A-7/26-2

シナリオ 寺井ルート 7月26日(木曜日)・その2

 発熱



莉緒の部屋の前。[lr]
まずはノックをする。[pcm]

以前の時と同じで応答は無い。[pcm]

真緒「莉緒!」[pcm]

また、返事が無い。[lr]
だけど中にはいるはずだ。[pcm]

寮長「先生、また鍵がかかってると思いますのでこれを」[pcm]

マスターキーだ。[pcm]

真緒「うん、これで入ろう。間違ってたら謝ればいいだけだ」[pcm]

寮長「はい」[pcm]


真緒「暗い……」[pcm]

カーテンを閉め切った薄暗い部屋。[lr]
莉緒は……ベッドで寝ていた。[pcm]

ぼくらが入ってきたにもかかわらず起きてくる様子もない。[pcm]
深い眠りについてるんだろうか?[pcm]

ゆっくりと莉緒の側へと歩く。[pcm]

寮長「先生!」[pcm]

真緒「………」[pcm]

★7/26---スチル4
  • 莉緒の部屋、暗い、熱を出して寝込んでる莉緒
  • 莉緒はCG用に寝巻きでもただのTシャツでも私服でも
  • 構図は寝てる莉緒を真緒が見てるって感じかな

○狙い・・熱でうなされてる莉緒ちゃんはぁはぁ
○時間・・昼下がり
○場所・・莉緒の部屋、電気つけてないので真っ暗
○人物・・莉緒
○服装・・私服(パジャマでもシャツでも好きに)
○表情・・出来れば泣き顔とぽけーっとした顔(寝覚めてからの)
○構図・・真緒が寝てる莉緒を見てるって感じで
シナリオ実例・・以下


莉緒は寝ていた。[lr]
苦しそうに息をして、汗も酷い。[pcm]
髪も濡れて、真っ赤になった顔にへばりついてる。[pcm]

この苦しそうな表情と荒い呼吸。[lr]
見た瞬間に熱が、かなりの高熱があると分かってしまった。[pcm]

寮長「先生、私、氷とタオルを持ってきます!」[pcm]

真緒「ああ、すまない」[pcm]

莉緒の様子を見た寮長もそれに気づいて、慌てて部屋を飛び出した。

真緒「莉緒」[pcm]

莉緒のオデコに手をあててみる。[lr]
……燃えるような熱さだ。[pcm]

莉緒「う…あ…やぁああああ」[pcm]

真緒「莉緒?」[pcm]

莉緒「や…や…あぁああ」[pcm]

真緒「莉緒? 大丈夫か?」[pcm]

莉緒「う…うぅ……」[pcm]

真緒(うなされてるのか……可愛そうに)[pcm]

莉緒「……か、ないで」[pcm]

真緒「莉緒」[pcm]


莉緒「まお…おにいちゃ……」[pcm]

真緒(……ぼく?)[pcm]

莉緒「……おにいちゃ…行かないで……」[pcm]

そう言った後、莉緒の瞳から涙がこぼれはじめる。[pcm]

真緒(ぼく? 行かないで?)[pcm]

莉緒「おにいちゃん…おにいちゃん……」[pcm]

真緒「莉緒!」[pcm]

目の前の弱々しい莉緒。[lr]
涙を流しながらぼくの名前を呼ぶ姿に胸が締め付けられる。[pcm]

何かしてやりたい。[lr]
そう強く思ったぼくは莉緒の手を両手で握りしめた。[pcm]

莉緒「おにいちゃん…おにいちゃん……」[pcm]

真緒「莉緒……」[pcm]

莉緒「おにいちゃ……」[pcm]

真緒「ずっとここにいるから、もう大丈夫だから」[pcm]

莉緒「………」[pcm]

真緒「だから、もう泣かないでくれ……」[pcm]

莉緒「………」[pcm]

そんな気持ちが届いたのだろうか。[lr]
莉緒のうわごとは治まり、表情も穏やかになっていった。[pcm]

そして聞こえる静かな寝息。[lr]
落ちついて眠ってくれた、のかな。[pcm]

まだ握ったままの両手。[lr]
右手だけをそっと離して莉緒の涙を拭う。[pcm]

そして眼に入りそうな濡れた前髪をかきわけ、その寝顔を見つめた。

……やはり、莉緒がこんなになった原因はぼくだ。[pcm]
あの言葉でそれがハッキリと分かった。[pcm]

ただ、その中身までは分からない。[lr]
ぼくはここにいるのに。[lr]
どこにも行ったりしないのに。[pcm]

真緒「莉緒……」[pcm]

──莉緒を守ってあげたい。[lr]
そう強く思った。[pcm]

ぼくの生徒だからとかそんなんじゃない。[pcm]
莉緒だから、だ。[pcm]

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最終更新:2010年11月07日 09:41
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