【変刀三刀】

義忠ハウ誓剣三刀一、デイ継ヲ剣の新維國帝


悉くを捨て去らんとも、主を護る剣で在ろう


「何かを棄てれば、見える物もある。」

リタイア

名前――――― 木方 仇政
性別――――― 男
年齢――――― 17歳
身長/体重――――― 175cm
出身――――― 【帝國】

概要

【帝國】出身の剣客であり、【王国】にて最高位軍人である左将軍の名を戴く者。
流浪の剣客として、当所も無く彷徨っていたところを【王国】宰相と出会い、左将軍として招かれる。
当初は精神的に未熟な面が多々有り、自分が帝國人である事、将軍として思うような結果を出せない事等に悩み、【王国】から姿を消したこともあった。
然し幾度の経験、そして左将軍として、遠征兵団を率いた長期の妖魔遠征を経て、漸く自分のやるべき事――――― 自らを助けた宰相、自分を歓迎してくれた【王国】へ総てを捧げる事を誓う。
彼にとって【王国】と、宰相が総てであり、何が起ころうとそれに従い、害になる物総てを排除する【王国】の"剣"である事を神明に誓う。
【王国】の闘技大会後の呪術師襲撃事件の後、度重なる失敗と身勝手な理由で自分の両目を潰した事により、宰相自ら左将軍より降格を宣言される。
王国最下層の兵達ともに今の王国に必要な物を『視』定め、自分が左将軍の名に相応しい器と力を手に入れるべく、一兵卒となった。

能力

【変刀三刀】
幾年も昔、【帝國】にて起きた革命戦争、その新政府側にて多大な戦果を挙げた剣客が、草宗景天という刀匠に打たせた"雪景天"という刀を長年研究を続けた古今東西の法術を施し、自らの右腕と融合させることで誕生した妖刀、"雪駆"を操る。
一切の波紋が見られない、光すら反射しない塗り潰されたような白刃が外見上の特徴で、刃渡り三尺、通常の打刀よりも反りが浅い新々。
そしてその妖刀が妖刀たる理由、その最たる物として、幾つもの形状の変化が挙げられる。
先ず一つは、所持者の失った右腕として帯刀される、と言う事。その姿は病的な白い姿をしていて、刺青の様な橘の花の紋様がある以外には、完全な右腕としての機能を果たす。
またこの右腕の状態においても"抜刀"が可能であり、切れ味を持った剣として、腕を振るえば斬撃と成る。
次に、全力状態における本来の姿、打刀"雪駆"としての姿へと成り、右腕から離れ一本の刀と成る。
元より所有者は右腕が産まれ付き不自由で左腕の力が強かった上、"本来右腕に回す筈の力を左腕へ集中させる"術を心得ている為、両手で剣を握るよりも剣の威力が上昇する。
最後に、この刀に籠められた"剣豪の意思"が、その右腕で握った刀を認めた時のみ発動する、打刀"雪駆"の実体化、及びその場合でのみ発動出来る完全状態である。
暫しの間のみ発動できるこの状態は、所有者の身体能力の全てを引き出す事により、人外と見紛うまでの速度をすら手に入れる。
所有者もまた、剣豪によって鍛えられた剣の達人であり、既存の剣術の何れにも属さないこの三つの形態を用いて、翻弄し渡り合う。

+ 能力原文
【変刀三刀】
右腕に紋様を持つ能力者
その紋様はとある剣豪の愛用した刀を溶かして作られ、埋めこまれた物
右腕に剣の性質を帯びさせる事が出来、鞘を必要としない超高速の居合等も可能とする
また、全力状態では右腕が体から離れ一本の剣となる
他の剣を右腕で握った場合、その剣を紋様が認めれば左腕に己の分身たる剣を一時的に実体化出来る
この場合のみ戦闘で一度きり、能力者の身体能力は5レス間のみ活性化させ人外の如き速度を得る事ができる(強度は変わらないが己の速度で自壊することはない)

初期スペック 剣術の達人 其れに準ずる身体能力
初期装備 なまくら刀。
+ 質問と回答
  • 全力状態時は隻腕になるって解釈で宜しいでしょうか?

そういう事です!

  • 剣の実体化を行なった場合は二刀流になるって事でしょうか?

こちらもそういう事です!

  • 二刀流、一刀流、右腕での剣術、に技量の差はありますでしょうかっ

ありません!
それぞれに特化があるイメージですね!
(二刀流→技重視 一刀流→威力重視 右腕→速度重視)


過去

彼の記憶は右腕の不自由な奴隷として、奴隷商によって叩き売りされていたところから始まる。
右腕が不自由な理由も、何故自分が奴隷として売られているかも理解出来ずに、廃棄処分される直前だったところを酷く安い値段で買い取られる。
購入者の身分は不明、売る側の奴隷商もさっさと売ってしまいたいがために碌な事を聞くことなく、相手が何者なのかも分からず購入される事となった。
病的なまでに白い肌をした、突けば崩れてしまいそうな、そんな頼りない男だった。
待っていたのは山奥、小さな小屋で、まるで現代から逆行したかのような生活。毎日狩りをして飯にありつく様な生活だった。
だがそれでも、奴隷時代よりはマシだった。不自由な右手を庇いながらも、自分を駆ったその人物の身辺の世話を、出来る限りこなそうと努力した。
相変わらず主人になった人物の素性は分からなかった――――― 分かった事は、その人物が非常に病弱だ、と言う事と、一本の刀を、大事に持っている事だけ。
けれども、特段不満を持つ事は無かったし、詮索もしなかった。主人は奴隷である自分に対して、非常によくしてくれていたから。
事の起こりはそれから数年後。主人に呼び出された彼を待っていたのは、右腕を切断する、という宣言だった。
如何に不自由であろうとも、自分の右腕。それを切断する事等到底受け入れられる訳が無い、無論拒絶しようとした。だが、それよりも先に。
主人の右腕、二の腕から先はバッサリと切り取られていた。
お前に腕をやる――――― そういう主人の言葉に、底知れぬ何かを感じ、右腕の切断を了承した。
常に大事そうに持っていたその刀の刀身を見るのは、その日が初めてだった。光すら拒絶する様な、真っ白で波紋の無い、恐ろしい程冷たい刀。
それを左手に握った主人が、彼の右腕を切り落としその日から"主人は師"となり、"右腕は剣"となった。齢は六つ、まだ年端も行かぬ幼児だった。
右腕を剣とした彼は、師に仇政と言う名を与えられ、それから彼に剣の教えを受けた。例え家事が疎かになろうとも、指導は続けられた。
またその時漸く、彼が百年以上前の革命戦争『維新』の新政府側において戦った剣士だと教えられた。
奴隷として育てられた彼には、それが真偽かどうか、そもそも『維新』が何かすらも理解できていなかった為、当時は言われるがままに頷いたと言う。
十三の誕生日。師は彼に"剣客として生きろ"と一言だけ言って、彼の前から去って行った。
その言いつけの通り、剣客として生きた。その道中は僅か三年のみだったが、初めての人斬りも経験し、様々な危機も経験した。
そして十六の歳――――― 現【王国】宰相に、左将軍として迎え入れられる。

容姿・性格

流浪人、及び将軍抜擢当初は若年特有の不安定さを持っていたが、長期遠征作戦を経てそれも抜けきり、幾許か落ち着いた物へと変化した。
色素が普通の帝國人よりも多少薄く、茶色い髪を後ろに撫で上げた、所謂オールバック。荒い刃物で斬られた大きな痕が額から右眼の下へと奔る。
かつて着用していた着流しは遠征中に全て破壊されて廃棄、現在はフライトジャケットを着込み、ジーンズ、革の編上靴を着用、刀は革のベルトに備えられたホルスターによって携えている。
また右腕は病的なまでに白く、また橘の紋様が刺青の様に入れられている為、それを隠すために常に長袖を着用し、右手にのみ革製の手袋を装着する。

打刀『雪駆』
詳細は前述の通り、刃渡り三尺、常に彼の右腕と成る妖刀である。

太刀『鈴理千断』
木方仇政が妖魔遠征にて用いた鈍刀に、彼の戦い方を見抜いた刀鍛冶が手を加えた物。
その切れ味こそ鈍である事に変わりはないが、特筆すべきは不壊には達せぬども、刃毀れも折れもしない非常に頑強さを持っている。
また頑強さを求めた故に、通常の太刀よりも重量が増している。
命名は木方仇政自身による物で、この刀の出来に感激した故に、刀匠の名と、"千を断とうと不変である"という意を持つ。
自分には所有する資格が無いとして、現在【王国】の宝物庫に納められている。

ショートソード『名称不明』
全長七十センチほどの異能剣。鈴理千断を作った刀匠によって作られたもう一つの剣であり、不変にして不壊の概念を持つ。
片手で扱える、軽量且つ小振りな両刃剣であり、片手に盾を持つ、又はもう一本の剣を持つ事を前提としている。
攻撃的な性質は有していないが、守りに関しては随一を誇り、守護の異能にて"触れた異能から持ち主を護り、飛ばされた異能を両断し、消し飛ばす"力を持つ。
刀匠曰く"意思を持つ"剣であるらしい。剣自体が彼以外に使用される気が無い為、彼以外が振るっても対異能の効果を発揮する事は無い。
また刀匠曰く、名は刀自身が教えてくれるとの事。故にその剣の名は不明であり、木方仇政自身もまた、彼自身がその名を明かす時まで、待ち続けている。
自分には所有する資格が無いとして、現在【王国】の宝物庫に納められている。

彼は遠征中の激戦を以って、義や仁、そして"型に嵌まった剣術"を"放棄"した。
これは腐心や諦観に因る物では無い。遠征による激戦の中で自らと向き合い見つけることが出来た「自分なりの最適解」である。
師が戦う為の剣では無く勝つ為の剣を授けた事を漸く理解し、既存の剣術に一切当てはまらない剣を用い、また型に嵌まらない動きによって敵の不意を突き、斃す。時には卑怯と蔑まれるような戦法ですら、勝利の為と割り切って躊躇なく用いる。
ただし、一つだけ、手放していない技がある。ただ一度だけ、師が彼に見せた技……それだけは、手放す事が出来ていない。

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最終更新:2014年09月30日 23:46
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