シナリオ 7月12日(木曜日)・その6
テストの点、それぞれの思惑
寮に帰るとすでに夕食の準備が終わっていた。[plc]
ぼくと莉緒を待っていたようで、帰って早々の夕食となった。[plc]
真緒「今日はぼくの挨拶か。でも、その前に」[plc]
せえら「なんですの?」[plc]
真緒「テストの採点が終わったから、明日配るよ」[plc]
奏「なら明日言えばいいじゃん。お腹ペコペコだし」[plc]
真緒「ああ、点数は明日分かる事だけど、せっかく寮にいる事だしな」[plc]
真緒「まず、寮長と八十記と阿部高」[plc]
和「いつも通りだっただろ」[plc]
真緒「うん、三人とも良かったよ、文句無しだ。特に寮長!」[plc]
莉緒「さすが寮長ね」[plc]
芽衣子「………」[plc]
真緒「八十記は驚いたよ、頭良いんだな」[plc]
せえら「そ、そんなことないですわ」[plc]
真緒「じゃ、次は莉緒に岸岡、それから北上」[plc]
芽衣子「私は、私はどうでしたか?」[plc]
莉緒「なによ、いきりたって」[plc]
真緒「岸岡はよく頑張ったな、合格点だよ」[plc]
芽衣子「そ、それでは……」[plc]
真緒「ああ、約束は守るよ」[plc]
芽衣子「は、はい!」[plc]
奏「約束? 約束ってなんなのメイコ?」[plc]
芽衣子「そ、それは……」[plc]
真緒「ちょっとした事だよ。で、次は莉緒」[plc]
莉緒「また名前で呼ぶんだから」[plc]
真緒「莉緒は~もうちょっと頑張ろうな」[plc]
莉緒「ふん、わざとだって言ったでしょ」[plc]
真緒「それで、北上なんだけど……」[plc]
奏「アタシ? まぁまぁ出来たよ」[plc]
真緒「うん、その、なんだ……
点数は悪くないけど……」[plc]
奏「なに?」[plc]
真緒「やっぱり、明日話そうか」[plc]
奏「え?」[plc]
真緒「うん、明日な。それじゃ、いただきます」[plc]
夕食が終わり部屋へと戻るその途中。[lr]
廊下の奥で、八十記が誰かと話してるのが見えた。[plc]
せえら「……なんとかなりませんの!!」[plc]
せえら「頼みましたわよ! こんなことじゃワタクシ良い笑い者ですわ!」[plc]
真緒「八十記と……げ、メイド長だ」[plc]
せえら「あら? センコー」[plc]
メイド長「………」[plc]
せえら「紹介しますわ。こっちは私のメイドの」[plc]
真緒「いや、知ってるよ」[plc]
メイド長「……ご無沙汰しております」[plc]
せえら「あら、そういえばそうでしたわね」[plc]
メイド長「……はい」[plc]
真緒「ま、まぁ、ちょっと前にね」[plc]
せえら「メイド長、センコーに失礼はなかったかしら?」[plc]
メイド長「いえ、新しくこられた監督という事ですし、せえら様の担任でもありますので」[plc]
せえら「そう、ならいいですわ」[plc]
真緒「はは……」[plc]
メイド長「………」[plc]
真緒「所で、何か話してたみたいだけど?」[plc]
せえら「センコーには関係にゃーです」[plc]
メイド長「……そういう事ですので」[plc]
真緒「あ、そうですか……」[plc]
真緒「それじゃ、失礼します……」[plc]
なぜかにらんでくる二人。[lr]
ぼくは足早に部屋へと戻った。[plc]
最終更新:2010年07月19日 01:45