あかいせかい
――あかい。
あかい、あかいせかい。
あたしの目の前でソレは煌煌と激しく燃え上がり、耳に突き刺さるような絶叫を響かせていた。
あたしはただそこに馬鹿みたいに突っ立って、ソレを見つめていた。ただそこに突っ立って、ソレを凝視していた。
まるで瞳の奥に焼き付けるように。
まるで記憶の奥に沈めるように。
足掻いたりはしない。だけど、あたしはそこから逃げ出そうとしていた。逃れようとしていた。
――あかい。
あかい、あかいせかい。
あたしの目の前でソレは煌煌と激しく燃え上がり、耳に突き刺さるような絶叫を響かせていた。
あたしはただそこに馬鹿みたいに突っ立って、ソレを見つめていた。ただそこに突っ立って、ソレを凝視していた。
まるで瞳の奥に焼き付けるように。
まるで記憶の奥に沈めるように。
足掻いたりはしない。だけど、あたしはそこから逃げ出そうとしていた。逃れようとしていた。
…それから、どうしたっけ。
だれかが、あたしを?
それとも、あたしが?
だれか、が?
それとも、あたしが?
だれか、が?
――しろい。
しろい、しろいせかい。
気が付いた時、あたしは白い世界に居た。
誰もがあたしに笑い掛ける、真っ白い世界。
どんな空想よりもうそ臭くて、どんな空想よりもわざとらしい世界。
白い世界にあたしは居た。
足掻いたりはしない。だけど、あたしはそこから逃げ出そうとしていた。逃れようとしていた。
しろい、しろいせかい。
気が付いた時、あたしは白い世界に居た。
誰もがあたしに笑い掛ける、真っ白い世界。
どんな空想よりもうそ臭くて、どんな空想よりもわざとらしい世界。
白い世界にあたしは居た。
足掻いたりはしない。だけど、あたしはそこから逃げ出そうとしていた。逃れようとしていた。
…それから、どうしたっけ。
だれかが、あたしを?
それとも、あたしが?
だれか、が?
それとも、あたしが?
だれか、が?
…それから、どうしたんだっけ。