アットウィキロゴ

ジュウシマツ軍曹1-2

~翌朝 ハンガーにて~

俺「これが『ストライカーユニット』ですか?」
茶色くてちょっと長い筒状のものが発射台?に固定されている。

ミーナ「ええ、カーチスP-40のN型よ。ちょっと旧式の機体で申し訳ないのだけど…」

俺「いえいえ、わざわざありがとうございます。」

とりあえず足を入れてみると、案外簡単に起動した。

バルクホルン「使い魔は…鳥だと!?」

坂本「うむ、ジュウシマツだな。」

ミーナ「かわいいしっぽね~」

鏡で確認する。間違いない、俺の『使い魔』は前の世界で勤めていた駅の五代目ジュウシマツ駅長だ。

それはともかく、バルクホルンさんが何やら怒ったような顔をしていたのが気になった。何かジュウシマツに因縁でもあるのかな?



驚くべきことに、いやミーナさん曰く予想されていた事なのだそうだが、俺は何の問題もなくストライカーユニットとやらを乗りこなせた。

坂本「俺!もっと広いところで練習してみないか?」

俺「本当ですか!?お願いします!」

坂本「私について来い!わっはっは!!」(外へ出て行く)

俺「よろしくお願いしま~す!!」(後について外へ)

ミーナ「ちょっと美緒!まだ戸外での飛行は危険y」

バルクホルン「私も手伝うぞ少佐!みっちり鍛え上げてやる!!」(後について外へ)

ミーナ「ちょっとトゥルーデ! 
   ……ハァ、仕方ないわね。私も行くわ。」(外へ)

こうして俺の初飛行は成功裏に終わった。突如ハンガーから現れ、平気な顔で急上昇していく俺に他のウィッチの皆さんが仰天したことは言うまでもない。


~その日の夕方 食堂にて~
坂本「ミーナ、俺の固有魔法は分かったのか?」

ミーナ「それが、まだ…正直よく分からないの。とりあえず何でも、十分できたから手がかりがなくて…」

俺「いや、それほどでも」

バルクホルン「それほどでもないぞ。初飛行当日に射撃訓練まで達した新人なんて聞いたことがない。」

俺「そうなんですか?別になんとも…」

エーリカ「やっぱり俺、前世で軍人だったんじゃないの~?」

俺「だーかーら、俺はただの駅員でしたって。何にも訓練なんてしてませんよ?」

ミーナ(駅員、ね……もしかしたら……。)

~翌朝 ハンガーにて~
ミーナ「俺さんには、今日はこれを履いて飛んでもらいます」

昨日とは違う、青色に塗られたストライカーユニット。

バルクホルン「ミーナ!いくらなんでもこれは危険だ!」

危険?ただのストライカーユニットにしか見えませんが?

バルクホルン「それはリベリオンの暴れ馬、F4Uコルセアだ。」

シャーリー「暴れ馬とは何だよ~確かに若干操縦難しいけど性能はいいんだぞ~」

バルクホルン「若干どころではないだろう。艦上機のくせに操縦が難しいなんて欠陥機だ!」

シャーリー「でも、お前の国だってレンドリースで沢山受け取ってるだろ!」

バルクホルン「し・か・た・な・く な。もっとよい機種があればすぐに乗り換えるさ!」

シャーリー「なんだと…ッ!」

喧嘩している二人を尻目に、俺はコルセアを履いて離陸し、ハンガーの中で機動を確認していた。

俺「特に異常ありません、むしろ推力が増したように思います。」

ミーナ「私の予想通りね。」

坂本「問題ないな、わっはっは!」

シャーリー「な?私の言った通りだろ?」

バルクホルン「ぐぬぬ…」


~基地沖合・訓練空域~
ミーナ「それでは、俺さんの固有魔法を特定するための試験を行います。準備はよいかしら?」

俺「はい、問題ありません。」

リーネさんから借りてきたボーイズ対戦車ライフルを構える。

坂本「では、それであの標的気球に『少しずらして』狙いをつけてくれ。」

少しずらして?

ミーナ「俺さんには今回、照準を若干ずらして撃ってもらいます。このとき『当たることを願って』撃ってください。」

俺「もしかして、そうすれば弾が曲がって当たったりするんですか?」

ミーナ「その通り。私の予想が正しければそうなるわ。」

バルクホルン「本当にそんなことが起きるのか?」

口にはださなかったが、俺も全く同意見だ。

坂本「ウィッチに不可能はない!」

ウィッチに不可能はない、この言葉を反芻しつつ照準を合わせ、若干ずらす。

一呼吸置いてから、引き金を引いた。

放たれた弾丸は目標から少しずれていたが、青い光を放ちつつ徐々に軌道が修正され…命中した。

シャーリー「当たった!」

バルクホルン「一体どういうことだ?ミーナ?」

ミーナ「彼の固有魔法は…『操縦』よ。」

俺&バ&シ「『操縦』!?」


こうして、俺の固有魔法は『操縦』だと判明した。ミーナ中佐曰く、“動かせる物なら何でも制御できる”能力だそうだ。

要するに、その気になればストライカーだろうが爆撃機だろうが砲弾だろうが何だって操縦できるらしい。

わざわざ操縦が難しいストライカーを履いたのも、照準をずらして撃ったのも、全てこれを確認するためだったとか。

それよりも現実的で重大な問題が…どうやら俺はバルクホルンさんのご機嫌を大幅に損ねてしまったようだ。悪気はなかったとはいえ、大尉の仰るところの「欠陥機」を軽々と乗りこなしてしまったからだろう。

しばし考えたが名案など思いつかなかったので、俺は正攻法…低姿勢…で行くことにした。

俺「すみません大尉殿、ちょっとご相談が…」

バルクホルン「階級は無しでよいと言ったはずだ。それに、ストライカーの相談なら愛しのリベリアンにすればいいだろう。」

物凄い殺気を感じたが退かずに進む。

俺「いえ、ストライカーではなくて【(1)武装/(2)服装/(3)お姉ちゃん 安価>>真下】のことでご相談が…」


229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/04(火) 13:53:52.59 ID:Xxqw9yXU0
ここは無難に2で


【服装】
そう、この時点で俺が着ていたのは整備班から借りてきたありあわせの上着と短パンで、正直空中では寒かった。

バルクホルンさんなら、軍人らしい服を提案してくれるだろう。それに、この話題ならどうにかなるのではないかという期待もあった。

バルクホルン「服装?そうだな……お前には我らがカールスラントの軍服が似合う、と言いたいところだが、国籍がないので義勇兵だよな?」

そうだった、すっかり忘れていた。なんてこった、俺自分で軍服開発しなきゃならないのか…

バルクホルン「お前が前世で勤めていた鉄道会社の制服、あれでいいんじゃないか?」

俺「あれですか?確かに着慣れてはいますけど、瓦礫で汚れて使い物になりませんよ?」

バルクホルン「一応写真があるから、それを参考に新しい物を作ればいい。生地は防寒が効く魔法素材にして、帽子は耳が出せるよう改良、ズボンは…」

こうして、俺はバルクホルンさんの機嫌を直すことに成功した。

ノイエカールスラントの被服廠に発注して貰えるそうなので、お代はと聞いたら「出世払いだ」ということでMG42機関銃とカールスラント空軍の教則本を頂いた。中々の収穫だったと思う、よかったよかった。


~5日後~
坂本さんやバルクホルンさんとの訓練も順調に進み、そろそろ実戦にも加われるかな…というタイミングでネウロイが襲来した。それなりに規模が大きいので、夜間哨戒明けのユーティライネン中尉・リトヴャク中尉と予備兵力のイェーガー大尉・ルッキーニ少尉を除いた8人で迎撃となる。

ミーナ「敵兵力、中型9・小型45。」

坂本「中型1体あたり小型5体か…」

バルクホルン「俺は後方で見学!」

ミーナ「ただし、攻撃を受けた場合のやむを得ない自衛は許可します!」

俺「了解!」


間もなく戦闘開始。案の定、後方にもネウロイは飛んできた。とりあえず手頃な小型に照準を合わせて撃ったところ、案外簡単に爆散した。

それに気づいた他のネウロイがわらわらと飛んでくる。ビームをシールドで防ぎつつ、最初は一機ずつ撃墜していたのだがとにかく数が多い。

手間がかかるので固有魔法を使って銃弾を散らし、同時に複数機を撃墜することにした。

坂本「うむ、弾道制御か」

ミーナ「中々やるわね。」

バルクホルン「わざわざ見学させることもなかっ…おっと」バババババ

エーリカ「残念だけど俺を見てる余裕無いみたいだね~」ババババババ

そう、とにかくこの日のネウロイは数が多かった。


敵が多い場合、当然ながら戦闘時間は長くなる。ということは、それだけ疲労も溜まるわけで…

宮藤軍曹が一瞬気を緩めた隙に、多数のネウロイに囲まれてしまった。が、他のみんなも手一杯で中々救援が出来ない。

俺(呑気に小型を狩ってる場合じゃないな)
 「おーい、お前らの敵は俺だぞぉ~」

叫びながら銃弾を撒く。瞬く間に小型ネウロイを数機撃墜、それに呼応して中型がこっちに向かってきた。成功だ。

護衛の小型を弾幕で蹴散らしてから、中型の真ん中に銃弾を集中させる。くり抜くようにして一機撃墜。が…

俺「アレ?弾が出ない…弾切れ!?」

残弾数など全く気にせず気ままにばら撒いた結果がこれ。中型はまだ一体残っている…

バルクホルン「俺!大丈夫か!?」

俺「ちょっと急降下で頑張ってきまーす!」ビューン

ペリーヌ「無茶しすぎですわよ!」
    (嫌な予感がしますわ…)


急降下で速度を稼ぐ。手早く弾倉の交換を済ませて後ろ向きに銃弾を撒き、小型ネウロイを撃破。が、流石に中型は落とせない。

俺(そろそろ海面に近くなってきたなあ…やるか)

足を前に出し、推力を利用して急減速。この時少し下向きに力をかけ、それまでの動線の少し上に出る。

予想通り、止まりきれなかったネウロイが眼下を通り過ぎていく。

俺「もらったああああああ………詰まった!?」

何ということでしょう、弾が詰まってしまって撃てません。どうしてこうなった!!

ざまあwwwと言わんばかりにビームを撃ってくるネウロイ。一応予備の銃身は持っているものの、交換してる暇などない。

俺(うむ、この一体を倒せば終わりか…なら!)
 「当たれえええええええええええええええええ」

俺はMG42を全力でブン投げた。固有魔法の助けも借りて、MG42は綺麗な軌道でネウロイへと直進し、ど真ん中に突き刺さった。

俺「やったか!?


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年12月01日 00:56
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。