シナリオ 寮長ルート 7月25日(水曜日)・その1
組織
久しぶりに足を運んだ組織。[plc]
真夜中だというのに相変わらずみんな、
いえ、真夜中だからこそ私たちはこうして集まるんだ。[plc]
薄暗い部屋の中を見回すと、
見覚えのある顔、見覚えなのない顔がいた。[plc]
また新しい人が増えたのかしら。[lr]
むこうも同じように私を眺めてくる。[lr]
でも声をかけてくる人は誰一人いない。[plc]
ここは、私と同じ様な力を持った人が集う場所。[plc]
私と同じように心を閉ざした人が……[plc]
リーダー「久しぶりだな」[plc]
唯一人、私に話かけてきたのはここの長である男。[plc]
私はあまり会話をした事がない。[lr]
いつも必要最低限の連絡事項を受け取るだけだ。[plc]
寮長「はい」[plc]
リーダー「さっそくだが、次の任務の話をする」[plc]
寮長「はい」[plc]
リーダー「今回は骨の折れる…いや、命すら失いかねん相手だ」[plc]
リーダー「話を聞いて断っても構わない」[plc]
寮長「………」[plc]
リーダー「次も学園だ。君が昨日までいた学園の姉妹学園だ」[plc]
リーダー「同じ様に奴が暴れているわけなんだが……」[plc]
そこまで言って言葉を詰まらせた。[lr]
この人のこんな歯切れの悪さは初めて見る。[plc]
だからすぐに思った。[lr]
これは危険な仕事なんだと。[plc]
寮長「言って下さい」[plc]
リーダー「……奴は強大だ。学園の生徒も数名やられている。
表向きは事故や自殺になっているがな」[plc]
寮長「………」[plc]
リーダー「それだけじゃない。ここから向かった二人もだ……」[plc]
寮長「……そうですか」[plc]
リーダー「ああ……」[plc]
寮長「………」[plc]
リーダー「どうする? 君が無理なら他に頼むが」[plc]
寮長「相手は……相手の情報を」[plc]
リーダー「それが、奴の正体をハッキリ記憶してる者はいないんだ。ただ、被害者に共通していることがある」[plc]
寮長「どんな?」[plc]
リーダー「奴にやられたと思われる人は皆、発狂してるんだ」[plc]
寮長「発狂」[plc]
リーダー「それも性質の悪いことに、暴れまわったり叫んだりといったすぐに分かる狂い方じゃないみたいだ」[plc]
リーダー「だから手遅れになる。やっかいな相手だ……」[plc]
寮長「………」[plc]
リーダー「このままだとさらに犠牲者が増える。
奴に一刻の猶予も与えてはならない」[plc]
リーダー「引き受けてくれるのなら、すぐに奴の始末に向かって貰う事になる」[plc]
寮長「………」[plc]
リーダー「君はまだ若いが、ここでは一二を争う程の力を持ってる。危険な任務だが、できれば君にお願いしたい」[plc]
寮長「………」[plc]
この任務を受けるかどうか、私は悩んだ。[lr]
これまでの相手とは比較にもならない相手。[plc]
今までは無事に乗り越えてきたけど、
もしかしたら私も帰らぬ人になるのかもしれない。[plc]
そう思うとためらってしまう。[lr]
もし私が死んだら、そうしたらもう、彼に……[plc]
寮長「……関係ない、もう関係ない」[plc]
瞼に映るスーツ姿の彼の残像。[lr]
まだ私はこんな事を考えて……[plc]
リーダー「どうした?」[plc]
寮長「………」[plc]
私がどうなろうと誰にも関係ない。[lr]
人知れず生涯を終えるのだって悪くない。[plc]
『君はいつまでも一人のままだ』[plc]
……先生、私はこれで、これでいいんです。[plc]
寮長「引き受けます」[plc]
リーダー「そうか! さっそく場所なんだが──」[plc]
最終更新:2010年07月15日 23:33