B-7/24-2

シナリオ 北上ルート 7月24日(火曜日)・その2

 八十記の疑惑



真緒「疲れた……」

ロックについて延々と語る北上に付き合う事数時間。
途中で口を挟んだら激怒するだろうと思い、ただただ聞くだけだった。

せえら「センコー」

真緒「八十記……」

せえら「ずいぶんとお疲れのようじゃにゃーですか」

真緒「ああ……悪いけど、また後でな」

せえら「見てましたわよ」

真緒「え」

せえら「まったく、カナちゃんときましたら」

真緒「見てたのか?」

せえら「ええ、バンドメンバーに加わってしまいましたわね」

真緒「ああ……もう諦めたよ。それに」

せえら「何ですの?」

真緒「いや……何でもない」

せえら「なんでもない? センコーは嫌がってたじゃありませんこと? なのになぜ?」

真緒「たしかに嫌がってたけど」

せえら「なのに引き受けましたわね。それはつまり……」

真緒「なんだ?」

せえら「カナちゃんのことを……」

真緒「違うって、そういうんじゃないよ」

せえら「怪しいですわね……」

真緒「そんな事より、八十記はメンバーじゃないの?」

せえら「ワタクシ? ワタクシは違いますわよ」

真緒「てっきり八十記もいるもんだと」

せえら「まぁ、誘われましたけど丁重にお断りしましたわ」

真緒「断ったのか」

せえら「ええ、今年はセンコーのおかげでカナちゃんの諦めも早かったですわね」

真緒「………」

せえら「その辺は感謝してますわよ?」

真緒「………」

せえら「ま、せいぜい頑張るんですわね。では失礼」

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最終更新:2010年07月13日 21:58
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