそう名乗っていたはずです。」
「ドラゴンキメラ?なぜ僕が?僕はただのハーフエルフだ。そんな異端の研究に携わってなどいない!」
「ヴァイスはあなたが名乗った仮の名です。ドラゴンキメラになってしまった以降のあなたはそう名乗っていたはずです。」
「ドラゴンキメラ?なぜ僕が?僕はただのハーフエルフだ。そんな異端の研究に携わってなどいない!」
5人は改めてため息をついた。彼の記憶から『ドラゴンキメラのヴァイス』が消えていることがわかったからだった。
「弱りましたねぇ~、このままじゃギャグが成り立ちづらいッスよ。どうするんスか、かわりにオレがボケますか。」
「心配には及びません、エルネスト。あなたは元々ボケです―しかし、ドラゴンキメラだという事実を忘れているクリスを相手にするのは少々厄介ですね…」
「あッ、強い衝撃を与えたら元に戻るんじゃないですか?!」
「強い衝撃ってレオン、あなた壊れた機械直すんじゃないんですよ…」
「でもさぁ、こいつ多少のことじゃ死んだりしないじゃないかィ。てっとりばやく、やってみないかィ?」
「お前たち、何をこそこそ話している。」
「うっさいわね!あなたは黙ってて!」
「!?…あ、ああ…」
「うわ、ヴァイスのやつビビってますよ。プリアラさんこっわ~い!」
「エルネスト、後から裏庭にいらっしゃい。」
「まぁとにかく、彼も頑丈な人ですからね・・・ためしにちょっと殴ってみますか。」
「レイン様口元がニヤついてます。」
「そんなバカなことを。仲間を殴って楽しくないはずがありませ・・・間違った、楽しいはずがありません。とにかく・・・ヴァイス覚悟オォォォォォォ!」
「何を血迷ったかレイン貴様アァァ!」
「心配には及びません、エルネスト。あなたは元々ボケです―しかし、ドラゴンキメラだという事実を忘れているクリスを相手にするのは少々厄介ですね…」
「あッ、強い衝撃を与えたら元に戻るんじゃないですか?!」
「強い衝撃ってレオン、あなた壊れた機械直すんじゃないんですよ…」
「でもさぁ、こいつ多少のことじゃ死んだりしないじゃないかィ。てっとりばやく、やってみないかィ?」
「お前たち、何をこそこそ話している。」
「うっさいわね!あなたは黙ってて!」
「!?…あ、ああ…」
「うわ、ヴァイスのやつビビってますよ。プリアラさんこっわ~い!」
「エルネスト、後から裏庭にいらっしゃい。」
「まぁとにかく、彼も頑丈な人ですからね・・・ためしにちょっと殴ってみますか。」
「レイン様口元がニヤついてます。」
「そんなバカなことを。仲間を殴って楽しくないはずがありませ・・・間違った、楽しいはずがありません。とにかく・・・ヴァイス覚悟オォォォォォォ!」
「何を血迷ったかレイン貴様アァァ!」
かくて乱闘が続くこと数十分、なんとかヴァイスを気絶させることに彼らは成功。が、どさくさにまぎれてなぜかレオンも気絶させられていたのだが―とにかく、残された4人は二人が目覚めるのを待ち、話し込んでいた。
「しかしアレですよね、クリスって本当にカタいヤツだったんスね。レイン様記憶あるんでしょ。」
「ありますよ。まぁ・・・彼は生真面目な性格だったのですが・・・いろいろと笑えるエピソードもあるようですね。」
「えぇ!?アイツがかィ!?ちょ、聞かせて!」
「ふふっ、あとからからかえそうねv」
「彼がまだ幼いころ、ある風の強い日に彼は剣を構えて外に立っていたそうです。そして、剣を振り回して修行をしていた・・・。心配した彼の父親が彼を連れ戻すために外に行き、彼に話しかけたんです。『修行なら今日はやめなさい』。しかし彼は修行ではないというんですよ。・・・ククッ、彼はねぇ、風と戦っていやがったんですよアーッハッハッハアァ!間抜けなガキだ!」
「レイン様最後のほう本心丸出しです、ていうかアンタの前世だからね!その言葉そのままアンタに半分かかるからね?!」
「それから、イリアナの村に移り住んでから体の弱かった彼は結構家事を手伝っていたようなんですがね、そのときの悩みが・・・『妹が靴下を半分ひっくり返ったまま洗濯機にいれるから干すときに戻すのが面倒』だったとか。」
「・・・フフフ、アハハハハハ!なんだィ、クリスのヤツ結構家庭的なんだねぇ!」
「確かに笑えるわ、当分彼の狼狽する姿を楽しめそうね♪」
「志村!後ろ後ろ!」
「お前らアァァァァ!なんで俺の若かりしサマーメモリアルでゲラゲラ笑っていやがんだアァァ!とくにちっちゃなクリス君VS風のエピソードは俺の心のなかにだけ秘められていた誰にも語ることのできねーピュアストーリーなんだぞオォオォ!レイン、お前何カミングアウトしてくれやがったんだよこのやろオォォォ!てゆーか痛いィィィィ!」
「「「「あ、戻ったし。」」」」
「ありますよ。まぁ・・・彼は生真面目な性格だったのですが・・・いろいろと笑えるエピソードもあるようですね。」
「えぇ!?アイツがかィ!?ちょ、聞かせて!」
「ふふっ、あとからからかえそうねv」
「彼がまだ幼いころ、ある風の強い日に彼は剣を構えて外に立っていたそうです。そして、剣を振り回して修行をしていた・・・。心配した彼の父親が彼を連れ戻すために外に行き、彼に話しかけたんです。『修行なら今日はやめなさい』。しかし彼は修行ではないというんですよ。・・・ククッ、彼はねぇ、風と戦っていやがったんですよアーッハッハッハアァ!間抜けなガキだ!」
「レイン様最後のほう本心丸出しです、ていうかアンタの前世だからね!その言葉そのままアンタに半分かかるからね?!」
「それから、イリアナの村に移り住んでから体の弱かった彼は結構家事を手伝っていたようなんですがね、そのときの悩みが・・・『妹が靴下を半分ひっくり返ったまま洗濯機にいれるから干すときに戻すのが面倒』だったとか。」
「・・・フフフ、アハハハハハ!なんだィ、クリスのヤツ結構家庭的なんだねぇ!」
「確かに笑えるわ、当分彼の狼狽する姿を楽しめそうね♪」
「志村!後ろ後ろ!」
「お前らアァァァァ!なんで俺の若かりしサマーメモリアルでゲラゲラ笑っていやがんだアァァ!とくにちっちゃなクリス君VS風のエピソードは俺の心のなかにだけ秘められていた誰にも語ることのできねーピュアストーリーなんだぞオォオォ!レイン、お前何カミングアウトしてくれやがったんだよこのやろオォォォ!てゆーか痛いィィィィ!」
「「「「あ、戻ったし。」」」」
結論 強い衝撃で不具合が生じたなら強い衝撃を与えればなんとかなる(いろんな意味で)