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1-1.5

あらすじ
  • 特になし。1-2へのつなぎなので怜悟の独白のみとなる。



―――学園生活最後の夏が来た。
なにも夏だけに限った話じゃない。
最高学年にもなると、普段は面倒がっていた行事にだってついつい『最後』がついてしまう。
そういうことで、俺たち3年生は過ぎていく時間を感じ取る。
同じ仲間と、同じ場所で、同じ時間で、日々を送る。
そして……そんな限られた時間で、思い出を作っていく。

初めの1年は、緊張と期待が入り混じっていた。
新しい学園。新しい仲間。
何もかもが目新しく、飽きることなんて考えられなかった。
毎日が潤っていたといえば、俺は間違いなくそうだと答えられる、そんなくらいだった。

それでも次の2年目は、たやすく飽きが来てしまった。
新しい日々に慣れてしまったから、と言えばそうなのだろう。
だからこそ、不慣れでも……自分にはできない、新しいことに挑戦してみたくなった。
そうしてことごとく失敗して、自分がいかに無能で小さい人間かを知った。
どれも長続きせず、結局はまたふりだしに戻る。
だから2年目は退屈と言えば退屈だった。
大きな不満じゃないけれど、『退屈』は毎日どこかにはあった。

そして今年。3年目。
『退屈』は確かに消えた。
根本的な解決に至ったのではなく……『進路』という、大きな壁ができたからだ。
卒業後の進路に勤しめば、退屈なんか言ってられない。
少なくとも、皆はそうだった。

―――俺だけが違った。
俺だけが、将来に希望を持たず、ただ惰性で適当に進路を選んでいた。
適当に選んだんだから、熱心になんて打ち込めるわけがない。
だからこの夏も、『退屈』だ。俺だけが。
もちろん、そんなのいいわけがない。
けど、焦って道を探してみても、何も見つからない。

夢が見つからないなら、俺はどうすればいい?

答えは……最後の夏になった今も、わからない。




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最終更新:2007年08月27日 17:07
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