両親は 『時計塔』の地下で働いていた。
つまり、魔術師であった。
両親の研究のため、子供であった自分に能力が授けられた。
そこまではよかったのだが、子供ながらに友達に力を見せびらかしていた所、時計塔に見つかった。
超秘密主義の時計塔は、情報を漏洩する危険性を徹底的に潰しに掛かってくる事を両親は悟った。
そして逃げ回る日々が続いたが、ついに捕まり自分の能力で両親を救おうと試みる。
相手の目玉をくり抜き、皮膚にトゲの種を撃ち続けた。
しかし、子供にそんな能力を操りきれるはずは無く、両親も能力の被害を受け出血死。
結果、自分だけが生き残った。
その思い出を忘れる事が出来ないまま、どこか遠い所で時計塔の追っ手を撒き、その辺りをウロウロして今に至る。
もうとっくに時計塔からの賞金首は解除されているのだが、まだビクビクしている。
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