B-8/9-1

シナリオ 北上ルート 8月9日(木曜日)・その1

 Van Heiren


奏「………」

真緒「………」


昨日に引き続きぼくは練習場へ来ている。
追い返されたり暴言を言われる事もなく、逃げ出す事もない。
会話らしい会話は相変らずないけれど、明らかに以前よりは良くなった。

奏「………」

真緒「………」

真緒(とはいえ話したいよな)

真緒(ライブの件もどうするかちゃんと決めないといけないしさ)

真緒(ずっと座ってるのも暇だしな)

奏「………」

真緒「………」

真緒(うーん)

奏「今さ、ロックバンドによくあるメンバー同士の喧嘩みたい」

真緒「え」

予期せぬ突然の言葉だった。
しかも嬉しそうに話している。

これは……いける!


真緒「ああ、そうだね! そんな感じだな! まさにロックだな!」

奏「……なにそのテンション」

真緒「う……」

奏「ア、アタシはセンセに話したわけじゃないし」

真緒「そっか……」

奏「一人ごとに答えないで欲しいし」

真緒「分かった。黙ってるよ」

奏「……ん」

真緒「………」

奏「………」


そして再び沈黙。
でもま、いいか。

こうやってここへ来ていたら、そのうちまた以前みたいに話せるだろう。

ライブまでの日数を考えたら、すぐにでも話しておきたいけど……


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最終更新:2010年07月13日 23:02
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